概要
東方Projectの幻想郷でキン肉マンが流行し、タッグトーナメント大会を実践してしまったら…という題材で描かれた、オレンジゼリー氏の東方二次創作連載4コマ漫画である。作中における「キン肉マン」は、あくまでも漫画の中のキャラクターとして存在。牛丼は一貫して「なか卯」(さりげなく、「聖闘士星矢」「キャプテン翼」「ダイの大冒険」等、週刊少年ジャンプの往年の名作が流通していることを示唆する描写もある)。pixivでも屈指の連載回数であり、人気も高かった。
なおタグとしては本家への付加数は当初は少なく、他の描き手による三次創作イラストの方が多かったが、作者がこの記事を捕捉した389話以降は本家にもこのタグが付加されるようになった。
2013年03月27日の第1011話を最後に更新が停止。
作者のオレンジゼリー氏がソーシャルゲームリング☆ドリームのシナリオを担当(でいしろう名義)していたため、更新再開は絶望視されていた。
その後、2020年3月にリング☆ドリームが終了し、オレンジゼリー氏がtwitter上で再開に意欲を示す(該当TL)。
しかし、そこから半年間音沙汰がないまま、リング☆ドリーム後継企画であるリング☆ドリーム ストーリーズすら「次回作の作業に専念するため」との名目で打ち切り終了。
2021年12月30日コミツクマーケット99で配布されたペーパーにより、改めての再開が告知され、(C99ペーパー)「まずは既に仕上がっている既存分の動画化から再開し、2022年1月中にはニコニコ動画への投稿をしたい」「この再開に併せて、既刊のDL販売の準備も進めている」との考えを表明したが、結局2022年には、どちらも達成される見込みはない。
そもそも商業企画すら多忙で打ち切られる現状で、再開される可能性は絶望的だろう……。
夢の東方タッグ編。それは…
幻想郷の住人達による、壮絶なるキン肉マンごっこ。遊びは……真剣だからこそ面白い!
大会形式
キン肉マンⅡ世「究極の超人タッグ編」方式を採用した、全十二組によるトーナメント戦。四組がシードとなるため、一回戦と二回戦が共に四試合。大会は満月の夜に開催。一回戦と二回戦の興行には一ヶ月の間隔がおかれる。※作中では明言されていないが、準決勝や決勝戦も同様と思われる。
抽選方式
一回戦
紫が用意した十二のスキマに各チームが飛び込む。スキマはトーナメント席に繋がっており、各自、出てきたスキマに応じて組合わせが決定する。
もちろん、組合わせの半分は紫(および作者)により仕込まれている。第二試合のカードだけは、本当に作者が籤引で決めたらしい。
二回戦
「巨大ガチャガチャ」による組合わせシャッフルを実施。勝ちあがり組がガチャガチャを回してカプセル内のシードチーム(本人)を引き当てる。紫が仕込むのをやめたので、作中では完全な「運」によってカードが決まる。実際にはpixiv上で行われた読者投票の結果から決定した。また、カプセルには「当たり(対戦相手)」の他、大量の「外れ」もあって「外れ」を引くと……。
準決勝
やはり準決勝といえば!
試合ルール
キン肉マンごっこを行うという大会の主旨に則り、身体能力による勝負が主軸となる。試合は特殊結界が張られたリングで行われる。八雲紫・八坂神奈子合作の特製結界リング。神奈子御謹製・御柱改造型コーナーポストに加え、リングポスト、場外フェンス、観客席、会場外環を囲む計一六本四重結界で能力封印・会場強化・客席防護の御利益アリ。
能力封印
- 弾幕等の体から出る物理エネルギーは中和される。
- 「お風呂に落ちた雪が溶けるように」、発射した瞬間に消滅する。
- テレパシーの類や変身能力など、破壊力を伴わない能力には あまり影響を与えない。
- 結界は体の内側も浸食するため、結界の中にいるだけで力が溶けだして体力を消耗する。
- 強い妖怪ほど力の総量が大きいため有利。
- 亡霊や体を分散させる能力の使い手は特に著しい消耗を強いられる。(雲山は結界に入っただけで霧散してしまった)
- 不死者や妖精の再生力も、発動はするが通常より時間を要する。
- 巫女は自ら体内に結界を張って消耗を抑えることができる。
- レフェリー(射命丸)は結界を遮断するアイテムを持っている。
会場強化
耐久性は、鬼と軍神のスパーリングによる品質保証つき。そして、試合が進むごとに、その耐久力は強化され続けている。倒されては強くなって再起するサイヤ人の如く。
弾幕や特殊能力の使用は原則禁止
上述の「結界」により、弾幕をはじめとする特殊能力は強制・自動的に封印される。逆に「結界の中でも使用できる能力」に関しては、お目こぼしとされている(例:テレパシー、分身、変身、巨大化、時間操作、核融合etc…)
選手はその肉体を駆使して戦う
凶器の使用は原則禁止だが、相手チームが了承すれば容認される。自前の角・爪などは「体の一部」として扱われ、凶器には含まれない。
ルールは普通のプロレスとほぼ同じ
基本は二対二の時間無制限一本勝負。決着はフォール、ギブアップ、10カウントKO、レフェリーストップなどによってつく。反則は5カウントまで(悪質な場合は一発の反則負けもありうる)。あくまでも原則であり、両チームの合意があれば変更も可能。「顔面攻撃」や「噛みつき攻撃」にも、特に制限はない様子。
相手を殺した場合は その場で反則負けとなる
妖精や蓬莱人など、自力ですぐ生き返る相手ならば不問とする。また、心停止しても(蘇生の可能性がある内は)死亡扱いとはされない模様。
型にはまったルールは絶対ではない
心に愛がなければ、キン肉マンごっこじゃないのだ。
幻想郷アリーナ(GENSOKYO ARENA)
幻想郷の河童が、その総力を結集して建設した試合会場。外の世界の大道具さんに影響を受けたらしく、8時になると全員集合しそうになる仕掛けが……!尚、電力供給は核融合による自家発電。幻想郷版・下諏訪温泉まで湧いている。
大会運営本部
- 主催:八雲家(チケット販売・参加チーム受付担当:八雲藍)
- 協賛:紅魔館、永遠亭、白玉楼、守矢神社、他
大会の基本コンセプトに則り、「それっぽい演出」に関しては事前に運営本部に申告すれば、多少の無茶でも容認される(乱入、チームメイトの入替等)。ただし、許可できない無理を通そうとする勢力があれば、力づくで押さえ込まれる。
運営スタッフ
幻想郷に「キン肉マン」を広めた首謀者。事実上、大会委員長のポジション。仕込むの大好き。選手側の仕込みも大歓迎。でも天子は嫌い。二回戦では観客目線で楽しむため、神奈子と幽々子に大会運営を任せた。妖艶なるおパンツ
運営スタッフのまとめ役。まさに大黒オンバシラ。混迷した状況にも動じないで立ち回り、筋道の通った采配で場を収拾する。作中でも屈指のカリスマを誇る。
二回戦から紫に代わって運営に参加。気がつくと何か食べており、思考も食べ物関連ばかり。局面に合わせた立ち回りに長けた試合巧者でもある。幽美なるおパンツ
試合のレフェリー担当(椛とともに参加チームへの連絡係も行う)。ジャッジは公正厳粛(?)だが、たまに言い方がとっても「うぜぇ丸」。椛へのセクハラ行為は、この作品でも健在。
試合の実況担当(文とともに参加チームへの連絡係も行う)。実況は勢い。語りは上手いが「キン肉マン」の読み込みが足りない。●もみじもみもみ。
「何にでも興味を持つ」繋がりからか、試合の解説を担当。時々さらっと黒いことを言う(アニメの「アデランスの中野さん」は、何にでも興味を持ち 何にでもなるマルチキャラ)。「今年度版『幻想郷縁起』も絶賛発売中♪」
河童の皆さん
会場設営を始め、売店の売り子、連絡事務、医療スタッフまで、大会運営の全てをこなす各部門のスペシャリスト達。表情やユニフォーム以外は、一人一人髪型の差別化が図られレベルが高い。かぱー。このシリーズで登場し表紙を飾るはじまりのモブっ娘軍団(2巻)。試合で損壊したリングの即時修理も死ぬ気で請け負う。彼女達無くしてこのシリーズは成立しない。
出場チーム
この作品においては、強い種族は容赦なく強い。大地を割るような超パワーの怪物もいれば、人間の体力はあくまでも人間。しかし、かつて偉大なるプリンス・カメハメは、こんな言葉を残している。「タッグ・マッチとは1+1がチームワークによって3にも4にもなる」と。最高のパートナーが出逢う時、奇跡がおこる!
◆一回戦第一試合
妖獣弐式
八雲藍と橙のチーム。橙の参加希望に藍が二つ返事で応え、異例の早さで結成。しかし、直後に主である八雲紫より、重大な使命を課せられることとなる。
ルール上、得意の妖術を完全に封じられているものの、そこは最強の妖獣。他の追随を許さない格闘技術と、言わずと知れた演算能力は、まさにファイティングコンピューター。キャストオフによって自分の限界を抜き去り、さらに加速する!
勢いで参加を表明したものの、次々と参戦する神や閻魔に恐怖する。豪華出場メンバーの中にあっては見劣りするが、潜在能力の高さは決して侮れない。没コスチュームは何故没にしたし。
ヘル・レジテンツ
星熊勇儀と火焔猫燐のチーム。地霊殿より参戦した乱入コンビ。鬼の圧倒的な身体能力は、大会の脅威。
仲間割れしないヘルズベアーズのことだが原作の2人のポジションであるマンモスマンと寄生虫サタンクロスも仲違いはしていないので間違いではない。
規格外の怪物。他種族と比較してもパワーの違いは歴然!力こそパワーだ!技とは言えないような単純な打撃ひとつとっても、必殺の威力を持つ。全力の一撃は、地盤をも揺るがすノーモーションからのスリークォーターアッパー!「やってくれたねぇ やる気にさせてくれたねぇ……」
ポジションは当然の如くマンモスマン。
元ネタ同様の蹂躙と暴れっぷりは必見。
猫の素早さと反射神経が武器。パートナーが勇儀なので自信マンマン。猫舌。セコンドのさとりが対戦相手の心を読んで、数字を使った暗号をさけび、その指示を正確にアクションに移すことができる。ボクシングの「ナンバーシステム」に似ているが関係ないらしい。
もしかしたら、ポジション元のサタンクロスも寄生虫単体としてはこんな戦い方なのかもしれない。
◆一回戦第二試合
兎魄同盟(とはくどうめい)
鈴仙・優曇華院・イナバと魂魄妖夢のチーム。実力では他のチームに一歩劣るが、地獄のような荒行を積んできた!西行寺幽々子の策も交え、恥も外聞も捨てたダーティファイトで嵐を巻き起こす。食いしばる歯が火花を散らし、生まれた技は必殺だ!
当初、永琳と「蓬莱師弟コンビ」を組むはずだったが、輝夜の気が変わって解散に……。しかし、修行によって飛躍的に向上した戦闘力が、彼女自身の闘争本能を呼び起こす!必殺技は、兎の脚力を強化した「タイガーショット」!サガットは関係ない。
幽々子の命令でパートナー探しの旅に出た妖夢。いうまでもなく、"真実は斬って知る"方向で……。胸は薄い方が好きな人もたくさんいます。いうまでもなく。必殺技は、右腕に宿した「聖剣(エクスカリバー)」!
レッド75%
博麗霊夢とレミリア・スカーレットのチーム。チーム名を考えたのは、もちろんレミリア(という設定)。大会協賛者として、いち早く参戦を決めたレミリアが霊夢を誘って結成。最初は頑なに拒否していた霊夢であったが…。1+1で200。必殺のツープラトンは名前募集中(既に募集は終了し、現在選考中)。
全出場選手の中でも唯一、「優勝」のみを狙って参戦。それも、とろけるような薄い夢のため。火のついた霊夢の熱い心は、鎖で繋いだところで無駄である。邪魔するヤツは容赦しない。節約術の天才。ハングリーパワーはマリポーサ以上。
鬼の怪力と天狗のスピードを兼ね備え、加えて試合は満月の夜。どの条件をとっても完璧で、弱点など見当たらない。…が、そうでなくても自分の実力に対する自惚れは人一倍強い。カリスマは、時と場合であったりなかったり。割烹着姿には定評がある。
◆一回戦第三試合
氷結向日葵
チルノと風見幽香のチーム。「自称・最強」と「本当の最凶」が組んだ異色のコンビ。
「最強」という言葉が意味する真の⑨がここにある!大会に先立ち、ついでに脅威の能力も身につけた!ただのオマケで終わるはずもない!かき氷の食べ過ぎには要注意!
言わずと知れたアルティメットサディスティッククリーチャー!その名に恥じぬ、恐るべき残虐ファイトがマットを朱に染める。パワーだけでなく、観察眼や状況把握能力にも優れている。やましいことがあると目をそらすクセがあったりなかったり。でも、甘くみてるとひねられます(45°ほど)。「向日葵だって満月に酔いたいのよ」 敗退後は解説役としてレギュラー化。隣に座る椛のストレスが倍化したとか…。
チーム守矢
洩矢諏訪子と東風谷早苗のチーム。諏訪子は、とある因縁から「氷結向日葵」との決戦に燃える。また、信者獲得に燃える早苗は驚くべき行動に……! でかるちゃー。
正統派ベビーフェイス的な外見とは裏腹に、そこはやはり祟り神の頂点。獣性が解放されたら最後、もう誰にも彼女を止められない!ウォーズマンを想起させる不気味な「笑い」!アシュラマンをも凌駕する不吉な「冷血」!戦い好みの祟り神!鉄のタフネスと、カエルの脚力はダテじゃない!(阿求「別にあの方、カエルではないんですがねぇ」) フェイバリットホールドはまさかの……、いやさむしろ当然の……ッ!?
畏れと常識を忘れたカリスマ現人神。偉大なる先人の言葉を説き、文字通り"体現"する。リングにおいては、虚をついたグラウンドテクニックで対戦相手を丸め込み、黄金のマイクパフォーマンスが、場内の観客をも丸め込む!ロボットアニメに造詣が深いのは本作のオリジナル設定かと思いきや、その後、東方非想天則において、本当に巨大ロボットに憧れていることが判明した。何が飛び出すか分からない。幻想郷ならあるいは!?嵐が渦巻くリングに、奇跡の現人神が降臨する!「常識・おぼえていますか」
◆一回戦第四試合
ピラミッドヴォルケイノ
藤原妹紅と上白沢慧音のチーム。千年の時を生きた女と、千年の歴史を喰った女。またの名を、二人合わせて「二千年パワーズ」。衆人環視の前で「輝夜に勝った」という結果を残したい妹紅に、慧音がつき合う形で参戦。しかし、慧音にも別の目的と動機が……。必殺のツープラトンは「ロングホーン・トレイン」! 二人の背中が重なる時、誰よりも強くなれる!
輝夜に勝つためだけに参加した。作中屈指のきわどいリングコスチューム!慧音がバッファローマンなら、妹紅は当然…!窮地に陥ると、メンタル面の弱さを垣間見せることも。蓬莱人の特徴をどう活かせるのか。
必殺技は「ハリケーンミキサー」!(別名・ハリけーねミキサー) 参加メンバー随一の精神力で、半獣人ながら鬼のような強さを発揮する。ちなみに妹紅の衣装は慧音の作。匠の仕事。さすが先生あざとい。隠れ甘えんぼさん。
蓬莱主従コンビ
蓬莱山輝夜と八意永琳のチーム。共に歩んできた時間の長さでは、全参加チームでも桁違いのキャリアを持つ。 観客にブッちぎりの人気を誇るメインイベンター。出るか!? 至高のツープラトン「マッスル・ドッキング」!
作中屈指の肉マニア。繰出す技の数々は必見!技に限らない原作再現へのこだわりは、まさに執念!(期間的に考えて、DVDまで全巻観たのは幻想郷でも輝夜だけと考えられる。) 特にキン肉マン(スグル)の技は、その破壊力まで完璧に再現してみせる。人心掌握にも長け、大会前の巧みな立ち回りによって、とんでもない数の観客をサポーターとして味方につけた。しかし、ベースが完璧超人であるがゆえの悲運! 笑いはとれない! 友情パワーには致命的に縁がない!果たして、輝夜にキン肉マンの真似は不可能なのか!? 屈辱が勝利への執念に変わる!必殺のフェイバリットホールドは、もちろん「キン肉バスター」!
ただしポジションはキン肉マンはキン肉マンでもキン肉万太郎であり読者が引く程の酷い所はそこが元ネタと言える。
人体に関する知識にかけて、彼女の右に出るものはない。関節、内臓、そして神経に直接ダメージを与え、生体機能の自由を奪う。ファイトスタイルは、格闘技というより暗殺スキルに近い。純粋な戦闘能力は高いが、見た目に派手な技の応酬は苦手。ゆで理論とも相性が悪い。ところで永琳のリングコスチュームを見てくれ、こいつをどう思う? すごく……紐です……。必殺技はスカーレットニードル!!
ちなみに後述に注意書きがあるが永琳は試合に参加した全キャラの中で唯一
『原作本来の戦闘力及びそれに伴う地位が保証されているキャラ』である。
◆二回戦シード組
スカーレット200%
フランドール・スカーレットと紅美鈴のチーム。かなり後発になってから大会を知ったフランは……。フランの狂気100%! 美鈴の闘気100%! あわせてスカーレット200%だ!! "必殺"のツープラトンは………「魔館紅殺砲」!?
紅魔館の秘密兵器。衣装は姉妹揃ってデンジャラス。フランにとって、この大会は初めての大きなお遊び。吸血鬼のパワーとスピード、そして禁忌の能力が、脅威の破壊力を生み出す!魔理沙が大好き。ハチャメチャがおしよせてくる!
礼節を重んじる武術の達人。太極拳から八極拳までを含めた拳法のデパート!結界の張られたリングでは上位種族にも引けを取らない!闘龍の極意を受け継いだ、究極の技が解き放たれる!本作ではフランの優しいお母さんポジションが板についているため、意外と良識派。誰しもがラーメンマンのイメージを重ねてしまうところではあるが……。
はぐれ従者コンビ
十六夜咲夜と小悪魔のチーム。決勝戦で会うと誓った主との約束のために、主の期待に応えるために……。そして、そんな咲夜を決勝のリングへと連れて行くために……。様々な想いが錯綜する従者たちの戦いが始まった!
当初、レミリアと組むと思って疑いすらしなかった咲夜。主が残した「決勝で会いましょう」の言葉が、さらに重くのしかかる。紆余曲折の果てに出会った最強のチームメイトは……小悪魔!?
チームメイトがみつからない咲夜が、苦肉の策としてパチュリーから借り受けた。すっかり意気消沈してしまった咲夜を案じる健気な従者。実力不足は明らか! それでも、自らの身に代えて咲夜を決勝に連れて行くと誓った小悪魔! 精根が違う! 理想が違う! 決意が違う!
彼岸ジャッジメンツ
四季映姫・ヤマザナドゥと小野塚小町のチーム。浄玻璃の鏡によって大会を知り、プロレスに興味を持った小町の希望で結成された。しかし本当は、映姫の方が生粋の……。ふたりで協力してやる必殺技!つまり"ツープラトン"はクロスボンバーだ!
その昔、八雲紫でさえ閻魔には怖気をなして戦わなかったのだ!その四季映姫・ヤマザナドゥが史上最強の肉マニアのネプチューンマンとなったのだ!その実力、まさに完全無欠! 四季映姫・ヤマザナドゥ容赦せん!いかさまファイトで人気を稼ぐニセの仮面を剥いでやる!アシュラマンは白!キン肉マングレートも白!キン肉マンこそ真実!
死神として磨かれたバツグンの身と心!主のためなら汚れ役も演じよう!能力は使えなくても絶妙の距離感覚は健在!四季映姫の攻撃に完璧な連携を決められるのは小町しかいない!
霧雨ファミリア
霧雨魔理沙と河城にとりのチーム。セコンドにはアリス・マーガトロイドとパチュリー・ノーレッジが控え、さらには悪霊、超人、魔界神の応援も加わり、もはや魔女達の密会は、黒ミサどころか七色の策謀渦巻く混沌の坩堝へ。これぞ東方麗陰謀。戦闘力には不安が残るが、何が飛び出すかわからない。意外な大物を食う可能性も有るダークホース。
その名の示す通り「霧雨ファミリア」の首魁。最初は誘われる形で参加したはずだったが、いつの間にか大所帯の中心になっていた。霊夢にだけは絶対に負けられない! 頼れる仲間を引き連れて、恋色の魔法使いがやってくる!
ちなみに原作では1番キン肉スグル(もといジャンプ理論的主人公)に近い。
ファイトスタイルは相撲(カッパだけに)。お祭り大好きな性分から、魔理沙を誘って参加を決めた。プロレスルールなら河童の怪力がうなる! ……はずだったが、予想外の種族の参戦で……。しかし、手強い敵でも心配御無用! 仲間の想いが心に響けば、ハガネの躰に気迫がみなぎる! 容赦はしないぜ!
本妻降臨! 当初は二次成分が強く、魔理沙との「ラブラブペア」結成を狙っていた。にとりとパートナーの座をかけて対立するも、その後に和解。正式に「霧雨ファミリア」入りしてからは、幸せすぎてちょっと怖い?生身の腕っ節はともかく上海人形の操作技術は一流な"指先の戦士"。「今日のメニューはクリームシチューがいいと思うの!」
体力的に考えて、最初から魔理沙のパートナーは無理だと諦めていたが、魔理沙から直々の頼みでセコンド(ミートくんのポジション)につき、必要以上にやる気を出す。……が、結局はアリスとワンセットだった。魔力操作技術に関しては、魔理沙やアリスとは一線を画す実力を垣間見せる。パチュリーの胸については諸説あるが、この作品内では「着ヤセするやつ(魔理沙・談)」ということらしい。「今日の練習メニューから考えると豚汁のほうがいいわ!」
◆二回戦リザーブマッチ
天空コンビ
比那名居天子と霊烏路空のチーム。有頂天と地霊殿が奇跡のニュークリアフュージョン!天上から大地を制する天子と、地の底で太陽を生み出す空が合わされば、天と地が両方そなわり最強に見える!絶対勝利のキメポーズは「天空モランコ」!?(別名:覇王樹の構え) その行動は大胆かつ予測不可能! 生半可な相手では理解すら不可能! 頭がおかしくなって裏世界でひっそりと幕を閉じることになる!
運営本部の紫に徹底的に嫌われているにもかかわらず、大会に呼ばれているつもりになっているトラブルメーカー(震源地)。本作においてはドMではなく自信家……らしい。三人乗っても大丈夫。へのつっぱりはいらんですよ! 誰も待っていない(むしろ疎まれている)のに妙な使命感から駆けつけたり、泣いている子を放っておけないなど、普段は高慢なアホの子だが、ところどころで無償の優しさを垣間見せる。でも、そんなところに心を打たれる者もしばしば。もしかすると、性格は一番スグルに近いのかもしれない。
得意技は「ダイビングピーチボンバー」。やはり桃太郎だった!
「結束力があるチームの外様」というポジションはオメガマンだが「小細工をしない」「スグルに近い」等弟より兄の方に似ている。
大会への乱入を画策するも、東方地霊殿本編の地上侵略未遂の罪により、神奈子から罰を受け、裏方に回る。一度は大会参加を諦めていたが、陽は沈もうとまた昇る。遥かなる舞台(そら)に輝く選手(ほし)達の熱戦を目にし、胸に灯した情熱が、涙と共にメルトダウン。神に届かなかった切なる願いは、無謀な天の心に響き、遂には地底が動き出す。皆の思いに支えられ、地獄生まれの太陽(ヤタガラス)が今、勝利の道を照らし出す! 必殺技は「爆熱!霊烏路ゴッドチョップ」!呼ぶは血の雨か王者の風か!? 見よ、幻想郷は赤く燃えているッ!
ポジションは言わずもがなプリズマン。
「おバカキャラ」「一撃必殺の超火力」「神の力」と「知性殿」組では最も元ネタと共通点が多い。
蓮星白虎(れんせいびゃっこ)
聖白蓮と虎丸星のチーム。一回戦終了後に建立された命蓮寺の代表。人間にも妖怪にも人気があることから、二回戦のスペシャルゲストとして運営本部が直々に招待したリザーバー組。セコンドに賢将・ナズーリンが控えるも、ツッコむことを知らぬ真面目二人がアクセルベタ踏みでボケを加速させる!
誰よりもフェア精神に溢れた、完璧な善人。神々しいおパンツ姿。一点の曇りもない愛と誠は、策謀も計略も駆引きも、そこに何もないかのようにすり潰す!作中唯一、公式に「超人」の名を冠する。そのパワーは、超人を月まで(本人曰く「冥王星まで」)投げ飛ばせるキン肉マンに素で匹敵する。必殺技は「アバン手刀ラッシュ!?」
リング結界と相性最悪だった雲山に代わり、聖のパートナーに急遽抜擢。コスチュームの問題も「そのための香霖堂です」とスピード解決。リングの上なら、まさに全盛期のタイガーマスク! 白いマットのジャングルに、毘沙門天の加護ぞある!?食べ切れもしないのに大きいピザを丸々一枚買ったりするウッカリもの(?)。
参戦予備軍
オータムシスターズ
秋穣子と秋静葉のチーム。神としての威厳に疑問を感じた穣子が、姉の静葉を引き連れて電撃参戦!ビッグ・ボンバーズ的なノリで捲土重来を狙う!?
姉に比べるとアグレッシブな性格。野心家で激情家、そして自信家。必殺の武器は「ベアークロー(?)」。自宅の食料庫は高床式(でも、「鼠返し」はついていない)。
行動的な穣子に振り回されている感がある良識派。でも、少し天然。よくみていると穣子のことが好きすぎるお姉ちゃん。穣子の悲鳴にも一瞬で駆けつける。「かっこいいわ穣子!」「すてきよ、みのりこ」
演出のつもりで最後の最後に参加登録するつもりが、既に〆切られていた。実力は自他共に認める優勝候補筆頭。「選別」直後の混乱に乗じて、ある選手の代役を買って出るが…
肉(?)弾戦だったら、この男を外せない!! 命蓮寺の名を背負い、超ド級入道の参戦なるか…と思いきや?
その他 主な登場キャラ
旧作
魔理沙の師匠にして、幽香の友人。酒豪。いつもジョッキでビール飲んでる。唯一、完全な旧作キャラでありながら、絶大な知名度を誇るためか存在に違和感がなさすぎる。何だかんだ言いながらも、魔理沙にとっては最大の理解者。幻海ばーさんや浦飯温子っぽい。作品違うけど。
東方紅魔郷
お馴染みのポーズと、何を考えているのかわからない笑顔で試合を観戦(一回戦最終試合以降は、表情も豊かになっている)。そーなのかーの多彩なバリエーションを駆使したミスティアへの恥辱的発言が光る。
チルノからのチーム結成の誘いを断るが、湖の妖精達を率いて応援団を結成。登場するたびに身体的な成長がみられ、胸が大ちゃん化にも拍車がかかっている。
妖精応援団
大妖精の義に応じ集った妖精の有志達。第二のモブっ娘軍団(3巻表紙)。「氷結向日葵」のリングコスチュームに合わせ、全員がスクール水着。
東方妖々夢
本編では、チケットを購入する姿が一瞬だけ登場したのみ。得意技は「雷電ドロップ」。
東方永夜抄
試合観戦中、ヒートアップしたミスティアに、文字通り「虫の息」にされる。樹液味のお菓子とか食べるらしい。気落ちしたミスティアへの気遣いが光る。
友達想いの薄幸少女。とある一件により、ある選手の熱狂的なファンとなる。よく声の通る観客。八ツ目鰻の屋台(みすてぃあ号)も健在。祭りの余韻冷め遣らぬ帰路こそ彼女が燃える正念場。
永遠亭の兎
てゐが率いる兎の軍団。偵察からバニーガールまでマルチにこなす高機能ユニット。大会前、てゐ察部隊の一部が何者かに襲われ、通信を途絶する。第三のモブっ娘軍団(4巻表紙)。
兎軍団のリーダーでありながら、単独でも暗躍する。仕込むネタのセンスが独特。さりげなく老獪。
東方風神録
会場に溜まった負のボルテージが高まると興奮するらしい。「ああっ…厄いわ」
東方緋想天
作中では天子の保護者ポジションのため、気苦労が絶えない。余談だが、かつてキン肉マンも例のポーズでダンスを披露し、ディスコの王者になったことがある(第53代 ディスコヘビー級チャンピオン)。
なお、試合こそしないがポジション元は天子がオメガマンなのでオメガ・ケンタウリの六鎗客の1人。
ちなみに六鎗客はアリステラ含めて6人なので後の4人も登場したら同じ役割だと思われる。
東方地霊殿
かなり初期から何度も登場しているにもかかわらず、長いことセリフがなかった(ちなみに初ゼリフは「あーっ」)。
リングに絡まる蜘蛛の糸。地霊殿の諜報員と戦闘員を兼務する。
虫的にはこちらの方が寄生虫サタンクロスに似ているのは内緒。
登場するたび、常に何かを妬んでいる。喧嘩は先手必勝。妬みセンサーが反応しなくなると本気になる。仲間にはいつでも笑っていてほしい。そして、それを楽しく妬んでいたい。嫉妬も祝福も紙一重、そこに幸せがあればこそ… 橋姫はこんなにも真剣に、そして純粋に"妬み"に取りくんで来たのか……!
自称・嫌われ者のさとり。原作に輪をかけて、ちょっと過保護なくらいペットに優しい。神の心までは読めない。名トレーナー、というかトップブリーダー。
作中ではあの『王位争奪編時代のキン肉マンスーパーフェニックス』と同等かそれ以上の活躍を見せるが流石にリングのバネは抜かないし、立方体リングも持って来ない。
その活躍は正に「知性殿の主」。
登場からしばらくの間はクールキャラだった。
お姉ちゃんまにあっ。
妹だけどポジションはフェニックスのママ。
東方星蓮船
登場頻度の高いネズミ少女。チーズはたいして好きでは無い(自称)。偶然か意図的か、毎回、シルエット姿がエライことになっている。
おちこぼれのダメ妖怪。子供にもまったく怖がられない。本編と関係ない話でたびたび登場する。ナチグロン。
命蓮寺勢として雲山を引きつれ登場。「夢の東方タッグ編」でのポジションは未知数。
東方香霖堂
東方星蓮船の裏エピソード補完回にて登場。コスチューム製作も請け負う残念なイケメン。
東方三月精
永遠亭で行われた出陣式(パーティ)にて、そろって忍び込んでいる姿が目撃されている。
オリジナルキャラ
一部の読者に熱狂的な人気のあるカエル。名前は某漫画家から。
寺子屋の子供たち
上白沢慧音の教え子。最強の悪行超人について激論を交わすレベルの高い生徒たち。高度な技術を必要とするパロスペシャルまで真似できる。慧音にとって小さな先生たちである。
紅魔館の主力メンバーが大会で不在となるため、パチュリーが呼び寄せた小悪魔の仲間たち。標準装備の主力武器は釘バット。圧倒的な数にモノをいわせた集団攻撃を得意とする。奥義は「南斗人間砲弾」! 読者からは「KOA48」「量産型小悪魔」とも呼ばれている第四のモブっ娘軍団(5・7巻表紙)。
作品閲覧時のちょっとした注意*
なお、作品閲覧時の注意事項として、この作品は「東方」+「キン肉マン」+「リアルプロレス」+「その他突発ネタ」が混じっていると言う点がある。
しかも、回によってこの混合率配分が入れ替わる。作者オレンジゼリーさんもその配分はあまり決めていないようである。ノリで決めているのかもしれない。
したがって、この点を忘れると、たまに「東方なんだから●●はもっと強い」とか「プロレスなんだから××がないのはおかしい」と、特定のジャンルに偏ったコメントでコメント欄が荒れることがあるが、特定ジャンルのみからで行う執拗なツッコミは見苦しい。
バランス感覚がある読者はそういうコメントにいちいち相手をしないようにしよう。コメント欄が荒れるだけである。
ニコニコ動画版
「夢の東方タッグ編」は、ニコニコ動画でも視聴可能!
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基本はpixivで公開されている漫画と内容は変わらない(一部追加もある)紙芝居形式の動画ながら、BGMやSEによる演出が作品全体をさらに盛り上げてくれる。クライマックスにおける血のたぎりは異常! 話数が進むにつれ、ビジュアル面でも動画ならではの演出が追加され、さらにテンションを盛りあげて吊りあげる!
※ 注:何気なく見始めると、ついつい、最新話まで観てしまう破壊力があるので、遅い時間から見始めると、気が付くと朝でした。なんてことはザラです。気をつけましょう。
同人誌版
「夢の東方タッグ編」は同人誌としても出版されており、コミックマーケットや博麗神社例大祭のような同人誌即売会や、同人誌ショップ「コミックとらのあな」で購入可能。若干の加筆や修正が加わるものの、内容はほぼpixiv掲載時と変わらないとの理由から、作者のオレンジゼリー氏からは「ご購入の際は単行本か、おひねりの感覚で」と、一貫して注釈が入れられている。
追加要素について
pixiv掲載時の書き忘れや塗り間違いなどが細かく修正される他、以下のような点が上げられる。
- 導入エピソードの追加(1巻のみ) - 紫が第1話で読んでいたキン肉マン全巻を入手するまでの経緯が冒頭に追加されている。
- 「不自然な表現」の修正 - 作中の登場キャラが風呂場でバスタオルを巻いていたり、風呂場で女同士だというのに胸を隠していたり、さらには、風呂場で不自然に密度の濃い湯気が発生していたりと、諸事情により、pixiv版で発生していた不自然な現象が修正されている。
- コメントの追記 - 各ページのハシラにあたる部分に、各話に対する作者コメントが追記される。コメントの内容はpixiv掲載時のものと同様であったり、作中設定の解説があったりと様々。
グレー版1巻
2巻以降は表紙だけでなく全ページフルカラーとなったが、長らく1巻だけは内容の一部がグレースケールであった(また、上述の「作者コメント」もついていなかった)。6巻発売と同じタイミングで1巻のフルカラー版が発行されており、表紙絵も描きなおされている(なお、同人誌即売会にグレー版を持ち込めば、無償でカラー版に交換してもらえるとのこと)。
関連動画
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