バイキンUFOロボは、テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』に登場するロボット兵器 のひとつで、ばいきんまんが開発した バイキンメカのうちでも代表的な機体。
主題歌「アンパンマンのマーチ」が流れるオープニングアニメでもしばしば登場している。
名称の通りバイキンUFOから変形するロボットで、拡張されたバイキンUFOの下部側面から大型の腕部、底部の黒い穴から大型の脚部を展開して完成する。
公式の書籍などでは「バイキンマッチョロボ」という名称で記載されていることが多い一方、主役回といえるアニメ1254話Bパート「アンパンマンとバイキンUFOロボ」ではこちらの名称が用いられている。
さらに、バイキンUFOのキャノピー部を防護して底部から4つの武器(盾、鎖付き分銅、剣、金槌)を搭載したロボットアームと3本脚を展張させる「バイキンUFOロボット」、またバイキンUFOになかやまきんに君ばりの筋肉質な四肢を添加した「バイキンマッチョUFOロボ」という形態も存在するのでかなりややこしい。
他のバイキンメカと同じく多彩な改造や状況に応じた武装が施されており、とりわけ出番が多いのはだだんだん同様にU字型のマニュピレーターを腕部に装着した「2号」タイプである。
水鉄砲を内蔵した球形の腕部を備える「1号」、足蹠にローラースケート式の車輪を装着したタイプ、バイキンUFOと同じ形式のマジックハンドを下部側面から展開したタイプ(『夢猫の国のニャニイ』ほか)など列挙するときりがない。
その性能や実力はエピソードによって左右され、鉄火のマキちゃんとちゃわんむしまろという作中でもかなりの実力者ふたりを圧倒することもあれば、悪あがきで変形した挙句アンパンチの一撃で敗退する(「おむすびまんとピーター」など)こともある。
そして上述の「アンパンマンとバイキンUFOロボ」では、アンパンマンに打ち克つ決意を固めたばいきんまんが、バイキンUFOロボでかびるんるんたちの操縦するクレーン車の鉄球を繰り返し相手取る特訓を積み重ねることで、アンパンチの威力を上回る跳び蹴りを習得したものの、人質にした子供たちの応援で奮起した消耗状態のアンパンマンに動きを止められてしまい、とどのつまりは「元気百倍」のアンパンチで「バイバイキーン」と敗退することとなってしまった。
(余談であるが、この展開は風見志郎・仮面ライダーV3が立花藤兵衛とともにデストロンの強豪怪人ナイフアルマジロを打ち破るべく決死の特訓を重ねたエピソードと似ている。オマージュかもしれない)