概要
現代野球では先発投手の完投頻度が減り、自軍がリードした状態で先発が降板した後をいかに逃げ切れるかが勝利を左右する。特にペナントレースを制するためには接戦をものにする強さが必要である。
従って、特に僅差で勝っているときの終盤は信頼できる中継ぎ、抑え投手を系統立てて登板させ勝ちに行くことが多い。そのような、試合で確実に勝つべく終盤に起用される頻度の高い投手たちを、pixiv百科事典では必勝方程式と呼んでいる。
必勝リレーの起源は、1993年に読売ジャイアンツを率いていた最中の長嶋茂雄が、橋本清から石毛博史への継投を勝利の方程式と呼び重用した事と言われている。
各球団の必勝方程式
代表例を抜粋。
パ・リーグ
北海道日本ハムファイターズ
2人のイニシャルを取ってHisashi and Michealの略。
東北楽天ゴールデンイーグルス
埼玉西武ライオンズ
千葉ロッテマリーンズ
2005年に日本シリーズで対戦した、阪神のJFKになぞらえた命名。
オリックスバファローズ
福岡ソフトバンクホークス
- SBM48ちょ:攝津正、ブライアン・ファルケンボーグ、馬原孝浩、甲藤啓介、森福允彦(2010年)
2009年に誕生した、攝津・ファルケンボーグ・馬原でのSBMの負担軽減を目的として、まず背番号48の甲藤が加わったことで、AKB48になぞらえてSBM48へと強化され、さらに愛称が「ちょめ」だった森福を加えて、AKB48がキャンディ菓子「ぷっちょ」のCM出演時に生まれたマスコット、AKB48ちょをもじったのが由来。しかし翌2011年に攝津が先発へ転向したため、48ちょでの実働期間は半年程度だった。
セ・リーグ
東京ヤクルトスワローズ
日本では珍しい、外国人だけのリリーフユニット。
読売ジャイアンツ
横浜DeNAベイスターズ
中日ドラゴンズ
阪神タイガース
- JFK:ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之(2005~08)
日本プロ野球界に継投策を広めた最大の要因。
広島東洋カープ
もともと大野豊や佐々岡真司など、年によって先発と救援を行ったり来たりしながら活躍する投手が目立つため、長期的なリレー形成は行われていない。
2003年に永川勝浩が入団してリリーフの軸が固まり、ジョン・ベイル、マイク・シュルツ、キャメロン・ミコライオなどの外国人とともに試合終盤のマウンドを預かる。
2010年代後半には一岡竜司や中田簾などがリリーフの中核を務めた。