神をも殺す最終兵器
概要
遊戯王OCGのカードの一枚で、光属性・機械族のエクシーズモンスター。
2020年発売の「PHANTOM RAGE」で登場。
汎用性の高さからXモンスターの中でも採用率はトップクラスで、それを踏まえてか制限カード(投入していいのは1枚のみ)に指定されている。
カードテキスト
エクシーズ・効果モンスター
ランク12/光属性/機械族/攻3000/守3000
レベル12モンスター×2
「天霆號アーゼウス」は、Xモンスターが戦闘を行ったターンに1度、自分フィールドのXモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):自分・相手ターンに、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
フィールドの他のカードを全て墓地へ送る。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの他のカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。手札・デッキ・EXデッキからカード1枚を選び、このカードのX素材とする。
OCGにおけるカード性能
戦闘を経由する必要はあるものの、あらゆるXモンスターに重ねて召喚できる。しかもXモンスターが盤面に複数いれば、戦闘していないXモンスターにも重ねられる。
(1)の効果はフリーチェーンで、素材がある限り同一チェーン上含めて1ターンに複数回発動できるので、驚異的な制圧能力となる。特に「破壊効果」ではないうえに「対象を取る効果」でもないために、大凡の耐性効果を貫通して場を平らげてしまう。
召喚条件に関しては、似た様な効果を持つカードに「No.27弩級戦艦-ドレッドノイド」が存在するが、あちらは自分自身が戦闘で相手モンスターを破壊したバトルフェイズ終了時に自分自身の上にランク10以上の機械族Xモンスター1体を重ねるという形であり、元々の攻撃力が2200と帝未満であることも相まって条件を満たす難易度がアーゼウスより高い。
基本的には1枚の採用で事足りていたが、そもそもが強力な上に十二獣などの一部デッキでは複数採用が行われた為、2021年10月に制限カードに指定されてしまった。一応自身は何の耐性も持っていないので、召喚を無効にしたり、破壊効果で道連れにしたりといった方法で対応できないことも無いが、それでも召喚条件が易し過ぎるため制限指定も是非も無しである。
特に相性のいいカードとカテゴリー
相手の盤面に関係なくダイレクトアタックが行える。加えて素材も増やしやすい。
それぞれカテゴリ指定無しにランク3以下、ランク5,6に重ねられるエクシーズモンスター。これらを経由する事で元のX素材数が0でも効果1回分の素材数が用意できる。
このほか持前の汎用性の高さに加え、エクシーズテーマであるRR、LL、十二獣、メルフィー、軍貫、エクソシスター等とは外見に反した相性の良さがネタにされやすい。
特に《わくわくメルフィーズ》でアーゼウスを出す動作を「わくわくアーゼウス」と呼ぶことも多い。
余談
- 外観がバリバリのスーパーロボットなのでX素材となるモンスターがパイロット扱いされたり、ロボットアニメ関連のパロディ作品が描かれることも多い。
- OCGでの活躍及びネタキャラとして擦られ続けた結果、多くの原作漫画・アニメのメカ型モンスターよりも先にプラモデルになった。外部リンク
- 遊戯王カードゲーム25周年特別映像「Yu-Gi-Oh! CARD GAME THE CHRONICLES」では、高精細な3DCGによってモデリングされたアーゼウスの映像が発表された。
- なお、「アーゼウスはメルフィーの後」ということで、(公式が把握しているかは別として)わくわくアーゼウスが現実の物となってしまった。
- 遊戯王は他のKONAMI作品を元ネタにしているカードも多い。アーゼウスのような線が多いロボ系のキャラクターは昨今では珍しくないのもあって明確な元ネタは見いだせないが、強いて言うなれば『Z.O.E』に登場するジェフティ+アヌビスが候補として挙げられやすい。
- (1)の効果はアヌビスが起動した兵器が太陽系を破壊できること、さらに(2)の効果はジェフティが別の機体から武装を奪い取る能力に似ているというのが根拠。
- 25周年の特別映像からティ・フォンの顔や色がアヌビスと似ていることやアーゼウスとティ・フォンが映像内ではほぼ互角という描写も、似ていると思わせる一環になっているのだろう。
関連イラスト
関連動画
遊戯王カードゲーム25周年特別映像「Yu-Gi-Oh! CARD GAME THE CHRONICLES」/ 神をも殺す最終兵器、天霆號アーゼウス