概要
「ポケットモンスター」内で登場する架空の職業…というよりは、違法行為を行う犯罪者達の事を指す。
方法や手段はともかく、一応ポケモントレーナーと同じ様に「ポケモンを捕獲している事」に変わりは無い為、ファンの間ではなんで野生のポケモンを捕まえているのに悪い奴扱いされてるの?というツッコミや、これゲーム内で自分もやってるんですが…という感想がたびたび発生している。
前述の通りアニメ内でのみで存在するものであったが、後のウルトラムーンにおけるポケモン図鑑のペルシアンの項目で「額の宝石を狙ってハンターに狙われる」という表記がある事から、ゲーム版にもポケモンハンターの類は存在している模様。
ポケモンハンターの違法性
ポケモンハンターは、モンスターボールによって捕獲し自分で育成を行うのではなく、ポケモンを強引に拘束する形で捕獲し、それを依頼主に高値で売りつける事を目的に生業としており、アニメポケットモンスターの世界観では、それらの行為は「ポケモン保護法」に反する「違法」とされている。
実際にポケモンハンター以外でポケモンを売買をする者は殆どおらず、例があるとすれば『無印』~『DP』に登場していたコイキングを売りつけていたインチキ親父ぐらいである。
細かい名称などが代わって登場することも多い(ポケモン「バイヤー」など)。
保護区域…つまりは『モンスターボールを使ってでも野生のポケモン捕獲してはいけない特殊な区域』などに侵入して乱獲するといった描写も多く、中にはそこでポケモン捕獲の為の危険なトラップを仕掛け、たまたま入ってきた人間や無関係なポケモン達に危害を加えてしまう事も厭わない、より悪質で傍迷惑な者もいる(『BW』78話)。
基本的に狙うポケモンは野生のものが多いが、ポケモンハンターJの様に依頼主の意向や自らの利益に繋がるならば、ロケット団やプラズマ団と同様、他人のポケモンを奪い取る事も厭わない者もいる。
珍しいポケモンや使用できない技術を使用しているポケモン・幻のポケモン・伝説のポケモンが非常に高く売れるからだとポケモンハンターは常にそのように言う。
本編の話の中では正規の方法で捕まえようとせずに、ポケモンを乱暴に扱おうとする事自体登場人物達から非難されることがほとんどであり、真っ当なポケモントレーナーやジムリーダー・四天王・ポケモン研究者等から見れば、金儲けの為だけにポケモンを捕獲しているポケモンハンターは不快感を感じずにはいられないのも当然といえば当然である。
ポケモン捕獲を阻止されたポケモンハンターやそれに協力したポケモン達はジュンサー達に引き渡され、ポケモン保護法違反で犯罪者として逮捕されている。
モンスターボールを使うのとは違い、直接的にポケモン…特に野生の状態のままで捕獲するのは容易な事ではない為、当然ポケモンハンターには生け捕りにする為の戦力であるポケモンやポケモントレーナーとしての高い技量が求められ、また拘束する檻やトラップ等、幾つかの機材やそれらを扱う技術・知略も必要とされる。
ポケモンハンターとは対照的に野生ポケモンや自然環境の保護を行うポケモンレンジャーとは、対立する事が少なくなく、『DP』ではポケモンハンターのJがポケモンレンジャーとリオルを巡って対決している。
ポケモンハンターにポケモン捕獲の依頼をする者の大半はポケモントレーナーではなく、単純にポケモンをコレクションにしたい富豪や権力者、またはポケモンを使った非道な実験をしようとする研究者等と、真っ当ではない者達が多い。
同じ様にポケモンを強奪するロケット団をはじめとする犯罪組織とは商売敵として対立する事が多いが、利害さえ一致しているならばそれらの犯罪組織からの依頼も請け負う。実際に『DP』ではポケモンハンターJがギンガ団からの依頼を受ける形で、伝説のポケモンであるユクシー・エムリット・アグノム(UMAトリオ)の捕獲を行っていた。
アニメで最も最初に登場したポケモンハンターは、『AG』の第6話に登場した密猟者のリョウである。依頼主から大量のどくタイプのポケモンの捕獲を要求されていたリョウはオニドリルやバンギラスを戦力に、電磁バリアの仕掛けた檻を用いる形で大量のアーボやドガースを捕獲していたが、ロケット団3人組の妨害によって失敗。最終的には逮捕され、捕獲していたアーボやドガースも主人と別れる道を選んだアーボックとマタドガスに率いられる形で去っている。
『DP』165話に登場したゲストのマスターも元・ポケモンハンターであり、改心する前の自分の過去の行いを恥ずかしく思っていた。