大筒木カグヤ
おおつつきかぐや
プロフィール
誕生日 | 8月15日 |
星座 | しし座 |
血液型 | ?型 |
身長 | ?cm |
体重 | ?kg |
性格 | 傲慢、強欲 |
概要
CV:小山茉美
※CVの初出はゲーム「ナルティメットストーム4」だが、アニメ版でもそのまま続投された
六道仙人と呼ばれた伝説の僧侶である大筒木ハゴロモ及びその弟である大筒木ハムラの母。
かつて神樹に宿っていたチャクラの実を口にして力を得、乱世を治めた。人々からは「兎の女神」として信仰されていたのと同時に、「鬼」として恐れられてもいた。
三大瞳術を極めており、両目に白眼、額の第3の目は輪廻眼と写輪眼の力を合わせ持った「輪廻写輪眼」を有していた。
更に骨を媒介・変形させる事で攻撃に応用する屍骨脈の祖である術と推察される突き刺した者がボロボロに崩れる「共殺しの灰骨」を使用していた。
君麻呂の出身である「かぐや一族」の始祖となってもいる。
人々の信仰の対象とされていた神樹に成った『チャクラの実』をカグヤが奪ったことから、それを取り戻そうと神樹が化けた姿が十尾とされていた…
※ネタバレ注意
経緯
…が、実は十尾の正体は神樹と同化した(おそらく)カグヤ本人であり、自分の息子たちに分けられたチャクラを取り返すために魔物となったという。
あまりにも絶大なる力を得た事で、次第にその力に溺れていったカグヤは、歪んだ支配欲と独占欲に取り付かれていく事になり、無限月読の力で人々を家畜同然に扱っていた事から、ハゴロモとハムラの息子達にも反抗されてしまう。
彼らとの死闘の末、六道・地爆天星によって封印され、その本体は月となった。
しかし…息子であるハゴロモとハムラによって封印されたが、封印される前に自分の意思である黒ゼツを残し、復活しようと企む。
カグヤ復活には封印された十尾の抜け殻の外道魔像を口寄せできる『輪廻眼』、そして十尾のチャクラの分散体である『尾獣』の2つを集めて十尾復活させ、無限月読による世界中の人々のチャクラを集める必要があった。
忍宗を開き世を平安に導いたハゴロモが、後に自身の後継者に2人の息子の内の弟アシュラを選んだのを見計らい、選ばれなかった兄インドラをそそのかしてアシュラと対立させ、ハゴロモが兄弟2人が手を取り合っていけるようにと作った石碑に刻まれた言葉を、無限月読によって世に幸福が訪れるかのように書き換えた。
結果、インドラの子孫のうちは一族、アシュラの子孫の千手一族とのいざこざを起こした。
それ以降、戦乱の時代の裏でインドラとアシュラの転生者に近づきながら、復活の機会を虎視眈々と狙い続け、そして遂に千手柱間とうちはマダラの代に、その好機が訪れる。
マダラは柱間に敗れた後に、うちは一族の力に関心の強かった千手扉間が自身の遺体を処分しないであろうことを読み、自身の写輪眼にうちはの最強瞳術の1つ「イザナギ」が時間差で発動するように細工して復活したあと、戦いの中で食いちぎっていた柱間の体の肉片を自身の体に移植し、輪廻眼を開眼することに成功する。
その際、黒ゼツはイザナギで蘇生する前にマダラの中に入り込み、オビトが拾われるまで潜んでいた。
開眼者が現れるのをずっと待っていた黒ゼツは、マダラにあたかも自分が彼の意思であるかのように思い込ませ、第四次忍界大戦でマダラの体を奪い、遂にカグヤを復活させた。
しかし、ナルト、サスケ、サクラ、カカシ達7班の奮闘と、ナルトとサスケに託された六道の力、黒ゼツが傀儡としていたオビトが死の間際にカカシに残した万華鏡写輪眼のサポートによって、遂には黒ゼツ共々六道・地爆天星によって再び封じ込められた。
人物
六道仙人曰く、かつては民からの信望も厚い人格者だったらしいが、いつしか鬼と呼ばれるほどに変貌し、再封印を成し遂げたナルトも「心が無いようだった」と評している。六道仙人はチャクラの実を口にした時に何かが始まっていたとも推測した。
戦闘中、チャクラを奪いながらもナルトとサスケに我が子の面影を見出し涙を流すなど、ハゴロモとハムラに母としての情は持ち合わせていたが、その愛情は二人を自らの所有物と称するなど酷く歪んだものであり、ナルトからは「親離れを喜ぶのが母ちゃんってもんだろが」と啖呵を切られている。
疾風伝でのオリジナルエピソード
原作ではカグヤの過去は不明だったが、疾風伝でのオリジナルエピソードとして放送された。
神樹を追うように地球へと漂着し、当時の世界における祖の国の国主テンジに拾われて結ばれて2人の子を身ごもる。しかし、以前から祖の国と領土問題により敵対し、挑発を繰り返していた華の国が、和平交渉のために華の国に出向いていたテンジや重臣たちが留守の間に祖の国に侵攻、カグヤが匿われた屋敷も攻め込まれるが、彼女は瞳術で敵兵を殺戮した。
しかし華の国は、これを祖の国に攻め入る口実として利用し、和平交渉に出向いていたテンジに対しカグヤの首を差し出すよう命じ、彼女は祖の国の軍勢からも追われる身となる。付き人の犠牲を払いながらも神樹の元にたどり着き、神樹の実を口にして現在の姿へと変貌する。
黄泉比良坂で異空間を開いて月を召喚し、無限月読を発動させ、人々を神樹に縛り付けたが人間を絶やさないために記憶を改竄した上で一部の人々を解放した。
2年後では…
劇場版『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』では、彼女の子孫である大筒木トネリがアニナルの最期の敵として立ちはだかる。
外伝
連載終了後の外伝作品『七代目火影と緋色の花つ月』において、サスケの行った調査によれば、彼女が白ゼツの兵団を作っていたのは自身の存在を脅かす者との戦いに備えてのことである可能性があると判明し、第四次忍界大戦後に十数年のあいだ平穏となった世に新たな争乱が起こることを予感させている。
そしてその脅威とされる存在は、『BORUTO』にて遂に現れる。
神樹と大筒木カグヤの真実
NARUTOの作品の中でも特に不明なのが、神樹と大筒木カグヤの関係性である。
疾風伝でハゴロモ・ハムラとの戦いが描かれたカグヤと十尾だが、実はここまで明かされても十尾の正体がいまだによくわかっていない。
というのは、作中の無限月読を巡る戦いとマダラを媒体にカグヤが復活したシーン(原作・アニメともここは同じ)を鑑みるに、少なくともその時点では「カグヤ=十尾=神樹」という図式が成立しており、定説となってきた「十尾=カグヤが神樹に同化した姿」という話の根拠となっていた。
疾風伝では両者が最後まで別個の存在として描かれているのだが、こちらの設定では「月に渡ったのがハムラ一人」「外道魔像の行方が不明」という問題がある。
前者についてはそのままだと「THE LAST」に繋がらない(時々戻ってくるとは言っているので解釈の余地は十分にある)が、問題は後者。
ハゴロモの中に封印されていないとすると、敗北したオビトとミナト・カカシが対話したシーンで陰の九喇嘛がミナトに語った「「かつて六道仙人も尾獣九体のチャクラを一気に抜いて弱ったが、外道魔像が残ったので死ななかった」という顛末と矛盾する。
疾風伝を根拠にこの定説を否定する向きもあるが、概ねアニメ準拠の設定のナルティメットストームの存在を踏まえ、さらに黒ゼツが「カグヤが十尾化出来る」ということを事実として把握していたことを考えれば、やはり定説は正しいと見るべきだろう。
また、岸本氏によるオフィシャルデータブック「陣の書」の「忍博聞録・忍術創生秘録」では「十尾はカグヤが神樹と一体化した姿である」と明記されている。