概要
「世界海賊(略して「界賊」)」を名乗る、海賊トピア出身の実の兄妹達で構成された海賊団。
モットーは「面白そうな事には、頭から突っ込め」。
居城でもあるクロコダイオーの力を使って海賊稼業(「お宝」目当ての盗み)を繰り返すならず者で、海賊トピアでも並行世界を行き来しての活動は彼等のみであり、文字通り世界唯一の存在である。
後述の目的によりゼンカイジャーの世界を訪れるのみならず、一旦滞在する事となる。
先輩の盗賊戦隊としてゴーカイジャーやルパンレンジャーがいるが、基本カタギには手を出さない様にしている彼らとは違い、興味を惹かれさえすれば民間人から掠奪したり、戦闘の巻き添えにする事にも抵抗の無い悪質な面も孕んでいる。
まだ幼い兄弟2人も既に海賊な価値観に染まっており、兄や姉と共にワルドに拷問を施す程。
ゴーカイジャーがワンピース的な海賊ならば、彼らはカリビアン的な海賊と言えるだろう。
だが逆に気が向かなかったり、払うべきだと本人らが思った時の金払いは良い方。宇宙戦隊キュウレンジャーの世界にも行っていた様で宇宙幕府ジャークマターの共通通貨「ポンギ」を使おうとして、代金として渡されたカラフルの面々を困惑させていた。
海賊トピアもトジテンドに襲撃された世界の一つだが、何と彼らはその襲撃の際に自分達からトジテンドパレスに乗り込みトジルギアを始めとした各種アイテムのデータを強奪、そのままツーカイザーの変身アイテムを独自開発すると言う何ともぶっ飛んだ経緯で戦力を調達している。
長男と長女は人間に近い容姿なのに対し、下の双子は小型ロボットの様な外見と姿形が異なっているが、これは訪れたSDの世界「SDトピア」の呪いを受け存在を変えられてしまったため。
その為トジテンドがトジルギアに閉じ込めたSDトピアを解放し、双子を人間に戻す事が一家の目的となっている。
そして第44カイ!にて、ある存在が切っ掛けでSDトピアがトジルギアから解放され、一行は双子の呪いを解く為に人間界から旅立って行った。
これは彼らをゼンカイジャーから遠ざける策略だった様だが、今後ひょっこり帰参する可能性も多分にある。
事実、その後どうやって呪いを解くか思案していた所、突如として海賊トピアも解放されたことを知り、あまりに都合の良い展開にゾックスは違和感を覚え始める。
その後第47カイで介人達と再び合流。バラシタラを倒すためにステイシーと共闘する。
家族構成
- 長男:ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザー
- 長女:フリント・ゴールドツイカー
- 次男:カッタナー・ゴールドツイカー(双子)
- 三男:リッキー・ゴールドツイカー(双子)
クロコダイオー
ゴールドツイカー一家が居城とする巨大戦艦。
金と銀をベースカラーとしており、巨大ロボにも変形する。
また、並行世界を渡り歩く能力や、宇宙でも行動できる能力を持っており、普段は宇宙空間にて地球の周りを回っている為、地球で起きた異変に巻き込まれることは無い。
余談
元ネタのゴーカイジャーは、そもそも正確にはザンギャックから海賊呼ばわりされているのを、本人たちが誇りとして名乗っているだけである。
劇中におけるカッタナーとリッキーの双子はパペット操演、リアルタイムCGによるLIVE合成、そして後処理のCG合成の3つの手法を織り交ぜて表現している。尚、双子の外見を見てSDガンダムを連想した視聴者もいる事だろうが、それもその筈で某スパロボ大戦のCGを手掛けたスタッフがモデリングを手掛けた。
因みにこの表現手法を実現するべく、東映スタッフは各関係者に「いつもよりはるかに短い準備期間で仕上げてほしい」と無茶気味の注文をふっかけた事をHPの『ゼンカイ備忘録』で明かしている。
ゾックス以外のメンバーの初登場シーンはOP明けのカラフルでの食事シーンなのだが、それまでの前触れが一切無しの唐突な登場であったためジュランから「いやどちら様よ?」と突っ込まれた。
関連リンク
宇宙海賊バルバン、海賊戦隊ゴーカイジャー:過去のスーパー戦隊における海賊でこれらは宇宙からやってきた海賊。またツーカイザーは後者をモデルにしている。
タイムファイヤー、アバレキラー:同じく追加戦士枠でありながら、危険性が消えない第三勢力ポジションであった者達。公式も共通点を自覚しており、強化形態には前者の力が使われている。
地球戦隊ファイブマン、救急戦隊ゴーゴーファイブ、魔法戦隊マジレンジャー:過去のスーパー戦隊における2人以上出てくる兄弟関係者で特にカッタナーとリッキーは双子という設定はファイブマンにも共通点がある。
バロッサ星人:前年の円谷特撮に登場する海賊キャラ繋がり。イメージカラーが金なことや、一家総出で海賊稼業に手を染めている点も共通する(さらに言えば2代目の声を演じていたのは変身ツールの声である)。
エドワード・エルリック、竈門炭治郎:異形の姿になってしまった弟(または妹)を元の身体に戻すために冒険している点が共通している。
神代凌牙(仮面ライダーセイバー)、神代玲花:30分前の番組に登場する兄妹。途中から参戦、主人公らと対立した、と言う共通点を持っており、後にゾックスと対面・交戦した。
ボーン一家:悪役ではあるが根っからの悪人ではない空賊。リーダー格の長男、メカニックの長女、ロボット的な風貌の末弟と、家族構成を含めたキャラクター性もよく似ている(ただしこちらは三兄妹であり、末弟の容姿も生まれつきである)。