五航戦
ごこうせん
概要
当時最新鋭であり、最初から正規空母として建造された翔鶴・瑞鶴と、その護衛の駆逐艦朧・秋雲で構成されていた。
艦そのものは最新鋭であった一方で、艦載機搭乗員の練度は(一航戦・二航戦と比して)低いと評される場合が多く、一航戦のパイロット達からも「妾の子」などと呼ばれ、侮蔑の対象とされた。
これはどうやら事実であったようだが、五航戦も世界的に見れば教導隊を任されてもおかしくない最高水準のレベルである。
事実、一航戦を継いだ後に、ミッドウェー海戦で一航戦と二航戦を海の藻屑に変え、その後も戦艦比叡、武蔵を初めとする多くの日本軍の艦船の撃沈にも関わった米軍の鬼神、正規空母エンタープライズを、翔鶴は二度も大破させている。
五航戦はミッドウェー海戦後に解隊され、翔鶴、瑞鶴は瑞鳳と共に、新たに編成された一航戦に所属する事になった。
翔鶴を旗艦として、南太平洋海戦、第二次ソロモン海戦と転戦し、第一航空戦隊の名に恥じぬ活躍を見せる。
最後はマリアナ沖海戦での敗退によって当時の旗艦であった大鳳と翔鶴が轟沈、新生一航戦も解隊され、生き残っていた瑞鶴は三航戦へと転属、最期の戦いとなるレイテ沖海戦まで転戦する事になる。
このように米軍の機動部隊と幾度も交戦して空母を撃沈したり、部隊として行動不能になるまで追い込んだ事もあるなど、日本海軍最強の空母と言われるゆえんである。
『艦隊これくしょん』の五航戦
上述の五航戦をモチーフとした艦娘。『艦これ』で五航戦と言えば翔鶴・瑞鶴の鶴姉妹を指すケースが殆どで、pixivでもこの姉妹のタグとして使われている。朧や秋雲が含まれる事はない。→五航戦護衛組
史実で他に所属空母がなかった(最も早く解隊され、入れ替わりがなかった)事もあり、他の航空戦隊タグよりも定着している。
服装は両者共に白と赤を基調とした弓道着を着用しており、ミニスカート仕立ての袴を穿いている。
胸当てにはそれぞれの艦種を示すカタカナ一文字の甲板識別文字が記されており、機銃砲座と主機の付いたブーツを履いている。
ゲーム中では判りづらいが、アニメ第5話のアイキャッチでは背中の矢筒に艦橋と煙突が付いているのが確認できる。
また、使用する弓矢も一航戦や二航戦とは異なり、矢の先端部には艦載機が括り付けられている。
翔鶴と瑞鶴はどちらも2013年5月17日に開催された『艦これ』初のイベント『敵泊地に突入せよ!!』のクリア報酬として初登場し、その後しばらくして特定海域でのドロップと建造が解禁された。
レアリティの高さとドロップする海域の制限から姉妹揃って入手困難(特に瑞鶴)。また、史実において一航戦の艦載機乗りが五航戦を過小評価していた事に由来する加賀の「五航戦の子なんかと一緒にしないで」のセリフも有名である。
ゲーム中では、共に赤城を上回る艦載機搭載数と高い回避能力を誇るが、それ以外の性能は正規空母としてはごく平凡なもの。特に火力に関しては正規空母中最下位となっており、史実におけるスペックやその奮戦ぶりからするとゲームではパっとしない能力にとどまっている。
また装備のスロットの搭載数に偏りがなく、スロットごとの大小に応じた使い分けが利かないので、扱いにくさを感じる場合もある。そのポテンシャルを最大限に引き出すには特化構成が吉とされる。搭載数自体は多いので、特化構成での能力は高い。
ちなみに彼女らも正規空母相応の燃費の持ち主ではあるが(赤城より多少は良いが、それでも誤差程度にすぎない)、入手難易度と時期の問題から兵站が十分な状態で入手する事がが多いためか、あまり大食い扱いをされる事はない。
ちなみに公式4コマでは軽空母・空母を全員ひっくるめて大食い扱いとなっている。