「……私は一人でも大丈夫ですから。それじゃ」
プロフィール
タイプ | Visual(ミリオンライブ)/Fairy(シアターデイズ) |
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年齢 | 14歳 |
誕生日 | 1月18日 |
星座 | やぎ座 |
身長 | 161cm |
体重 | 46kg |
BMI | 17.75 |
スリーサイズ | B:83/W:56/H:84 |
血液型 | A型 |
利き手 | 右 |
出身地 | 東京都 |
趣味 | お気に入りの絵本を探すこと |
特技 | 記憶力・集中力が高い |
好きなの | ぬいぐるみ |
イメージカラー | 白 |
CV | 雨宮天 |
概要
アイドルマスターミリオンライブ!に登場するアイドルの1人。
普段はクールで大人びた言動が目立ち、真摯な仕事ぶりを見せるが、ぬいぐるみや絵本が好きという可愛らしい部分も併せ持つ14歳。
Pに対して好意を隠す気のないアイドルたちが少なくない中、徐々に信頼を寄せていく様子を見せつつも常に一定の距離感を保ってPに接しようとする稀有な存在である。
ふとした言動の端々から、社長など一回り以上年上の落ち着いたタイプの男性に対して特別な感情を向ける様子が見て取れるが……?ちなみに公式HPのキャラクター紹介で志保が誰かの腕につかまって笑いかけているラフ画が掲載されているが、この腕が誰のものかは『劇場版アイドルマスター輝きの向こう側へ!』のDVD/Blu-rayに付いてくる特製ムック本の鈴木大氏(ミリオンライブキャラクターデザイン担当)のインタビューページで明らかにされている。
……また同ボイスドラマにおいて「ごしゅPさま」という強烈な単語が誕生したが、詳細は後述で。
対人関係
765PRO ALLSTARSのメンバーとの交流としては、最初のCD「LIVE THE@TER PERFORMANCE 04」にて如月千早との印象的なやり取りが描かれている。
同ドラマパートにおいて、千早は4人のメンバー中で志保が唯一自分よりも年下なためか、あるいはある種で不器用な似た者同士であることを察してか、特に志保を気遣う描写が見られた(千早の声優、今井麻美もまた、ラジオで「千早にとって志保は特別な存在」である旨を発言している)。
GREE版イベント「ようこそ!アイドル学園天国」においては菊地真とのダブル主演での共演を果たし、「極めよ!アイドル道」では道場で稽古に励む真の様子をそっと窺いにいっていたらしいことがわかる。また、性格が似たもの同士の水瀬伊織ともよく対比され、後述の「Blooming Clover」でも助言を受けている。
同様に「白熱!アイドルユニットトーナメント」では双海亜美、矢吹可奈とのユニットで活躍。惜しくも優勝は逃すものの、準優勝という成績を残す。その後の第25弾「年またぎ!アイドル紅白歌祭り」においても、同じく3人でのユニットでフェスに挑んでいる。
シアター組の中では前述の矢吹可奈と深い縁があり、GREE版ではイベント「出演! アイドルスペースウォーズ」や「大合奏! アイドルシンフォニー」等数多くのイベントで共演し、シアターデイズでも同時にフェス限定SSRに選出され、2人で「メリー」をカバーしており、後述の「Blooming Clover」ではこの2人が主役を張っている。(詳しくは→かなしほ)
また、最上静香とはどこか仲違いする描写が多いが、根本的に嫌っている訳ではない。(詳しくは→しずしほ)
色について
イメージカラーは白。
1stライブのグッズとして発売されたパーソナルカラーのコンサートライトにおいては、同じく白をイメージカラーとする萩原雪歩が(しばしば色の兼ね合いにより淡い水色として描写されることが多いものの)純白であるのに対し、志保のそれはややクリーム色を含む乳白色に近い色合いとして表現されている。ゲーム中にて表示されているカラーの再現率は高い。
性格
非常にドライ、かつ現実主義的で個人主義。一匹狼的な性格であり、他人と過度に親しく接するのには不慣れな様子を見せる。一人でいる時はスマホを観ている描写が多い。
別段言動が刺々しいということはなく自分から他人を遠ざけるようなことをするわけではないが、基本的に冷めたモノの見方をし、Pを含め他者とは常に一定の距離を置いて接しようとする傾向が強い。
この大人びた性格は家庭環境が影響しており幼くして母子家庭になったため大人にならざるを得なかったからであると考えられる。
一方で絵本や、動物のぬいぐるみなど可愛らしいものが好きという一面を秘めている。
アイドルとしてのスペック
同じ14歳では伊吹翼の影に隠れているが、志保も年齢からすると不相応なほど抜群のスタイルの持ち主。身長も高く、クールな雰囲気とあいまって非常に大人びた印象が強い。
演技に関して一際強い意欲を見せる一方で、フィジカルに関しては人並み以下。映画のセリフ「できないなら、できるようになるまでレッスンすればいいじゃない」は愚直に練習をする以外に方法がないという志保の現状を端的に表している(この台詞は後にシアターデイズで可奈に受け継がれている)。
イベント第14弾「大激闘!765プロ野球」においても、半ば超人的な活躍を見せる仲間たちをよそに最後の最後でやっとヒットが打てたりと、体力面に関しては現実的な設定である。
家庭
母子家庭であり家に父親がいない。年の離れた弟がおり、しばしば一緒にドラマを見たり、サッカーボールを蹴って遊ぶのに付き合ってあげているようだ(GREE版イベント「激闘!NAMCOアイドルサッカーフェス2013」より)。また、「Blooming Clover」では弟の名前が北沢陸であることが判明し、シアターデイズにもこの設定は輸入されている。
毎年クリスマスイヴには、普段多忙な母親も早く帰宅するとのことで、早々に仕事を切り上げて家族での時間を過ごしたいという発言がある。
劇場版公開記念キャンペーンの一環であるボイスドラマにおいて、忙しい母にかわり家事を担当していることが示された(明言されたのは買い出し、料理)。またプライベートで弟と接する際の、極めて素顔に近い志保の姿が描かれたのは本キャンペーンが初である。
志保がアイドルになった理由の一つは、自分が働いて生活資金を稼ぐことで家族に楽をさせたいというものであり、高槻やよいに通ずるところがある。なお注意点として、志保の家庭は母子家庭ではあるが関係は良好であり、またそこまで貧乏というほどでもないため周防桃子ややよいとは異なる。
渋い大人に憧れているのには、家庭に父親がいた頃はパパっ子だったことが関係しているのかもしれない。
映画記念ボイスドラマ
Pと一緒に演技のレッスンをするボイスドラマ。2つの選択肢を選んでそのテーマを志保が挑戦する。前述のごしゅPさまは小学生メイドを選ぶと登場する、対になる選択肢はCIAエージェント。
その内容は、小学生メイドの志保がごしゅPさまにお気に入りの絵本『もこもこネコさんとふわふわクマさん』を読んでくれ、そして志保は所謂マジックを使ってごしゅPさまのおでこに「へ・ん・た・い」と書き、魔法をかけ終わり「似合うね~!」というもの…はい、お疲れ様でした。では失礼しました。
プラチナスターライブ編(GREE版)
LTPに続く第二のCDシリーズ、「LIVE THE@TER HARMONY」のリリースと連動して展開する、二ヶ月にも及ぶ長期イベント「プラチナスターライブ」。
2014年6月より開始したシーズン1の終了後、8月からスタートするシーズン2において、志保は最上静香がリーダーを務める「クレシェンドブルー」のメンバーの一人に選出される。
PVから察するに、どうやら物語は平穏無事には終わらなそうだが……。
彼女らの新しい一面と、それの放つ輝きを見逃さないようにしていきたい。
外部リンク:「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! プラチナスターライブ シーズン2 PV」
劇場版
『アイドルマスターミリオンライブ!』より「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」にゲスト出演する7人に選出されており、本予告においてその姿と台詞を確認出来る。
メンバーについていけなくなった可奈を案じる天海春香に対し「もう時間がないんです!」と言い放つシーンはあまりにも有名。
外部リンク:「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! 本予告」
※志保の台詞は00:56~
CD情報
(ユニット曲については13人以下のユニットのもののみを記す。)
最初のソロ曲は「LIVE THE@TER PERFORMANCE 04」より「ライアー・ルージュ」。
ドラパマートでは如月千早、所恵美、田中琴葉と共演し、また4人揃ってのユニット曲「Blue Symphony」も披露している。
「LIVE THE@TER HARMONY 03」ではユニット「クレシェンドブルー」のメンバーとして登場。ユニット曲「Shooting Stars」、そして2つ目のソロ曲「絵本」が新たに持ち歌に加わることとなった。
「LIVE THE@TER DREAMERS 02」ではDaの歌姫こと北上麗花と共にデュエット曲「piece of cake」を披露した。
「LIVE THE@TER FORWARD 03」ではユニット「スコーピオ」及び「Starlight Melody」のメンバーとして登場。ユニット曲「リフレインキス」「Starry Melody」を披露した。
「M@STER SPARKLE 02」では3つ目のソロ曲「CAT CROSSING」が新たに持ち歌に加わることとなった。
「MILLION THE@TER GENERATION 02 フェアリースターズ 」ではユニット「フェアリースターズ」の選抜メンバーとして登場。ユニット曲「FairyTaleじゃいられない」を披露した。
「MILLION THE@TER GENERATION 07 EScape」ではクール系美少女ユニット「EScape」のメンバーとして「Melty Fantasia」「I.D ~EScape from Utopia~」の2曲を披露。ボイスドラマでもアンドロイドの役を演じる。
「THE@TER CHALLENGE 03」ではメイド役を演じる「誰ソ彼ノ淵」のメンバーで「クルリウタ」「DIAMOND DAYS」を披露する。
「アイドルマスターミリオンライブ!(ゲッサン版)」第4巻の限定版CDではユニット「クレシェンドブルー」の新曲「Flooding」を披露した。
「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」第5巻特別版CDではユニット「Clover」の4人で「Clover Days」を披露している。因みに可奈と一緒に歌うオリジナル曲は全体曲を除けば7年目にしてこれが初だったりする。
その他、「LIVE THE@TER SOLO COLLECTION」「LIVE THE@TER SELECTION」にはいくつかの楽曲の志保のソロバージョンが収録されており(詳しくは→アイドルマスターミリオンライブ!のCDシリーズ)、またBlooming Cloverの限定版CDではいくつかのASの楽曲をカバーしている(詳しくは→Blooming_Clover)。
興味のある方はぜひ、ランティスの公式試聴より聞いてみて欲しい。
【公式試聴】
「LIVE THE@TER PERFORMANCE 04」より
「LIVE THE@TER HARMONY 03」より
「LIVE THE@TER DREAMERS 02」より
「LIVE THE@TER FORWARD 03」より
「M@STER SPARKLE 02」より
「MILLION THE@TER GENERATION 02」より
「MILLION THE@TER GENERATION 07」より
「Melty Fantasia」「I.D ~EScape from Utopia~」
アイドルマスターミリオンライブ!(ゲッサン版)
初登場は第7話(単行本2巻)。初登場回ながら、授業でやった程度のテニスで静香と張り合おうとするなど良いのか悪いのか分からない仲は健在。未来やこのみ達に静香の居ない所で助言もしていた。
本格的にストーリーに絡むのは第17話(単行本4巻)から。9月のフェスに向けたユニットとして「クレシェンドブルー」が組まれ、メンバーとぶつかりながらも成功に向けてレッスンを続けていく。
そして当日。自分達の出番の直前に降り出した雨。その雨をも味方にし、新曲「Flooding」を披露した。
アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover
矢吹可奈と共に主人公として登場。
※本媒体では志保の家庭事情や人間性について特に4~5巻を中心に深い掘り下げがなされているため、記述が非常に長くなってしまっているがご容赦頂きたい。
第0話
765プロダクションのオーディションに合格し、ミリオンスターズのメンバーとの初顔合わせの場となる懇親会の準備のため劇場に来るが、自由奔放すぎる面々を目の当たりにし、高坂海美と箱崎星梨花に対し「なんで笑ってるの?」と苦言を呈す。それは「私の大切な人たちだけは絶対に笑顔にする」ため誰にも「負けたくない」という信念から出た言葉だった。
仕事が終わったことを確認すると、懇親会の記念撮影にも参加せず、会場を後にする。
1巻
第1話
オーディション合格から2ヶ月後、広場で自主練をしていると、鳥たちと共に歌う可奈を目撃する。この時はイヤホンをしていたため可奈の声を聞いておらず、可奈の歌が自分より上手いと思い込んでいたが、後に可奈が自己紹介で歌った時に真相を察する。
他のアイドルらからは好評だった可奈の歌に対し一人「あんな実力で笑っているその神経が私には理解できません」と酷評しつつも自分には関係ないと思っていたが、その場でプロデューサーに可奈の指導係に任命される。可奈に「私のことは可奈って呼んでくださいね~♪」と言われるが、強い反感を抱いていた志保は「矢吹さん」と呼ぶことになる。
第2話
同期の中で実力が劣っていることを自覚している志保は可奈の指導係を任されたことに対し依然としてプロデューサーに反抗するが軽くあしらわれ、なかなか一人前になれないことに焦りを感じながらレッスンに身を投じる。そして可奈のバックダンサーデビューの日、自身もバックダンサーとしてステージに立つが、初めてのステージで大混乱に陥った可奈に巻き込まれる形で転倒してしまう。早く結果を出したいのに自分のパフォーマンスを邪魔された志保は可奈に憤り、口も利かずにその場を去る。
第4話
なぜステージ上でしか笑わないのか可奈に訊かれ、競争を制するためには笑顔でいる必要はないから、と答え、「みんなが幸せになれる訳じゃない」という第0話の頃から抱いている信念を可奈に伝える。
可奈と星梨花との3人でステージデビューの2枠を争うオーディションに参加することになり、一時的に可奈の指導係を離れてレッスンに精を出す。迎えた本番では完璧ではないながらもベストを尽くすことができ、合格することができるが、落選した可奈がほとんど落ち込まず、寧ろ自分のことを笑顔で応援している姿を目にしてーー
「矢吹さんはなんで笑ってられるの? …なんで?」
「私には わからないわ」
そう言い残し、その場で卒倒する。
2巻
第5話
志保は過労と睡眠不足のために倒れたことが判明し、ステージデビューは白紙となる。
プロデューサーに家まで送り届けてもらったあと疲れから20時間以上眠っていたが、そこで8歳の頃(6年前)からの夢を見る。
その中で、父親がいた頃は父が大好きで家庭も幸せだったが父が失踪してから生活が一変し、大事な家族を守るためにアイドルになったこと、例え独りよがりでも大事な人たちだけは絶対に幸せにするために家族の前とステージ上以外では笑うことをやめたことの経緯が描写されている。(この辺りの描写はソロ曲「絵本」の歌詞をなぞっている)
やがて眠りから覚め、デビューの延期を悟った志保だったが、スマホに知らない電話番号から留守電が入っていることに気付く。それは可奈からで、第2話での失態を謝罪されると共に、志保がステージに立つところを見たかった可奈が志保の代わりのステージデビューを断った(=予定通り志保がステージデビューする運びになった)こと、志保や星梨花と一緒にアイドル活動をするために自分の夢は自分で叶えることを聞かされる。
第6話
公演当日、劇場に来た志保は体調管理の不行き届きをプロデューサーに謝罪し、星梨花とステージに立ち、「L・O・B・M」を歌う。疲れは取れていたものの硬さが抜けない志保だったが、星梨花に指摘されて観客席の最後方で可奈が他の観客同様にペンライトを持って応援していることを発見したことで奮起し、いつも通りを心掛けることで本来のダンスのキレを取り戻す。
そして無事に出番を終えるが、戻ってきた舞台袖で、徳川まつりらの計らいで可奈がこの後ステージに立つ機会を与えられたことを知る。第2話での失敗がトラウマとなり怯える可奈。しかし、可奈を落ち着かせるためにその手を握ったのはーー志保だった。
それはステージデビューという自分の夢が遠のいたにも関わらず自分を全力で応援してくれた可奈に感化され、自分の夢を叶えること以外に興味の無かった志保が、初めて自分以外の夢を後押しする瞬間だった。また、手を握ることで安心感を与えるというやり方は第5話の回想で志保の父が志保に対してやっていたことであり、今まで家族のみに向けられていた優しさを初めて他の人間に向けた瞬間でもあっただろう。
また、同じく第5話の留守電で可奈が「志保や星梨花とステージでアイドルしたい」と語っていたことを覚えていた志保は、海美やプロデューサーの制止を振り切り、自分が可奈と2人でステージに立つことを決める。
そして2度目のステージを終えた志保は、可奈の応援が志保に届いていたことを知って号泣する可奈に対し、自分の夢が叶った時より嬉しそうなことに戸惑いつつも、うっすらと微笑みを可奈に向けるのであった。
第7話
ミリオンスターズに新たに合流した桜守歌織に劇場を案内しようとして転倒したためにポケットが外れてしまった大神環の服を、家事の一環で培った裁縫技術で修復し、環に感謝されるが、その際、環に再び少し微笑んだところを野々原茜に目撃され、星梨花からも以前より物腰が柔らかくなったことを指摘される。自分では考え方が変わっている自覚は無いが、可奈の影響で自分が揺らいでいることを、認めたがらないながらも意識するようになる。
第8話
新ユニット3組が発表され、志保は可奈、星梨花、海美とユニット「Clover」を組むことになり、更に3人の推薦もあってユニットのリーダーを引き受ける。1ヶ月後のショッピングモールでのユニットデビューライブを目標に、ユニット活動を始動する。
しかし翌日のダンス練習で海美との実力の開きを痛感し、色々と考えながら弟を迎えに帰る道すがら、スポーツ用品店で30%OFFのサッカーボールを購入し、それを幼稚園で待っていた弟の北沢陸にプレゼントする。
志保の弟の名前が出たのは全媒体の中でこれが最初。志保は陸のことを「りっくん」と呼ぶ。
3巻
第9話
最上静香がいち早く成功を収めていることをテレビで知った志保は一人前になれないことに焦りを感じつつも、仕事が再び忙しくなってきた母親、そして陸の為にライブのレッスンよりも家事を優先する。
第10話
天海春香を交えて4ユニット合同練習が行われるも、「Brand New Theater!」の試演では可奈のミスによって不甲斐ない姿を春香らに見せてしまい、リーダーとしてその責任を負わされ、レッスン後、他の3人に、リーダーとしての実力不足を詫びる。
陸の迎えの為に帰ろうとしたところ伊吹翼に呼び止められ、アイスを勧められる。大事な人を幸せにするためにアイドルをやっており、その為に結果を出したいだけと言うが、「誰かに結果を出せって言われたの?」「自分のためじゃなくて誰かのためでもないなら、志保ちゃんはなんのためにアイドルやってるの?」と翼に痛い所を突かれ、何もできておらず弱いままの自分を恥じる。
第11話
中学校で学級委員長に進路票の提出を催促されるも、寮制度のある高校に進学するかどうか決められず、結論を先延ばしにする。その際、アイドル活動を「楽しそう」と言われるも、「私は仕事として歌っているだけ」とそれまでのスタンスを崩さなかった。
4巻
第12話
ユニットデビューライブ1週間前、陸が熱を出し、その看病のため通しリハーサルに遅刻。相変わらず海美のダンスにはついていけないが、パフォーマンスの質を落とさないため、海美には常に全力で踊るよう頼む。
そして始まったリハーサル。ところが、志保らは海美についていくことができ、4人は調和のとれたダンスをすることができる。流石におかしいと勘付いた志保は息を切らしながら海美を問いただすが、海美は3人と楽しく笑って踊るために考えた今の全力がこれだと言う。志保は「なんでわかってくれないの…!」と戸惑いを隠せず、続いて今のダンスでさえ「息が乱れる私たちだけど――!!」と思いながら顔を上げるがーー
可奈と星梨花の息は全く上がっていなかった。
それぞれ海美、歌織や高山紗代子の下で特訓を重ねていた星梨花と可奈に対し、第9話頃から家事の為に練習時間が確保できていなかった志保。練習で力をつけてついていくタイプの志保が後れを取るのは必然であった。
切り替えるため洗面所で顔を洗う志保の元に、可奈がやってくる。可奈は志保を励ますために想いを込めて歌を歌うが、「歌が好きなのはあなたが歌って楽しいだけでしょ」「あなたの好きを私に押し付けないで」と突き放してしまう。結局、その日はCloverは一度も満足なパフォーマンスをすることができずにリハーサルを終える。
翌朝、熱の下がらない陸が「おねえちゃんにメイワクかけたくないから」と保育園に行きたがる。大丈夫とあしらう志保だが、「おねえちゃんは家をでていきたいんでしょ」と言われる。
陸は志保が寮のある高校への進学を検討していることを知っており、その理由を陸が志保らに迷惑をかけ続けているから、志保が「アイドルが大すき」で続けたいからだと誤解していた。
陸「だけど…ぼくはおねえちゃんと いっしょに…いたいから」
志保「りっくん…」
なんで わかって くれないの…
今後も志保と一緒に暮らしたいために自分がしっかりしないといけないと思い、なおも保育園に行くと言って聞かない陸に対しーー
なんで わかって くれないの!!
「りっくん!!!!」
陸の服を強く引っ張り、一喝してしまう。
泣き出す陸。
序盤から一貫していた「大事な家族を守るため」というアイドル活動の理由が陸に全く伝わっていなかった上に、そのアイドル活動でも星梨花や可奈に後れを取り、家族のためにという焦りから海美や可奈の気持ちを踏みにじってしまった挙句、笑顔を守るべき対象であった陸を泣かせてしまうという、志保にとってはこれまで積み上げてきた全てが裏目に出てしまう最悪の事態になってしまう。
陸のことは任せて学校に行きなさいと母に言われ、家を出る志保。
そしてその日の15時50分。本来なら可奈と自主練をしている時間だが、志保は大雨に打たれながら街を彷徨っていた。
…と、この第12話は作中全体を通しても随一のドシリアスな回なのだが…→りっくんコラ
第13話
第12話で家を出た志保は、そのまま失踪する。
大雨の中、10人以上のアイドルらが必死に捜索するが、見つけられず。プロデューサーは解散を命じるが、可奈はある場所へ向かう。
いつも志保と可奈が自主練をしていた広場。そこまでたどり着いた志保は、その日の彷徨の中でアイドルを辞める決心をしており、その旨をプロデューサーに伝えるため劇場の近くまで来ていたのであった。
しかし、昔の記憶が頭を過り、広場に立ち尽くす志保。可奈はそこへやってくると、最初のオーディションの課題曲であった「Dreaming!」を歌い始める。
前日に「歌が好きなのはあなたが歌って楽しいだけでしょ」と突き放したにも関わらず、志保の為に全力で想いを込めて歌う可奈。第10話で「志保の横で一緒に輝けるアイドルになる」ことを誓っていた可奈は、志保とアイドルがしたいこと、力不足かもしれないが困った時は頼って欲しいことを伝える。
可奈の気持ちは受け取ったが、未だに決意を覆せない志保。すると、可奈の歌声を聞きつけた海美と星梨花がやってくる。
昨日中途半端なダンスをしたことで志保を落ち込ませたことを深く後悔する海美、そして志保のためにできることが少しでもあるなら帰りたくないと意地を張っていた星梨花。3人は志保の為に、「Dreaming!」を歌い踊る。
家族の為にアイドルをしていたため、それが原因で第12話のように家族を悲しませるようなことがあるならば、またアイドルを続けてもみんなの足を引っ張るだけならば…という理由でアイドルを辞めようとしていた志保。しかし、この期に及んで志保の頭を過る昔の記憶、それは…
「お父さん!アイドルってスゴイキレイなんだね!!」
「お父さん!私も…アイドルになれるかな?」
かつて父がいた頃、父に語っていたアイドルへの憧れ。
そう、春香らに憧れてアイドルを志した可奈と同様に、志保の心の奥底にもまた絵本の中のお姫様のようなアイドルへの憧れがあったのであった。
「いっしょに、いくよー!」
2つの決断の中で揺れ動く志保は、大粒の涙を流しながら結論に至る。
「アイドルをやめたくない!!!!!!」
翌日、一連の騒動のことを一同に謝罪。そしてその場で、今後も迷惑をかけるかもしれないがCloverの活動を続けさせてほしいとプロデューサーに頭を下げ、今まで秘密にしていた家庭の事情を3人に話すことになる。そして、星梨花の提案で、北沢家で合宿をすることになる。
第14話
Cloverの3人を迎え、久しぶりに賑やかな朝を迎える北沢家。ミリオンスターズの面々から大量の差し入れを貰うため食事準備には困らず、朝と夜に団地下の公園で特訓を積む。
合宿2日目夜、高槻やよいと水瀬伊織が差し入れに訪れる。そこで伊織に「ミリオンスターズの問題児」と名指しされ、自分たちはライバルであると同時に「同じ事務所の仲間でもある」こと、「仲間に頼るのは弱さとは違う」ことを教わる。事前に来ていた横山奈緒、所恵美に伊織、星梨花、そして陸と、久しぶりに団欒の時間を過ごすことになる。
もちろん「思ったより悪くない」と思う志保だが、それ以上にみんなの優しさに戸惑ってしまう志保。志保が元気になるようなでなでしてくれた海美も思わず遠ざけてしまう。
それは、かつて志保の父が失踪した時、当たり前のような優しさを失った時に感じた寂しさをまた感じるのがまだ少し怖く、人にやさしくされること自体が苦手だから。
しかし、同様に大好きな姉との別れを経験している海美は、みんなとの「想い出」をたくさん作ることが大事だと述べ、最後にこう言う。
「今は うれしかったら笑おうよ」
その言葉に、志保も海美らに身を委ねることを決める。
5巻
第15話
劇場の一室でうどんを食べている静香と遭遇し、手打ちうどんを差し入れされる。第9話や第14話でテレビによく出る静香を観ている志保は、この日も朝から収録だった静香の活動の順調さを羨むが、実は静香も家庭に複雑な事情を抱えていたこと、そして第5話で可奈が志保の代わりにステージデビューすることを拒んだのを見た春日未来が翼と共に静香の両親を説得しに来てくれたことを知る。
その後自主練で可奈と2人でランニングをするが、その間に可奈から、4巻で一悶着あった志保が元の姿に戻ったことに安堵したということ、そして海美と星梨花の存在や自身の成長から、今回こそは志保にステージを楽しんでほしいという偽りない想いを伝えられる。恥ずかしいくらい真っ直ぐに感情を伝えてくる可奈に対し照れ、走るペースを上げる。すると可奈も志保以上にペースを上げ…
そうして切磋琢磨する2人は、互いに屈託のない笑顔で接する関係になっていた。
そしてユニットデビューライブ前日。北沢家での合宿が終わり、可奈らは北沢家から引き上げる。
その夜、夕飯に前述のうどんを食べた志保は陸と一緒に寝る。
第12話での一件以来、わだかまりが解けていない陸と志保。志保は怒鳴ってしまったことを謝り、続けて志保のアイドル活動に反対かを訊くが、「したいならぼくは別に…」と歯切れの悪い答えが返ってくる。
かつて家族を不幸にするならアイドルを辞めることも考えた志保。再び弱気になるが、第13話で思い出した自分のアイドルへの憧れを、静香のように大事な人には自分の気持ちを理解して欲しいため、第5話の可奈や本話回想の未来のように勇気を出して、陸にこう告げる。
「明日のライブ りっくんとお母さんにお姉ちゃんを見にきてほしいの」
なおも浮かない表情の陸だったが、志保は「大好きだよ りっくん」と満面の笑みで優しく語り掛け、眠りに落ちる。
そして、翌日――
第16~17話
ユニットデビューライブ当日。志保らは母と陸が現地に到着したことを確認し、出番を待つ。
そしてCloverの出番の直前になる。可奈、星梨花、海美も緊張が極限に達する中ーー
志保「失敗の許されないユニットデビューライブ 緊張して当然だと思う」
可奈「!? 志保ちゃん…」
志保「でもそれは1人だったらの話」
そして志保は左拳を突き出し、やや微笑みながら口を開くーー
志保「Cloverは♪」
海美「4人で♪」
星梨花「1つ♪」
可奈「Cloverはぁ♪ 4人で1つ♬」
4人「ファイト オーー♬」
これは可奈が第8話のユニット結成時に例の如く即興で作った曲「Cloverのうた」だが、志保(と海美)には事あるごとにスルーされてきていた。その歌を、志保が先導する形で、初めて4人一緒に歌ったのである。
そして日も暮れる頃、Cloverはステージに立ち、最初の1曲を歌う。
第18話
時は流れ、最後のMC。
志保は大勢の現地観客及びライブ配信視聴者に感謝の言葉を述べ、続けて自分の想いを語り始める。
家族を笑顔にするためにアイドルを目指したこと。
でも、独りで全てを背負えるほど強くはなかったこと。
そしてーー
「私が今日ここに立てたのはみんなの助けがあったからです」
「アイドルのみんなやプロデューサーさん」
「スタッフさん」「応援してくれるファンのみなさん」
「家族」「そして…」
「…仲間のおかげです」
そして、今後もみんなの助けを借りながら、いつかみんなを助けて笑顔にできる1人前のアイドルになることを観衆の前で誓う。
志保の言葉に感動した3人が号泣し、抱きついてきたため締まらぬMCになってしまったが、改めて最後の1曲の名を告げる。
「聴いてください 『Clover Days』」
昔の自分と変わらない弱い自分のままだから、家族を笑顔にできるかは分からない。
でも、今の自分には仲間がいる。
1人では進めない「絶望」でも、4人集まれば「希望」に変わる。
仲間の大切さを噛み締めながら歌った最後の曲。
その終了間際、可奈らに指摘される形で観客席の中から陸と母を発見する。
その2人の顔は、志保が守りたかった満面の笑みを浮かべていた。
まだほんの一歩目かもしれないが、志保の夢が一つ叶った瞬間だった。
ライブ終了後、志保は3人を呼び止める。
まず海美に、迷惑をかけたことを詫び、自分たちを引っ張って行っていた海美は「まるでお姉さんのよう」だったと伝える。
続いて星梨花に、第13話で志保を劇場で待つといって聞かなかったことに感謝し、星梨花がいなければCloverは今日笑顔でいられなかったと言い、「本当にありがとう」と礼を言う。
そして可奈。
第15話で一緒に海辺の道を走ったのが気持ち良かったこと。
第13話で自分の為に全力で歌ってくれたこと。
第6話で一緒にステージで歌ったこと。
第6話で自分の公演を応援してくれたこと。
第5話で自分のステージデビューの撤回に反対してくれたこと。
第4話で可奈の歌の成長に驚かされたこと。
第2話で可奈に巻き込まれ自分のパフォーマンスを台無しにされたこと。
思い出せば思い出すほど溢れる記憶の数々。何から話せばいいか迷っていたが、可奈に言われた最初の一言を思い出し、笑顔でこう伝える。
「これからもアイドルがんばりましょうね、可奈」
第18.5話
7月のある日、劇場でうたた寝をしていた志保の夢の中に、萩原雪歩そっくりの妖精スノゥが現れ、「いろんなクリスマス」を志保に見せる。
最初に見たのは7年前、陸の生まれる直前、志保のためだけに両親揃ってお祝いをしてくれた、ただただ幸せだったクリスマス。
次に見たのは昨年、父親の失踪後ながら、家族3人揃ってやはり幸せに過ごしたクリスマス。
そして最後、「これからのクリスマス」をスノゥは志保に見せるーー
…というところで目を覚ました志保。
今年のクリスマスは可奈たちが遊びに来るのかも…などと考えていたところに、可奈と青羽美咲がやってきて、美咲が描いた可奈と志保のクリスマス衣装のデザイン画を見せられる。
プロデューサーも「この衣装で可奈と志保にやってもらうのありですね」、雪歩も「可奈ちゃんたちが歌う『メリー』聞いてみたいかも」と乗り気。志保は目を閉じ、可奈と2人でクリスマスに「メリー」を歌う姿を想像する。
そして本話の雑誌掲載と時を同じくして、2018年12月25日15時、別の世界線で…
6巻
第19話
ユニットデビューライブを終え、Webラジオ「くろらじ」などCloverの新しい仕事も始まるが、他のユニットに比べて失敗も多く、Cloverをどんなユニットにしていきたいかを考える必要があると秋月律子に言われる。更に律子が「あの子のことを想うと…」と、その才能を認める星井美希に対して厳しい態度を取っているのを見て、プロデューサーや歌織、紗代子らに根回しした上で、可奈にこう告げる。
「可奈は当分歌の練習と勉強は禁止ね」
唖然とした表情で理由を訊く可奈に対して、理由を告げずにその場を去る。
第20~21話
「くろらじ」の収録現場で可奈は志保を呼び出し、1曲歌う。可奈は歌を禁止された理由を誤解し、更に特訓を行っていたのだった。
しかし志保は約束を破ったことに激昂し、「前より悪くなった」と断じる。可奈は当然理由を求めるも「自分のミスは自分で気づかないと直らない」と取り合わず、なおもヒントを求める可奈と拒み続ける志保はヒートアップ。遂には「今みたいな歌を歌うくらいなら うまくならなくてもいいわよ」と言ってしまい、可奈は捨て台詞を吐いて現場を去る。
その後、声をかけてきた海美に対し、こう零す。
「可奈はいなくなりませんよね…?」
かつて父親という大切な人を失っている志保。家族とも関係自体は良好であるため、親しい人と喧嘩することにも慣れておらず、怒って現場を飛び出す可奈の姿に、また大切な人を一人失ってしまうのではないかと本気で憂慮していたのだった。
共にアイドルとして上を目指すため、勇気を出して厳しい態度を可奈にとった志保だったが、結果として第12話と同様に、またも行動の理由が相手に伝わっておらず、それが原因ですれ違いを起こして仲違いするという事態に再び陥ってしまう。
第22話
翌日、休日であったが陸のサッカーの誘いにも「今日はやめとく~…」と、喧嘩のことが尾を引く様子。可奈の指導係として間違った行動ではないと思いながらも、禁止はやりすぎだったのではないかと後悔し始める。
陸に可奈と喧嘩したことを見抜かれ、仲直りすると元気になれると言われて、可奈に謝ることを考え始めた矢先、可奈から団地下の公園に来るようメッセージを貰い、そこで再び可奈の歌を聞くことになる。
可奈は双海亜美/真美らとの交流を通して、自分が上手く歌おうとするあまり気持ちを込めて歌うことを忘れてしまっていたことに気付いたのだ。
歌い終わった可奈に、「あいかわらず気持ちばっかり先走った歌」ながらも「他の誰にも歌えないあったかくてまっすぐな」歌であることを評価し、更に可奈から猫のぬいぐるみを受け取ったことで仲直りを果たす。
7巻以降
単行本発売以降に追記します。
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