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ファミリーコンピュータロボットの編集履歴

2020-05-08 13:51:32 バージョン

ファミリーコンピュータロボット

ふぁみりーこんぴゅーたろぼっと

ファミリーコンピュータロボットとは、1985年7月26日に任天堂が発売した、ファミリーコンピュータ用の周辺機器の一つ。型番は「HVC-012」。略称は「ファミコンロボ」「ファミコンロボット」など。

概要

専用ソフト『ジャイロセット』、『ブロックセット』を用いて、

画面から送信される光信号を受信して動作するロボットである。

平たく言えば「ファミコンを使って動くロボット」ということである。

海外版での名称はR.O.B.(Robotic Operating Buddy) 。

日本では白と赤のファミコンカラーだが、

海外ではNES(海外版ファミコン)の色に合わせて灰色になっている。


専用ソフト『ジャイロ』では付属するコマをロボットが回し、

本体下部に設けられたAボタン、Bボタンに対応する場所に置かせる*事でゲーム中のゲートが連動して動く仕掛け。

『ブロック』の方は画面上に表示される指示の通りにロボットがブロックを積めるように、

プレイヤーが画面上の博士を操作してプログラムを作成してロボットを動作させる

後者に関してはブロックが正しく積めたかどうかのフィードバック機能が無いため、

プレイヤーが目視でチェックして成否を判定するという方法を取っている。


1985年にご家庭のファミコンと連動してロボットに芸を披露させる、

「ロボットにプログラミングをして動かす」という非常に先進的な遊びを提案したものの、

あまりにも時代に対して早すぎたのかサードパーティ製のゲーム等は登場せず、

本機で遊べるゲームはこの2本だけに終わった。

正しくプログラミングして/操作していても、現実世界での物理法則により、

上手く積めずに崩してしまったり、コマ同士が接触して落下してしまったり、

動きがゆっくりなのでアクションゲームである『ジャイロ』では中々もどかしかったり

若干おドジな部分もあったりする。


後に『スーパーマリオブラザーズ』の爆発的ヒットによりファミコンブームが到来するも、

上記のような事情から、知る人ぞ知る埋もれたハードという立場だったが

時が流れ2000年前後になると、そのレトロかわいらしい外見から、

任天堂ハードで発売されたソフトに様々な形でロボット役としてゲスト出演するようになり、

最終的には2005年の『マリオカートDS』や2008年の『大乱闘スマッシュブラザーズX』にて、プレイアブルキャラとして復活を遂げている。

2015年にはamiiboとして本機をモチーフにしたものが発売され、

実に30年の時を経てゲーム周辺機器としてカムバックした。

造形はスマブラ版をベースにしているものの、価格に対して非常に出来がよかったことや、

amiiboにありがちな個体差も小さかった事から、対応ゲームは持っていないが造形物として購入した…という人も存在した。

ゲスト出演

星のカービィ3』『メイドインワリオ』『F-ZERO』等に背景キャラとしてさりげなく出演している。また、『スターフォックス64』のセクターXに登場するボス「HVC-09」も、ファミリーコンピュータロボットをモデルとしている


数あるゲスト出演した作品の中でも最も有名なのは、隠しキャラとして登場し、直接操作が可能な『マリオカートDS』と『スマブラ』シリーズだろう。


マリオカートDS

隠しキャラクター「HVC-012」として登場。

専用カート「HVC-BLS」(『ブロックセット』の型番と同じ)、「HVC-LGS」を持つ。重さはクッパと並んでトップ。

「どうやって運転すんの?」と思ったら、なんと腕を左右にスイングしてハンドルを切る。クラクションが電子音だったり、声の代わりにモーターの動作音がしたり、クラッシュすると頭のLEDが点滅したりと細かなこだわりが感じられる。

重量級でありながら加速やコーナリング性能に優れるが、ドリフトは苦手。

ちなみに海外版では商品名のR.O.B.になっていて、カートの名前も異なる(ROB-BLS、ROB-LGSになっている)。カラーリングもきちんと海外仕様。


おどるメイドインワリオ

ナインボルトのステージのボスとして登場する。武器はスナイパーライフル。囲んでいるブロックが点滅した時にアーウィンの銃撃を当てれば倒せる。


スマブラ

3作目である『大乱闘スマッシュブラザーズX』から隠しキャラクター「ロボット」として参戦。

pixivに投稿されているイラストのほとんどがこれで、「スマブラ」関連のタグが付いている物が多い。

なお、参戦名が「ロボット」と至極単純であることについてはから突っ込みがなされている

元々ゲームに登場するキャラではないので、固有ステージも存在せずBGMもスマブラで独自に用意されたものになっている。


『X』のゲームモード「亜空の使者」では、「亜空軍」の戦力として、

行動の異なる幾つかの量産タイプが多数出現する。

そして後半にエインシャント島でリーダー機(マスターロボット)が登場。

実は物語序盤からエインシャント卿という姿で登場しており、故郷であるエインシャント島と同胞を人質に黒幕に半ば脅されるかたちで従っていた

だが黒幕が「亜空間爆弾」と「亜空砲戦艦」の製造を終えると、乗り込んできたマリオたちに正体を明かし、量産機に彼らを攻撃しないよう命令、マリオたちに協力する道を選ぶ。

魔術師のような姿でいたのは、良心の呵責から逃れるための変装だったらしい。

ところが今度は、ホログラムで現れたガノンドロフが亜空砲戦艦を出撃させるための「時空の穴」を開けるため量産機たちに強制命令を下し、亜空間爆弾工場ごと自爆させてしまう

これによりエインシャント島は亜空間に引きずり込まれ、無数の爆弾による凄まじい影響から、事件解決後も戻ることなく喪われてしまった


性能面では、高い復帰力と二種類の飛び道具、判定の強さとそろった迎撃型ファイター。

地上攻撃は発生も速く、判定も強いが、スマッシュ攻撃の発生は標準的なため、スマッシュ攻撃による撃墜はあまり得意ではない。それ故バースト難に陥りやすいという欠点を抱えている。空中攻撃も、空中ニュートラルや空中後など、判定は非常に強いが発生前に潰されてしまいやすいという一長一短な性能。さらに、食らい判定も大きいので復帰阻止、着地狩りにも弱い。そのため、飛び道具で牽制し、接近してきた相手を迎撃する立ち回りが基本になる。


大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALでも続投。機動力は大幅に強化された。

下投げが相手を埋める仕様に変化したため、上、下スマッシュや上強⇒空上等の撃墜の読み合いが出来るようになったが、分、前作で強かった下投げ⇒空上のコンボが主力から退いた。地味に今作で機動力が強化されたものの、前作のロボを支えていたコマキャン等の一部のテクニックが消滅してしまった。

だが前作でロボの欠点の一つといってもよかった横必殺技「アームスピン」が判定、吹っ飛ばし力、巻き込み性能共に強化され、早期撃墜や復帰阻止、コンボの〆に非常に有効であることが発覚。更に、コマを利用したコンボ、起き上がり潰し、崖上がり潰しや、復帰阻止は今作も変わらず脅威であることや、決して遠距離にも近距離にも一辺倒ではなく近距離でもかなり戦え、おまけに復帰も全キャラトップクラスで、尚且つ体重もあり粘りやすいことから、前作の弱キャラといった評価から一転して、「初心者にも使い易い器用万能キャラ」という印象を持たれている。

ただアームスピンやコマに拘りすぎると対策されて返り討ちにされてしまうので多用は禁物。


オンライン対戦では上記の件から初心者にも非常に使いやすいファイター故か使用率が非常に高い。

コンボや復帰阻止などが脅威である事、復帰力の高さなどから非常に強さを発揮している。

しかし、スピードタイプやコンボがやりやすいファイターを苦手としており、ジョーカーゼロスーツサムスルキナロイあたりは天敵といえる。

又、アームスピンやコマはカウンターや反射狙いされやすいので油断は禁物。

逆にロボットが相手の場合は、機敏な動きを利用しての攻撃や復帰阻止を狙えば勝利が見える。


勝ちあがり乱闘「ポーカーフェイスの戦士」は顔が無いファイターと隠しているファイターが登場。カラーバリエーションで無い(隠している)ファイターもいる。


41.ルカリオ42.ロボット→43.トゥーンリンク


必殺技

ロボビーム

通常必殺技。目からビームを撃つ。最速の飛び道具で射程も長い。撃つ角度を上下に変えられる。

ビームを撃つためのエネルギーは自動で溜まり、撃った直後はエネルギー切れのため使えない

最大まで溜めるとスーパーロボビームになる。ただ、単純に強化されているだけではなく、弾速が落ちている。



アームスピン

横必殺技。跳ねるように前進しながら腕を回転させる。

B連打で攻撃時間を延ばしたり、腕に当たった飛び道具を跳ね返すことができる。

スマブラSPでは超強化され、復帰阻止やコンボの〆としてのバースト技としても使えるようになった。



ロボバーナー

上必殺技。一定時間ホバー飛行を行う。エネルギーが尽きるまで上昇が可能。

飛行中に攻撃すると飛行は中断される(SPでは空中回避でもキャンセル出来るようになった)が、攻撃後に飛行を再開できる。

地面に着地するとエネルギーが回復する(1.5秒弱で最大回復)。

Bボタンを連打したほうが燃費がよく、長く飛べる。

非常に距離は長いが、相手の復帰妨害も非常に受けやすいので注意。



ジャイロ

下必殺技。コマを構えてチャージし、もう一度ボタンを押すと発射する。

ガードや左右操作でチャージを中断し、持ち越しが可能。

フルチャージすると体全体が白く点滅する。

発射したコマは地面でしばらく回転を続け、(その場に攻撃判定を置くようなもの)回転が止まると消滅する。ロボットの強みの一つ。

復帰阻止や追撃、コンボパーツ、崖上り潰し、起き上がり潰し、飛び道具の迎撃(コマに当たった飛び道具は貫通するもの以外は打ち消せる)など様々な使い道がある。

他のキャラクターもアイテムとして拾うことが可能。

画面内にコマが存在するときは、次のコマを使うことができない。


最後の切りふだ

全ファイターの中でも珍しく3作品全てにおいて異なる切り札を使用する。

拡散ロボビーム

スマブラXでの最後の切りふだ。約15秒間無敵となり、連続ヒットする渦巻き状のビームを出し続ける。

射程は短いが、発動中も通常のロボビーム以外の行動は可能。

数秒に一度、ふっ飛ばし力の大きい強力なビームが出る。


スーパー拡散ロボビーム

スマブラ3DS/WiiUでの最後の切りふだ。拡散ロボビームの強化版。

胴体を巨大な主砲に変形させ、前方で4つに枝分かれする極太のビームを発射し、

とどめに巨大な光弾で大きく吹っ飛ばす。


誘導ロボビーム

スマブラSPでの最後の切りふだ。胴体を変形させるのは前作と変わらないが、

その後に相手を自動で追尾する赤い誘導ビームを発射した後、緑色の極太レーザー(サムスの「ゼロビーム」のようなもの)で吹っ飛ばす。


もはやファミコンの周辺機器ではなく、文字通りのロボット兵器である。


どうしてこうなった

余談

長期使用を前提とした高耐久性を第一とする任天堂製品においてディスクシステムをも凌駕する圧倒的脆弱性を誇り、任天堂ハードの中でも極めて繊細な取り扱いを要求される純正機器である。


これは、徹底的なコスト削減の代償として商品の要点であるアーム動作を司るギアすらもその対象としたためであり、アーム動作用ギアとモーター動力伝導ギアを仲介する連結ギアを一体化させなかった事によるパーツ脱落が故障原因の大半を占める。


これを取り上げた『ゲームセンターCX』中のミニコーナー「プロジェクトCX」でも、

ロケハン中に2台も故障する事態となり、故障原因の追求が叶わなかったために追加購入した3台目でようやく収録を乗り切った


関連イラスト

【явοτ】使い手

[pixivimage:906628s]


関連タグ

任天堂 ファミリーコンピュータ ファミコン

HVC-012 ロボット スマブラ スマブラX スマブラSP エインシャント卿

光線銃シリーズ動作原理が同じである。スーパースコープも同様。

ヴァルガード頭部デザインが似ているためファミコンロボと呼ばれている。

奇跡のカーニバル…AAのモデルとなった。

スネーク…彼の無線で、上記の白い機体と赤い腕の秘密が判明する。

メタルギア…スマブラにスネークが参戦している関係でスピリッツバトルでは大抵メタルギアのスピリットはロボットに憑依している。

ピクミン2…作中でロボットの頭部と4色のブロックがお宝としてカメオ出演。頭部は『オヤジのおもいで』・ブロックはそれぞれ『~のジャイロブロック』と名付けられた。

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