概要
鍛え抜いた肉体を持つ選手(レスラー)達が、四角いリングの中で打撃・投技・関節技など(俗にプロレス技と称される)を駆使して闘いを繰り広げるエンターテインメント・ショー。
多くは、プロレスを興行する各団体で「ストーリー(物語)」が展開しており、レスラー達の多くにはそれぞれ「ギミック(経歴・性格などの設定)」があり、リング外での言動もまたショーの一環である。
なお、プロレスの「プロ」は「プロフェッショナル」ではなく「プロモーション」の「プロ」を略したのが始まりであるらしい。オリンピックや日本の国民体育大会における種目「アマチュアレスリング(アマレス)」とは明確に区別されている。
日本で古い言い方だと「西洋相撲(角力)」、別名「興行レスリング」、「職業レスリング」。
海外では本場のアメリカなどでは単に「レスリング」、メキシコでは「ルチャ・リブレ」(自由の戦い)、ヨーロッパでは「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」、「キャッチレスリング」、「キャッチ」 、中国圏では「職業摔角」(職業レスリング)とも呼ばれる。
また日本のプロレスは相撲の影響を受けており(おそらく元関脇でもある、日本プロレスの開祖・力道山の影響)、業界用語にも角界の名残があるという。力道山以外にも天龍源一郎をはじめとする相撲出身のレスラーがいる。
試合進行に段取りや台本(ざっくりとしたものだが)が存在し、本質的に演劇的・ショー的なものであるがゆえに「プロレスは格闘技ではなく八百長」と揶揄する者もいるが、そんな生易しいレベルの世界ではない。
プロレスラーには危険極まりないプロレス技を使いこなし、そして受け切るだけの技術と肉体が常に要求されるし、さらに言えば試合の流れや空気、観客の観たいものを読み取り、華々しく「魅せる」ために試合を組み立てる頭の回転とセンス(或いはカリスマ性)も必要となる。
試合中の細かい点までは決めない団体も多く、レスラーには気性の荒い者たちも多いために試合中にトラブルが起きて、そのままガチンコバトルになってしまうこともしばしば見られる。
よく言われていることだが・・・「プロレスごっこ」と称してレスラー達の使用するプロレス技を素人が真似することは極めて危険である。
やられる方はもちろん、下手すれば技をかけた自分が怪我をすることもあり、一歩間違えれば後遺症の残る大怪我、場合によっては死人すら出かねない。
格闘技全般に言える事だが、受け身の練習は熟練のレスラーでも欠かす事のできないトレーニングであり、それに加えて肉体を鍛える事が頑丈さを備えるのである。
たとえプロのレスラーであっても試合での怪我を原因に引退する例も数多く存在する。日本でも、受け身の達人と称された三沢光晴が、試合中の事故での怪我を原因に命を落としたことは記憶に新しい。
世界最大のプロレス団体「WWE」も自社製作CMで「Don't Try This At Home.(家でマネしないでください。)」と再三に渡りメッセージを発信している。
プロレスをモチーフ・題材とした作品
- ロックアップ
- キン肉マン
- タッグチームプロレスリング(ザ・ビッグプロレスリング)
- レッスルエンジェルス
- ランブルローズ
- リング☆ドリーム
- エキサイティングプロレス
- THE・MOMOTAROH
- 世界でいちばん強くなりたい!
- プロレススーパースター列伝
- 1・2の三四郎
- タイガーマスク
- 旗揚!けものみち
- 最狂超プロレスファン烈伝 正確にはプロレスファン・業界を題材にしている。
プロレスを使用する架空のキャラクター
※プロレスゲーム等のキャラクターは除外する。
関連タグ
プロレス団体
現存する団体
新日本プロレス 全日本プロレス ドラゴンゲート DDTプロレスリング
みちのくプロレス 大日本プロレス プロレスリング・ノア プロレスリングZERO1
過去にあった団体
日本プロレス 国際プロレス UWF FMW ユニバーサル・プロレスリング
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※National Geographic 公式YouTubeチャンネルより転載