「そんな目で見つめるなよ♠︎
興奮しちゃうじゃないか…♥︎」
CV:高橋広樹(1999年フジテレビ版)、浪川大輔(2011年日本テレビ版)
概要
謎の奇術師。ハンター287期生。
6月6日生まれ、身長187cm、体重91kg。血液型B型。年齢不明。フルネームはヒソカ=モロウ。
天才的な格闘センスの持ち主で、並みのプロハンターでは束になっても太刀打ちできない。才能のある強者を「玩具」と見なし、命がけのタイマン勝負を吹っ掛ける戦闘狂。
ただし強者との戦いはタイマン勝負にこだわっている節もあり、無謀な戦いはしかけない。
素顔はかなり美形の青年で、メイクを解くと雰囲気が一変する。
髪色は原作では着色が一定せず、旧アニメでは水色→赤→茶色、新アニメでは一貫して赤茶髪。
人物
変態的な性癖の持ち主で、好みの対象は老若男女を区別しない。気に入った獲物を狩ることに喜びと興奮を感じており、特に成長途上で見込みのある人間は付け回したり、一時的に護衛してでも殺さず生かしておくのが彼のモットー。大のお気に入りであるゴンとキルアに対しては、成長した彼らを狩る事を想像して下腹部が反応するという、筋金入りのイカれたサイコパスである。
その一方で成長の見込みのない人間(ハンター試験候補生、赤点プロハンター、協専ハンターなど)には徹底して残忍かつ無関心。世間のニュースや周囲の情報にも無頓着。キメラアントに関しては存在すら知らなかった。
このような戦闘狂ながらも頭の回転は速くて機転は効く。
また、自分の体がどれほどダメージを受けようと欠損しようとも表情一つ変えることのない精神的な強さも持つ。
意外にも幻影旅団のマチに対しては彼女を食事に誘おうとしたり、自分がクロロを殺した場合の彼女の宣言を聞いた際には「それいいね◆」と言いつつもいつものように狂喜せずわずかな微笑にとどまったり、彼女をあえて生かしたりしているが、彼女を単なる「玩具」として見ているのかその真意は不明。
過ぎ去った事はすぐに忘れてしまう為、自分の過去も語ることはなく経歴は一切不明である。
323話ではイルミとの会話の中で「ボクも大概だけど君も相当」と発言し、自分の性格について自覚している事が判明。328話では自ら「ボク人見知りなんだけど」などと言った。
ただある方面でわずかばかり彼の過去が触れられた。
天空闘技場での敗戦は全て戦闘準備期間切れによる不戦敗であり、KO勝ちした全ての試合で相手を死に至らしめている事から「休みがちの死神」と紹介された。
奇術師
ピエロ風のメイクをしており、能力やトランプ(小説版によれば鋼鉄製)を駆使して手品のような戦い方をする。また、セリフの最後に♤・♡・♧・♢のどれかの、トランプのスートマークが付いている。
相手の目を欺いたり言葉巧みに煽るなどして、裏をかくのが非常に上手い。またそうした戦術に拘っていて、時に体を張ったパフォーマンスを披露する。
活躍
自分の趣味をスムーズにする資格を得るために、ハンター試験を受験する。そこでゴンと出会い、自らの獲物と決めて、それ以降執着し続けている。
一時的に団員ナンバー4番として幻影旅団に在籍していた事があったが、クロロとのタイマン決闘目当ての偽装入団であり、結局は退団した。
その後クラピカに念能力を封じられたクロロの除念に協力するためにグリードアイランドをプレイ。除念師をクロロの元に連れて行ったものの肝心のクロロに逃走されてしまい決闘は断念。次なるターゲットを探すため、十二支んと接触する。
念能力
変化系能力者
伸縮自在の愛(バンジーガム)
自身のオーラをガム(粘着性)とゴム(弾性)両方の性質を持つものに変化させる。よく伸び、すばやく縮む。付けるも剥がすもヒソカ次第。ただしヒソカの体から離して使用した場合は、10m以上伸びるとちぎれてしまう。
使用の際特に制約は無く、直接的な攻撃力も無い能力だが、ヒソカの頭脳と合わさることで非常に幅広い応用力を発揮し、一度相手につけてしまえばヒソカは相手を自在に引き寄せるといった芸当は勿論、引っ張ることを利用した高速移動といった技を披露している。また、そのシンプルさ・応用力ゆえに「念能力が相手にバレてもほとんど問題ない」という利点も有している。
そのため接近戦・格闘戦ではヒソカのペースに持ち込まれやすく、ノブナガ=ハザマもその能力を高く評価している。あのクロロ=ルシルフルですら彼との対戦時に取った戦法は「遠距離からの大量の人形爆弾による物量戦」であった。
手足を欠損してもゴム状にしたオーラで義手・義足にもすることが可能。このオーラによる義手・義足で新たな戦法が可能になったらしく、急激な加速などを行っている。
ちなみに能力名は、ヒソカが子供のころ好きだったお菓子の名前からとられている。
薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)
自身のオーラを様々な質感に変化させ、平面上を覆い隠す能力。
染料、鉱物、繊維、植物、動物の皮膚など再現できる質感は軽く千を超えるが、似せられるのはあくまで見た目の質感のみであり、触感などは元の物体のままである。
つまり非常に上質なカラーコピーのようなもので、触ればすぐ贋物とバレてしまう。加えて紙やハンカチなど、薄っぺらなものにしか使用できない制約もある。まさに「薄っぺらな嘘」であるが、だからこそ騙しがいがあるとヒソカは考えている。
この能力の名前も、ヒソカが子供のころ大流行した、いたずらシール入りの菓子が由来となっている。
うすっぺらいものにしか使用できないという制約があるが、作中では自身の体・オーラの外観を変化させて怪我を隠すという芸当を披露している。
過去
前述の通り過去に興味のないヒソカだが、電子版少年ジャンプとも言える少年ジャンプ+にて、彼の過去が東京喰種の作者である「石田スイ」が描いたネーム版という形で(冨樫義博との対談も合わせて)で公開された。
ネームとはいえ構想から制作に1年かかりの69ページという、最早ちょっとした中編読み切りというレベルの内容となっている。
原作者の冨樫義博から直々に制作の許可をもらった、いわゆる半公式の二次創作とも言えるもので、中身を読んだ冨樫義博自身も、この作品につながる形でヒソカの過去を描いてみたいと言わしめている。(実際作者本人もヒソカの過去は考えていなかったらしく、石田スイが本編との整合性を図るため「何かヒソカの過去にあったら教えてください」と尋ねた際も「ヒソカの過去のイメージはない」という答えが返ってきたらしい)
あらすじ
ヨークシンシティの北東にある享楽の都グラムガスランド。そこはカジノやそれに付随する興行などで経済が成り立つ町である。
そこでの見世物(ロイヤルグラム)の成功はそのまま興行一座にとっての栄光を約束されたようなものとも言えるものであった。
その町での公演が決まったモリトニオ一座は、街への移動中一人の行き倒れた少年を拾う。
自らを「ヒソカ」と名乗るその少年に、何か並々ならぬ可能性を見出したモリトニオは、同じく念の才能を見出した同年代の少女「アバキ」と併せて、独学で会得した「念」を教えるようになる。
- 作中で初めて商品としての「バンジーガム」が登場しており、ヒソカだけでなくアバキと一緒に食べているシーンがある。
- この話の中では7日で「練」を体得している。同じくモリトニオに師事し、念に関しては先に修行していたアバキは9か月かかって「纏」、およそ一年で「練」を会得したものであった。
- この後「発」の修行に入った際、水見式で自身が変化系だと判別するシーンがあり、その時の変化した水の味は「酸っぱい味」になっている(なおモリトニオは「苦い味」になっている。どちらも味見役はアバキ)
- 一応拾われた身だからということもあって、それなりに団員としての意識(少なくとも常識的な範囲内で)はあったらしく、殺人鬼「ジョン・ドゥ」に襲われていたアバキを助けたり、何度か見世物にも出演している。その際初めて自分で顔に今もしているメイクを施している。またこの時数回しか見てないにも関わらず他の団員の芸を瞬時に覚えてすぐに自分の技として使いこなしており、初めて大舞台に立った時もあっさりジャグリングを成功させている。無限四刀流にすんなり対応できたのも頷ける才能を見せている。
- 実際最後に一座を抜ける際、ある人物と初めて念を使って戦い、その中で「伸縮自在の愛」を完成させた上で打倒した後、その人物が使っていた念を真似て「薄っぺらな嘘」を編み出している。このころから大抵の身体的技術や念能力は見ただけで覚えられたようである。
初めて「伸縮自在の愛」を使った時の一コマ
余談
- グリードアイランド編で除念師アベンガネを見つけ彼を連れて退場した後、ハンター協会選挙編で再登場したが、作中の時間ではせいぜい数か月程度ながらも、現実世界では約8年ぶりだった。
- 天空闘技場篇での「自分が最強だと理解しているからだ」というナレーションがネタにされがち。というのも、キメラアント編でメルエム・護衛軍・アイザック=ネテロ・ゴンさんらといった明らかにヒソカより強そうなキャラクターの出現、および協会選挙編まで彼が自身より明らかに強い敵と戦う描写がほとんどなかったことなどから。
玩具(オモチャ)
様々な人物を自身の玩具と捉え、狩る対象として玩具箱に確保しているようなイメージを持っている。以下はその玩具箱のイメージの中に登場した人物。無論ヒソカが玩具と捉えている人物はこの他にもいる可能性もある。
玩具箱の人物一覧
- 287期ハンター試験関係者
ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ、ハンゾー、イルミ、サトツ、メンチ、ブハラ
- 幻影旅団メンバー
クロロ、ノブナガ、フェイタン、フィンクス、カルト、フランクリン
- その他
フィギュア
第1弾にゴンさん、第2弾に真ビスケがフィギュア化されているプレバンのあのシリーズにてフィギュア化が決定した。