東京メトロ 10000系電車
東京地下鉄(東京メトロ)の通勤形電車。帝都高速度交通営団(営団地下鉄)からの移行後初の新製車両である。2006年に有楽町線で営業運転を開始し、その後本来の投入目的である副都心線の開業に伴い同線でも運用されている。
京阪 10000系電車
京阪電気鉄道(京阪)の通勤形電車。2002年に営業運転を開始した。当初は青緑一色塗装であったが、現在他の通勤形電車と同じ新一般車塗色「シティ・コミューター」になっている。
南海 10000系電車
南海電気鉄道(南海)の特急形電車。1985年に営業運転を開始した。翌年ローレル賞を受賞。南海本線系統の特急「サザン」指定席車両として運用されてきたが、2011年に後継車両の12000系が就役したため、7編成中2編成が廃車となっている。
西武 10000系電車
西武鉄道(西武)の特急形電車。車両愛称は「ニューレッドアロー(NRA)」。1993年に営業運転を開始し、初代「レッドアロー」の5000系を置き換えた。2011年には1編成が初代塗色を再現した「レッドアロークラシック」となっている。
東武 10000系電車
東武鉄道(東武)の通勤形電車。9000系をベースに製造された地上専用車である。改良型の10030系、VVVF制御の試作車の10080系も存在する。
10000系については東武10000系の記事を、
10030系、10080系については東武10030系の記事をそれぞれ参照。
相鉄 10000系電車
相模鉄道の通勤型電車。2002年に営業運転を開始。JR東日本のE231系がベースとなっており、製造も当時の東急車輛製造で行われた。
10両固定編成3本、8両固定編成5本が在籍。
近鉄 10000系電車
近畿日本鉄道の特急型電車。世界初の2階建て車両による高速電車で元祖ビスタカー。1958年デビュー。試作車的存在で7両1編成のみ。翌年から量産車のビスタカー、10100系を登場させている。運用に問題があったため1971年に引退し、モーターや制御装置は「鮮魚列車」として活躍した2680系に流用された。
国鉄 10000系高速貨車
台車や制動装置に特殊な設計を施して、営業最高速度100km/hを実現した高速貨車。
コンテナ車「コキ10000」、有蓋車「ワキ10000」、生鮮食品を運ぶ冷蔵車の「レサ10000」の3グループとそれに対応する緩急車が存在し、空気ばね台車「TR203」や応答性の良いCLEブレーキ弁といった装備が特色であった。
貨車としての性能はたいへん高かったものの、けん引する機関車にも相応の特殊装備が要求されたり、指定の機関車以外がけん引する列車に連結する場合に制限があったりと使い勝手が悪く、比較的早期に運用が削減された。