基礎データ
全国図鑑 | No.0711 |
---|---|
マウンテンカロス図鑑 | No.064 |
ガラル図鑑 | No.192 |
ローマ字表記 | Pumpjin |
ぶんるい | かぼちゃポケモン |
タイプ | ゴースト / くさ |
たかさ | 0.7m(小)/0.9m(中)/1.1m(大)/1.7m(特大) |
おもさ | 9.5kg(小)/12.5kg(中)/14.0kg(大)/39.0kg(特大) |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | ものひろい / おみとおし / ふみん(隠れ特性) |
タマゴグループ | ふていけい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | パンプジン | pumpkin(英語でカボチャ)+人+ジン |
英語・スペイン語・イタリア語 | Gourgeist | gourd(ウリ科)+geist(精神・霊魂) |
ドイツ語 | Pumpdjinn | pumpkin(英語でカボチャ)+Dschinn(ジン) |
フランス語 | Banshitrouye | banshee(バンシー)+citrouille(カボチャ)+trouille(恐怖) |
韓国語 | 펌킨인 | pumpkin(英語でカボチャ)+인(in、人) |
中国語 | 南瓜怪人 | 南瓜(nánguā、カボチャ)+怪人(guàirén) |
ヒンズー語 | गौरगाइस्ट | 英語名の音写 |
ロシア語 | Гургайст | 英語名の音写 |
タイ語 | พัมพ์จิน | 日本語名の音写 |
ふつうのサイズ
言語 | 名称 |
---|---|
日本語 | ふつうのサイズ |
英語 | Average Size |
ドイツ語 | Größe M |
スペイン語 | Tamaño Normal |
フランス語 | Taille Normale |
イタリア語 | Normale |
韓国語 | 보통 사이즈 |
中国語 | 普通尺寸 |
インドネシア語 | Ukuran Normal |
タイ語 | ขนาดปกติ |
トルコ語 | Orta Boy |
ちいさいサイズ
言語 | 名称 |
---|---|
日本語 | ちいさいサイズ |
英語 | Small Size |
ドイツ語 | Größe S |
スペイン語 | Tamaño Pequeño |
フランス語 | Taille Mini |
イタリア語 | Mini |
韓国語 | 작은 사이즈 |
中国語 | 小尺寸 |
インドネシア語 | Ukuran Kecil |
タイ語 | ขนาดเล็ก |
トルコ語 | Küçük Boy |
おおきいサイズ
言語 | 名称 |
---|---|
日本語 | おおきいサイズ |
英語 | Large Size |
ドイツ語 | Größe L |
スペイン語 | Tamaño Grande |
フランス語 | Taille Maxi |
イタリア語 | Grande |
韓国語 | 큰 사이즈 |
中国語 | 大尺寸 |
インドネシア語 | Ukuran Besar |
タイ語 | ขนาดใหญ่ |
トルコ語 | Büyük Boy |
とくだいサイズ
言語 | 名称 |
---|---|
日本語 | とくだいサイズ |
英語 | Super Size |
ドイツ語 | Größe XL |
スペイン語 | Tamaño Extragrande |
フランス語 | Taille Ultra |
イタリア語 | Maxi |
韓国語 | 특대 사이즈 |
中国語 | 特大尺寸 |
インドネシア語 | Ukuran Super |
タイ語 | ขนาดใหญ่พิเศษ |
トルコ語 | Süper Büyük Boy |
進化
概要
「ポケモンXY」(第6世代)から登場するバケッチャの進化系で、オーロットの対となっているともいえるポケモン。
黒くなったカボチャの下半身からヘタのような土気色の首がにょきーと伸び、フサフサの葉毛は腕を兼ねたサーモンピンクのロングヘアーになる等、どこか人間の女性に近い風貌となった。
胴体の穴も笑う顔のようになり、暗い場所ではランプのように光を放つ。また、アホ毛型のヘタや八重歯も健在であり、バケッチャの名残は残っている。
見ての通り、ハロウィンがモチーフとなったポケモンで、シーズンが近づくと題材としたイラストが数多く投稿される。
しかし可愛らしい外見とは裏腹に、その生態は他のゴーストタイプよろしく残忍。
主に新月の夜に活動し、聴くと呪われる不気味な声で歌いながら街中をさまよい、胴体からはあの世で苦しむ死者のうめき声を響かせる。
そして、出会った人間を自由自在に動かせる髪の毛の腕で締め付け、悶え苦しむ姿を見ながら楽しそうに歌うという、かなり危険な部類のポケモン。
しかもそのまま民家のドアをノックし、開けた人間をあの世に連れて行くという伝承まであり、こっちが近寄らなくてもあっちから襲って来るのだからたまったものではない。地元の人々はどうやって身を守って来たのか気になる所。
進化前共々、明示的にサイズの違いがあるのも特徴的。
「小」「中」「大」「特大」の4つのサイズに分かれ、最少と最大では倍以上も身長体重が変わる。ステータスも異なり、大きくなるほど火力と耐久力が増しタフになるが、その分動きが鈍くなる。
人を攫う時も各々の体格を活かしており、小さいパンプジンは子供のフリをして大人を誑かし、大きいパンプジンは大人のフリをして子供を拐かす。
特大サイズに至ってはパワーにものをいわせ、誰彼構わず強引に連れて行くという。
名前は「パンプキン(カボチャ)」とアラブ地域の伝承に登場する精霊「ジン」が由来と思われる。
ジンはアラビアンナイトでランプの魔神として登場するからだろうか。
ちなみに上半身部分には実体が無く、ポケパルレで触る事が出来ない。しかし、本人には触られている感触はあるようだ。
ゲームでの性能
サイズ | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
小 | 55 | 85 | 122 | 58 | 75 | 99 | 494 |
普通 | 65 | 90 | 122 | 58 | 75 | 84 | 494 |
大 | 75 | 95 | 122 | 58 | 75 | 69 | 494 |
特大 | 85 | 100 | 122 | 58 | 75 | 54 | 494 |
合計種族値はどのサイズも494。サイズによって種族値が変わる部分(HP、攻撃、素早さ)を除けば防御が付きぬけて高い。一方特攻は低く特防はまあまあといった所。
特大サイズだとHPと攻撃が伸び物理受けとして優秀。逆に小サイズはサザンドラをギリギリ抜ける素早さが売りだが同時に攻撃・HPも大きく下がってるため中途半端気味。
同じタイプのオーロットと比べると攻撃力は劣っているが、小サイズの素早さや特大サイズの耐久力に、「かげうち」「だいばくはつ」など差別化できる点は多い。
一方、設定に反して「ほろびのうた」は覚えない。
登場後しばらくは、一致技の候補が威力控えめの「タネばくだん」と、2ターンかかる「ゴーストダイブ」だった為、やや火力面で不安があった。
しかし第8世代からは、長い髪腕を使うのであろう「パワーウィップ」と、対戦では活躍する「ポルターガイスト」を習得し、最高火力を一気に更新した。
ゴーストタイプお得意の「おにび」を撒いたり、タイプ相性によってガルーラやウォッシュロトムに交換出しすることができ、「いわなだれ」があればファイアローも返り討ちにできる。タイプの関係上、キノガッサにも滅法強い。
また、アローラナッシー同様、くさタイプなのに「かえんほうしゃ」「だいもんじ」を覚えられる稀有なポケモンだが、こちらは特攻が低いのでイマイチ活かしきれない。一応、物理技なら「ニトロチャージ」を覚える。
実際に発売から少し経過した頃からシングルでよく見かけるようになり、レーティングでもそこそこ高い使用率を誇っていた。中でも一番人気なのは耐久がうんと高い特大サイズ。その後、特殊型メガガルーラやメガボーマンダ、メガバシャーモといった苦手なアタッカーが出るにつれて採用率は下がっていったが、それでもランドロスやドリュウズといったじめんタイプ相手を中心に粘り強く立ち回っている。
また、「ハロウィン」という専用技を持ち、相手のポケモンにゴーストタイプを追加するという今までにない技となっている。
シングルではタイプ一致の弱点を付加するくらいで扱いが難しいが、ダブルでは味方のバンギラスに使い、4弱点を克服するという戦法が提案されている。
ちなみにパンプジンは一度この技を忘れてもレベルアップで最大4回まで覚えられる(バケッチャは3回)。SMでは「ハロウィン」をZワザ化することでなんと全能力上げることが可能になった。ついでに次に放つゴーストタイプの技で効果抜群を与えられるためなかなか強力。
対戦で使うなら、特性は基本的に「おみとおし」一択。隠れ特性の「ふみん」は元々くさタイプとして「キノコのほうし」や「ねむりごな」を無効化できるためあまり採用されない。
ちなみにふみん持ちは、初出の第六世代では中サイズしか捕獲できなかった(唯一の出現場所であるフレンドサファリのバケッチャは中サイズしか出現しないため)が、ふみんを含むいずれかの特性を持つ特大サイズのバケッチャの配布企画が日本では2015年10月に、海外では2014年10月にそれぞれ実施され、剣盾のDLC第一弾「鎧の孤島」にて漸く小・大サイズのふみん持ちバケッチャが入手できるようになった。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:『ポケモンマスターズ』のマジコスオニオンのバディ
アニメ版
- ムサシ
- パンプ伯爵の執事(XY82話)
- カルネ
漫画版
番外作品
ポケモンGO
2021年のハロウィンイベントに実装。
交換進化の宿命か、交換を経ずでの進化用のアメが200、解放アメが75も必要であるうえに、実用性を求めるならXXLの個体を厳選しなければならない苦行を強いられる。
攻撃型のオーロットに比べて防御寄りのパンプジンは総合ステータスが高いのにもかかわらず、goバトルリーグではオーロットが使われパンプジンはほぼ使われない。採用する通常技が「シャドークロー」なのか「たたりめ」なのかの差があまりに大きいためである。「はっぱカッター」も覚えるが、この技を使うにもトロピウスやウツボットといった優秀なポケモンがおり、わざわざパンプジンを起用する理由がない。
パンプジンが採用されるゲージ技も基本的にオーロットと同じ。「だいもんじ」は重すぎてほぼ使われない。
しかし、特殊リーグ「陽光カップ」では、トップクラスの採用率だったポケモンに刺さるメタポケモンとして評価されている。通常技を「はっぱカッター」にすることでノーマルタイプにもダメージが入り、HPを削っていった。特にヤルキモノの技に全て耐性があるために完封できたことが採用率を一気に上げた。
2023年6月、オーロットが環境であまりにも活躍し過ぎたためか、「タネばくだん」が威力+5、必要チャージ量+5という調整が入ってしまった。これにより、パンプジンも実質弱体化の巻き添えを食らってしまった。
ポケモンマスターズ
オニオン(シーズン22)&パンプジン
エピソードイベント「異界とつながる夕闇の宴」でオニオン(シーズン22)のバディとして登場。大きさはとくだいサイズ。
まさにハロウィンにぴったりなポケモンであり、パンプジンも楽しんでる模様。…なお、胴体からは聴こえる人の声はいつもより大きい模様。
ちなみに同イベントでくさタイプを愛するがお化けの類が苦手なジムリーダー・ナタネとパンプジンの絡みがあり、じっくり観察したいがやはり怖かった模様である(しかし…)。
技
たたりめ | 相手が状態異常のときは威力が2倍になる |
---|---|
ディフェンダーG | 味方全員の防御を2段階あげる |
ハロウィン | 相手のゴーストタイプ抵抗を1段階さげる |
お楽しみに……! | いろいろな追加効果の中から0~5つが発動する。味方全員の急所率を3段階あげる |
バディーズ技
おそろいの仮面で驚かすゴーストレイ |
---|
★6EXアップ後、初めてバディーズわざをつかったときだけボルテージが2段階あがる |
パッシブスキル
被攻撃時技ゲージ増加9 | 技で攻撃を受けたときに自分のわざゲージを1増やす |
---|---|
異常解除 | 初めて自分が状態異常になったときだけ自分の状態異常を解除する |
初ピンチ時HP回復4 | 初めてピンチになったときだけ自分のHPを最大HPの約40%回復する |
その他
2024年のハロウィンシーズンでは、トレーナーズサロンの外にてパンプジンが登場している。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
ムサシのパンプジン
- CV: 伊東みやこ
- XY編82話にて、パンプ伯爵のバケッチャ王子がムサシのバケッチャに惚れた事でメガクチートに釣られて通信交換し進化。進化した事でバケッチャ王子の恋が冷め、その態度にムサシが怒った事で再び通信交換で手持ちに戻った。
- 性別は♀️(ムサシは当初知らなかったが、コジロウは知っていた様子)で、珍しい特大サイズ。こちらでは上半身にも実体があり、普通に触れる仕様となっている。
- 詳細は当記事にて
- XY82話:パンプ伯爵の執事が3体所持している。また同話ではコジロウがパンプジンの仮装をしていたが、妙に似合っていた。
- SM94話:原作同様にアローラ地方にはいないポケモンなのだが、ゴーストポケモン達による夢の世界に出現する。
- カルネのパンプジン
- 新無印のマスターズトーナメントで登場。ワタルのギャラドスを「ハロウィン」等のトリッキーな戦術で翻弄して倒している。セミファイナルのダンデ戦ではゴリランダーに敗北した模様。
- 上述の通り、同族をゲットしているムサシはワタル戦においてその勇姿に興奮しており、ダンデ戦でパンプジンが敗北した際には落ち込んでいた(また、公式Twitterでのアフターストーリーでは自身のパンプジンを思い浮かべている)。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
12章でクロケアの手持ちで登場。おおきいサイズで、5人組が苦戦したフレア団の4匹のニャスパーやエックスのエレク(ライボルト)を抑え込む高い実力を持つ。
余談
先述のあれこれを考えると、彼女達は呪い殺した人間をあの世で苦しめ、そのうめき声を聞いて楽しんでいるのかもしれない。死体蹴りならぬ魂蹴りをする辺り、人でなしと呼ばれるドヒドイデを超えるえげつなさである。
進化前のバケッチャは彷徨う魂を導いていたのに、どうしてこんな凶暴になってしまったのか。
また、呪いの歌はパンプジンそのものの鳴き声ではなく、死者側の声とも解釈できそうである。
関連イラスト
関連タグ
0710.バケッチャ→0711.パンプジン→0712.カチコール
同複合タイプ
関連ポケモン等
- ランプラー:同じく照明器具がモデル。
その他
- パンロット
- ハロウィン / ジャック・オ・ランタン
- カボチャ
- 秦こころ:似てる。