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ザ・モモタロウ

ざももたろう

週刊少年ジャンプで連載されていた、童話「桃太郎」をモチーフにしたプロレス漫画。
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にわのまこと作のプロレス漫画

タイトルの通り、主人公モモタロウ桃太郎の子孫という設定で、他にも数々の昔話をモチーフにしている。『週刊少年ジャンプ』に連載され、全10巻。

その後、2003年から2004年にかけて『ビジネスジャンプ BJ魂』に続編『THE MOMOTAROH PART2』が掲載された。(全1巻)

2017年に『グランドジャンプPREMIUM 』9月号にて週刊少年ジャンプ創刊50周年を記念して読み切りが掲載された。


主な登場人物

モモタロウ

ザ・モモタロウ

主人公。初代桃太郎が身につけていた「桃紋羽織(ももんばおり)」から作られた「モモマスク」を常に身につけいる二代目桃太郎

試合以外の私生活でもマスクを身につけているので素顔は謎(ただし、単行本収録時の最終話では素顔が見れる)。その際には桃紋羽織製でないプライベート用マスクを用意している。


性格的にシリアスからギャグ、戦闘スタイルも打撃・関節・投げ技と、色んな意味でオールマイティーなキャラクター。(それでもスタンド(立ち技)主体の戦闘スタイルの為、寝技を得意とする三年寝太郎(みつとし ねたろう)には苦戦した。)

基本的にスポーツマンシップに則る戦いを好み、たとえどんなに憎い相手でもフェアな試合で決着をつける、律儀なキャラである。

コミュニケーション能力が高く、修行時代に知り合った七尺兄弟や寝太郎、結果的に仇となってしまった影幻春架など知り合いも多い。



血統と代々桃紋羽織を受け継いだ家系であるため二代目と名乗っているが、その過去は劇中では断片的にしか語られておらず、素性も素顔を含めて明らかにされることはなかった。

日本一の桃太郎になると言う目標は初代桃太郎(ご先祖ちゃん)の予言がきっかけであり、それを機に武者修行と称し日本中を廻っていたようである。


今まで桃太郎の遺伝子を受け継ぐ人物が存在しなかった理由は初代に備わっている持久性・瞬発性を兼ね備えた筋肉『桃色筋肉』を持つ子孫が現れなかったからであり、モモタロウの時代になって初めて彼が受け継いでいたことが明らかになったためである(そのためご先祖ちゃんは彼の脳内を通してそのことを語り掛けていた)。しかしそれは突然変異であり、人為的に作られたものであるため本来なら遺伝しないことが終盤で明かされた。そのためヤマトタケルにとってモモタロウは『特異点』的存在であり、これからの歴史に影響する人物になる得る可能性を危惧し抹殺を企てたのである。


ヤマトタケル戦で痛めた右肘の状態が悪化し、今まで通りのプロレスができないと悟ったモモタロウはマスクを残しプロレス界から姿を消す。しかしPART2では太平プロレスに帰った際、プロレス界が危機に陥っていることを知り再びレスラーとして復帰、総合格闘技のリングに上がることになる。


モモスペシャル

モモスペシャルはモモタロウが太平プロレスに入門した際、彼の師である松平馬七と息子の林吾のコーチングを経て編み出されたフェイバリットホールドである。それぞれ空中戦、関節技、投げ技、寝技、蹴り技に対応したオールマイティーなスペシャル技といえる。

デビュー当時は4つのモモスペシャルを持っていたが、イワン・シュテンドルフ戦でその巨体に通用する第5のモモスペシャルを編み出している。

  • ダイビングピーチボンバー

モモスペシャルその一。高くジャンプし急降下しつつ縦の前方回転でヒップアタックを食らわせる技。最も多用された技でもある。バリエーションとしてジャンプのみでヒップアタックを敢行する『ジャンピングピーチボンバー』や後方回転によるニードロップに変更した『禁じ手バージョン』がある。前者は回転速度が低い簡易バージョン、後者は破壊力が高いために封印していた技で両方とも劇中では数回しか使用していない。それとは別にわざと回転を弱めて相手に大ダメージを受けないように倒す『甘口バージョン』というのもある。

  • アグラツイスト

モモスペシャルその二。インディアンデスロックとコブラツイストの複合技で首と下半身に関節技を仕掛ける。名称の通り胡坐を掻いたポーズになるため名付けられている。

ルチャ・リブレジャベに同様の技が実在する。

  • クロスライダースープレックス(ホールド)

モモスペシャルその三。相手の両腕を後ろ向きに交差した状態で持ち上げ、空中でひねるように腕を開き、そのまま叩きつける。その際に十字架のような形になるためその名前が付けられている。モモタロウの強靭な腕力あってこその大技である。

余談だが、ランブルローズ日ノ本零子にサンライズ・スープレックスの名前でパク…オマージュされている。

  • ロータリーデスロック

モモスペシャルその四で、脚部を4の字固めを極めた状態で腕力を用いて回転、相手の膝を締める関節技である。また相手がギブアップしない場合、そのままエビ固めに移行してフォールを奪う事もできる。技をかけ続けると相手の膝関節を折ってしまう可能性があるため多用しなかった破壊力の高い大技。

  • ストライクスリー

対シュテンドルフ用として編み出されたモモスペシャルその五。打撃技、投げ技、関節技の3要素を複合させた技で、まず自分の腕を交差させた状態で相手の両腕を掴み、そのまま腕を引くことで逆に相手の腕を交差させ(関節技)、その重なった部分に膝蹴りを与えることで腕にダメージを与えつつ(打撃技)、その勢いを利用して相手を持ち上げそのままリングに叩き落す(投げ技)。

モモタロウは牛バカが所有していた軍用の接近戦用武器『ストライク・スリー』と林吾のアドバイスによってその技を思いついたが、接近した状態での蹴りのアイディアが思いつかなかった。しかしシュテンドルフとの決勝戦で披露した影幻の『月の輪蹴り』(変形膝蹴り)を応用することで完成を見ることとなった。

  • ファイナル・エルボー

厳密にはモモスペシャルではないが、この項に記す。

太平プロレス入門前にモモタロウが独力で編み出した技で、ピーチボンバーに次いで使用回数が多い。『』を用いたエルボーバットで、気力をコントロールできる人物ならだれでも使用できる(劇中では三郎太や馬七が使用した)。モモタロウのファイナル・エルボーは常人よりも高い腕力と気力により相手を吹き飛ばすほどの破壊力を持つ技として成り立っている。

弱点は体調が万全でない場合は使用できない(馬七はそれを看破し、弱点を補うためのモモスペシャルを伝授している)こととファイナル・エルボーを放つ瞬間に腕の筋肉が張りつめて無防備になることで、三年寝太郎戦で彼の放った『シャクティ・ストリーム』を肘に当てられ上腕の腱が破壊されるアクシデントが起きてしまっている。

応用技としてフェイント技のバックスピン・エルボーや高角度から振り下ろすハイアングル・ファイナル・エルボーがある。


モモマスク

モモタロウが肌身離さず身に着けているマスク。生地には初代桃太郎が身に着けていた桃紋羽織でできており、マスクに宿る『神通力』により様々な能力を発揮する。

初代マスクは初代桃太郎(ご先祖ちゃん)が残した桃紋羽織を基に大工である左源五郎が作成したもの、2代目マスクは過去に飛んだご先祖ちゃんが育ての親である老夫婦(ご先祖ちゃんはじーちゃんばーちゃんと呼んでいる)と再会、その家に保管されていた桃型タイムマシンの中にあった『銀綾地』を現代に持ち帰り源五郎が作成したものである。

それとは別に通常の生地で製作されたプライベートマスクがあるが、鬼ヶ島ブラザーズが起こした盗難事件以降はモモマスクが狙われる危険性が生じたため本物を常時着用しているようである。


もんがー

ザ・モモタロウ

モモタロウのもう一つの姿。詳しくはもんがーを参照。


桃太郎

初代桃太郎で所謂お伽話「桃太郎」の主人公だった桃太郎で現在は幽霊。通称「ご先祖ちゃん」。本名は吉備津彦。『桃源流』という独自の流派を持ち、剣術や弓道など武器を選ばない戦法を使う。

初期は桃太郎の脳内でのみ登場していたが、いつしか通常キャラクターとして(それでも幽霊だが)登場する様になる。霊力を用いることで実体化も可能だが、戦闘などで衰えるとそれが維持できなくなる。10歳前後の子供の様な容姿をしているのも霊力を消費しないためである。

本来の姿(鬼退治をした頃と思われる)はモモタロウと同世代の青年の姿で、それを作中で1度だけ披露している。


松平美樹

センシティブな作品

本作のヒロイン的存在であり、太平プロレスのエース兼社長である松平林吾の娘。

現役女子高生で、太平プロレスのマネージャーや選手の炊事などをこなす。

父親の計らいでバニーガール姿でのリングガールをさせられたこともある。

数年後を描いたTHE MOMOTAROH PART2では代表取締役を務めている。


サカタ・ザ・ゴージャス・キンタロウ

決意

本名坂田金太郎。怪童金太郎(坂田金時)の子孫。ナルシストの日仏ハーフ。

本来は長髪の美形レスラーだったが、モモタロウに「マスカラ・コンドラ・カベジュラ(マスクと髪切りを掛けたデスマッチ)」で敗北し、頭頂部を剃ったキンタロウカットにされてしまった。以後モモタロウのライバル兼親友となる。

カポエイラなどの武術を基とした蹴りを主体とした打撃戦を得意とするが、ゴールデンハーフスペシャルの中に投げ主体の技があることから投げ技も得意とされる。

PART2では鋼鉄郎の後を継ぎ社長となった。髪型も以前の長髪になったが、再びリングに上がる際にはキンタロウカットに戻している。


ゴールデンハーフスペシャル

キンタロウ自身の武術経験とペット兼相棒のクマ『ガブリエル』のスパーリングによって編み出されたフェイバリットホールド。

  • エッフェルヒールキック

キンタロウ得意の蹴り技を活かした技。韓国の競技『ムエタイ』を基にした踵落としであるが、跳躍により破壊力が増しているのが特徴。

  • ハイアングルアックスドライバー

蹴り技主体のキンタロウにしては珍しい、投げ技主体のフェイバリットホールド。跳躍し、相手の頭を掴んで前のめりに倒し、両膝を後頭部に斧を振り下ろすように叩きつける。

  • 凱旋門崩し

対ストライクスリー用に開発した技。相手の背中に乗った後、胴を足でを挟むと同時に両腕を締め上げつつ前のめりに押しつぶす複合関節技。

  • アシガラスピンキック

GHスペシャル以前に存在するキンタロウのフェイバリット。足のみで戦うカポエイラの技を応用し逆立ちの状態で遠心力を加えることで攻撃力を増す。

  • ダブルネルソン・フェースロック

GHスペシャルではないがここに記入。相手の腕を自分の両腕で固めつつ首を押さえ、同時に足で胴を締め上げる二重関節技。モモタロウのアグラツイストに近い関節技である。


坂田鋼鉄郎

一期一会や、めぐり逢い。

キンタロウの父親。

大会社の社長で当初はキンタロウを自分の後継者にしたいと思っていたようだが、物語が進むにつれギャグ要員としての活躍が目立ち、非戦闘員でありながら主要戦闘キャラクター並の人気と登場率を誇るキャラクターとなる。

ギャグシーンでは後述の牛バカ丸とコンビを組む事が多い。

その人気ぶりに本編とは別に牛バカとのコンビで読切のスピンオフ作品まで生まれた。

PART2では社長の椅子をキンタロウに譲り、会長となっている。


ザ・グレート・ベンケー

T・G・ベンケー

武蔵坊弁慶の子孫で、同じく牛若丸の子孫の牛バカ丸に仕える忠臣で怪力無双の巨漢。

生真面目な性格で義に厚く、初期のモモタロウを敗北寸前まで追い詰めた強敵。

尚、作中あまり素顔について言及されないが彼もマスクマンである。

怪力を活かした打撃技や変形バックブリーカーである『トリプル弁慶ブリーカー』、遠心力を用いての投げ技である『弁慶風車』を得意とする。


牛バカ丸

らくがき

本名「牛馬鹿丸(うしうましかまる)」。源義経こと牛若丸の子孫。生き別れの兄(源頼馬鹿)がいる。

通称「牛バカ」の通りバカキャラでギャグ要員ある。

とはいえ完全なバカでもなくベンケーを心から慕っており、彼の為に涙を流したり、いざと言う時は真面目に戦う一面も持つ。

前述の坂田鋼鉄郎とはよくコンビでギャグシーンを請け負っていた。

レスラーとしては他のキャラと比べると力不足なところこそあるが、超人的なスピードでリング内を跳躍したり、高速のジャブで相手を倒すなど実力は引けを取らない。


ウラシマまりん

ムー帝国の王子…と何か。

浦島太郎の子孫で、ムー大陸が海中に没した後もその超科学力で現代まで続くムー帝国の王子でもある。

当初はワガママな性格で、好きなものは力ずくでも奪う傲慢なキャラだった。相手を徹底的に潰す容赦ないファイトスタイルを好んでいたが、卑怯な事を嫌う一面も持ち合わせている。(作中終盤では、言動こそ荒っぽいものの、荒々しいファイトスタイルは消えている)


太陽の紋章」という超能力じみた力を発動させ身体能力を向上させることが出来、使用する技もそれを活かした技(オーラをまとった手刀で切りつけるシャイニング・ウェーヴ等)が多い。まりんの場合は攻撃にのみ使用するが、父親であるウラシマ・ラ・ムーは死亡した相手をも復活させる回復力も兼ね備えているため、本来は攻撃用の能力ではないようである。

それ以外でもオクトパスホールドを進化させた関節技『スーパーオクトパスホールド』やミサイルを思わせる超スピード頭突きである『サブマリンロケッター』を使うなど、紋章の力を使用しなくても十分強い。


ムームーダンサーズ

王子、、、センシティブな作品

ショートカットで額にイカのお面をつけた「イカ子」、ロングヘアーで額にタイのお面をつけた「タイ子」、おかっぱ頭で額にヒラメのお面をつけた「ヒラメ子」の三人で、ウラシマまりん御付の侍女集団。お酒の杓から宴会芸としての踊りまでこなす。

イカ子はまりんのことを心配している節があり3人の中では一番おいしい所を取っているようである。ヒラメ子はギャグ担当なのか牛バカたちとの絡みが多い。タイ子は常識人だがそれ故に若干影が薄い。


影幻春架

作中モモタロウと対戦したキャラクターの中では珍しく、特にこれといったお伽話、歴史に由縁を持たないキャラクター。総合格闘術で暗殺拳でもある黒武術の師範代で、キンタロウ同様蹴り技を多用する。その中で刀のように鋭い蹴りを放つ『ブラックエンド』は強力なフェイバリットホールドである。そのほかにも手刀を矢のようにピンポイント攻撃をする『ダークネス・アロー』や奇襲技である『節影乃矢(ふしかげのや)』などがある。

過去モモタロウに顔に傷を付けられた事を恨み「ブラックモモマスク」を身につけモモタロウたちの前に姿を現す。その実力は「モモマスク」を引き裂き、その素顔を晒す寸前まで追い詰めるほどであった。(尚、試合中モモタロウは2枚目の新しい「モモマスク」を身につけ、以後そのマスクは連載終了まで使用)

性格は嫉妬深く陰湿であるが傷を負う前は人付き合いが良く明るい性格だった(いわゆる二重人格)。モモタロウの試合後は若干温和になり、スパーリングやセコンドに付きあうことも多くなった。


戦闘スタイルが足技主体でキンタロウと被る為か、モモタロウとの一戦以降(足を痛めたとの理由もあり)リングで戦う機会はほとんど無く、サポートの役回りをするケースが多くなっている。


ブラックモモマスク

影幻春架がモモタロウの部屋から盗みだした銀綾地を基に黒武術道場に拉致された源五郎が作り出した2つ目のモモマスクに、黒武術秘伝の『黒漆(くろうるし)』を塗りつけ完成させた文字通り黒いモモマスク。

黒漆には先祖たちの血が混ぜ込んでおり、これによりモモマスクの制御に成功している。現に黒漆が浸み込んだマスクは影幻の思うように神通力を発揮し、さらにはもんがーの影といえる『ブラックもんがー』という形態をも生み出した(ブラックもんがーは浄化後もシュテンドルフの妖術によって復活、幾度かモモタロウ(もんがー)を窮地に陥らせている)。

この力を用いて自分こそ本物の桃太郎の子孫と名乗り、モモタロウを追い詰めていった。

最終的にブラックモモマスクは新生モモマスクの浄化作用により黒漆が消滅、試合後にモモタロウに返却されたため、モモタロウの手元に2つのモモマスクが存在することとなった。


納豆丸

黒武術の祖でありご先祖ちゃん(初代桃太郎)の幼馴染である。とある事情で彼もご先祖ちゃんを恨み、修行の末に編み出した黒武術で戦いを挑んできたが一騎打ちの末に敗れ、和解する。

黒武術の創始者であるため格闘能力が高く、あらゆる武器をも使いこなす武器のエクスパートでもある。実は牛バカに引けを取らないレベルのアホ。とある事情で自身の素性を隠していたため、影幻を含む黒武術の師範たちは納豆丸の正体を知らなかった。


七尺一寸&二寸

七尺一寸二寸

一寸法師の子孫(双子)。身長が兄が213cm、弟が216cmと長身。冷戦沈着な兄と若干熱血漢な弟は性格こそ真逆だが、抜群のコンビネーションを繰り出すほど息の合うコンビである。


元々はモモタロウの親友だったが、ある事情でキンタロウ&ベンケーコンビと戦う事になる。

タッグマッチでのコンビネーション技が得意なキャラクターだったが、作中でタッグマッチを行う場面が少なかったので出番に恵まれなかった。ただし個々でも十分実歴があり、アース・クラッシュ・トーナメントでも個人で出場し好成績を残している。


イワン・シュテンドルフ

「ドーモ、シュテンドウジです」

酒呑童子として坂田金時と戦い、その後初代桃太郎と温羅として死闘を繰り広げた1000年以上を生きている鬼。

とはいえ所謂妖怪と言われる様な当初よりの超常現象的な存在ではなく、れっきとした「人間」。元は北方のバイキングであったが嵐に巻き込まれて日本に流れ着き、異邦人として恐れられたがゆえに望郷の念を堪えがたく、さらに功を狙う坂田との戦いで漂流の仲間を殺され、その恨みの執念から超能力(妖術)に目覚めご先祖ちゃんと対峙したという、いわば相互理解の齟齬によりその立場に追い落とされてしまった哀しき悪役


全編通しての最長シリーズ「アース・クラッシュ・トーナメント編」に登場したキャラクターで、ベンケー、七尺兄弟以上の巨体とパワーに加え妖術まで扱い、七尺兄弟、キンタロウ、まりんと主要戦闘キャラクターを次々と血祭りに上げた作中屈指の強敵。

一方で、

  • つんつるてんの旅館の浴衣を愛用(?)する
  • モモタロウの試合に乱入してリングの上で宴会を開き、その所為で没収試合になると「や、やりすぎたかなぁ」と後悔する
  • 対戦相手のウラシマを見失ったとき、イカ子の指摘にミキの真似をして「どこどこイカ子さん!」と反応する
  • モモタロウの取り出した「どぶろく36」に驚愕する

などかなりお茶目な面もある。

また上記の没収試合の裁定を覆す為に行われたアーチェリーによる賭けの際は超能力を使って息子に当たりそうになった矢の軌道修正を行う(その後は賭けが成功したことにハシャギ、無関係を装っている)など、只の敵役では無い一面を持っている。


最終的に他ならぬご先祖ちゃんの説得により恩讐を解き、モモタロウたちの力で故郷へと戻り仲間をその地に戻してやる事ができたが、のちに他ならぬモモタロウにその恩を返すため「最後のリング」に上がり「神」と対峙する。最期の最期まで仲間たちのために「鬼」として矜持を貫き切った、その最期は涙なくしては語れない。



強者のエキス

シュテンドルフが持つ『徳利』に本人が認めた強者を吸収し、その生命エネルギーを徳利の中にある『鬼麹空間(おにこうじくうかん)』によって搾り取る(中に吸い込まれた者は体力と生命力を奪われ、最終的に絶命する)、シュテンドルフの力と命の源といえるものである。

この中で熟成された酒を飲むことで肉体や生命力の活性化や強化がされるだけでなく、妖力のブースターとしての役割も併せ持っている(それを利用し死人を一時的に蘇らせたりそれを弾丸と化して発射する『鬼門砲』を使っている)。シュテンドルフはそれを飲み続けることで千年もの時間を生き続けてきたのである。

シュテンドルフ自身の妖力で作られるため徳利にそれを注ぎ続けないと鬼麹空間が消滅するらしく、妖力を断つと普通の徳利に戻ってしまう。アース・クラッシュ・トーナメント決勝戦でモモタロウに敗北した後、自ら徳利を破壊し妖力を断った。戦後は安酒に中身を入れ替えた同じ形の徳利を愛用し、彼の死後はモモタロウが受け継いでいる。


鬼ヶ島ブラザーズ

長男のアカオニ・トムと次男のアオオニ・マイク、三男のクロオニ・ジョニーの3人兄弟のチーム。しかしモモタロウたちからは『バカオニ兄弟』呼ばわりされる。シュテンドルフの部下の子孫と言われているが、過去に全滅させられた部下ではない模様。


トムはパワータイプのレスラーで投げ技や打撃系の技を得意とし、強力ラリアットを放つ『トムさんラリアット』がフェイバリットホールドである。3人の中では正統派レスラースタイルを取っているのが特徴。日本でのデビュー戦でモモタロウのピーチボンバー(とモモマスクの神通力)に敗退し、以降はライバルとして付け狙うこととなる。


マイクは直接戦うというよりはセコンド向きであり、頭脳戦を得意とする。力任せに突進しやすい兄のアドバイスを行うのが主な役割である。リングに上がるシーンもあったが、たいていはボロクソにやられてしまうので見せ場がない。勝つためならどんな手も使う卑怯な一面もあり、モモマスクを奪って兄を勝たせようとした時もあった。


ジョニーはハードパンチャーでスピード戦闘を得意とするテクニシャンファイター。お調子者だが冷酷非道な性格で弱いものいじめが好きなサディストでもある。元ボクシングのヘビー級世界ランカーであるため、実力は3人の中でも高い。稲妻のような高速パンチ『サンダーブロウ』や高速の連続ジャブ『モーター・シティ・ドライヴ』を得意技とする。必殺技はサンダーブロウの体勢で右フック・左ブロー、そしてアッパーを連続して放つ『ゴー・トゥー・ヘヴン』。


カグヤ・ザ・ムーンバトラー

カグヤザムーンバトラー

黒髪ロングヘアーの美女。月の裏側に超文明を築いているとされるかぐや姫の子孫。

先祖がアクシデントで南米アマゾンに漂着してしまい、古代技術でその地域の女王として君臨、その王女が残した重力を自在に操るアイテム『ムーンストーン』を用いた空中戦法を得意とする。

女性の強さを証明するため、アースクラッシュトーナメントを制したモモタロウに勝負を挑む。得意の空中戦を仕掛けモモタロウを翻弄するが敗北。その後はモモタロウに惚れてしまい、執拗に追い掛け回すようになる。


キンタロウはカグヤの強さと美しさに一目ぼれしてしまい、以降告白しようとするが相手にされずに失敗、その腹いせなのかモモタロウに新GHスペシャルを引っ提げて試合を申し込むのだが・・・。


三年寝太郎(みつとし ねたろう)

モモタロウが武者修行時に知り合った親友で修行仲間でもある。とある理由によりモモタロウと対決することとなった。

名前の通り基本的に寝ているが、寝技を用いた戦法や気力を使用した技(シャクティ・ストリームなど)を使いモモタロウを苦しめた。

寝太郎は馬七しか見抜いていなかったファイナル・エルボーの弱点を知っており、それが原因でモモタロウは重大な怪我を負うこととなってしまう。


ヤマトタケル

最終シリーズのラスボスとして登場したキャラクター。『フェニックスドライバー』などの投げ技を主体とする総合格闘家だが、どちらかと言えばグラディエイターに近い立ち位置であるためなのかプロレスではありえない攻撃(目つぶしなど)を仕掛けてくることも。その意味ではクリーンファイターであるモモタロウとは対極の存在といえる。


初代桃太郎の出生の秘密を知っていたり、(諸事情で妖術を封印し衰えていた)シュテンドルフを殺害する等物語の最重要人物といえる人物だが、連載打ち切り間近に登場した為いまいちな存在感で終わったキャラ。上記の寝太郎にモモタロウとの対戦を促したのも彼である。


未来人を名乗っていたが実在する「倭建命」との関係(子孫なのか本人なのか)は不明。

モモタロウとの試合で自分の愚かさを知り、改心して戦争を止めるために未来へ帰っていった。


余談

『THE MOMOTAROH』をモチーフにした覆面レスラー及びリングアナウンサーが登場している。

  • プロレスラー・スペル・デルフィンが若手時代に1991年から1年間、メキシコ遠征の際『モモタロウ』なる覆面レスラーでリングに上がった。原作者であるにわのまことは、『モモタロウ』という名前のレスラーが実現したことを喜んでおり、その旨のコメントと自身のイラスト入りのハガキをプロレス雑誌に投稿、掲載された。(帰国後は著作権の関係で日本では使用できなくなった。)
  • 2000年代前半、スペル・デルフィンが起こした「大阪プロレス」に「モモタロウ」が何回か登場している。⇒YouTubeくいしんぼう仮面チャンネルより。
  • リングアナウンサーの味方冬樹(KAIENTAI DOJO⇒フリー)が2014年より、覆面のリングアナウンサー「モモタロウ」として現れた。作者も公認している。
  • にわのまことの画業30周年を記念したイベント「2.5次元プロレス・夢幻大戦」が、11月27日に東京・新宿FACEで複数のプロレス団体の協力のもと、本企画のために作成された衣装を着用したプロレスラーによる試合が開催された。モモタロウ役はプロレスリング・ノアの丸藤正道が担当する。

THE MOMOTAROH『夢幻大戦』感想


関連タグ

にわのまこと 少年ジャンプ プロレス

昔話 おとぎ話 桃太郎

もんがー モンガーダンス


真島クンすっとばす:同作者が描いた格闘系マンガ。同じ格闘系ということもあるのか同人誌などでコラボをする機会がある。

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