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ロックマンX(漫画版)

ろっくまんえっくすまんがばん

岩本佳浩氏が執筆した、1994年から1998年まで「コミックボンボン」で連載された「ロックマンX」のコミック作品
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教えてくれよ・・・お前の・・・つくる 懐かしい・・・概・・・要・・・へ編集


かつて岩本佳浩氏が「コミックボンボン」で連載をしていた「ロックマンXシリーズ」のコミカライズ。


力の入ったストーリー描写が特徴で後に開発陣にも大きな影響を与えている。独自の作風、キャラ付けが多く、何よりも本作ではエックスがレプリロイドの中で唯一涙を流すことが特徴。


本作は当時のコミックボンボン編集部の意向により、X4が連載中に打ち切りが決まってしまい、終盤は駆け足気味で完結を迎えてしまった。そのため、序盤で強敵として描かれていたドラグーンが一コマで残骸の状態で倒されているなど急展開が多い(後に復刊などで加筆された)。


ファンの間では「この作風でエックスvsゼロを見てみたい」という声があったが2018年11月にプレミアムバンダイ限定商品「ロックマンX 25周年記念 メモリアルカードダスエディション」の付録として、短編漫画『ロックマンX5 IF』が収録。

ゲームとは全く異なる独自の展開・結末ながらも現実のものとなり、後にカードダス「ロックマンXギガミッション」でも短編が描かれている。


あらすじ編集

人間を守るために開発されたレプリロイドが、人間より優れた存在であると人類を襲いはじめた。

しかし、開発者の博士は最悪の事態を予測して、最後の切り札として人類を守るため、絶え間なく成長を続けるレプリロイド=RockManを残しておいた・・・・。


登場キャラクター編集

メインキャラクター編集

ロックマンX25周年イラスト

主人公。機械の身でありながら無限の可能性を秘めた、『RockMan』の名を継ぐ者。


武器は腕が変形した光弾銃「エックスバスター」であり、フルチャージした光弾は、強大な敵も一撃で撃破することもある。当初は左腕のみバスターに変形していたが、X2編オストリーグとの戦闘で負傷した際に、ケイン博士に改修してもらった際に改造してもらい、右腕もバスターに変形できるようになった。バスターだけではなく、雑魚とはいえパンチで敵を貫き、扉を破壊したこともあり、かろうじてとはいえ巨体のバッファリオを投げ飛ばすなど膂力にも優れている。特A級ハンターを超える者の力とされ、「三角飛び」を使用する際は、背中に2つの噴射孔が展開し、それで加速を付ける。


当初はフットパーツなしではダッシュ機能を使用できなかったが、シグマ軍との最初の戦いの後はフットパーツなしでもダッシュが可能になった。


尚、岩本氏のこだわりで連載当時は当イラストのような波動拳の他に隠し要素描写は控えている(但し、X3でのビームサーベル、X4のアルティメットアーマーなどはアレンジを交えて登場させている)。


性格は心優しく繊細。戦いを好まないが、最後まで諦めない不屈の闘志を秘めている。その性格をボスからは「甘い」「青二才」などと侮られる事が多いが、一部の思慮深い者だけは彼の本質を見抜いている。


漫画版独自の設定でレプリロイドの中で唯一涙を流す事ができる。喜怒哀楽が豊かで、時にはコミカルな表情を見せることもある。惨殺死体を見て嘔吐までしており、その際、ゼロに「人間臭い」と呆れられている。ゼロと同じく恋愛には疎い面もあり、女の子の服の趣味はマーティ曰く「悪い」。


ゼロ(ロックマンX)


最初は第17精鋭部隊に所属していたが、後に第0特殊部隊の隊長になる特A級ハンター。


エックスの親友であり、よき理解者。エックスの本質を自分以上と見抜いており、彼に対して絶大な信頼と希望を抱いている。彼の性格に対しては甘いと評しつつも、自分が持ち得ない豊かな感情表現に嫉妬することもあり、X4終盤ではアイリスの死に涙を流せない悔しさと悲しみのあまり八つ当たりのように彼を殴った。


シリーズ当初は彼本人の出番が少ないこともあって、公式のような冷静で時に冷淡という性格をしていたが、エックスに感化され、次第に非常に熱いキャラクターとなる。その性格描写は原作よりはるかに多く、特にギャグ描写における原作ゲームとの印象の違いはエックス以上である。本作ではヘルメットが外れることが多く、その下はオールバックとなっている。初期は「ゼロ先輩」と呼ばれていたがいつのまにか呼び捨てになっていた。


こんかいも わたしの まけのようだ


恒例の黒幕。

本作では顔の傷が自身に逆らって人間の味方をしたカイル(同じ部隊の特A級ハンター)を右手の指に搭載した銃で射殺した後に、発射時に生じた熱を利用して自ら焼きつけたものとなっている。


岩本氏は何度も復活することから、復刊版のあとがきでシグマが1番描きづらいキャラクターであったと述べている。


ロックマンX 20歳だぞ!


元特A級ハンター。伝説のRockManとの戦いを欲している。

単なる戦闘狂かと思いきや、ピアノも弾ける芸達者でバーボンが最も似合うレプリロイド。後の「イレギュラーハンターX」のVAVAに影響を与えるほどのハードボイルド臭漂う台詞の数々で強烈な印象を残しいる。X1、X3共にエックスに敗北するもののその強さは驚異的でライドアーマーの爆発を受けてもほとんどダメージを受けないほど。本作を読んだ後にX8のVAVAの会話を聞くと違和感が半端なくなる。


メインキャラクターでは唯一の人間キャラクターであり、世界で初めてレプリロイドを製作した人物。


機械に対する知識は相当に高いレベルで、同じく高い才能を持ったDr.ドップラーとは人間とレプリロイドの立場を超えた友人同士であった。飄々としながら軽薄に思われがちな言動をしているが、 死んだレプリロイド達の墓を立てたり、絶望的な傷を負ったゼロやバッファリオの修復を試みたり、道を見失っていたエックスやDr.ドップラーに言葉を投げかけるなど、レプリロイド達を子供のように思い、大切にしていることが窺える。


ヘチマールステージを単身突破して戦闘中のエックスを狙撃するという離れ業を披露したハイスペックじーさんでもある。


原作ゲームでは何の音沙汰もなくフェードアウトしてしまうが本作ではX4でもそれなりに登場しており『X5 IF』でも僅かながら登場している。



原作同様、エックスにアーマーパーツを与えるが、本作においてはカプセルに留まらず、様々な場所や状況下でエックスの前に現れ、彼を導いていく。


その正体を知らないエックスからは「白衣の老人」「おじいさん」などと呼ばれている。道着を着て波動拳を伝授しない。


X1では、エックスにフットパーツを授けるシーンとヘッドパーツの所在地をゼロに伝えるシーンで登場。


X2では、前作よりも出番が多く、ヘッドパーツとボディパーツを授けた際とマザーに隠していた勇者のためのプログラムが起動した際に登場した。


X3では、カイザーシグマの攻撃でエックスが消滅していく最中の走馬灯内で登場。


X4では、エックスにアルティメットアーマーを授けた際のみの登場となった。


センシティブな作品

岩本氏のXにおけるオリジナルキャラクターの代表格。詳しくは本人の項目を参照。


各章のキャラクター編集

X1

  • ピエロット

ピエロ型レプリロイド。腕を伸ばすことができる。X1第1話に登場。

イレギュラーと化し、人間相手に殺戮ショーを行い、立ちはだかったエックスを退けた後、襲った少女の愛犬を殺害。戻ってきたエックスに対し、「同じレプリロイドを撃つのか?」と発言して、エックスを動揺させるが、ゼロに撃たれる。


間違ってもクズロットの亜種でもなければ仲間でもない。


  • マルス

元は第17精鋭部隊に所属するランク不明のハンターでエックスの友人。本編開始前に第13極地部隊の隊長として栄転する。


「勝負を決するのは、自分を信じる誇り」を信念としている。シグマが反乱を起こすと反乱軍の参加を巡って、同じ第13部隊の特A級ハンターであるアイシー・ペンギーゴと対立する事となり、直接対決で敗れ部隊の実権をペンギーゴに奪われてしまった上、自身は氷漬けにされてしまう。


その後エックスとペンギーゴの対決の最中地震の影響で再起動すると、手練手管でエックスを翻弄するペンギーゴを羽交い絞めにし、自分たちの誇りを守るためにエックスのフルチャージバスターにペンギーゴ共々貫かれた。最終的にはマルス自身が愛したアラスカの地にエックスの手で埋葬された。


なお、ペンギーゴに殺害された第13極地部隊の隊長は原作でも設定だけ存在しており、マルスはこの設定を膨らませて生まれた半オリジナルキャラクターともいえる。


岩本先生版ロックマンX連載開始20周年

A級ハンターの称号を持つ女性型レプリロイドでストーム・イグリードの恋人。イグリードを介してゼロと友人になる。

こちらも岩本氏のXにおけるオリジナルキャラクター。詳しくは本人の項目を参照。

※このイラストでは右の人物。カラー版もあるが漫画版のモノクロを基本とする。


自身が警護する旅客機がイレギュラーにハイジャックされ、自らも囚われの身になるが救援に駆けつけてきたゼロによって救出され、ゼロと共にハイジャック犯を追い詰める。しかし、ハイジャック犯が隠し持っていた爆弾を負傷したゼロに代わり機外へ投げ捨てようとした際、機体の大きな揺れで爆弾もろとも外に放り出されてしまい、爆弾の爆発を受けて殉職してしまった。


この事件の後にイグリードは第7空挺部隊に転属してしまい、ゼロはティルのことで自分を恨んでいるとイグリードへのわだかまりを抱くようになった。


  • カイル

第17精鋭部隊に所属する特A級ハンター。シグマの企てに対し異論を挟んだために、シグマの手でスクラップ同然の重傷状態にされ、エックスの眼前でシグマにとどめを刺された。


反乱を起こしエックスの親友マルスを氷漬けにして捕らえた。エックスを見下しており、ことあるごとに「B級」と嘲る自信家。フットパーツを手に入れて機動力を増したエックスに追い詰められマルスを盾にするが、地震の影響で補助電源が作動したマルスに動きを封じられてしまい、エックスのフルチャージバスターで撃ち抜かれた。特A級ハンターらしく一時はエックスに戦意を喪失させるまでの実力を示したが、どちらかというと臆病で卑怯な小物臭い性格に描写されている。


「いかなる手段を用いても任務を遂行してこその忠誠だ」として、エックスに倒された部下を「クズ」と罵る、非情な戦士。当初はエックスを圧倒したが、ゼロのアドバイスを思い出し、ペンギーゴのチップでショットガンアイスを使用したエックスに腕を凍らされ、戦意を喪失した。エックスの秘められた強さに伝説の「RockMan」の面影を見てエックスに命乞いをしたが、突如現れたシグマの立体映像を伴う攻撃ビットによって処刑された。


ソフトはレコード、プレイヤーは手回し式の骨董品により鑑賞するクラシック音楽に傾倒し、戦いをダンスパーティーに見立てる倒錯した嗜好の持ち主。


名古屋弁と思しき喋り方が特徴でエックスを捕獲するようにとのメッセージを伝えてきたシグマの使者を惨殺し、命令を握りつぶす。


動物達を洗脳・武装させてエックスを襲わせる。動物の武装を解除して最奥部までやってきたエックスと戦闘を開始、変色機能でエックスを翻弄し、エックスバスターを「もってあと1発か2発」という破壊する寸前までダメージを与えるが、エックスが暗闇の部屋に向けて放ったバスターの強烈な光によって変色機能を麻痺させられ、最後の一発の直撃弾を受けて砕け散った。


直後、エックスからは「力にさえ溺れなければ、いいハンターになれただろう」と称された。この漫画版では、外皮に鱗のようなアレンジが加えられている。


礼を尊ぶ武人で、一人称は「某」。


カメリーオに強い不信感を抱いており、彼を倒したエックスにバスターを修理した上で果し合いを申し込むがこの行為にシグマは激怒し、ビームサーベルで彼の顔に一本傷を入れる。


シグマの命令を無視して正々堂々とエックスに戦いを挑み、バスターのビームを反射する全身のシールドで彼を追いつめるが、本作では「高速回転装甲」の名前が付けられた体を丸めての体当たり攻撃を確実な物とするために、体内に高性能かつ精密なセンサーを搭載していたことが仇となり、エックスのエレクトリックスパークによって敗北した。


シグマに対する忠誠の証として、ボディ内部に裏切りと同時に起動する爆弾による自身の爆破からエックスを守るため、体内の起爆装置ごと「レプリロイドを切ることができる唯一の”妖刀”」紫炎を使って文字通り”切腹”した。最終的にVAVAの攻撃からエックスを庇って戦死する。


身を挺して守り抜いた部下たちに至っては、先にVAVAによって皆殺しにされていた。この武人的性格は後のイレギュラーハンターX版のアルマージに逆輸入される。


小型のCPUボールがレプリロイドのスクラップを吸収して生まれ変わった存在として描かれている。


幾らボディを破壊されても本体がダメージを受けない限り、捕らえたレプリロイドたちからパーツを奪うことで何度でも再生可能。再生のための核を搭載している左胸だけは装甲が厚くなっており、そこを「再生と共にバスターを同化させ、内側から撃ち抜く」という奇策によって敗北した。本体が転げ落ち、レプリロイドから見下されていた自身の辛い過去を吐露。エックスからマルスの信念である「誇り」とそれによりナウマンダーに勝てたことを伝えられ、エックスを通すことにした。エックスから贖罪を条件に存命を許され、工場地帯に留まることとなる。


元々は第17精鋭部隊所属で同期たちの憧れの的でもあったが、おべんちゃらばかり言ってくる彼らに対して一喝する厳格さも見せた。その直後にゼロと出会い、最初はケンカばかりしていたが、互いを認め合うようになっていった。恋人のティルが殉職した後、ゼロと顔を合わせることなく、第7空挺部隊に転属。


エックスとは2回に渡って交戦。1戦目は圧勝した上、駆けつけたゼロとの戦いでも、ゼロの心に迷いがあったことから勝利。2戦目では、エックスに自らの弱点が背中であることを教えるほどの余裕も見せるが、エックスのダッシュジャンプバスターで背中を破壊され、地上に落下するはずだったエックスも強風が来ることを読んでいたために落下死せずに生還。戦い終わった後「エックスがヘッド強化パーツを手に入れるに相応しいかどうかを試すために、悪を演じていた」ことが、ゼロの口から明らかになり、エックスを称賛した後に機能停止。ゼロの手によって、ティルが眠る空へと打ち上げられた。


漫画版オリジナルの設定として、触手それぞれに敵のエネルギー波長を感知し自動追尾するセンサーや、超振動機能で敵をパーツ単位にまで破壊するシステムが搭載されている。


一人称は「わし」だが、倒される直前には「俺」と発言する。卑劣な性格で、バスターを無効化するサイドス溶液を戦いの舞台にする事によって戦局を優位に進め、さらにマーティを触手の超振動機能で破壊するも、その残骸がエックスバスターのエネルギーを帯びたことによってトドメの際にエックスバスターの波長に設定していたためにセンサーを狂わされ、最後はマーティの三叉槍を持ったエックスに顎から脳天まで貫かれ絶命してしまう。


常に丁寧な口調で話す。自らの頭脳をタワー最上階の壁面全体に移植・増築していたため、レプリロイドの限界以上の速さで動けるという設定が加えられている。


最期は日本を消滅させるためにチャージしていたエネルギーを転用され、エックスの一撃によって最上階ごと灰燼に帰す。シグマ軍で活動するようになってからは本人曰く「退屈な優等生(ハンター)時代と違って、毎日が楽しい」。


のちに兄弟であるグラビティー・ビートブードの尽力によって復活。残されたわずかなチップから台詞がカタカナになっており、下半身は浮遊ユニットで代用された姿になった。ビートブードによって壊された右腕にバグホールを纏わせたエックスの奇策によりバグホールに吸い込まれるが、中和せずにブラックホール化する。かつての戦いの時と同じく外部エネルギーで強化されたエックスのバスターで完全に消滅した。


X2

  • ビル爆破犯

ライオンのような姿をしたレプリロイド。X2第1話に登場。


シグマチップでイレギュラー化し、ビルを爆破した直後、エックスに襲い掛かり、エックスのパンチで腹部を貫かれる。この戦いでシグマチップの存在を初めて知ったエックスは、シグマ軍の残党ではなく、シグマの影を感じ取る。


  • ボーイ

最初のシグマ事件の後エックスが隊長として配属された第七レスキュー部隊の一員。


真っ直ぐな心根の持ち主で、心優しいエックスを隊長として尊敬していたが、同僚ヒールの背信行為によって仲間達と共に殺害される。彼の死がエックスに再び戦う決意をさせることになる。


  • ヒール

レスキュー隊員。シグマの命でエックスの部下を装い命を狙っていた。


バスターという武装を持ちながら封印し使おうともしないエックスを激しく侮蔑していた。偽装事故を引き起こしレスキュー隊の仲間諸共エックスを抹殺しようと試みるが、自身の所業とシグマの存在を知ったエックスが封印を解いた直後のバスターを受けて死亡。


  • ブケノ
  • イージー
  • ロビン

ボーイやヒールと同じレスキュー隊の仲間達。ヒールの画策によって無残な最期を遂げてしまう。


  • 副長

海賊団の一員でマーティの部下。マーティを「姉御」、エックスを「旦那」と呼び慕っており、マーティがエックスに想いを寄せていることも知っており、うっかりマーティに打ち明け叱られたことも。


  • マザー

世界中のCPUの中心たるマザーコンピューターの頭脳そのもの。X2第6話・第7話・第13話に登場。


ウイルスによって壊滅的な被害を受け、もはや自らも機能停止=死を覚悟していたが、絶望的な状況でも戦い続けるエックスに心打たれ助力を行った。ウイルスが消滅したことで九死に一生を得た後、エックスにゼロの存在を伝えがマザーは2人の関係を知らなかった。シグマとの最終決戦ではライトのプログラムをエックスとゼロに届けた。


マザーの声は対象人物を特定して頭の中に直接語りかけるようで、他の者の耳には入らないようである。


因みにありがひとしの『ロックマンメガミックス』にも同名のマザーと呼ばれるコンピューターが登場している。


  • シルキー

前述したマザーコンピューターの管理人である女性レプリロイド。X2第5話に登場。


マザーコンピューターがシグマウイルスに感染し、危機的な状況に陥っている事をエックスに告げて助けを求めるが、実はマザーコンピューターにウイルスを撒いた張本人であるヒャクレッガーが変装した姿。


シグマの命により気象コントロールセンターを占拠したヘチマ型レプリロイド。


攻防どちらにも応用できる鶴を扱う。無邪気な性格で善悪の区別が付かず、天気をコロコロ変えては楽しんでいた。ダンス好きであり、先述の気象コントロールのスイッチもダンスステージ型にしていた。エックスとの戦闘後にケイン博士がその場で修理して正気に戻った。X2のボスでは唯一の生存者。


エックスが所属していた元第17精鋭部隊隊員。負けず嫌いな性格で、「笑う! 笑う笑う笑う笑う! 笑っちまうねー!」等同じ言葉を何度も繰り返す狂気の籠ったセリフ回しが特徴。


第17精鋭部隊の一員だった頃は新人イジメの常習者であり、エックスにそれを咎められたことによりゼロらが見守る中でのエックスとの決闘に臨むもののあっさり負けてしまう。それ以来エックスを逆恨みしており、そのためにシグマに協力。大幅に強化された状態でエックスに挑む。だが最期は不完全な強化改造が裏目に出て、エックスの至近距離からのバスターで体内の発火システムが破壊されて暴走し、自分で自分を焼き尽くしてしまう。機能停止後、アジールのビームサーベル攻撃によって完全に破壊された。


醜い自分の姿にコンプレックスを抱いており、言葉を話さないマグナクォーツ(中ボス)を「友」として溺愛しとても大切にしていた。マグナクォーツがエックスによって破壊されたことで大いに悲しみ、自らの心の拠りどころが失われた復讐のために、エックスへと襲いかかった。自分以外の時間を歪め、思考能力以外を減速させる能力があり、そこに陥った相手をいたぶる戦法をつかう。独特の美意識を持つのが特徴。一人称は「ボク」で、少年らしい口調を用いる。最後はエックスに本心を打ち明けショックを与えるも、恐怖心に勝てず発射されたエックスバスターによって破壊された。


元第7空挺部隊所属の特A級ハンター。


ブースター故障による墜落事故による飛行への恐怖心が拭い去れず、飛行能力を封印され、脱退していた。


イグリードの部下だったが部隊を辞めた後は親友関係であり、シグマに「イグリードは裏切り者エックスに破壊された」と騙されてエックスを恨み彼と対立する。しかし、エックスの不屈の姿にイグリードの姿が重なり、迷いが生じる。そして自分の知らなかった巨大ミサイルが放たれるのを見ると同時に、現れたバイオレンによって自分が欺かれていたことを知り、何を信じればいいのか分からなくなってしまったが、ミサイル破壊のためにエアダッシュを用いたエックスの姿を見て己の過ちに気づき、償いのためにミサイルへ向かおうとするエックスを追い越して、封印していた飛行能力を復活させてミサイルに特攻し、死の間際にイグリードの幻影と友情を確かめ合い、彼とと同様に誇り高く散って逝った。


飛行能力を失っても戦闘能力そのものは衰えておらず、事実エックスとの対決では彼にほとんど乗ずる隙を与えなかった強豪。


第0特殊部隊に所属していたエキスパート忍者ハンター。卑劣な性格であり、女性型レプリロイド シルキーの姿に化けてエックスを中央コンピューターに誘導して倒そうとした。


尾のウイルスでエックスの能力を次々と消去して優勢に立つが、最後はマザーの助力を受けたエックスによってマザーのむき出しの回路に押しつけられ、自らが流したウイルスにやられる。

エックスと対峙した時は普通の口調になったり、慇懃無礼な敬語になったり、また普通の口調に戻ったりと感情の起伏が激しいキャラクターだった。


バブリー・クラブロス

口調が大阪弁の第6艦隊に所属していた元特A級ハンター。口から吐くバブルスプラッシュは金属をも溶かす性質を持つ。


守銭奴振りに磨きが掛かり、カニ型の巨大貯金箱に金を溜め込んでいた。また海中用レプリロイドを次々と破壊し、動力源「マイヤールビー」を資産として奪っていた。彼曰く総資産は300億円に達するといい、いずれは世界だけでなくシグマをも金で牛耳ろうと目論む狂信的な拝金主義者になっている。マーティの髪を切り落としたときは「髪は女の命だ」と激怒する彼女に呆れていた。エックスからは「だるまがに」呼ばわりされた。最終的にはバブルスプラッシュが上に浮遊していくという弱点を突かれて地面スレスレにダッシュしたエックスに追い詰められ、エックスバスターで縦に真っ二つにされた。


シグマが製作したイレギュラーでクワンガーと同様に常に丁寧口調で話す。


ゲーム版と同じく初めはミノムシの姿で出現。鱗粉には幻影を見せる効果があり、スクラップ処理場に入ったエックスに過去のボス達の墓標を見せ精神的に追い詰め、さらには復活したように見せて襲わせた。エックスには卑怯者呼ばわりされていたが、モスミーノス自身は「エフェクトも戦術の内」という考え方である。鱗粉とスクラップやビームによる攻撃でエックスを追い込むが、鱗粉がラッシングバーナーの導火線となり燃え尽きた。


巨大な陸上戦艦を指揮し人間の都市で破壊の限りを尽くす。凶暴さに磨きがかかっており、オイルの海に隠れてバスターが撃てなくなったエックスを一方的に蹂躙したが、最期はアームパーツが使用可能になったエックスのダブルチャージショットによって倒された。


カウンターハンター

原作ゲームでは一対一での戦闘だったがこちらでは一対三で戦った。


原作ゲームと比べて知能は低く、「〜なんだなぁ」という独特な喋り方をする。当初は2人とは別行動を取っておりDr.ケインの基地からゼロの体を奪い取った。頑丈な装甲を持ち、強化パーツを身につけたエックスでもダブルバスター単発では手傷にならない。機動力も低くないが、ジャンプして着地すると脚部が重量に耐えられず、一時的にフリーズしてしまうのが欠点。ダブルバスターを撃ち終えた直後のエックスに襲い掛かるが、エックスが先に倒したアジールの剣をとっさに使用したため「アジールの剣を使うなんて反則」と言い残して敗れた。


3人の中では頭脳派であり、ゼロを復活させた老人型レプリロイド。


エックスのことを「奴の忘れ形見」と語るなど、ゼロの制作者を思わせる雰囲気を持つ。最終決戦では地雷戦法でエックスを苦しめたが、アジールもろともダブルバスターで討ち取られて下半身を失う。それでもしぶとく生き残って宇宙に浮かぶキラー衛星の起動スイッチでエックスを脅迫したが、直後に自分が復活させたゼロの必殺技によって破壊されてしまう。


丁寧な口調で喋るが、最終決戦直前には部下のレプリロイドをウォーミングアップと称して全員処刑した挙句、「一万台も居てウォーミングアップにすらならないカス」と称するなど冷酷な性格を持つ。その卓越した剣技と機動能力でエックスを追い詰めるもギガクラッシュの光に視覚センサーを狂わされた隙にエックスのダブルバスターに敗れてしまう。連載で初登場した第2話は口調が丁寧ではなかったが、復刊版にて修正されている。

アジフライにはなっていない。


X3


Dr.ドップラー(復刊ロックマンX・3巻カラーより)

Dr.ケインの友人。表面上はどちらが優秀な科学者かで張り合っているようにも見えるが、本心では信頼しあっている。


かつてはケインのサポート係を務めていたが、ケインの計らいで独立を認められる。独立後、シグマウイルス用のワクチンを開発しイレギュラーを減少させる。それを機に人間とレプリロイドが共存するドッペルタウンを建設し、ケインとの共同でタウンの防衛用メカであるマオー・ザ・ジャイアントの開発も行った。


シグマに洗脳されて大規模な反乱を起こし、自身の身体も戦闘用に強化した。エックスに敗れた後、地球上の生物を一掃するジーロン弾を自身の命と引き換えに起動しようとするが、ケインの手で修理されたことで不発に終わり、ケインの友情に感化されて本来の心を取り戻し、ジーロン弾の起動コードも切断させた。和解した直後、シグマ城の電波に操られてしまい、必死に抗った末自らのメインプログラムを握り潰して自害した。その後、彼のメインメモリーはケインの手で保存される。


ナイトメアポリス

カードダス ロックマンX ギガミッション宣伝イラスト3カラー版を強いられているんだ!

ナイトメアポリス

今ではネット上でクリスマス大好きレプリロイドとして有名になってしまったナイトメアポリスの一人。


クールな性格で慇懃な口調で喋るが、その本性は後述するように極めて陰険かつ狂的。


第0特殊部隊によるハンターベース奪還作戦の最中、ホーネックを拉致した。マンダレーラと共にハンターベースを襲撃した際には、ゼロや正気を取り戻したボス達と交戦。ワームを退けて目覚めたエックスのバスターで左腕ごと盾を破壊されたことから撤退する。改修後は外見こそは変わっていないが、大幅にパワーアップしている。エックスとゼロの処刑を題材としたパーティーに2人を招待。デス・ドッペルタウンにおいてエックスとゼロを打ち負かした。一思いには始末せず、2人を十字架のような拘束具に磔し、その上から処刑用のドリルを設置。クリスマスの12月25日ちょうどに処刑するパーティー第2部を開始するが、マーティたちの活躍によってエックスが強化アーマーで復活を果たすと形勢が逆転。左半身を損傷するほどのダメージを負わされる。マンダレーラが駆けつけたのも束の間、ドップラーに制裁を加えられ、破壊されながらも原型をとどめるが、マンダレーラと融合させられてゴッドカルマシーン・O・イナリーに変化させられてしまった。


岩本先生曰く、アイリスやマーティを描くよりヴァジュリーラを描く方が楽しいらしい。


相方に比べて印象が地味。


戦いを楽しんでいる反面、武人の一面や相棒のヴァジュリーラへの情も有する。


ヴァジュリーラと共にハンターベースを襲撃した際ゼロたちと交戦するが、エックスの攻撃でヴァジュリーラが損傷したことから撤退する。この後、ヴァジュリーラと共に強化され、エックスとゼロに勝利。捕らえた2人の処刑をヴァジュリーラに任せ、自身はマーティ一行と戦闘を行っていたが、パワーアップしたエックスによってヴァジュリーラが瀕死の状態になっていたところに駆けつける。その場にやってきたドップラーにヴァジュリーラを助けてくれるよう求めるが、ドップラーには用済みとされ、彼が乗るドラゴン型メカニロイドからの光線で処刑されてしまう。大破しながらも生存するが「それなら最後まで道具として役に立て」と、ヴァジュリーラと共にゴッドカルマシーン・O・イナリーに強制改造される。


ヴァジュリーラFFとマンダレーラBBが浴びせられた大量のワームを媒体に融合・誕生した、稲荷型レプリロイド。


すでに両者の意識はなく、ドップラーの傀儡と成り果てている。ゲーム版よりはるかに大きな体躯を誇るが、強化されたエックスの敵ではなく、ドップラーごとバスターで吹き飛ばされる。それでも完全にはやられておらず、双頭のワームの怪物と化して襲いかかったのも虚しく朽ち果てた。なお、O・イナリーに変えられる最中、ヴァジュリーラはすでに言葉も発せないほどの虫の息であり、マンダレーラは「私は自分でいたい」と怯えていた。


原作ゲームでは多少苦戦する相手なのだがこちらではあっさりと倒されてしまった印象が強い。


ここでは行方不明になっていたわけではなく、ドップラーの護衛を務めていたレプリロイド。ケインと子供じみた喧嘩をするドップラーに呆れたりするなど普通のレプリロイドであったが、ドップラーの反乱に巻き込まれ彼もイレギュラー化してしまう。騙まし討ちで捕らえたエックスを人質にとってゼロを脅迫したが、気づかない間にゼロの居合い斬りで切り裂かれた。


  • トシヒコ

人間の少年。X3第2話に登場。


バッファリオの担当地区に住んでおり、友達とも遊ばず1人でいた所をフローズン・バッファリオと出会い仲良くなった。イレギュラー化したバッファリオに心を痛め、バッファリオとの思い出である雪だるまもバッファリオの手で壊されてしまうが、同じ雪だるまを作り続け、バッファリオの心を救った。


  • モナークダムの女性レプリロイド

モナークダム内で機能停止している女性レプリロイド。X3第9話に登場。


シーフォースがダムを占拠した最大の理由であり、最終的には、彼女と同化した。その正体については明かされていない。


本作のある意味のトラウマの一つ。本来は街を愛し、レプリロイドにも人間にも分け隔てなく接する心優しい性格であったがドップラーに洗脳されてイレギュラー化してしまい、芸術家気取りで街を凍り漬けにする。エックスと対決して敗北し、正気に戻った後に自分のした行いを嘆き、一度はエックスに破壊される事を望む。しかし友人である少年トシヒコがバッファリオを想い、必死で雪ダルマを作る姿をエックスに見せられて立ち直った。後にX4編にてエックスと共にフロスト・キバトドスと交戦し、先に倒れたエックスを守るために戦い抜くが敗北、無念の戦死という無残な最期を遂げる。後にDr.ケインによって氷漬けとなった遺骸の回収が行われた。X3編では少年のような明るい口調であったが、X4編では厳格な口調になっていた。


因みにX4で戦死したのは原作ゲームのステージで氷漬けとなった彼の姿があったためである。


ドップラーの依頼で、侵入してきたエックスとゼロの相手をするべく登場。当初はそのままの姿でエックス達の前に立ちはだかるも、2人に軽くいなされてしまった。その後、ドップラーによって洗脳されイレギュラーとなり、言語力もほぼない戦闘用レプリロイドに改造されてしまうが、それでも所詮は付け焼刃でありエックスやゼロには通用しなかった。戦闘後は破壊されず本来の心を取り戻した。


その後はイレギュラーハンターに協力する仲間としてドッペルタウンでの決戦にも参戦する。


イレギュラーハンター第0特殊部隊の副隊長であり、ゼロの部下にあたる。


本作では、元チンピラグループのリーダーであり、正式なイレギュラーハンターになる以前のゼロに喧嘩を売って倒された事が2人の出会いであった。その後ゼロの強さに憧れ、イレギュラーハンターになり、彼の部下となる。


初登場時にはイレギュラーハンターであったが、 序盤のネオ・イレギュラーハンターベース(ゲームでのOPステージ)での戦いの際にゼロの強さを改めて目の当たりにしていたところを、ヴァジュリーラFFに取引を持ちかけられるも敢然と拒否して交戦。しかし力及ばず拉致されイレギュラーとなってしまい、後にゼロと戦うことになる。ゼロを超える強さを手にすることに固執し、全身を追加パーツで武装していたが、ゼロには全く通用せず、逆にゼロとの戦いの中で強さとは何なのかを再確認し、再びゼロの下に戻った。直後、大挙して襲撃してきた敵を相手にたった2人で立ち向かっている。なお、このゼロとの対決を描いた回ではエックスは最後まで登場しなかった。その後、バッファリオら3体と共に脳内チップに擬態していたワーム型Σウイルスを除去され現場復帰している。

X4の序章にも、ワンシーンだけ登場している。


レプリロイドやメカニロイドではない本物の雌のトラと恋仲にある(つまりリア充)。そのため密猟者に恋人を傷つけられた事に起因する人間への怒りに我を忘れドップラーの甘言に乗ってしまい、まずゼロを襲撃した上でエックスとの戦いに挑む。


作中では攻撃の大半を太陽光を利用したエックスのバスターよりも高出力のツメ「ビームクロー」で行い、特殊武器「レイスプラッシャー」は終盤に数コマ使っただけである。


雨が降ったことで太陽光をエネルギーとしたビームクローが弱まってエックスの体を引き裂けず、牙での攻撃を試みるも濡れた地面で滑って失敗に終わる。それでもレイスプラッシャーを駆使するが、最終的に敗北して機能停止。しかし、恋仲のトラのおかげで奇跡的に機能が復活して正気に戻る。その一部始終を見た仲間たち(彼らも全員が本物のトラである)から祝福された。


初登場時は助詞を使わない錯乱気味な口調だったが、正気に戻ってからは普通の口調になっている。以降、エックスとハンターたちの仲間となっている。


シグマ軍との戦いに備えて作られたとされる戦闘用ザリガニ型レプリロイド。しかしプログラムに不備があったため封印されていた。


破壊と殺戮を楽しむ戦闘狂で、ガンダ造船所を占拠した。得意の水中戦でエックスをいたぶるものの自身の負傷に逆上、人質を取り秘蔵の戦艦を発進。最後の最後で遠距離から自分だけを一撃で撃ち抜いたエックスの頭脳プレーに歓喜し、満足げに死んでいった。八大ボスの中で唯一エックスに破壊された。


関西弁で喋り、芸人志望で「ワーム」によってスターへの憧れが暴走し、各地の発電所でライブを行って破壊していた。膨大な電力を利用することで発生する電撃は、エックスとゼロを一撃で戦闘不能に追い込むほどに強力。後にその電撃でツッコミを入れても耐えられるというだけの理由でエックスとお笑いコンビを組みたがっていた。エックスの攻撃で正気に戻り、本来の任務とは正反対の事をしてしまった自責の念から、命がけで自ら発電所の炉心になって都市の機能を回復させる。その後、Dr.ケインの手で奇跡的に復活し、エックスと仲間たちと合流している。


詩人ぶった喋り方が特徴。世界有数の規模を誇るモナークダムを占拠したがそれは機能停止した女性型レプリロイドを護るため。エックスたちとの戦いでは、液体化能力で周囲の水に溶け込み、かく乱する事で優位に立つが、エックスが放ったフロストシールドで冷凍され、凍りついた所をバスターを撃ち込まれ敗北した(この際に組み込まれていたワームから解放される)。バスターを食らって頭を強打した際に液体化機能が破損。最期は元に戻れなくなると分かっていながら、エックスの制止に耳を貸さず液体化して女性型レプリロイドの「保護膜」になり、共にダムの底で永遠に眠る道を選んだ。


兄弟レプリロイドであり、X1で破壊されたブーメル・クワンガーの弟。


抑揚のない口調で喋るが、兄弟愛は非常に強い。兄がエックスに破壊されたのは自業自得に過ぎないことを理解していたが、兄思いであるが故に割り切ることができず、エックスへの憧れと憎しみの間で苦しんでいた。そこをドップラーにつけこまれ、「ワーム」を入れられる。ゼロのボディにクワンガーのデータを移植しようと企み、町を破壊することで、エックスを精神的に二重に苦しめるが、エックスによって再び兄クワンガーを喪う。直後に発狂するも、ブラックホール化したクワンガーを止めるためなおも突き進むエックスの姿を見て正気を取り戻し、胸の内を吐露する。事態収拾後、事情故にエックスが処分しなかったので落命はしなかったが、その後の去就は不明。


飽くまでも推測ではあるがX4で打ち切りにならなければ他のボスと同様に再演する可能性があったのかもしれない。


X4

レプリフォース

レプリフォースの最高司令官。


ライドアーマーを含めて重武装のエックスを圧倒したキバトドスを一撃で倒すなど強大な実力を持っている。必要のない殺戮を繰り返すキバトドスを粛清したが、敵対関係にあたるエックスに非はないことを認めて殺害しないなど、礼を重んじ敵対する者すら気にかける人格者。


スカイラグーンの一件を機に独立を余儀なくされるも内心は複雑で、必要以上の犠牲が出ないよう配慮する姿勢を見せていた。先述のエックスを見逃したときに、半狂乱に陥ったエックスからバスターを乱発されたが全く通用せず、それでいて返り討ちにできるであろうにもかかわらず報復を全く考えないなど、強固な体と意志の強さを併せ持つ。


最後はアルティメットアーマーを装着したエックスに敗北して、突如現れ事件の真相を語ったダブルに半狂乱に攻撃を浴びせたエックスを諭すように抱きしめ、エックスを正気に戻した。シグマが起動したファイナルウェポン「デスフラワー」を止めるために自らを犠牲にして敬礼をしながら散っていった。


レプリフォースの若き陸軍士官。


基本的には人格者で部下を身を挺して庇う好漢。高い戦闘力と統率力を備え、軍規を乱す者には制裁を考える軍人らしさも窺える。しかし、誤解から武器を放棄して投降するよう迫られたとき、より大きな混乱を招くと知りつつも、一寸の迷いも無く誇りの為に要求を撥ね付けるなど、青さも目立つ(尤も原作ゲームに比べたら多少は深掘りされているが)。


ゼロとは初代以前から親交があり、互いに認め合っていた戦友。反乱により道を違え、互いの信念を賭して衝突しあう。ウイルスに侵されたアイリスを助けるために軍規をまげて基地に突入したが「もうウイルスは治すことができる」というゼロの発言に「どうせいずれは戦う運命」と聞き入れず剣戟を繰り広げるがゼロに敗れる。自分の信念を貫いた最期に悔いはなく、その死に顔は穏やかであった。


原作とは違い、エックスと交戦することは一度もなかった(これは原作ゲームの仕様故に仕方がない)


アイリス

カーネルの妹で、ゼロに想いを寄せる少女型レプリロイド。ゲーム版とは顔のデザインが若干違い、大人の雰囲気を持った顔立ちの美女として描かれている。心優しい性格だが、自らの命を差し出す覚悟の強さを持つ。


原作ではレプリフォースが掲げた「レプリロイドだけの世界」を支持していたが、本作ではレプリフォースの反乱後、彼らとは別に自分の部隊を率いて中立に属し、敵味方を問わず戦いで傷つき倒れた者達を介抱するなど分け隔てない性格になり、敬愛している兄を「あんなカタブツと、もともと一体だったと思うと笑っちゃう」と評するなど、くだけた一面も見せた。


原作では、優しさと強さを併せ持つ1体の究極のレプリロイド「ロックマン」を目指して造り出されたとされているが、原作同様カーネルとアイリス2人に分割され兄妹となった。元々一体として造り出された為、絆は強く、カーネルの負傷の影響が自らに及ぶ事もあった。


ゼロと対決する事になる経緯は、カーネルの死によるものという部分は原作と同じだが、原作の兄を倒されたことに対する復讐ではなく、本作ではカーネルの死に連動して暴走した経緯に変更された。暴走を止めようとしたゼロに倒されたが、最後まで妄執にとらわれた原作とは違い、兄に関することを含め最後までゼロを憎まずに全幅の感謝を示し、想いながら息を引き取った。


ちなみに本項に掲載している彼女のイラストは岩本先生ご本人の描いたものだが先生曰く「求めるイメージが描くたび異なるので顔の雰囲気が毎回変わってしまう^^;」とのことで他のキャラたちと比べると顔がたびたび異なっている


レプリフォースゲリラ部隊の隊長でエックスがレプリフォース大戦時最初に交戦するボス。


元イレギュラーハンター第0特殊部隊所属でゼロとは同僚だった。


戦闘において、「戦場において、任務達成と生還のためにはどんなものでも利用する」を自身の信条としており、先遣部隊のハンター達の亡骸をゾンビとして利用してエックスを仕留めようとした。職業軍人として高い誇りを持ち、かつて所属していたイレギュラーハンターを、後述の理由もあって嫌っている。巧みな戦術とゼロに関する話をして心身ともにエックスを追い詰めたが、隙を突かれて瀕死に追い込まれ、無益な戦いに迷いその終結を願うエックスに対し「不完全な存在である人が造ったレプリロイドもまた不完全であるのは当然の事実であり、それを人間がイレギュラーとして否定し続けるかぎり、この戦いは終わらない」とその非情さを訴えながら力尽き死んでいった。語尾が「ね」となる口調で話す。


ゼロが最初に相手をするレプリシーフォース軍所属のエイ型レプリロイド。


任務中に助けられたカーネルをとても尊敬しており、カーネルの「部下を守り、敵を倒し、生還する」という教えを己の信条とし、自身も部下の命を大切にしていた。理想のためとはいえ、一般地区を鎮圧・破壊している自分達の行いに苦悩しており、イレギュラー事件現場にいながらカーネルを容疑者扱いして、武装解除を要求したゼロを許せず、部下を撤退させ一対一の戦いを挑むも敗れた。最期は彼の身を案じて戻ってきた部下共々、レプリロイドの自警団により破壊される。


生物研究所管理用マッシュルーム型レプリロイド。


エックスの前に立ちはだかるが、その姿はワイヤー・ヘチマールのような純粋無垢な様子が垣間見られ、その行動も一種の悪ふざけのようであった。エックスバスターの一撃で気絶させられエックスが保護しようとしたが、突如現れた謎のイレギュラーによって破壊される。


原作ゲームでの弱さから信じられないほど強化されたキャラ


凶暴な性格な上に強力な戦闘力の持ち主でダブルからは「イレギュラーハンターで勝てるレプリロイドはいない」と言われるほどの実力者。イレギュラーとして処理されかけていたところをジェネラルに助けられて、レプリフォースに所属するようになったが、クーデター後はイレギュラー時代の凶暴さを発揮。担当地区において作戦をそっちのけに捕虜を狩りの獲物にしたり、20秒以上生き延びた者たちを氷漬けにした『猛者の間』を作り出すようになった。『猛者の間』は「鉄クズのような奴らに与えた死に場所」で、それゆえに自らを「心優しき男」と評した。バニラアイスが好物で、特に『猛者の間』で食べるのを楽しみとしているが、食い散らかしている為、猛者の間は、バニラアイスの空容器で散らかっている。


捕虜を虐殺していた際にエックスとバッファリオとの2対1の戦いになり、そこそこの勝負を繰り広げるが実はキバトドスは一歩も動かずに戦っており、それに気づかされたエックスは動揺から隙が生じたことで、氷の刃で腹を貫かれ致命傷を負う。エックスを庇うために、盾となったバッファリオとの一対一の戦いになるが、勝利して氷漬けにした。怒りに燃えるエックスとの再戦では重装備のライドアーマーによる攻撃をものともせず、高純度エネルギーを用いた攻撃で火だるまにされながらも致命傷には至らず、バスターを乱発されても全くひるまずにエックスを追いつめて止めを刺そうとしたが、その矢先にジェネラルの存在を背後に感じ取り、恐怖するも既に遅く、彼の放った弾丸で処刑される。


序章では、フクロウルやビストレオと共にカーネルの指揮下で任務をこなしていたシーンが描かれたが、その際は本編のような残虐さは見せていなかった。


ゲーム同様オカマ口調だが、ミステリアスな雰囲気を持つ。


アイリスグループのネットワークを侵す「バグ」として出現。ネットワークにダイブしたアイリスの仲間のムラダを倒し、実際のボディを真四角に変形させた(完全に機能停止と言える状態であり、石化などに近い)。その後、ネットワーク世界にダイブしたゼロに倒される。ゼロを道連れにしようとするもののアイリスの活躍でそれすらも失敗に終わるが、逆流したウイルスをアイリスが浴びてしまい、彼女は意識不明の状態になってしまった。


アイリスに取り憑いた「バグ」を除去できるワクチンプログラムチップを所持しているレプリフォース陸軍所属のライオン型レプリロイド。


弱音を吐いた部下を殺害するなど粗暴な性格であり、自身も相当の自負があったが、アルティメットアーマーを装着したエックスにバラバラの残骸になるまで破壊され、ゼロが駆け付けた際にはワクチンチップを手にした右手だけしか残っておらず、エックスによると最後には命乞いをしていたらしく、「みっともない」と評された。


序章ではキバトドス同様に暴力的なシーンは描かれなかった。


レプリフォース参謀本部とレプリエアフォース軍所属のフクロウ型レプリロイド。


ジェネラルないしは、レプリフォースに絶対の忠誠を抱いており、戦うことへの迷いはない。プレストーリーや会話シーンへの登場が比較的多く、ジェネラルの右腕的存在であった事が窺えるが、連載時には打ち切りのため、ドラグーンと共に戦闘シーンがカットされたが、フクロウルは序章において1コマだけだが戦闘シーンが描かれた。


復刊版でも戦闘シーンは追加されず、レプリロイドの人知を超えた力を持つエックスを「イレギュラー」と卑下するも、結局とどめを刺されるシーンだけが書き下ろされた。


イレギュラーハンター第14特殊部隊(通称・白兵戦部隊)の隊長。


月刊誌連載時は連載が打ち切られた影響でゼロとの対峙など重要キャラを思わせる描写にも拘らず、再登場はすでにエックスに破壊されていた残骸としてであった。


2005年に発行された復刊版コミックではエックスと戦うシーンが描き下ろしで追加された。「イレギュラーに身を落としてでも“伝説”と戦いたい」と思い、エックスに戦いを挑む。自我を失ったエックスの力を「怯え」と見抜き軽く弾き飛ばすが、自我を取り戻しかけて涙を流しながら立ち上がったエックスに敗れ去った。


初登場時は「俺」であり口調も普通だったが、描き下ろしシーンでは古風な口調で一人称は「我」になっている。


原作ゲームと比べて比較的に裏で動いている


ゲームと同じくずんぐりむっくりな体格で語尾に「〜デシ」と付けるドジな性格を装っているが、実際は残忍な性格で、真の姿での初登場時は気絶したマシュラームを殺害した。デスフラワーではジェネラルとの戦いでエックスが疲弊したところに真の姿で登場し、顔だけ元の姿に戻して油断と動揺を誘ってから攻撃を加えた。その後、今回の全ての事件はシグマの考えた計画という事を喋り、一方的にエックスを攻撃するが、エックスが涙ながらに放ったノヴァストライクの一撃でボディを貫かれ敗北、残った「魂」とも言うべき球状のコアはバスターで粉砕された。


ゲーム版では最終ステージで相見える真の姿であるが、漫画では早い段階で登場した。第7話ではキバトドスの本拠地で戦闘を一部始終観ていたが、その際の目的は不明。


過去の登場人物編集

伝説として語り継がれているレプリロイド。人類が存亡の危機に瀕した時に現れると言われている。


相手の特殊武器を己が物とし、絶え間ない進化を続ける究極の能力を持つものこそが、「ROCKMAN」の継承者とされている。X3までは名前が偶に上がるか、主にシグマやVAVAなどの敵がエックスを「ロックマンX」と呼ぶ程度で姿は描かれなかったが、X4にてアイリスが自分とカーネルは「ロックマンの再来」として最初は1体のレプリロイドになるはずだった事やその開発コンセプトをゼロに語るシーンで、ロック(初代ロックマン)のシルエットが登場する。


ゼロの製作者とされる悪のマッドサイエンティスト。


本作ではX4のゼロの悪夢でちらっと登場しているのみ。



その他編集

連載終了に伴い、本編に登場することはなかったものの復刻版の書き下ろしおまけページなどで登場しているキャラ達。


※復刻版にて


ロックマンメガミックスにて


※pixivにて


メガミッション(復刻版)


※ギガミッション



余談編集

  • X4で打ち切られてしまった本作であるがエイリアアクセルなどのキャラに関しては復刻版の書き下ろしおまけページにて登場している。

  • 2019年に岩本氏とかつて展開された公式外伝カードダス「メガミッション」を手掛けたスタッフが組んだ新シリーズ「ロックマンXギガミッション」が発売されることが決定した。このシリーズのカードイラストはすべて岩本氏が担当している。



  • 令和3年8月11日から電子書籍版も発売され、より気軽に購読できるようになった。

関連イラスト編集

MMX Manga: X vs Octopus2016年度版 6月10日はロックマンXの日!?Merry Christmas

2017クリスマスロックマンX・20周年おめでとう!没案バスターバビューン!


関連タグ編集

ロックマンX

岩本佳浩

マーティ

イレギュラーハンターロックマンX:こちらは池原しげと氏が連載した作品。

ロックマンXギガミッション

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