概要
オールドランドの獣似隊5番隊長で、四天王であるフィンターのパートナーモンスター。カンタローの言によると元は2億年前に絶滅したドラゴンで、何故レイドラが現代に復活しフィンターに手懐けられているのかは謎に包まれていた。外見は毛皮のような物で覆われた水色の体躯に加え、目や鼻に当たる部分は見当たらない平らな頭部や人間の掌のような2本の触腕が特徴的な龍の人形。MAINASU12氏が制作したイロスマの人形の中でもかなりの巨体を誇る。口内には人間のような歯が生え揃っており、歯並びはかなり悪い。首には『零』と書かれた宝玉が付いており、爆発で全身が消し飛んだ時もこの宝玉だけは砕けずに残った。材質が胴体と同じフェルトで出来ているため分かりづらいが、顔の横に付いているパーツは実はツノらしい。
人物(?)
まともに会話はできず奇怪な鳴き声を上げるなど、知能は低め。かなり獰猛で凶暴なドラゴンであり、自身が敵だと見なす者は容赦なく襲いかかる。フィンターの命令で動いているため、イロスマ本部を裏切りオールドランド側についたプラズマに対しては手を出さなかった。ブルードッグ曰く「(レイドラは)自分の意思みたいなものが全然無い」。理性はあまり無いため仲間からの扱いもどちらかと言うと猛獣扱いに近く、獣似隊の5番隊長の座に就いているのもカンタローの部下だった前任の獣似隊がオールドランドを抜けたためその後任として選出されたから。それを認めないブルードッグからは嫌われている。フィンターの命令が無ければダメージになる攻撃も殆ど避けず、自身の弱点になる焚き火も消したりはしないなどの自らの再生力とフィンターの存在に依存しているような節がある。
戦闘能力
口から氷柱を吐き出したり体を再生させるなど氷属性の異様な戦法を得意とするドラゴンで、元四大幹部のカンタローと渡り合えるなど、獣似隊の中でも屈指の実力を誇る。レイドラの最大の特徴は途方もないタフネス。イロスマメンバーの作戦で弱るまでは、どんな攻撃を受けてもほぼノーダメージに抑えるすさまじい防御力を持っていた。嗅覚も無いらしくかずきの「かずきっぺ」の直撃を受けてもまるで応えた様子を見せない。さらに恐るべきは、イロスマのキャラの中でも一線を画す理不尽じみた再生能力を持っていること。後述の弱点を破壊されない限り、首を切り落とされようが、爆発で粉々にされようがすぐに再生してしまう。作中ではケロ次郎の作戦によりレイドラの首がイロスマメンバーに取り押さえれていたが、首を蒸発させて気体化させた後、切り離した部分に結晶を集結させる事で復活するのでかなり厄介。しかし、再生するには身体から部位を切り離されるか破壊されるかが条件であり、顎関節にヒビが入ったりといった細かい傷を治癒する事は不可能である。だが、フィンターはレイドラを首ごと切り落として新しい首を再生させる事で元通りにするという対策もしているので、闘うにはこの二体を引き離す必要がある。そんなレイドラの最大の弱点は、首に付いている零の字があしらわれた宝玉。これにはレイドラの魂が封じ込められており、これを破壊されるとレイドラの身体も消滅する。作中の描写から、首の宝玉を大幅に損傷すると身体自体もひび割れていき弱ってしまう模様。しかし首の宝玉の強度もケロ次郎の斬馬刀の直撃やイロスマメンバーの一斉攻撃に耐えるなど極めて高いため、そもそも壊すこと自体が簡単では無い。また、氷属性のキャラということもあってか気温の高い所では行動が鈍くなり弱体化するという弱点を持つ。そのため普段はフィンターが周りを寒くさせる事によってレイドラを活動させやすくしている。
技
- 体当たり
強力な体当たりを繰り出す。
- 噛み砕く
鋭い歯で相手を噛み砕く。喰らえば一撃で即死だが、バートに対しては失敗し、そのまま飲み込んでしまった。
- 丸呑み
敵を丸呑みにする。飲み込まれた人形はレイドラの体内の「絶望の鑑」の中に引きずり込まれ、24時間以内に脱出しないと消化されて死んでしまう。三頭竜を消化せずに丸呑みして回収したこともあるため消化能力は調整が可能なようである。
- しっぽ攻撃
巨大な尻尾を振り回して攻撃する。
- 氷柱吐き
口から氷柱をミサイルのように発射する。
- 巨大氷柱
巨大な氷柱を真上に吐き出して落下させる。
- 再生
自らの体の破損した部分を再生させる。その再生力は首を切り落とされてもすぐ新しい首が生え、体が全て粉々になっても復活できるほど。
10章ネタバレ
絶望の鑑
レイドラは様々な生き物の絶望を喰らう習性があるドラゴン。そして、絶望のデータを記憶し、保存している空間。
それがここ、『絶望の鑑』
レイドラに飲まれた人形が行き着く謎の空間。生き物の絶望を喰らう習性のレイドラが体内に溜め込んだ絶望のデータを保存しており、作中では事故で顔に大怪我を負った女性や恋人も就職も出来ずに終わった大学生の記憶の他、何故か打ちスマのサビュウの記憶が登場した。過去のフィンターの記憶も保存されている。
アイスドール
10章でバートが絶望の鑑の中で見た、フィンターの回想シーンより、レイドラもアイスドールであることが推測される。リア博士の持参した古代生物の化石に、生物の魂を現世に呼び寄せフィンターの能力の氷で作られた生物だと考えられる。撃破されても宝玉がある限り再生するのはアイスドールの特徴と一致する。しかし、体内に絶望の鑑がありほかのアイスドールを出現させられること、全身氷ではなく歯や顎、腕やしっぽといった骨格があることが通常のアイスドールとの相違点である。
劇中での活躍
sm6章
冒頭でもりおとヘルプマンを捕らえようと追い回していたが、フィンターから新しい獣似隊を引き入れろとの命令を受けてそちらを最優先する。マスターバートのがん細胞である三頭竜は砂漠の迷宮に封印されているため、高気温の苦手なレイドラを活動させやすくするためフィンターが氷の洞窟へ変えた。そして洞窟内でバート達と喧嘩になってバラバラになったかずき達に襲いかかるが、かずきとマリオのコンボ技で爆殺されるが、再生能力で復活。その後もしつこく追い回し、イロスマメンバーを数人倒すが突然カンタローに首を切り落とされて見失ってしまう。その後はフィンターの命令で登場し、氷漬けになった三頭竜を回収し、イロスマメンバーに襲いかかるもカンタローに邪魔される。そしてフィンターを背中に乗せて撤退した。
sm8章
フィンターと共にカンタローを相手にし、2対1で圧勝する。その後はオールドランドが雇った殺し屋達に負けたイロスマメンバーの所までフィンターと一緒に移動していた。
sm9章
フィンターの部下になったプラズマと共にキガ島まで移動していた。このストーリーでは特に目立った活躍はしていないが、ブルードッグがレイドラを獣似隊に引き入れる事に反対していた。
sm10章
予防接種の装置がある場所までフィンターと移動し、イロスマメンバーと対峙。スタックロボの敵を取るべく向かっていたバートをフィンターとタッグでリンチにし、最後はバートを噛み殺そうとする。しかし、イモムシロボのエネルギー弾で邪魔されてしまい、そのままバートを丸呑みにした。その後はイロスマ島のデンジャーエリアにあるフィンターのアジトに帰り、オールドランドに安全に帰るため夜明けまで待機していた。しかし、バートを救うために事前にレイドラとフィンターの対策を組み立てていたイロスマメンバーは今までとは一味違った。まず、ケロ次郎がフィンターたちの目の届かない高所から跳び上がりレイドラに斬馬刀で奇襲攻撃を行い、レイドラを斬首する。切り離されたレイドラの首と、首を失ったレイドラの胴体は直ちにデキットたちに取り押さえられ、ケロ次郎はその隙にバートを救出するべく、レイドラの腹を斬り開くため更なる攻撃を加えようとした。しかし、首を失ったレイドラの胴体はそれでも大したダメージにはなっていなかったらしく、ケロ次郎の斬馬刀を真剣白刃取りして受け止め、首を溶かして切り落とされた部分に結晶を集結させる事で首を再生させ完全復活。結果としてケロ次郎の奇襲攻撃は失敗してしまったが、その間にフィンターはカンタローが抑えられてしまい、レイドラは全員で彼を討伐することに集中できるという、今までより有利な場面を整えたイロスマメンバーと決戦することになる。イロスマメンバーの攻撃を喰らっても、最初はこれまで通りまったく通じないタフさを見せていたものの、事前にレイドラとフィンターの対策を話し合ったイロスマメンバーにより
- 焚き火により周辺の温度を上げレイドラの活動を鈍らせる
- 顎関節だけを入念に狙いヒビを入れることで口を使う攻撃を封じる
- カンタローにフィンターを足止めさせることで彼がレイドラのサポートをするのを阻止
といった攻略方法を見破られたことで、徐々にレイドラは追い詰められていく。とはいえ、レイドラのタフさは並ではなく、また口を使う攻撃を封じられたと言っても手を使えば口が開けられることには変わりはなく、フィンターの命令に従い手で口をこじ開けアイスドールを吐き出すなどまだまだ余力を残していた。そして、イロスマメンバーが考案した最後の攻略方法である「首の宝玉を狙えばレイドラを殺せるかもしれない」という戦術もケロ次郎の斬馬刀が直撃してもまったく応える様子を見せず、逆に反撃でイロスマメンバーを少しずつ痛めつけることで、余力を残し戦闘を続行しているイロスマメンバーは後5人しか残っていない、というところまで追い詰めた。本当にレイドラを倒せるかどうか疑心暗鬼になりつつもイロスマメンバーは攻撃を続けていたが、レイドラが再び手で無理やり口をこじ開ける攻撃を始めたことで警戒し、
背中を見せて離れようとしたケロ次郎の斬馬刀をレイドラは掴んで引き寄せることで彼を噛み殺そうとした。しかし、寸前で覚悟を決めて戻ってきたかずき、リン、モリトの攻撃を受けてその不意打ちは失敗してしまう。そして、その攻撃を受けた直後からレイドラの身体にヒビが入り出し、レイドラはうめき声をあげ苦しみ始めた。イロスマメンバーが決死の覚悟で続けた攻撃は、ちゃんとレイドラに通じていたのだ。苦しむレイドラの姿を見て、士気があがったイロスマメンバーは、戦線離脱したキャラも含めレイドラに一斉攻撃を仕掛ける。初めに、デビモリトが攻撃を喰らわせ、次にカーズィ、パックン、ナケットも宝玉を攻撃する。負けじとレイドラも彼らを振り払い起きあがろうとするが、ビングー、スヌーピー、トゥーンカズキの攻撃で再び寝かされマコト、デキット、イモムシロボ、もりおの攻撃を喰らいさらに体がひび割れていく。そのままピカチュウ、マリオ、カービィ、ケロ次郎の攻撃を受けもがき苦しむレイドラ。最期はデキットを始めとするイロスマメンバー全員の攻撃により首の宝玉が完全に破壊され、レイドラの身体は光り輝くような演出と断末魔と共に完全に砕け散った。結果、誰一人も欠けずにバートを無事に救出できたためイロスマメンバーのミッションはクリア。後に残された敵は、イロスマメンバーがレイドラを追い詰める場面を目撃したことで動揺し、カンタローに手痛い一撃を喰らってしまったフィンターだけだが...?
補足
- 名前の由来は零度+ドラゴン。モチーフは辰。
- レイドラの特徴的なリアルな歯には入れ歯(義歯)が使われている。(作者の歯か?という質問が絶えない)