アセロラ(ポケモン)
あせろら
そう!
アセロラ キャプテンなの!
概要
ゲーム「ポケモンSM」の登場人物のひとり。
主人公が3番目に訪れるウラウラ島に住んでいる、ゴーストタイプに精通している6人目のキャプテン。証しは三方向に分かれた前髪の髪結い。
古代アローラ王朝の末裔で、廃墟になったショッピングモールの跡地「スーパー・メガやす」で主人公に試練を課す。
アセロラ こうみえて 大昔
すごかった 一族の娘なの
彼女の試練はポケファインダーを使ってポケモン達を撮影すること。
名前の由来は、キントラノオ科の植物及び果物「アセロラ」から来ている。
容姿
ふにゃっとした猫口が愛らしい紫髪の少女。正確な年齢は不明だが、主人公達と身長が殆ど同じくらいなのでほぼ同年代だろう。
服装は黒や紫の布をつぎはぎしたようになデザイン(本当につぎはぎかもしれないが)。ちなみにアニメで背中を向けたシーンでは、ミミッキュの触手(?)によく似た形の飾りとおぼしきものが背中に付いているのが確認できる。
二の腕に付けている黄金の腕輪は恐らく古代王朝の遺産だと思われる。履物はサンダル。
人柄
年相応の無邪気な性格でよく飛び跳ねている。
普段はエーテル財団が管轄する、ポケモンや孤児を保護する施設・エーテルハウスで暮らしていることから、明言こそされていないものの親や親族は既に亡くしているのかもしれない。
孤児たちを守ろうと真剣に考えており、作中の事件後は自分の力だけでは全てを守れる訳ではないと悟り、エーテルハウスのみんなを最強のトレーナーにしようと決心していた。
同じウラウラ島に住んでいるクチナシには「おじさん」と呼んで懐いており、近寄りがたい雰囲気を持つ彼にも物怖じせず、スカル団を見張っておかなかったことに文句を言っていた(彼女はクチナシがポータウンに住んでいるのはスカル団を見張るためと考えているようだが、彼からは家賃が安いからだと無愛想に返されてしまった)。
ちなみに、同じゴーストタイプ使いの四天王フヨウのような霊感は持っていないようで、ホラーの類も苦手らしい。
手持ちポケモン
サン・ムーン
やはりゴーストタイプが中心の構成で挑んでくる。
キャプテンとしての試練で登場していた面々は1匹も登場しない。
強化版
- ヤミラミ(Lv.63♀)
- ダダリン(Lv.63)
- ユキメノコ(Lv.63♀)
- フワライド(Lv.63♀)
- シロデスナ(Lv.63♀)
Zワザを使ってくるシロデスナがエースの模様。勿論使用するのはゴーストタイプのZワザ、「むげんあんやへのいざない」である。
ウルトラサン・ウルトラムーン
- ジュペッタ(Lv.56♂)
- ダダリン(Lv.56)
- ユキメノコ(Lv.56♀)
- フワライド(Lv.56♀)
- シロデスナ(Lv.57♀)
強化版
- ジュペッタ(Lv.66♂)
- ダダリン(Lv.66)
- ユキメノコ(Lv.66♀)
- フワライド(Lv.66♀)
- シロデスナ(Lv.66♀)
アニメのアセロラ
CV:諸星すみれ
『サン&ムーン』第73話にて初登場。
ゲーム同様クチナシとは親しい間柄で、彼のことは「クチナシおじさん」と呼んでいる。彼曰く「アセロラは自分が面倒を見ている」そうで、クチナシにとっても彼女は「面倒くさいが大切」な存在のようだ。
年下の子供たちに絵本の読み聞かせをするなど、面倒見の良さも原作通り。
面倒臭がりな上サボり癖のあるクチナシのことを「ああ見えて優しいんだ」と話すセリフや、後述のけん玉の件など端々に表れているように誰よりも理解しており、彼も結局のところ何だかんだでアセロラには頭が上がらない様子。
原作と異なるのは、エーテルハウスではなく図書館に住んでおりそこで働いている点、高い霊感を持っておりゴーストタイプのポケモンとある程度の意思疎通が図れる点、キャプテンではなく一般の人物である点(アニポケにおいてはキャプテンという役職自体が存在しないため)である。
第73話では、ムコニャによって偶然封印を解かれてしまった悪戯者のゲンガー“ほしがりラプー”に連れ回された挙句飲み込まれかけそうになるも、ラプーが暴れた原因が寂しさにあることを見抜き和解を果たした。
第74話では、クチナシを訪ねてやってきたところ、彼の嘘に誤魔化され交番の留守を預かっていたサトシと対面。話を聞いて真相を教えると共に、図書館に案内し“かがやきさま”について載っている本を見せた。
そして、痺れを切らしてクチナシを探しに行こうとするサトシに「(クチナシの)けん玉を“人質”として持ち出してきたから、これを取り返しにくるのを待っていれば大丈夫」と自信たっぷりに断言(この時の顔がとてもかわいいので必見)。直後に思惑通りクチナシが現れ、尚も面倒くさがる彼を説得して予備試練のバトルを取りつけることに成功、自身は審判も務めた。
第75話ではサトシの特訓を手伝うため、ハイナ砂漠奥地にある実りの遺跡にいるカプ・ブルルの元へ案内するガイド役を買って出る。バンバドロを乗りこなして砂漠を越える、サトシ以上のスピードで崖を登ったのに涼しい顔をしているなど、見た目からは想像できないワイルドでタフな一面も見せた。
第76話では、クチナシから「スーパー・メガやす跡地にいるミミッキュ連れのトレーナー(=クチナシのウソに乗せられてそこに向かったムコニャ)を倒す」ことを大試練挑戦の条件として与えられたサトシに同行。ムサシのミミッキュの強さに驚きつつもバトルの審判を務めた。
第77話ではクチナシの大試練の審判を務め、彼に勝利してメレメレ島へ戻るサトシにはなむけの言葉をかけ、いつかポケモンスクールに遊びに行くことを約束した。
クチナシに対しては、大試練の中でサトシたちの成長を促すために敢えて辛辣な挑発を行った彼を信じて見守り、サトシたちがウラウラ島を去った後に「今日のおじさんかっこよかったよ!」と笑顔で仕事を労った。尚この時クチナシは動揺したのか、会話しながら遊んでいたけん玉を失敗している。
第94話のハロウィン回では、図書館の本を届けるためにポケモンスクールを訪れ、久しぶりにサトシと再会しアローラスクール組と初対面。お化け屋敷に興味を持つスイレンの妹たちのためにお化け屋敷を協力して自作したが、ミミたんが引き寄せられたゴーストポケモンの夢に引きずり込まれる騒動に巻き込まれた。
『アニメディア』2018年6月号では「アセロラとクチナシの家族のような素敵な関係」という特集が組まれており、それによると上記の予備試練を提案したのは「消極的なクチナシの背中を押す」という彼女なりの思いやりが含まれているかららしい。大試練でクチナシがサトシと楽しそうにバトルをして(アセロラ談)、しまキングとしての仕事をやり遂げた事で、彼女の願いは叶ったと言える。
ちなみに、服の胴体と腋の部分はゲームだと黒い布で繋がっているが、アニメではそれがないため、アセロラが腕を上げると大きく腋が見える構造となっている。
アニメの手持ちポケモン
- ミミたん(CV:真堂圭)
アセロラのパートナーで、色違いのミミッキュの幽霊。
サトシのピカチュウのようにモンスターボールに入っておらず、常にアセロラの傍でふわふわ浮いている。性別は♀で、纏っている布にツギハギがあり、耳元(?)に花を飾っている。
霊感のない者にもなぜ見えるのかは一切謎。ゴーストタイプはあくまで生き物であり、本当の幽霊とは違うことを証明する存在ともいえる。ロトム図鑑がデータを取ろうとしたときは不具合が発生し、文字通りの心霊写真になってしまった。
幽霊であるためか本来ミミッキュには出来ない空中浮遊ができる。一方実体がないためあらゆる物体をすり抜けてしまい、「シャドークロー」等の物理攻撃を行っても一切ダメージを与えられない(一応ゴーストタイプやアセロラのような霊感の高い人間ならば、触ることはできる模様)。
自身もバトルに向いていないことを自覚しているためか、“ほしがりラプー”の一件の後、別のミミッキュを連れているムサシに「ミミッキュZ」を授けた。
また、他のゴーストタイプのポケモンを引き寄せてしまうことが度々ある。
ちなみに同じミミッキュでも、ムサシの手持ちのような低く不気味なものではない可愛らしい声で、当初ユーザーたちがミミッキュに抱いていたイメージと似たものになっている。
また、サトシのピカチュウを憎悪する様子も全くなく、むしろすぐに打ち解けてじゃれ合う微笑ましいシーンが見られた。
こちらはミミたんと違い普通のポケモンで、普段はボールの中に入っている。
余談
2018年に『ニンテンドードリーム』誌上で実施された人気投票「アローラ総選挙」の登場人物部門では第4位を獲得。アオリ文は「古代のプリンセスは人気も絶大!」だった。
関連イラスト
pixiv上では試練でのトリを飾ったミミッキュと絡んでいるイラストが多い模様。
試練に登場するぬしポケモンのミミッキュは通常の2倍の体を持つが、エンディングではエーテルハウスに保護されている通常サイズのミミッキュとも絡んでいるので、ミミッキュの体長には拘らず好きに書くことができる。
試練での撮影時のミミッキュは見下ろせる程小さいが、戦闘中には主人公並みの巨大さになっている。