「アタシの美しさには男も女もないの♡」
概要
アニメ『ポケットモンスター』シリーズにおいて度々(初期は頻繁に)、そして唐突に現れるコジロウの女装姿。
相方のムサシにも言えることだが、元が美形でスタイルもいいため、何を着ても似合ってしまう。
そのクオリティは非常に高く、全国のジュンサーやジョーイを正確に見分けられるあのタケシでさえ見破れないほど。
女装の目的は、大抵は仕事(=ピカチュウ強奪)。サトシ一行を油断させるためなのかもしれないが、どう見ても本人が楽しんでいるだけとしか思えない場合がほとんど。
毎回の名乗り口上のアレンジにやけに凝っていた無印編では、ほぼ登場のためだけに女装したのでは……という回もある。
女装といえば主人公・サトシも度々(BWまでは各シリーズで1回)披露しているが、こちらはジム戦のためだったり人助けのためだったりとやむを得ない事情で、本人は乗り気でなかった。
いずれ女装で共演する日が……なんてことも?
ラブリーチャーミーな女装歴
無印編
- 第15話「サントアンヌごうのたたかい!」
「俺ってェ、コギャルがチョ~似合うのかしら?」
記念すべき初女装回。
ムサシと共にギャル風の女子高生に扮し、サントアンヌ号でのパーティー券をサトシ一行に渡す。
声の低さを怪しまれないようにするためか、ムサシの台詞の頭に「チョ~(超)」を付けることに専念していた。
- 第18話「アオプルコのきゅうじつ!」
「サービス、サービス♡」
2回目にして最高傑作(?)。
アオプルコのビーチにて、海の家の主人.リュウの借金返済のためサトシたちが企画した「日焼け美女と仮装ポケモンコンテスト」に、ムサシ共々乱入。
何と、ムサシ並みに露出度の高いビキニの水着姿で登場した。胸の部分は詰め物ではなく、風船のような物に空気を入れるタイプ(ビキニのフロントホックに空気を入れるギミックがある模様)。
Aパートで普通のウェイター姿で登場している分、その衝撃度は相当なものであった。
ちなみに上述の「アタシの美しさには~」の台詞は、この時カスミに「アンタ男でしょ!?」とツッコまれてさらっと返したもの。
この回は「女装が生々しい」という理由で、海外では未放送となっている。
- 第22話「ケーシィ!ちょうのうりょくたいけつ!」
ヤマブキシティに到着したサトシたちをフラガール風の衣装で出迎え、「この町を訪れた100万人目の客」と偽って建物の中へ誘導。隙を見てピカチュウを奪い、サトシたちを閉じ込めた。
この時、ムサシ共々サトシの頬にキスしている。
なかなか気合いの入った変装だったのか、解く際も一瞬とはいかず数秒を要していた。
- 第28話「ロコン!ブリーダーたいけつ!」
ムサシとコジロウの性別逆転現象その1。
開いていたポケモン用のビューティーサロンを巨大なステージへと変形させ、自身らも宝塚風の衣装で名乗りを上げる。
しかしなぜかムサシが王子様風の衣装、コジロウがお姫様風のドレス姿であった。
そのままサトシたちとのバトルに発展するのだが、コジロウは口上の時点から女性口調を貫き通すという徹底ぶり(ムサシは普段通りの口調だった)。
この時の衣装は第88話「ピンクのポケモンじま!」や、AG編第47話「エネコとアロマテラピー!」でも登場している。
- 第50話「トゲピーはだれのもの!?」
(後のカスミの)トゲピーのタマゴを奪うため、ムサシと共にタマゴ売りの女性に変装(表情は隠れている)。
「タマゴなら自分たちも持っている」と言ったサトシにムサシが「どれどれ?」と近づく一方で、コジロウはタケシに「見せて~?」と必要以上に迫った。
- 第53話「こどものひだよぜんいんしゅうごう」
「こどもの日の特別サービスだわよ♡」
今世紀最大のポケモンマジシャン「ドロシー&ドローン」という設定で保育園に現れ、マジックショーを披露。ピカチュウをニャースとすり替えて奪おうとした。
主にマジックを進めたのはムサシで、コジロウはアシスタント役だったが、合いの手が「ア~ン♡」「イヤ~ン♡」というやたら色っぽいものであった。
- 第54話「けいさつけんガーディ」
「いー感じ♡」
訓練学校のガーディたちを奪うため、ムサシと共にジュンサーに扮装(服装のみ)。
車の上から飛び降りる時など、細かい仕草はムサシより女性らしかった。
- 第61話「ハナダジム!すいちゅうのたたかい!」
「やっぱ観客の前だと気合いが入るなぁ!」
性別逆転現象その2。
ハナダジムで開催された水中バレエショーにムサシと共に乱入。人魚姫役のカスミに負けず劣らず美しいバレリーナ姿を披露した。
この時の衣装は第122話「キレイハナのバトルダンシング!」でも登場している。
- 第76話「こおりのフィールド!ほのおのたたかい!」
「お二人さん、空いてるポケモンセンターがあるわよ♡」
リーグ会場内のポケモンセンターがどこも満員で途方に暮れていたサトシたちを、ナースに扮して誘い出す。
髪は元のコジロウのままだが、眼鏡とマスクで顔を隠していたためバレなかった。
- 第100話「ニドランのこいものがたり!」
性別逆転現象その3。
♂と♀のニドランを奪うため、結婚式風の演出で登場。
ムサシが新郎役でタキシード姿を、コジロウが新婦役でウエディングドレス姿を披露した。
- 第110話「ニョロモとカスミ」
「しびれごな」を吸ったムサシを治すため、カスミから水草を分けてもらおうと、幼子を抱える未亡人風の母親に扮装(子供役はニャース)。
ニャースがムサシの名を出したためバレてしまったが、名乗りを上げた時はメイクを拭っただけで、なぜかドレス姿のままバトルに発展した。
- 第151話「ワニノコはだれのもの!?サトシVSカスミ!」
「ワタクシたちから勝利のレイを……」
ワニノコゲットを巡るサトシVSカスミのバトル終了後、一行が疲れている時を狙ってムサシと共に真っ赤なドレス姿で登場。
ソーナンスが出てきたせいで早々にバレてしまった。
- 第226話「エーフィとサクラ!エンジュシティふたたび!!」
「答えてあげるが世の情けどすえ♡」
踊りの先生に成り済ましてエンジュシティを訪れ、踊りを習おうとしたサツキたち(サクラの姉)のポケモンを奪おうとする。この時はムサシを「ムサシ姐さん」と呼んでいた。
ウツボットに呑まれかけてカツラが脱げるというハプニングも。
アドバンスジェネレーション編
- 第50話「ポケモンコンテスト・ハジツゲ大会!!」
「オホホホ♡」
性別逆転現象その4。
コンテストの会場付近で売るポロックの効果をアピールするため、サクラ役として派手めのマダムに変装(サボネアも派手なメイクを施し色っぽく振る舞っていた)。
変装を解く寸前にちゃっかりウインクをしていたり。
- 第125話「サイユウシティ到着!長靴をはいたニャース!?」
「聖火ゲットだわ♡」
ホウエンリーグの聖火を盗み出すため、ムサシはジュンサーに、コジロウはジョーイに変装。
本物のジュンサーらにバレた後も、名乗る直前まで高音ボイス+女性口調を貫いた。
- 第156話「ウソハチと忍者スクール!!」
ありそうでなかったムサシへの変装。
ムサシが影分身をしていると見せかけるため、ニャース共々彼女に成り済ます。
影分身自体は早々に見破られたものの、変装自体はなかなかのクオリティであった。胸は入れていないが、体型は本物に負けていない。
- ED「GLORY DAY ~輝くその日~」
2回目のサビ部分、画面右上に注目すると牧場の少女風の服装のコジロウを確認できる。
ダイヤモンド&パール編
- 第146話「ポケモンコンテスト!スイレン大会!!」
「スイレンリボン、ゲットよ~♡」
風邪をひいたムサシの代わりに、キャンディ・ムサリーナに扮してポケモンコンテストに出場。
最初こそ乗り気でなかったが、一次審査で観客の歓声を浴びるうちにテンションが上がり、二次審査ではポケモンを出す時にモンスターボールに口づけるなどすっかりノリノリに。準決勝でヒカリを破り、そのまま優勝してしまった。
ちなみに本家ムサリーナとの違いは瞳の色と、一房だけ青色(=コジロウの髪色)のまま残してある前髪。
ベストウイッシュ編
シリーズ前半、ロケット団の3人がシリアスキャラになっていたこともあり、残念ながらコジロウの女装はなし。
その代わり(かどうかはわからないが)、この人が2度にわたって女装を披露している。
シリアス化が起きていなかった場合、こんなコジロウが見られたかも?
XY編
- 第57話「バニプッチ・パニック!ホワイトアウトはこおりごおり!!」
「あ~ら、可愛いバニプッチちゃん♡」
ポケモンセンターに保護されていたバニプッチを捕獲すべく、ムサシやニャースと共にジョーイに変装。
実に約10年振りのジョーイコスである。
- 第82話「パンプジンフェスティバル!さよならバケッチャ!?」
パンプジンフェスティバル(ハロウィーンの仮装大会のようなお祭り)に、パンプジンに仮装して参加。♀を意識したかどうかは不明だが、パンプジンの元々の外見が人間の女性に近いため、女装にしか見えなかった。
あまりに自然な登場で、誰からも何もツッコまれなかった。
ちなみにパンプジンに変装しているにもかかわらず、迫ってきた本物のパンプジンを見て「ポケモンか!?」と驚いている。
- OP「XY&Z」
気球の中での作戦会議らしき場面で、ジョーイの衣装を手に複雑な表情を見せるコジロウが登場。
サン&ムーン編
- 第82話「ダンスダンスで進化せんか!?」
超久々の性別逆転現象その5。
ポケモンスクールの授業でポケダンス(ポケモンの振り付けをトレーナーが考えて踊らせるパフォーマンス)が行われることを聞きつけ、オドリドリやアママイコをはじめとしたポケモンたちを一気にいただこうとスクール内のホールに夜な夜な檻をセットしムサシは白いマジシャン服、コジロウは黒いヒラヒラドレスで参上する。
あくまで変装ではなくパフォーマンスの一環だったようでそれ以上の細工はなく、服自体割とすぐ戻した。
ちなみにニャースは白猫風の着ぐるみ、ソーナンスは舞台装置の如き巨大かつ派手な衣装とこれまた目を惹く格好をしている。
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サトシの旅シリーズ コジロウ(アニポケ) ムサシ(アニポケ) ロケット団のニャース