9000系
きゅうせんけい
京阪電気鉄道9000系
京阪電気鉄道(京阪)が7200系をベースに輸送力増強を目的に1997年に投入した車両。8両編成5本が製造された。2015年以降、一部編成の8両→7両化が行われ、捻出された中間車は10000系へ編入改造されている。
阪急電鉄9000系
京阪神急行電鉄(阪急)が2006年より神宝線で運用を開始したA-trainベースの通勤型電車。先に阪急京都本線に投入された9300系と同様のデザインだが一部変更がされている。
ロングシートの8両固定編成11本が在籍。
阪神電気鉄道9000系
阪神電気鉄道(阪神)の優等用通勤型電車。阪神・淡路大震災に伴う赤胴車(阪神の優等車輌)の不足分を補うため1996年に川崎重工業で6両固定編成5本の30両が製造された。当初は画像のように赤帯だったが、現在は近鉄奈良線乗り入れ工事を実施し、オレンジの帯となった。阪神1000系と連結できる。
相模鉄道9000系
相模鉄道(相鉄)の通勤形電車。導入は1993年から。老朽化の進む大量の6000系電車を置き換えるために8000系電車と並行して1993年(平成5年)から2001年(平成13年)にかけて10両編成7本(70両)が製造された。本系列は同社の8000系よりも後に登場しているが、本系列を製造している間にも8000系を引き続き製造し、並行して導入していったことが特筆される。車両の製造は全車両が東急車輛製造が担当しており、それまで新造車を日立製作所のみに発注してきた相鉄としては異例であった。また、現在のところ、自社開発車両としては最後の型式で、次に導入された新型式10000系電車はJR東日本の車両を全面的にベースにしている。
西武鉄道9000系
101系の廃車発生品の足回りに新2000系の車体を乗せた西武鉄道(西武)の通勤型電車。現在の9000系は池袋線の地上専用の10両固定編成なので、基本的にすべて優等列車運用に入る。また、9000系は西武所沢工場で製造された最後の形式になる。
東京急行電鉄9000系
東京急行電鉄(東急)が導入した通勤形電車。東急では珍しく貫通扉は狭幅。また、一時期の東急のスタンダードとなる顔はこの車輌で始めて採用された。当初は東急東横線・東急大井町線に配属されたが、2013年の渋谷駅地下化までに東横線所属車は東急大井町線に転属し8090系を置き換え、現在は大井町線に集結。
南海電気鉄道9000系
1985年に南海電気鉄道(南海)が導入した南海本線初のステンレス車両。6両固定編成2本、4両固定編成5本が在籍。6両固定編成は6連単独運用に入り、4両固定編成は南海の運用規約のために2編成繋いだ8連運用もしくは特急「サザン」の自由席車として使われるのが基本。
理論上、南海本線所属の他の電気指令ブレーキ車との併結が可能で、実際に3代目1000系や2代目12000系との併結試運転が行われたことがあるが、他形式との併結時に空調の同期操作が出来ない欠点を有しており、営業運転で通勤車との併結運用は存在しない。
一方、2代目12000系との併結は利害が一致するかの如く上手く噛み合い、以下2つの理由で、9000系4連はサザンプレミアム自由席車に最適な車両と化している。
◎冷房同期操作出来ないなら車掌2人乗務にして9000系と他形式で冷房を個別操作すればいいんじゃね?サザンは車掌2人乗務で、うち1人は2代目12000系と9000系との間にいる為、個別操作が可能。
◎南海本線の他の電気指令ブレーキ通勤車よりも内装が格段に上質。主に自由席に充当される2代目8000系や8300系は走ルンですと同じ粗悪な座席(座席間に手摺が直接取付けされて狭くなり、乗客同士のトラブルが生じやすい)の車両。流石にカーテン完備している分だけ本家(209系)よりマシだが。なお、3代目1000系は9000系並の上質な内装だが、サザンプレミアム自由席車としての運用実績は無い。
近畿日本鉄道9000系
1983年に登場した近畿日本鉄道(近畿日本)の通勤型車両8810系の2両固定編成バージョン。当初は近鉄奈良線メインで運用されてきたが、転属して現在は近鉄名古屋線メインの運用に入っている。8編成在籍。