概要
『金田一少年の事件簿』の主人公・金田一一が通う高校。都内某所(公式ガイドブック曰く国立や立川のあたりらしい)に位置する私立高校である。
制服は青紫のブレザーで、男子は黒ネクタイ、女子は黒リボン(アニメでは赤)。女子制服にはベストもある。ドラマ版では制服のデザインが異なっており、男女ともに青のチェック模様が入っている(ネクタイ等のデザインはシリーズごとに変わる)。
ちなみに原作漫画ではもともと男子学ラン、女子セーラー服だったのだが、金田一が入学する10年ほど前にデザインを一新したらしい。
偏差値は不明だが、目だって素行の悪い生徒は特にいない(途轍もないクズは約1名いるが)が物凄く出来のいい生徒もこれと言って見当たらない以上、ごく一般的な水準と思われる。
部活動が盛んで、よく金田一らも参加させられる。
…とまあ、ここまでなら『学園ものでよくある可もなく不可もない高校』であるが、この不動高校はマガジン史上一番危険な高校などと揶揄されているほど死者・犯罪による逮捕者が続出している。
作中では自殺者が4人も出ている(うち2名は殺人犯!)他、殺人犯は生徒が7人(!!)、教師が3人、用務員が1人、更に新任教師が殺人犯に暗殺されて無免許のまま成り替わられた挙句に女子生徒と不順異性交遊を行った写真が露見したこともあれば、事故死した生徒が現場に居合わせた教師に隠蔽のために壁に埋められたことも、転校生が家に帰ろうと車のドアを開けた途端に爆弾が炸裂して焼死したことも、学校裏サイトで女子生徒のヌード写真が流出して自殺、その主犯である男子学生をその自殺者と付き合っていた教師が殺害したこともある、空前絶後の危険な学校である。
当然ながらそれらの凶悪事件による被害者は続出しており、金田一や美雪が何度も犯人から襲撃されるのは物語の展開上仕方ないにしろ、犯人も含めて12人も殺害されているという目も当てられない事態となっている。
おまけに校長はPTA会長と夜のプロレスにいそしんでおり、そのシーンをネタに金田一から(前述の不順異性交遊事件の抹消を)ユスられたこともある。なんちゅう学校だ。
そもそもこの校舎自体が非道な人体実験でクランケを6人も死なせた悪徳製薬会社の払い下げというあんまりな代物であり、前述の壁埋め事件の犯人もその製薬会社の命を受けてもぐりこんだスパイというのだから、開校時点で既にグレーという恐るべき学校である。
特に文化祭は「一年に一度」と明言されている場面もありながら実際にはなぜか何度も開催されており(「創立祭」「学園祭」等毎回イベント名が変わっているので別カウントされているとも解釈できるが)、それだけならまだしもその度に上述したような関係者間における殺人事件の発生やそれに付随する過去のスキャンダルの発覚が起きている。
ちなみに本作とよく比較されるあの探偵漫画でも主要人物の通う高校の文化祭で殺人事件が起きた事があるが、こちらでは一度だけでも「表沙汰になれば高校にとって大問題」といった旨の事が作中で明言されていた。そりゃそうだ。
このような事態を招いているからか、作中でも頻繁に二次募集が行われているらしい。…来たい学生はいるんだろうか?
また、前述した問題生徒(前科者)は父親が多額の寄付をしたおかげで入学出来ているようであり、要はそうした生徒を受け入れなければならないほど経営に切羽詰っているという笑えない状況にある。
主な関連人物
教師
3年
2年
金田一一 七瀬美雪(現生徒会長) 有森祐二 時田若葉 鷹島友代
なお、『黒死蝶殺人事件』は『悲恋湖伝説殺人事件』の半年後で、そのラストでさらに半年経過しているが、一行に進級する予定はない。