データ
身長 | 42メートル |
---|---|
体重 | 3万トン |
別名 | ロボット怪獣(一時期はきちがいロボットと呼ばれていた) |
出身地 | バンダ星 |
概要
第38話「勇気ある戦い」に登場。
鉄資源不足に悩むバンダ星人が、鉄の強奪のために作ったロボット。
頭部からはビームを発射できるが、もともと戦闘用に作られたロボットではない(しかし、それでも性能は非常に高くウルトラセブンやウルトラ警備隊の攻撃をものともしなかった。もっとも奪って帰る以上、「戦利品」をやすやすと他者に渡すわけにはいかないため過剰とも言える防御力は必然とも言えるだろう。)。
外見も、側頭部の排気管(?)からは常に炎を吹き出し、目や口っぽい部分から垣間見える歯車状の機構、腹部のシャッター、重機のような腕部など、あたかも「歩くスクラップ工場」の如き無骨な出で立ちである。
普段は脚部を収納してバンダ星人の宇宙ステーションに連結されているが、活動する時は分離して降りてくる。
両腕がシオマネキのような左右非対称の大きさのハサミになっており、右腕の巨大なハサミで自動車を器用につまみ上げて腹部のシャッターに格納、宇宙ステーションに転送する。転送された自動車はステーション内で鉄の部分だけを抜き取られ、残りは捨てられるようだ(運転手はどうなるのかは不明)。
最初は箱根に出現し、霧を利用して30台の自動車を強奪する。
その後は渋滞が発生している各地の道路に出現し、次々と自動車を奪い去って行った。
ウルトラ警備隊が流した嘘の交通渋滞のニュースにつられて、「スペリウム爆弾」を搭載した自動車を飲み込み、バンダ星人の宇宙ステーションを破壊されるが、ステーションからの制御を失ったため暴走。前方に病院があるためウルトラ警備隊が迂闊に手を出せないのをいいことに暴れまわる。
セブンとの対決では、持ち前の装甲でエメリウム光線やアイスラッガーを跳ね返して優位に立ったが、セブンがミクロ化し、フルハシ隊員が持っていた新兵器「エレクトロHガン」の砲身に入って繰り出した、捨て身の体当たり攻撃「ステップショット戦法」を受けて大破した。
しかし、それでも動きを止めて擱坐しただけで原形はとどめており、最後の最後まで恐るべき耐久力を見せつけていた。
戦え!セブンガー
第一話に登場。漫画媒体とはいえ、実に54年振りの再登場となる。
午後3時30分、突如濃霧とともに出現し、高速道路にて渋滞していた自動車を次々と飲み込んでいった(偶然霧が降りたと考えるには出来過ぎであり、クレージーゴンが撒いた可能性が高い)。
現着したセブンガーとの交戦時には、右手の長いアームでセブンガーに近づく隙を与えなかったが、セブンガーに搭乗するハルキが(バコさんに習ったという)ボクシングを基としたインファイタースタイルを操縦にフィードバックしたことでボディのシャッターをアッパーカットで破られてしまい、回収した自動車を全て吐き出す羽目になる(運転手達はエアバッグが作動したため全員無事)。そこに追い討ちをかけるかの如くセブンガーの「必殺・怪獣破砕頭突き」を胴体にくらい、完全に擱坐した。
オオタ・ユカの見立てでは異星人の侵略兵器であるらしい。ヘビクラ・ショウタは黒幕のバンダ星人の存在を知っていたようだが、現在の立場が立場であるため深く言及をしていない。
ウルトラ怪獣擬人化計画
電撃版
エレキングと同時に公開された。
装甲がドレスのような形状にアレンジされており、一見優雅な雰囲気を醸し出しているが、不敵な笑みや狂気を帯びたような目つきなど、暴走状態に陥って暴れまわった原作のアブナイ雰囲気もある程度再現されている。
もちろん、大きなハサミ状の腕も健在。というか、各パーツがあたかも隻眼、義手、義足のようにも見え、キチガ……正気を失った目つきと相まって、スチームパンクロリィタ、あるいは身体欠損性愛を窺わせたりも。
ちなみに、デザインを担当したのは、『Xenosaga』やオーバーラップ文庫版『インフィニット・ストラトス』でキャラクターデザインを手がけたことで有名なCHOCO氏。まさかの著名デザイナーの参加は一部で大きな話題となった。
それが影響したかは定かではないが、第2回原画展で行われた人気投票では初登場ながら第8位と健闘している。
feat.POPComiccode
怪獣墓場学園の校内の片隅に残骸が置かれている。
校内に擬人化されたクレージーゴンがいるかは不明。
ウルトラジャーニー
ペダンシティーの住人のロボットとして登場。今回は擬人化されていない。
登場した時点で既にキングジョーたちによって破壊されており、残骸が時空の狭間を漂っていた。
ザ・グレイトバトルV
中ボスとして登場。
西部劇をモチーフとした作品の世界観に合わせてか木造となっているが、外見に反して防御力は高くプレイヤーからの攻撃を受け付けない。
ダメージを与える方法はザコ敵として登場するサボテグロンを食わせて内部で爆発させるのみ(本人は「ウマいものにはトゲがある」と意に介さず食べ続ける)。
余談
製造者であるバンダ星人は劇中では登場しておらず、宇宙ステーションのみ登場。それも名前が発覚したのは、モロボシ・ダンが確認されたステーションの写真を見て「バンダ星人の宇宙ステーションだ」と口を滑らせてしまったところだった(ちなみに、これにより「なぜ知っている」と怪しまれてしまった。まぁ、当然であろう)。
キングジョー同様、作中では「クレージーゴン」の名称は使われず、単に「バンダ星人のロボット」と呼ばれていた。
着ぐるみは右手のギミックが未完成のまま納品され、当初は左手にもギミックが付けられる予定だった。
文献によっては「バルタン星人のロボット」というどえらい誤記が見られる場合もあった(これは次回作においてバルタン星人の息子が実現させた)。
一部では「強すぎる」とまで称されたウルトラセブンを追い詰めた強敵として、キングジョーなどと並び称される強豪怪獣(獣ではないが)である(実際にキングジョー、ガンダー、にせウルトラセブンとこのクレージーゴンとの戦いでセブンは極端に負傷や疲弊していたり捨て身の攻撃を行っているため、この4つの戦いがセブンの身体に致命的なダメージを与えたのは容易に推測できる)。
これにアイアンロックスを加えて、「セブンはロボット(と美女)に弱い」というジンクスも囁かれるように(その後、次々作においてそれに拍車が掛かる事態に見舞われる)。
左右非対称のハサミを持つことから、モチーフはシオマネキと思われることが多いが、実際はザリガニ。それも監督を務めた飯島敏宏が子供の時見た左右でハサミの大きさが違うザリガニだった(飯島氏は当時シオマネキの存在を知らなかった)。
『ウルトラマンオーブ』第24話では、同エピソードの「サブタイをさがせ!」の答えになった。ジャグラスジャグラーが「実に勇気ある戦いだった!」と語るシーンがある。
セブンがビルに突っ込むシーンは本編第34話からの流用。
高速道路の一部のシーンは『ウルトラマンレオ』第46話でも使用された。ちなみにこの回は同じく車を食べてしまうハングラーが登場しており、どちらもミクロ化したウルトラマンに倒されるという共通点もある。
TVアニメ『おもいっきり科学アドベンチャーそーなんだ!』の第17話には、このクレージーゴンを彷彿とさせる巨大ロボットが登場している。
関連イラスト
関連タグ
クレバーゴン - 所謂リメイク怪獣。