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ヒュッケバインの編集履歴

2020-03-07 10:43:54 バージョン

ヒュッケバイン

ひゅっけばいん

ヒュッケバインとは、『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場するパーソナルトルーパー及び、その系統に属する機体群の総称である。

概要

第4次スーパーロボット大戦」リアル系主人公機としてシリーズに初登場したバンプレストオリジナルメカ。

スーパーロボット大戦シリーズに登場するバンプレストオリジナル機体としては、対になるグルンガストとともに魔装機神シリーズに次ぐ参戦歴を誇る古参機体であり、幾つもの派生機体がシリーズの垣根を越えて登場している。

メカニックデザインはカトキハジメ


名前の由来は旧ドイツ軍の戦闘機フォッケウルフTa 183の愛称『フッケバイン』から。

なお、凶鳥(きょうちょう)とも訳されるが、フッケバインはドイツ語で直訳すると【醜い脚】という意味であり、原義的には、ヴィルヘルム・ブッシュ(1832-1908)が書いた児童文学「ハンス・フッケバイン (Hans Huckebein)」に登場する悪戯者のカラスの名に由来する。


本項では、ヒュッケバイン008とも呼ばれる初代ヒュッケバインについて主に解説する。


スペック

分類試作型パーソナルトルーパー
型式番号
  • PTX-08R(旧シリーズ)
  • RTX-008L/R(α、OGシリーズ)
全高19.8m
重量
  • 132.4t(旧シリーズ)
  • 60.4t(α、OGシリーズ)
動力ブラックホールエンジン
フレームHフレーム
基本OSTC-OS
開発
  • テスラ・ライヒ研究所(旧シリーズ)
  • マオ・インダストリー社(OG・αシリーズ)
  • ニコラ・ヴィルヘルム研究所(スーパーロボット大戦V)

機体解説

動力源に異星人由来のオーバーテクノロジー(EOT)を使用したブラックホールエンジンを搭載したパーソナルトルーパー

ブラックホールエンジンとはブラックホールの現象を動力として利用した半永久機関である。


作品によって詳細な設定は異なるが、ブラックホールエンジンと直結して小型のブラックホール弾を発射する大口径の「ブラックホールキャノン」が本機の象徴的な装備となっている。


旧シリーズ

異星人勢力への対抗として地球連邦軍が開発していた機体。ティターンズの横やりによって開発計画が凍結されるも、破嵐財閥とテスラ・ライヒ研究所の手で極秘裏に完成させていた。

テスラ・ライヒ研究所長の息子(娘)が旧シリーズの主人公であり、バースデープレゼントと称して彼らに譲渡される。


ブラックホールエンジンはテスラ・ライヒ研究所長が主体となって開発したものとなっており、異星人の技術自体は使用されていると思われるがほぼ独自に開発され、後述する暴走事故も起こっていない。


ロールアウト直後はブラックホールキャノンが完成しておらず、時期を置いて主人公の元に届けられる。


α・OGシリーズ

ビルトシュバインをベースに、ゲシュペンストMk-Ⅱ量産計画のデータを盛り込んで開発されたパーソナルトルーパー。

3機が製作され、動力源はビルトシュバイン同様にプラズマ・ジェネレーターの採用を予定していたが、内2機に異星人由来のオーバーテクノロジー・EOTを使用したブラックホールエンジンを搭載する事となり、RTX-008L/Rの形式番号が与えられた。その際、残りのプラズマ・ジェネレーター搭載機はRTX-009(ヒュッケバイン009)として区別された。

008Rは月面の連邦軍テクネチウム基地における起動実験中にブラックホールエンジンの暴走事故を起こし、基地を巻き込んで消滅。これにより残った008Lは封印され、「バニシング・トルーパー」なる不名誉な異名で呼ばれるようになる。

その後、008Lはブラックホールエンジンの欠陥を克服した上で封印を解かれ、実戦に投入された。


起動実験の時にテストパイロットを務めたライディース少尉は、この事故で左腕を失ってしまった。


故にヒュッケバインが登場しない「新スーパーロボット大戦」でも裏設定としてこの事故が存在している。


V、X-Ω

ニコラ・ヴィルヘルム研究所所属のパーソナルトルーパー。2機製造されている。

同作におけるブラックホールエンジンは実験段階であり、現状事故は起こしていない様子。


武装

60mmバルカン砲

頭部に配されたバルカン砲。

ヒュッケバインの頭部には発射口と思われる部位が存在しない為、詳細は不明。


マイクロミサイル

バックパックのウェポンベイに搭載されている、小型ミサイル。

旧シリーズでは投下範囲指定型のMAP兵器となっており、「V」ではそれに加え単体版も用意された。

α・OGシリーズでは(おそらくは運動性能を上げる目的で)テスラ・ドライブが同じ位置に搭載されているという設定のため装備されていない。


4連ミサイルランチャー

中射程ミサイル。旧シリーズにのみ登場。

旧シリーズでは遠距離武器がそのままではブラックホールキャノンとリープ・スラッシャーしかなく、低コストの遠距離武器が無いという事態を避けるために用意されたものと思われる。

「OG」では換装武器が、「V」ではマイクロミサイル単体版があるためか装備されていない。


プラズマソード

刀身をプラズマによって形成する近接戦闘用の非実体剣。OGシリーズ、Vでは未登場。


ロシュセイバー

近接戦闘用の非実体剣。刀身を重力波で形成する。OGシリーズでは換装武器。『無限のフロンティア』にも同名の武器が登場し、詳細が説明されている。


リープ・スラッシャー

空間跳躍ブーメラン。本体から空中へ射出されたパーツが空中でドッキングし、そのまま飛翔して標的を切り刻む。

旧シリーズでは敵の眼前にワープする演出があったが、OG、Vではカットされている。

OGシリーズでは換装武器。


ブラックホール・キャノン

マイクロブラックホールを射出して標的を圧壊させる重力兵器。このブラックホールキャノン自体にもブラックホールエンジンが搭載されており、ヒュッケバイン側のブラックホールエンジンと連結させなければ使用できない。機体の全高ほどもある大型火器であるため、使用時は両サイドのグリップを掴んで保持する。

ブラックホールキャノンは(母艦などから)呼び出して使用するが、「METAL ROBOT魂」にて、背中にも懸架できる事が明らかになった。


ヒュッケバイン問題

※勘違いされがちだが、ガンダムシリーズの版権を持つのはバンダイではなく株式会社サンライズ創通である点に注意。


ヒュッケバインのデザインは機動戦士ガンダムシリーズの主役機ガンダムの特徴を多く含んでおり、第4次参戦時はカラーカスタムでトリコロールカラー(白を基調に胸が青、細部が赤)を選択できた。

「スーパーロボット大戦」というガンダムを含む多数のロボットアニメが参戦するゲームのオリジナルロボットという立ち位置でキャラクターが作成されたため、当時より確信犯的なデザインであり、パロディ的な意味であえて既存の作品に似せていると思わせる所もあったのだが、元がお祭りゲームの主人公機ゆえガンダムの版権元からは大目に見られているという空気がファンサイドでは形成されていたため、当時は特に問題にはならなかった。

その後、αシリーズで後継機種が登場、版権作品の登場しないOGシリーズでも参戦し、独自の人気を確立していく。


しかし、2006年のスーパーロボット大戦OGアニメ化発表の際に、某掲示板に「ガンダムに似ているからアニメにヒュッケバインは登場しない」という内容が書き込まれ、実際にテレビアニメ版「ディバイン・ウォーズ」に原作のロボットのうちヒュッケバインだけは胴体や腕、脚部は映っても顔は映さないという処置が施されている。さらにゲームの次回作でも仲間にできないなどの冷遇が見られるようになる。

ヒュッケバインはゲーム中の設定で、開発経緯から「バニシング・トルーパー」と揶揄され不吉な機体とされていたのだが、現実でも版権という厄介な問題を抱えることになり、2006年に公式広告やPVから一気に差し替えられるように消されたため「リアルバニシング・トルーパー」とも皮肉られた。


また、スーパーロボット大戦OGs発売前に公式ブログで、大きな声では言えないもののファンを安心させるための措置として、文中に「ひゆつけハ出ます」と読み取れる縦読みを混ぜるなど、この問題に関する伝説は多い。


その後、アニメ版の続編「ジ・インスペクター」では量産型ヒュッケバインMk-Ⅱの代わりに「量産型ビルトシュバイン」させている。また既存の機体もヒュッケバインにSRX風のマスクをつけて偽装した「エクスバイン」、Mk-Ⅲをガーリオンのパーツで偽装した「ガーバインMk-Ⅲトロンベ」と言った新規機体を登場させることで誤魔化すなどしており、設定上の凶鳥の系譜は脈々と受け継がれている。


第2次スーパーロボット大戦OGではヒュッケバイン系列機が全機オーバーホール中であった所を襲撃され、破壊された事によって、ゲーム本編においてもその存在は抹消される事になった。

しかし、同作品では失われたヒュッケバインの魂を継ぐ後継機が作られるという展開がなされ、エクスバイン・アッシュ、そしてエグゼクスバインという形で凶鳥の系譜が継がれることになった。

続くスーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズでは前述のエクスバインが二体登場。

それぞれにAMボクサー・AMガンナーが用意されているほか、APT-LINKシステムによって念動力者でなくてもGソード・ダイバーが扱えるようになっているが、ノーマル状態のエクスバインには換装出来ない。

なお、DS版LOEで顔デザインが変更されたデュラクシールや、「ツインアイ・V字アンテナという記号性」を持たない量産型Mk-Ⅱといった関連機・派生機については特に問題なく存在が継続されている。


なお、スーパーロボット大戦Vではニコラ・ヴィルヘルム研究所の開発したパーソナルトルーパーという設定でグルンガストと共に再登場。初回購入特典で機体の早期使用が可能となるプロダクトコードが封入されるなどして大きな話題となった。上述の問題に関してどのような交渉・契約があったのかは不明のままである。そのため「OGでは認められないが、ガンダムが参戦する版権スパロボでは特別に許可が下りた」という見方もあったが、スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- Record of ATXの第二章第47話にて、008LがOGにおいても登場を果たした。

そして2020年3月にはスーパーロボット大戦X-ΩヒュッケバインMk-Ⅲが登場し、この問題に解決の兆しが見えつつある。


立体物

バンプレストのプライズフィギュアを始め、ホビーメーカー「コトブキヤ」からα・OG準拠のヒュッケバイン関連のプラモデルが発売されていた。のだが、2007年頃よりヒュッケバイン系のプラモの生産が突如停止され事実上の絶版となってしまった。

※これに関しても上記の件が絡んでいるとされる(ちなみにエクスバイン、エグゼクスバインやそれらよりもヒュッケバインに外見が似たガリルナガンはコトブキヤからプラモデルが発売されている)。その他フィギュア関連も新商品や旧商品復活も長らくは行われなかった。


「V」でヒュッケバインが復活した後、バンダイから「METAL ROBOT魂」でヒュッケバインのアクションフィギュアが発売された。こちらは「V」ベースではあるが、立体物についても限定的ながら解禁の兆しが見えたと言える。


バリエーション

ヒュッケバインMk-Ⅱ

ヒュッケバインMk-Ⅲ

ヒュッケバインEX (009EX)

その他


関連項目

スーパーロボット大戦 メカ カトキハジメ

パーソナルトルーパー

デュラクシール

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