概要
1980年から1983年にかけ、「週刊少年サンデー」(小学館)に連載された、当時、日本で人気だったプロレスラーの半生が取り上げられた「実録」漫画。
しかし実際は誇張されていたり、全くの創作の部分もあり「伝記」より「読み物」としてみるべきであろう(例えばハルク・ホーガンがプロレス入りした理由など)。
反面、「タイガー・ジェット・シンの実家は超大金持ち」「ハルク・ホーガンがプロレス入りする前はバンドマンだった」等、妙なところは事実だったりする。
アントニオ猪木が語るという触れ込みの『アントニオ猪木・談』の部分も実際のところは全て創作だったが、原田は素直に信じ込んでおり、ある日、梶原に「毎週、猪木さんにはお話を聞いてるんですよね。あの忙しい猪木さんが毎回解説してくれるのは凄いです」と言うと、梶原は「……おめえナニ言ってんだ。そんなわけねえだろう!」と答えたという。
やたらと登場する「血のしたたるステーキ」、過酷を通り越してほとんどマンガなレスラーのトレーニング等、上述の創作混じりのエピソードも含め、勢いのあった時代のプロレス観が見て取れる名作には間違いない。
取り上げられたプロレスラー
ザ・ファンクス:ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク
※梶原の暴力事件で打ち切られなかったら「ジャンボ鶴田編」が実現していたらしい。