概要
台湾高速鉄道(台灣高速鐵路、THSR)とは、台湾最大の都市台北と、第二の都市高雄の間南北345kmを最高速度300km、最速約90分で結ぶ高速鉄道。台湾新幹線とも。日本の新幹線車両が初めて海外に輸出された事例でもある。2007年1月5日仮営業開始、同年2月2日正式開業。
建設に至っては、もともとフランス・ドイツのヨーロッパ連合が契約を獲得し、車両もTGVやICEと同じプッシュプル方式が採用されるはずだったが、1999年に発生したICE脱線事故(エシェデ事故)や台湾大地震を受け、地震災害をほとんど考慮していないヨーロッパ方式より地震災害を考慮し、鉄道会社の責任により死傷者が発生する衝突事故や脱線事故を起こしたことのない日本の新幹線システムが逆転採用された。しかし、土木工事はすでにヨーロッパシステムを採用していたため、車両は日本、土木構造物や無線はヨーロッパという日欧混在方式という形を取っている。
駅一覧
駅名 | 中国語読み | 日本語読み | 備考 |
---|---|---|---|
南港駅 | ナンガン | なんこう | 2016年開業。現時点での起点。 |
台北駅 | タイペイ | たいほく | 南港駅開業前は当駅が起点だった。 |
板橋駅 | バンチャオ | ばんきょう | |
桃園駅 | タオユエン | とうえん | 桃園国際空港の離着陸コースに重なる為、地下駅。 |
新竹駅 | シンチュー | しんちく | |
苗栗駅 | ミャオリー | びょうりつ | 2013年開業。 |
台中駅 | タイツォン | たいちゅう | |
彰化駅 | チャンホワ | しょうか | 2013年開業。 |
雲林駅 | ユンリン | うんりん | 2013年開業。 |
嘉儀駅 | チヤイー | かぎ | |
台南駅 | タイナン | たいなん | |
左営駅 | ズォウイン | さえい | 現時点での終点。 |
高雄駅 | カオシュン | たかお | 未開業駅。将来的に終点になる予定。 |
車両
- 700T型:日本の700系新幹線の改良型。需要に合わせた12両編成。
- DD14/DD16:日本から譲渡され、燕巣総合車両工場での車両入換作業や工事後の建築限界測定車の牽引用に使われる。
- 0系:営業用ではなく、業務用のレーザー光線を用いた建築限界測定車。開業前に走行したという記録あり。
- DD30:老朽化したDD14・DD16の置き換え用となる工場での入換用機関車。地元・台灣車輛製。
- N700S:700Tの後継として導入予定。