『ロックマンX』とは、1993年以来カプコンから発売されているゲーム「ロックマン」シリーズの一つ。
概要
無印『ロックマン』シリーズからさらに未来を舞台にしたシリーズ。
無印シリーズよりも設定的にも難易度的にもハードになった一方、壁蹴り・ダッシュ・強化アーマーなどの新要素も盛り込まれ、『ロックマンゼロ』『ロックマンゼクス』といったさらなるシリーズ作品の基礎を築いた。
なお、当時は無印シリーズはFCで発売されていたため、アクションゲームの『ロックマン』タイトルでは初のSFC作品となった。
2011年4月5日にwiiのバーチャルコンソールでダウンロード配信をスタート。2013年5月22日からはWiiUのバーチャルコンソールでも配信が開始され、2016年5月9日からはNewニンテンドー3DS/同LLのバーチャルコンソールも配信された。
現在、3機種ともスーパーファミコン版のロックマンXシリーズは3作品全て配信されている。
2018年7月にロックマンシリーズと同様に『ロックマンX アニバーサリー コレクション1+2』としてシリーズ全てを同梱したゲームが発売。(ただし、ロックマンシリーズと同じで外伝作となるゲームボーイ2作品やイレハンX,コマンドミッションはアニバーサリーコレクション内に加わっていない)
更に2020年3月24日にスピンオフ作品としてスマートアプリ『ロックマンXDiVE』の配信がスタートした(但し、海外のみの配信で国内でも配信されるかどうかは未定)。
ストーリー
西暦21XX年、ケイン博士の手でトーマス・ライト博士(Dr.ライト)の研究所跡のカプセルから発見されたロボット「ロックマンX」はこれまでのロボットと異なり、まるで人間のように自ら考え、行動し、そして「悩む」ことができる革新的な性能を備えていた。彼を参考にしつつ生み出された新世代のロボットたちは「レプリロイド」と呼ばれ、急速に普及していった。
しかし平和は長くは続かず、限りなく人間に近いゆえに犯罪を起こしたり、人間に背く故障者「イレギュラー」が現れるようになった。そのようなレプリロイドを矯正・処分するための治安維持組織として「イレギュラーハンター」が結成され、エックスもそこでハンターとして活動していた。元来の優しい性格が災いしイレギュラーの処分をためらう彼は同僚たちの嘲笑の的であったが、先輩であるゼロや上司のシグマは彼の潜在能力に気付いている節もあった。
物語は、突如としてシグマがハンターたちを率い、人類に対し反乱を起こすところから始まる。
各作品のストーリーは作品ごとの記事を参照のこと。
二人の天才が遺したものが未来にもたらしたものは…
エックスには高度な思考性能の電子頭脳があり、その解析が不完全でありながらケイン博士によって21XX年代のロボット工学の技術向上となったレプリロイドとして技術継承されたものの、解析が不完全故に起きたとされるイレギュラー化の危険性、ゼロは内部に隠された「ロボット破壊プログラム」がシグマが感染する経緯で「シグマウイルス」に変貌を遂げ災厄レベルにまで発展していく。
ライトが遺した技術は最高の遺産であると同時に負の遺産の面も抱え、ワイリーが遺したものは破壊と厄災だったのである。
岩本佳浩版コミカライズ
『コミックボンボン』連載。原作の設定を活かしつつも当時同時に連載されていた池原しげとによる無印シリーズのコミカライズとの差別化を図る意味も込めて、高年齢層向けに描かれた結果、重厚な雰囲気の質の高いものとなった。
しかし、掲載誌の方針転換により、X4の途中で終了した上、単行本に至っては残り2話が収録されない事態になってしまう。
後に発売された復刻版でようやく全話収録され、X8時点で登場したメインキャラを描いた書き下ろしページも描かれた。
そして、2018年11月にプレミアムバンダイ限定商品「ロックマンX 25周年記念 メモリアルカードダスエディション」の付録として、短編漫画『ロックマンX5 IF』が収録。
『もし、岩本氏がX5をコミカライズしたら』をテーマにゲームとは全く異なる独自の展開・結末が描かれている。
作者自体はアクションゲームは苦手だが、上手な人のプレイを録画したビデオを参考にして、何とかクリアしたそうな。
あとオリジナルキャラがエロい。主にマーティ
登場キャラクター
操作キャラクター
敵キャラクター
そのほかのキャラクター
ロックマンXシリーズ
ナンバリングタイトル
ナンバリング以外
派生作品
その他
コミカライズ版(X1~X4)
関連タグ
ロックマンエックス・・・・表記違い
妖怪ウォッチシャドウサイド…レベルファイブのメディアミックス作品。前作がコミカル路線に対して、本作がハード路線である事、前作がシリーズの過去を扱っている点で共通している。
ウルトラマンX…円谷プロが手がけた特撮作品。主人公のウルトラマンエックスがアーマー着脱機能でさまざまな能力を発揮するところなどは似ており、さらにウルトラマンゼロなるヒーローも存在。
余談
ロックマンXの世界はロックマンが活躍した時代から約100年後であるが、年代がある程度推測できる手掛かりがロックマンXのOPデモにあり、よく見ないとわからないところに手掛かりとなるものがある。
それはOPデモのDr.ケインが起動している解析プログラムの最終更新年に2114年の記述があり、少なくとも作品内では2114年もしくはそれ以降の可能性がある。
逆算するとエックスが完成後に封印されたのは2014年頃の可能性もありうるのである。
今作だけは次作以降のようにアーマーを一つも着けずに最後までクリアができない。これはダッシュ機能が付くフットパーツが進行上強制的に装備される為。
初回生産版ではオープニングステージクリア後にいきなりエンディングになる重大なバグが発覚して回収された。その為、地域によっては発売延期扱いをとったところもあった。現在出回っているROMカセットは修正版である。
僅かに回収しきれなかった初回生産版はプレミア化しているとされる。
後にスーパーファミコンミニでも収録される事になったが、こちらは当然のことだが修正版が収録されている。