時の列車、デンライナー。
概要
『仮面ライダー電王』は、歴代で最初の電車に乗るライダーである。というか唯一無二である。
その作中に登場する仮面ライダーたちが乗る電車が時の列車であり、いわば一種の巨大なタイムマシンの役目を果たしている。
普段は時の砂漠(後述)と呼ばれる超空間を張り巡らされる線路に沿って巡行し、キングライナーの様な駅も存在する。
時の列車は「列車」故、時の砂漠内においては線路の上を走ることが基本である。故に、時の砂漠に存在する線路を破壊することは、列車そのものの崩壊に繋がってしまう。
通常の三次元空間においては無限にレールを敷設して空中を走る事が可能で、本来の列車ならば絶対に有り得ないジェットコースターや曲芸飛行の様な航路で走行が可能となる。この線路は列車が完全に通過したら自動的に回収され、また列車の前に敷設される仕組みになっているため、立つ鳥跡を濁さずの言葉通りその時代には影響を及ぼさない。
設定が便利だったりする為、『電王』終了後もかなり出番がある反面、車体が破壊されたり、転覆したりする事も意外と少なくない。
時の砂漠
時の列車が航行する、通常次元とは別の超空間。『仮面ライダージオウ』に登場するタイムマジーンが通行するいかにもな超空間(有体に言えばドラえもんに出てきそうな空間)と違い、西部劇を思わせる無限に広がる荒野のような空間である。
『電王』において時間とは「記憶」と密接なつながりがあり、その記憶により生じる時の砂が一面に広がっている。イマジンの契約者がバサバサ落としたり、契約前の不完全態のイマジンの肉体を構成するのもこの砂である。
基本的にこの空間に入るためにはチケットが必要で、イマジンが過去に飛んだ場合には契約者の記憶を辿り「最も印象に残った日」の刻まれたチケットを手に入れることで、過去への移動が可能となる。
ちなみに時の砂漠内では窓を開けても特に問題は無いようで、作中何度も登場人物やイマジンが生身で外に飛び出している他、オーナーに至ってはデンライナーに走って追いついていた。また、ネガデンライナーを追ってきたキャッスルドランも普通にこの中に突っ込んで行ってデンライナーを追尾している。おそらくキャッスルドラン自体がタイムマシンであるからと思われる(詳細はキャッスルドランの項目を参照)。
また『仮面ライダー大戦』ではシャドーラインの保有するクライナーが普通に通行し、デンライナーを体当たりで一時的に破壊した。ここまでくると、いったいどうすれば時の砂漠に入れるのか、もはや皆目見当もつかない。
無機物を操る力を持つオクトイマジンにより、線路が巨大なドラゴンに変形して暴れ回った事もあった。
登場する時の列車一覧
デンライナー(仮面ライダー電王)
主役である電王が搭乗する、新幹線型の列車。本作におけるライダーマシン(バイクのマシンデンバードが操縦席にドッキングすることで動く)。該当項目参照。
NEWデンライナー(仮面ライダーNEW電王)
NEW電王が搭乗する次世代のデンライナー。
『さらば電王』以降は元祖デンライナーも内部設計がこちらの物に一新されている。
ゼロライナー(仮面ライダーゼロノス)
2号ライダー・ゼロノスが動かす2両編成の蒸気機関車型の列車。該当項目参照。
キングライナー(駅長)
デンライナーのオーナーにそっくりな時の駅の駅長が保有する二階建て新幹線型の列車。全長172m。
歴史の分岐点が近い所に現れ、その分岐点を保護する役目を担う。『平成ライダーFOREVER』では、本家電王とアナザー電王の最終決戦の場となった。
普段は時の駅の橋やホームなどに擬態しており、有事に変形してデンライナーなどの列車と合体する(というか格納あるいは装着)。そのパワーは絶大で、デンライナーの武装でも倒すのが難しかった線路龍を粉々にしてしまうほど。
ガオウライナー(仮面ライダーガオウ)
映画『俺、誕生!』で時空犯罪者・牙王が掘り出した超古代製の時の列車。新幹線型。戦闘時には先頭車両「キバ」が展開しワニのような外見になる。
神の列車の異名を持ち、専用パス「インフィニティチケット」を使用することで、線路の運航を無視して移動、キバで世界に嚙り付いて時間を改変できる。
ネガデンライナー(仮面ライダーネガ電王)
キバとのコラボ映画『クライマックス刑事』にて登場した悪の首領ネガ電王が保有する漆黒のデンライナー。内部にギガンデスを格納している。
幽霊列車(仮面ライダー幽汽)
『さらば電王』に登場した亡霊の王死郎の保有する列車。時の列車ではないが、あの世とこの世を行き来できる亡霊機関車。
アナザーデンライナー(アナザー電王)
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』に登場したアナザー電王並びにその親分であるスーパータイムジャッカー・ティードの保有する禍々しいデザインのデンライナー。
映画が始まって数分で脱線して半壊した。