概要
枢軸国(すうじくこく、英:Axis Powers)
第二次世界大戦において連合国と戦った枢軸陣営に所属した国家。
本来はドイツ、日本、イタリアの3国を指すが、ハンガリー、ルーマニア、フィンランド、ブルガリア、タイ等も含まれる。これらのうち、タイを除く7ヶ国が国連憲章第53条・第107条で言及される旧敵国であるとされる。
タイは日本軍の進駐に抵抗できず(進駐同意の交渉も進められていた)、1941年12月21日に「日泰攻守同盟条約」を結び枢軸国となった。翌年の1月にプレーク・ピブーンソンクラーム首相は、英米に対して宣戦を布告した。当時3人存在した摂政の内の一人となっていたプリーディー・パノムヨンは、当時は行方をくらませており、この宣戦布告に署名をしなかった(これが後にタイの宣戦布告が無効であるという主張の根拠となる)。その後、プリーディーは秘密裏に対日武装レジスタンスを指揮し、アメリカの「自由タイ運動」とも連携した。日本の敗戦翌日の1945年8月16日、プリーディーがタイの主導権を握り、「英米への宣戦布告は不法で無効である」と主張し、旧敵国から除外された。
『Axis Powersヘタリア』の関連イラストにこのタグが付くこともあるが、そちらの検索用には「枢軸組」または「のんのか枢軸」というタグの使用を推奨している。
枢軸国一覧
日独伊三国同盟加盟国
- ドイツ第三帝国
- ユダヤ人の次に多くの虐殺の犠牲者を出したのは同胞であるはずのドイツ人。
- クロアチア独立国
- ドイツの衛星国。ドイツが外交ルートを通じて警告するほどの凄惨な民族浄化政策を実行し、セルビア人やユダヤ人、ジプシー、果ては同胞であるはずのクロアチア人すら虐殺した。後の大統領であるチトーがパルチザンを指揮した国でもある。
枢軸国と同盟関係にあった国
- フィンランド
- ドイツとの密約
- タイ
- 日泰攻守同盟条約、ただしタイは戦後、日本軍の圧力で調印させられたと主張し無効と認められた
- 満州国
- 日本の傀儡国家、但し連合国に宣戦布告していない
- ビルマ
- 日本の影響下で独立、大戦末期に国民軍が連合国側に寝返り日本軍と戦闘
それ以外で枢軸側に立って連合国に宣戦布告した国
- アルバニア
- イタリアとドイツの支配下
- 自由インド仮政府
- 亡命政府扱いで日本の支援を受けてたが、国家承認はされてない
宣戦布告していないが枢軸側とされる国
- 蒙古聯合自治政府
- 日本の傀儡国家
- 中華民国汪兆銘政権
- 日本が中国の正統政権としていた
- ベトナム帝国
- フランスの植民地だが日本軍が進駐。大戦末期にヴィシー政権が崩壊し、日本の仏印処理により独立する
- カンボジア王国
- 同上
- ラオス王国
- 同上
- ベーメン・メーレン保護領
- ギリシャ
- ドイツ・イタリア・ブルガリア三国によって分割統治
- ピンドス公国またはマケドニア公国
- ピンドス・モクレナ公国とも。イタリアがギリシャ北部占領の後にルーマニア人国家(実際はルーマニア語によく似たアルーマニア語を話すアルーマニア人国家)との体裁でギリシャ北西部に作った傀儡国家。しかしながら最初の「実権を何ら持たない名前だけの」元首がイタリアの手先と民衆から見られていた為支持を得られず、公国の領域は活発化した反枢軸国ゲリラにより荒廃し、しかもそれに対して何もできなかったばかりかルーマニアに逃亡すると言う失態を演じている。
- セルビア救国政府
- 自称独立国のドイツの傀儡政府、ドイツやクロアチア独立国のウスタシャ政権のセルビア人虐殺への反発から反独運動が活発で政権はこれを抑えることができず、同時にドイツのセルビア人虐殺をも止められなかった
- モンテネグロ
- イタリアの傀儡国家
- ヴィシー・フランス
- ドイツの傀儡国家
- イラク王国
- 第二次世界大戦と並行してイギリス・イラク戦争が起きた。
- イラン
- 枢軸寄りの中立国だったが連合国軍に攻め込まれ制圧される。
もしかしたら枢軸国側だったかもしれない国
- ソビエト連邦
- 実は日本はソビエトを含めた4ヶ国による軍事同盟を主張していた。またソビエト連邦もファシズム及びナチズムには好意的で、ドイツを刺激しないよう努め戦端が開かれないよう留意していたが、ドイツが独ソ不可侵条約を破棄したことで全てが水泡に帰した
- スペイン
- フランコ将軍がヒトラーの参戦要請を受諾したが直後から言を左右にして翻弄し、中立ではありながらも親枢軸国である非交戦国家として振舞った
- スウェーデン
- ドイツに鉄を輸出したり、ドイツ兵の国内輸送を認めたりとドイツ寄りの姿勢を示しながらも、ソビエトを始めとする連合国側にも良い顔をし、更には軍事力を背景にドイツ軍機を撃墜するなどした蝙蝠のような中立国
- スイス
- 武装中立と非常事態宣言に立脚した「ハリネズミ」とも称された一大防衛体制が敷かれたが、ドイツ系が国民の多数を占めていた事と行政側が「ドイツ側への配慮」を行っていた事、ドイツがイタリアとの連絡通路確保の名目でスイス占領の計画を立てていた事もあり、一人のカリスマ最高指導者が居なければ、いとも簡単に枢軸国側になっていた可能性が高い
- アイルランド
- アメリカの度重なる要請を蹴り続け中立国で有り続けたが、イギリスに数万人規模の義勇兵を送るだけでなく、連合国側に様々な情報を提供していた。しかし歴史に起因する反英感情が強く、それを上手く突かれれば枢軸側に寝返っていた可能性がある
- ユーゴスラビア
- 枢軸国への参加発表2日後にクーデターにより親独政権が崩壊。
- アルゼンチン