注意書き
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前置き
大前提として、人間には自分に都合のいい情報を特段に信じやすいという性質があることを自覚しなければならない。政治家、記者、編集者、ネット住民、このページを編集した我々や、この項目を読んでいるあなたも含めて、あらゆる人間にはその性質が備わっている。真に公正な情報などありえず、真に公正な情報収集もまた不可能である。
さらに厄介な点として、人間は一般的に自らの過ちを認めたがらないため、本人はすでその情報がおかしなものであることに気づいていても、もはや自分の誤りを認め意見を修正する気は起きない状況であったりする事もある。
概要
インターネットは誰でも情報を流すことができ、それ故に情報の質を見極めるリテラシー、すなわち「表現されたものを適切に理解・解釈・分析・記述し、改めて表現する」ことが各種の情報を得るよりも一層重要になってくる。
一般的にこのことを知らない初心者や情弱は、しばしばネット上の過激な言動を鵜呑みしてしまうことがある。
結果、ある程度の予備知識を持ち合わせていれば引っかからないような都市伝説、怪文書を基にした陰謀論、あるいは疑似科学、はたまた常識とある程度の読解力を有してさえいれば嘘と判断できるような釣りや冗談などを真に受けてしまい、その考えにとらわれてしまう。
また、そういった「正しい情報」をWebサイト、ブログ、SNSなどで流布したり、「正しい情報」に合致しないマスメディアからの情報に対しいわゆるマスゴミなどのレッテルを貼ったり、その情報を伝えた人物に誹謗中傷を行う場合が存在する。この状況に陥った人物、あるいはその人物が信仰する「正しい情報」をネットスラングでは「ネットde真実」と呼ぶ。
情報の質
むろんマスコミに誤報や偏向報道がないとは言わないが、特に発信元が不明であったり、匿名の人物により流布されるネットの情報をそのまま受け入れるのも危険である。なぜなら、インターネット、特に匿名やそれに準じた状況での情報の発信者は、既存マスコミとは異なり問題のある発言を行ってもユーザーや市民団体、あるいは関係者などの批判を受ける機会は少なく、*また批判を受けたとしても責任をとる必要もないため、なんら反省することなく、
対応方法
ではこの状況に陥ることを防ぐ方法はないのか?というと複数の方法が存在する。
マスコミの場合、通常は公式の発表以外のいわゆる伝聞情報をそのまま転載することも残念ながらしょっちゅうあるが、善良でまっとうなメディアであれば基本的に関係者などに裏取り取材を行う。しかし真面目なメディアであってもまれにこれを怠って誤報となる事例が存在する。し、大手メディアであってもその「善良でまっとうなメディア」とは限らないがゆえに、よりネットの情報を精査する必要性は高まってくる。
個人が「裏取り」をいつも行うのは現実的ではないが、以下の行動を実践すればかなりの確率で失敗を回避できるはずである。
- 情報の信頼性を確認する。特にインターネット上での匿名やそれに近い個人の書き込みは口コミ程度の信頼性しかないと考えるべきである。
- 情報発信者の情報も調査する。その発信者が信憑性が低い、あるいは特定の内容は要チェックなどと話題になっている場合がる。
- 与えられた情報に対し新聞やテレビ、ラジオ、雑誌など複数のソースも吟味・調査する。特に立場の違う団体等からの情報をあたるべきである。
- インターネット上の情報、特に日本語の情報、はかなり限定かつ偏ったものだと自覚する。
- 「その情報が事実、あるいは虚偽だとしたら利益を得るのは誰か?」と言う事を常に念頭に置く。
- 「その情報のもたらす影響力」を考える。
- 「自らの信念にとって不利な情報」を全否定したり「自分の考えに有利な情報」を全肯定せず、それらの情報に関しても調査等を行う。
- これが一番重要であるが、自分の頭で考え、自分の力で情報を探す努力を忘れない。
注意
人の間違いを指摘する人間はえてして正しく見えてしまうものだがこの用語を使っている人間が絶対に正しいと思ってしまうのも危険である。
前述のとおり大手マスコミやメディアも潔白には程遠い・・・というかこちらも歪曲や捏造、印象操作が含まれていることも少なくないため、情報の信用性においては決して“マスコミ>ネット”であるとは限らず、いくらネットの情報が無責任な所からの発信だからといってそれをこの「ネットde真実」とすぐにデマ扱いするのも問題といえば問題ではある。
重要なのは上にも書いてあるとおり両方の情報を照らし合わせてきちんと精査できる自己リテラシー能力であり、一概にマスゴミだのネットde真実だのと端的な優劣を付けることは本来ならばナンセンスであることは覚えておこう。
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