基礎データ
全国図鑑 | No.711 |
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ぶんるい | かぼちゃポケモン |
タイプ | ゴースト / くさ |
たかさ | 0.7m/0.9m/1.1m/1.7m |
おもさ | 9.5kg/12.5kg/14.0kg/39.0kg |
とくせい | ものひろい / おみとおし / ふみん(隠れ特性) |
他言語版の名称
英語 | Gourgeist |
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イタリア語 | Gourgeist |
スペイン語 | Gourgeist |
フランス語 | Banshitrouye |
ドイツ語 | Pumpdjinn |
進化
バケッチャ→ パンプジン(通信交換)
概要
「ポケモンXY」(第6世代)から登場するバケッチャの進化系で、オーロットの対となっているポケモン。
黒くなったカボチャの下半身からヘタのような土気色の首がにょきーと伸び、フサフサの葉毛は腕を兼ねたサーモンピンクのロングヘアーになる等、どこか人間の女性に近い風貌となった。
胴体の穴も笑う顔のようになり、暗い場所ではランプのように光を放つ。また、アホ毛型のヘタや八重歯も健在であり、バケッチャの名残は残っている。
見ての通り、ハロウィンがモチーフとなったポケモンで、シーズンが近づくと題材としたイラストが数多く投稿される。
しかし可愛らしい外見とは裏腹に、その生態は他のゴーストタイプよろしく残忍。
主に新月の夜に活動し、聴くと呪われる不気味な声で歌いながら街中をさまよい、胴体からはあの世で苦しむ死者のうめき声を響かせる。
そして、出会った人間を自由自在に動かせる髪の毛の腕で締め付け、悶え苦しむ姿を見ながら楽しそうに歌うという、かなり危険な部類のポケモン。
しかもそのまま民家のドアをノックし、開けた人間をあの世に連れて行くという伝承まであり、こっちが近寄らなくてもあっちから襲って来るのだからたまったものではない。地元の人々はどうやって身を守って来たのか気になる所。
進化前共々、明示的にサイズの違いがあるのも特徴的。
「小」「中」「大」「特大」の4つのサイズに分かれ、最少と最大では倍以上も身長体重が変わる。ステータスも異なり、大きくなるほど火力と耐久力が増しタフになるが、その分動きが鈍くなる。
人を攫う時も各々の体格を活かしており、小さいパンプジンは子供のフリをして大人を誑かし、大きいパンプジンは大人のフリをして子供を拐かす。
特大サイズに至ってはパワーにものをいわせ、誰彼構わず強引に連れて行くという。
名前は「パンプキン(カボチャ)」とアラブ地域の伝承に登場する精霊「ジン」が由来と思われる。
ジンはアラビアンナイトでランプの魔神として登場するからだろうか。
ちなみに上半身部分には実体が無く、ポケパルレで触る事が出来ない。しかし、本人には触られている感触はあるようだ。
ゲームでの性能
サイズ | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|---|
小 | 55 | 85 | 122 | 58 | 75 | 99 |
普通 | 65 | 90 | 122 | 58 | 75 | 84 |
大 | 75 | 95 | 122 | 58 | 75 | 69 |
特大 | 85 | 100 | 122 | 58 | 75 | 54 |
合計種族値はどのサイズも494。サイズによって種族値が変わる部分(HP、攻撃、素早さ)を除けば防御が付きぬけて高い。一方特攻は低く特防はまあまあといった所。
特大サイズだとHPと攻撃が伸び物理受けとして優秀。逆に小サイズはサザンドラをギリギリ抜ける素早さが売りだが同時に攻撃・HPも大きく下がってるため中途半端気味。
同じタイプのオーロットと比べると攻撃力は劣っているが、小サイズの素早さや特大サイズの耐久力に、「かげうち」「だいばくはつ」など差別化できる点は多い。
一方、設定に反して「ほろびのうた」は覚えない。
登場後しばらくは、一致技の候補が威力控えめの「タネばくだん」と、2ターンかかる「ゴーストダイブ」だった為、やや火力面で不安があった。
しかし第8世代からは、長い髪腕を使うのであろう「パワーウィップ」と、対戦では活躍する「ポルターガイスト」を習得し、最高火力を一気に更新した。
ゴーストタイプお得意の「おにび」を撒いたり、タイプ相性によってガルーラやウォッシュロトムに交換出しすることができ、「いわなだれ」があればファイアローも返り討ちにできる。タイプの関係上、キノガッサにも滅法強い。
また、アローラナッシー同様、くさタイプなのに「かえんほうしゃ」「だいもんじ」を覚えられる稀有なポケモンだが、こちらは特攻が低いのでイマイチ活かしきれない。
実際に発売から少し経過した頃からシングルでよく見かけるようになり、レーティングでもそこそこ高い使用率を誇っていた。中でも一番人気なのは耐久がうんと高い特大サイズ。その後、特殊型メガガルーラやメガボーマンダ、メガバシャーモといった苦手なアタッカーが出るにつれて採用率は下がっていったが、それでもランドロスやドリュウズといったじめんタイプ相手を中心に粘り強く立ち回っている。
また、「ハロウィン」という専用技を持ち、相手のポケモンにゴーストタイプを追加するという今までにない技となっている。
シングルではタイプ一致の弱点を付加するくらいで扱いが難しいが、ダブルでは味方のバンギラスに使い、4弱点を克服するという戦法が提案されている。
ちなみにパンプジンは一度この技を忘れてもレベルアップで最大4回まで覚えられる(バケッチャは3回)。SMでは「ハロウィン」をZワザ化することでなんと全能力上げることが可能になった。ついでに次に放つゴーストタイプの技で効果抜群を与えられるためなかなか強力。
対戦で使うなら、特性は基本的に「おみとおし」一択。隠れ特性の「ふみん」は元々くさタイプとして「キノコのほうし」や「ねむりごな」を無効化できるためあまり採用されない。
ちなみにふみん持ちは、初出の第六世代では中サイズしか捕獲できなかった(唯一の出現場所であるフレンドサファリのバケッチャは中サイズしか出現しないため)が、ふみんを含むいずれかの特性を持つ特大サイズのバケッチャの配布企画が日本では2015年10月に、海外では2014年10月にそれぞれ実施され、剣盾のDLC第一弾「鎧の孤島」にて漸く小・大サイズのふみん持ちバケッチャが入手できるようになった。
アニメのパンプジン
CV: 伊東みやこ
続く83話では、新たに「タネばくだん」を習得していたことが判明。
こちらでは上半身にも実体があり、普通に触れる仕様となっている。
余談
先述のあれこれを考えると、彼女達は呪い殺した人間をあの世で苦しめ、そのうめき声を聞いて楽しんでいるのかもしれない。死体蹴りならぬ魂蹴りをする辺り、人でなしと呼ばれるドヒドイデを超えるえげつなさである。
進化前のバケッチャは彷徨う魂を導いていたのに、どうしてこんな凶暴になってしまったのか。
また、呪いの歌はパンプジンそのものの鳴き声ではなく、死者側の声とも解釈できそうである。
関連イラスト
関連タグ
ランプラー:同じく照明器具がモデル。
秦こころ:似てる。