概要
史実における徳川家康傘下の武将・本多平八郎忠勝がモチーフとなっている。徳川四天王の一角に数えられるとともに、天下の名槍・蜻蛉切を手に生涯戦傷を負うことなく武功を上げ続けた「戦国最強の武人」と伝えられる人物で、本作でもその逸話を下に、全体的に高水準な性能の強力な武将となっている。
なおナンバリング5作目『戦国無双5』以降、登場武将たちの設定が再構築され、忠勝についても全体的に年齢が引き下げられ、多くの変更が加えられた。以降は『戦国無双4』までと、『5』以降で分けて記載する。
戦国無双猛将伝〜戦国無双4
身長 | 210cm |
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設定年齢 | 36歳 |
武器 | 豪槍 |
声優 | 大塚明夫 |
無双奥義・奥義皆伝の文字 | 『轟』『哮』 |
肩書 | 無傷の闘神 |
徳川家康に絶対的な忠誠心を持ち、ただただ武を追求する豪将。
愛槍・蜻蛉切を得物に一騎当千の武働きをみせ、「戦国最強」「東国無双」「家康に過ぎたるもの」など数々の異名を持つ。
人物
容姿
太い眉毛にカッと見開いた目に大きな鼻、への字に結んだ口と、いかにも厳格そうな力強い顔立ち。作中武将の中でも頭一つ抜けるほどの長身かつ筋肉質で屈強な体格の持ち主。
巨大な鹿角があしらわれた兜や銀色に輝く南蛮胴に身を包んだ姿がその巨躯を更に強調している。なお、家康はじめ他の武将たちが兜を外した姿が作中でも登場するのに対し、忠勝の場合は今の所鎧以外の姿で登場する機会がなく、兜の下の髪型については不明瞭となっている(DLC衣装でも頭部はいつもの兜であることが殆ど)が2の衣装で下からのアングルになった際、何も無かったため坊主頭であると思われる。
性格
真面目さと厳しさを併せ持った、如何にもな「武人」と言うイメージがあり、口癖として、相手の疑問(もしくは自問自答)に対して「愚問!」「否!」などの言葉で一蹴することがある。一方で、戦いに魅了されることを畏れる娘の稲姫に対して、時に助言を与えるなど父親らしい一面も。
勇猛果敢な若武者を好む傾向があり、敵として対峙した真田幸村や真田信之たちに対しては、主家にとって因縁ある宿敵ではあるものの個人としては好感を抱いており、両者が敵味方に分かれることになった関ヶ原の戦い後は、娘婿の信之の心情を汲み取り、家康に対して真田昌幸、幸村父子の助命を懇願している。また
服部半蔵とは、徳川家の光と影の守護神としてお互いに家康を支えるもの同士で共闘している。
『激・戦国無双』でも徳川軍に所属し、初めは織田軍と連合して、やがて武田軍に追従する。徳川軍の後日譚では、家康を天下の簒奪へ導いた際にプレイヤーが彼だと、半蔵が帰投して婿の弟・幸村が再起。違う場合は彼のみならず、半蔵(もちろん半蔵でもない場合)とまで対立する羽目に。
『戦国無双4-Ⅱ』から参戦した、同じく「徳川四天王」の一人に数えられる井伊直政のことは「新入り」と呼び、突っぱねた言動を用いて発破をかけつつも、内情では彼が心身ともに立派な武士へと成長することを期待するという親心に近い人間味を垣間見せている。
また、本編外でのシナリオでは、花を愛でる趣味を稲姫に公表されて少々恥ずかしそうにしたり、自身を敬ってくれている立花誾千代の名前をうまく発音できなかったりと、一転してコミカルな立ち回りをみせることも。また明智光秀、北条氏康とは、『4』以降のタイトルで「プレイアブル化した娘」を持つ者同士として何かと交流するイベントが多く、娘自慢であったり将来の不安を挙げて談話するなど、意外に親馬鹿な姿もみせていた。
戦闘スタイル
武器は巨大な両刃の付いた「豪槍」。戦国最強の異名をとる通り、途轍もなく強い。攻撃が大振りで隙があるものの本人の防御力の高さで高難易度以外では邪魔されること無く楽々敵を蹴散らせる。一部の攻撃では衝撃波を飛ばしたり名乗りを挙げることで無双ゲージを回復する事も出来る。
いわば同社が展開する『真・三國無双』シリーズにおける呂布に近い立ち位置であり、特に敵として戦う時には鬼神の如き強さを発揮する。彼のプレイ時および敵将として接近された際には専用テーマも流れ、一部ファン(特に西軍贔屓なユーザー)にとってはトラウマBGMとも認識されている。
戦国無双5
家康の良き友であり、頼れる右腕的存在。
家康とは対照的に荒っぽく血気盛んで、力強い言動で家康の背中を後押しすることが多い。
人物
容姿
『5』の物語時系列が本作主人公の織田信長の青年期に定められたこともあり、それに合わせて忠勝も若々しくも逞しい青年の姿で登場。
衣装については、これまで平時も兜を被って隠されていた髪型が明確となり、象徴でもあった鹿角脇立之兜の代わりにその装飾をイメージした鉢金を装着しているのが大きな変更点。鎧自体も、これまでは金銀色をベースとした重厚感溢れるカラーリングの南蛮胴から、徳川家のシンボルカラーである青色が多めに盛り込まれるようになった。
性格
前作までは徳川家康の命に従う実直な家臣であったが、本作では血気盛んで攻撃的な部分が強調された。家康との関係についても家臣というよりは友人といった表現がしっくりくるような屈託のない受け答えをしており、彼のことは幼名の「竹千代」で愛称している。ただし、彼への忠誠心は変わらず、乱世や自身の境遇を憂う家康を力強い言葉と武働きでサポートする頼れる存在。
家康の妻である瀬名のことは、家康の心情を理解する良き奥方として信頼しており、彼女との会話で上述の口調について改めなければと胸中を明かしたが、瀬名からは「急に態度を変えると家康が逆に困ってしまう」とたしなめられる場面もあった。
一方、服部半蔵は家康・忠勝とは逆に、史実のモデルである服部正成に寄せて年齢が引き上げられ、二人を年長者の視点で見守る立場となっている。それぞれベクトルが異なる癖の強い性格の二人に変わり、今後の方針の立案やアドバイス、他家との交渉役などを請け負っている。
戦闘スタイル
武器は大身槍。
通常の槍よりも刀身が長く、その分リーチも威力も強い反面、コンボの速度は遅い。払い斬りで斬撃を飛ばしたり、突いた地面から火柱を起こしたりと、パワフルなギミックが印象的。
同じ使用者として岡部元信、吉川元春、武田信玄、前田利家などがいる。
武将閃技は「炎天槍」。刀身の燃える槍で回転斬りを2回行いながら前方に斬撃を飛ばす。
無双奥義では、燃える槍を頭上で回転させた後、前方に斬撃を飛ばす。皆伝になると更に追撃で大きく踏み込んだ突きが追加される。
その他
『真・三國無双(PSP)』では、副将名鑑をかなり埋めてから無双モードをクリアしてやっと、ランダムで士官して来る副将の一員である。
『真・三國無双 2ndEvolution』では無双モード・蜀史の第4~5ステージ候補にしてラストステージの1つ“第六次北伐”に存在する宝物庫2軒のうち片方の番人を務め、武器を秘蔵している。「我を超えよ、即ち無双の証!」
階級が呂布に次ぎ、全副将中唯一の23。能力値上昇効果は攻撃力と防御力のみへの効果付加から、全能力値への上昇量が成長。戦闘技能は馬超と同じ「一騎討ち」で、武将に対する攻撃力を上昇。
コラボタイトルでの忠勝
『真・三國無双』とのコラボタイトル『無双OROCHI』シリーズでは三国志最強の武人・呂布との戦いが実現。パッケージを飾ったこともあり、両雄が互いの得物を激突させるカットは抜群の迫力を誇る。
また、年頃の娘を持つ猛将で、史実でも信長から例えられて絶賛されたことから張飛との親交もある。
JRAとのコラボ『ダービー無双』では名馬シンボリルドルフに騎乗して参戦。「お家騒動ダービー」「開国ダービー」それぞれで敵として登場した。
無双武将化以前の忠勝
武器:槍
声優:馬場圭介
猛将タイプの一般武将として登場しており、猛将タイプの武将は史実で彼が身に付けていた兜がベースになっている。三方ヶ原の戦いでは、敗走する家康を守るために殿を務めており彼を倒すミッションもある。
関連イラスト
初代~4
5
関連タグ
「本多忠勝」関連誘導用
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無双OROCHIシリーズの最強格