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全部同じじゃないですかの編集履歴

2021-11-09 17:51:28 バージョン

全部同じじゃないですか

ぜんぶおなじじゃないですか

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する中川圭一巡査の台詞。また、その場面を用いたコラージュ・パロディ素材の通称。より正確な表記は「全部同じじゃないですか!?」。

概要

こちら葛飾区亀有公園前派出所』第141巻収録「あこがれライダーの巻」で亀有公園前派出所中川圭一が発した台詞。


物語冒頭、両さん御面ライダーV15スーパーSRV-ZG超合金を買ったところから話は始まる。作中において「御面ライダー」は放送開始から12シリーズ続く名作特撮番組であり、両さんは本田速人とライダー談義に花を咲かせる。

そこに中川が声をかけるが、中川は「御面ライダー」シリーズを知らなかったので、両さんはなぜか偶然派出所に持ってきていた今までの御面ライダー超合金を用意し、説明する。

最初こそ中川は第1作「御面ライダー」と第2作「御面ライダーXR」を見て興味深そうな様子を見せるが、続く第3作「御面ライダーイントルダー」、第4作「御面ライダーWWW8823(スリーダブルハヤブサ)」、第5作「御面ライダーアヤマルンダーV6」辺りになってくると最早違いが全く分からず、思わずこう言ってしまった。


「全部同じじゃないですか!?」と…。


それを聞いた本田は「ちがいますよーっ」と即座に否定、両さんは呆れて「これだからしろうとはダメだ!もっとよく見ろ!」と細かく違いを説明していくのだが、それさえも中川には全く理解が追い付かないものであった…。


このシーン、所謂こち亀でよくあるサブカルパロ(このエピソード以前にも、両さんがデンジマンゴーグルファイブダイナマンの人形を一斉に並べ、中川が「違い…ありますか?」と焦る話がある)で、連載後期でも同じ趣旨の発言が中川に限らず度々見受けられる。


そこから転じてオタクあるあるな膨大なバリエーションを持つキャラクターやグッズ、文字通り見た目の変化がほとんどないものに差し替えたクソコラの素材にされている。

きっかけは不明だが、2017年夏ごろにふたば☆ちゃんねるから流行し、9月にはTwitterでも広まり始めた。しまいには水戸美術館がtwitterで自作クソコラを宣伝に使用し、『こち亀』を制作していたアトリエびーだまから大目玉を喰らうハメになっている。

なお最後2コマは本来両さんがシリーズの違いを説明する内容だが、コラでは更なるバリエーションを見せる内容に変わってることが多い。



因みに元ネタのコミックでは、「御免ライダー」の搭乗するバイクに張られているシールの位置が違うだけで、物自体はほぼほぼ同じである。

コレは1年の放送の後にスポンサーが変わる際に、今までの物はそのままにシールを張り替えるだけで再利用し、玩具販売の在庫を減らし無駄を無くしているのだと両津が解説している。


ホントに全部同じじゃないですか……


関連イラスト

pixivでもだいたい同じノリで使用されている。

色を変えるだけで名前も能力も全て変わる例(形以外)七瀬ちゃんNTR!自転車ダイエット編 第36.5話

レンコがやってきたぞっ!【動画投稿しました】



全部同じじゃないですかの例

  • 初代ウルトラマン/ウルトラマンジャック/ゾフィー:細かな差異があるが、一般人にはみんな同じに見えるの代表格。デザインの大元が初代ウルトラマンから始まっている為、そう思ってしまうのも仕方がない…気がする。
  • 令和ライダー最終回限定フォーム
    • ベルトに差し込まれたアイテム以外は基本フォームと全く同じデザインをしている為、見分けが付きにくい。
    • 中でも令和1号はベルトを見ても差異がわかりにくく、劇中のエフェクトがあって漸く見分けるのが容易になる例である。
  • 仮面ライダー1号仮面ライダー2号
    • 容姿がとても似通っている上に、当人らのバリエーションが多い為に混乱を生みやすい。
  • ゴジラと怪獣全般:ゴジラが国産怪獣映画第1作という事もあり、怪獣をよく知らない中高年から怪獣は一纏めでゴジラと呼ばれてしまう事も…。
  • カップ焼きそば現象
    • 容姿は似てるけど、登場作品などが全く異なる例。我が国ではこれだけ娯楽が発展し、影響を受け合う事も珍しくない為、どこかしらの属性が似たキャラクターが登場するのはある種の必然なのかもしれない…。
  • アニメキャラクター
  • 古生物
  • 名前が似通っている生物
    • 例としてカゲロウクサカゲロウウスバカゲロウの三種が一緒くたにされやすい。
    • 彼らは皆全く別種の昆虫であり、寿命が短いのはカゲロウ、アリジゴクの成虫はウスバカゲロウである。
    • 姿が似通っていると、系統が異なっていても似たような名前を付けられてしまうのは生物学の常なので、こればかりは仕方のない話である。

「全部同じじゃないですか」を真面目に考える

ファンと一般人の間でこのような認識の齟齬があるのは、意識を向けている場所(属性)が違うからというのが一つの説として存在する。

ガンダムを例に挙げてみよう。初代ガンダムには"白い顔とボディ"、"鋭い2本の触角"、"赤い唇のような顎"というわかりやすい三つの属性があった為、その印象を強く受けている一般層にとってはこの属性のどれかを持っているだけで皆同じようなものだと認識してしまうのである。一方で、ファンはそれ以外の要素にも注視する為、機体の名前を正確に言い当てられるというわけである(あとは単純に知識量の差か)。


逆の立場だって同じだ。あなたが全て同じようなものだと思い込んでいる特定のジャンルに属する事象はそのジャンルに入れ込む層にとっては皆、違うものなのである。


この他にも脳は慣れ親しんだ対象に対し、脳領域を広げ、対象を事細かに判別できるようにするという論文(出典)が2019年5月の『Nature Human Behaviour』誌上で発表されている。いわゆる「ポケモン領域」という奴である。

特定の物事に対する区別はこうした脳機能も関わっているのかもしれない。


つまり「全部同じじゃないですか現象」はどんな人間にも起こりうるのである…多分。



関連項目

焼き直し だいたいあってる 間違い探し 大人の事情


忍者と極道主人公がこれのパロディを行った。

きゃあ_こんなにあるの!:同じ作品が元ネタ。こちらはガンダムパロである。

そこになんの違いもありゃしねぇだろうが!違うのだ!!別のジャンプ漫画でのパロディ・コラージュ素材。こちらは2つのものを比較するのに用いられる。

世の中ナメ郎:登場初期、自分以外の他人の姿がカカシに見えていたため「人間なんてどれも同じ」と発言している。

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