「だ~い成功~! ビックリバコ♪」
「既に貴様らのギアトリンガーにもビックリレーザーを撃ってある。 チェンジは出来ないビックリバコ!」
登場話:第36カイ!「ビックリどっきり大ユーカイ!」
データだビックリバコ
身長/195cm
体重/289kg
世界/ビックリバコトピア
名物/ビックリボクサー
名物/ビックリレーザー
概要だビックリバコ
トジテンドが人間界侵略の為に、ビックリ箱の世界「ビックリバコトピア」を閉じ込めたビックリバコトジルギアをクダックに組み込んで、箱入りで誕生したワルド。
頭部は黄色いリボンでラッピングされた青いプレゼントボックス(ビックリ箱)になっており、正面に空いた菱十字形の覗き穴からは目が光っている。また両腕には赤いリボンと銃口の付いた青白のプレゼントボックス型ガントレットを装備している。
胴体はホシガキワルド等と同じく、白・黒・金で塗り分けられたカラーリング。
ビックリバコトジルギアの力を悪用して、頭頂部のリボンの結び目にある発射口より放つ「ビックリレーザー」であらゆる物体をビックリ箱化する能力を行使する。
ビックリ箱より出て来るのは身軽な動きのピエロやバネ付きのパペット等と言う奇妙奇天烈な物だが、この時点では只単に驚かせるだけでほぼ無害。
但し、この時点でもギアトリンガーやギアダリンガーのセンタイギア装填箇所にある安全カバーをビックリ箱化して閉められなくし変身させ難くするという、変身アイテムをメタるという形で地味に嫌な妨害を行える。
逆を言えばビックリ箱化出来る物が周りに無いとほぼ丸腰になってしまう弱点があり、強みを活かすには雑多な場所を選ぶ等の工夫が必要でもある。
しかし顔正面のカバーを跳ね上げると、邪悪な笑いを浮かべるピエロの如き素顔と本性を露わにし、ビックリバコパワーのレベルを上げることでビックリ箱より刃物や鈍器、ミサイルに業火の他、鋭いストレートを放つ“ビックリボクサー”と言った、攻撃・殺傷力の高い物ばかりが出るデンジャラスな仕様に早変わりする。
車等はドアやボンネットを勝手に開かせて運転手の視界を奪い事故を誘発させる等、大規模かつ命に関わる混乱を瞬く間に引き起こせる為、ワルドの例に漏れず能力はかなり凶悪な部類。
更に本性を隠した自身を囮に敵を狭い屋内へ誘導、そこで周辺の物体を凶器の出るビックリ箱に変える事で逆に敵をトラップの波状攻撃に嵌めるトリッキーな戦術も使える。
「~ビックリバコ」と言いつつ、顔のカバーを下げている間は無力な臆病者を装って周りの油断を誘う悪知恵を見せ、敵対者が罠に嵌るや本性を晒して強気な態度で嫌みのある囃し立てをする、道化師(ピエロ)じみた二面性のある性格。
活躍だビックリバコ
バラシタラの手で誕生して人間界に出撃。ゼンカイジャーらを油断させる為パワーをセーブして能力を行使、ただ人々を驚かせるハズレ能力しか使えないワルドのフリをして様子を窺う。
「何と...。僕の貰ったトジルギアは、ビックリさせる事しか出来ないビックリバコ? そんなまさかビックリバコ~!?(迫真)」
ジュラン「いや、ビックリ箱が自分で驚いちゃってるよ?」
「...仕方ないビックリバコ。 ゼンカイジャーだけでも倒して帰るビックリバコ。 ビックリレーザー!!」
程無くして迎撃に現れたゼンカイジャーを気の抜けた演技で油断させ、ビックリレーザーでギアトリンガーの安全カバーをビックリ箱化し、センタイギアの使用を封じる。すかさず潜ませていたクダック部隊にこの場を任せつつ逃げ出すも、遅れてツーカイザーも参戦。
ゴセイジャーギアの力でグランディオンヘッダーになったツーカイザーに捕まり何処かの廃屋へ運ばれた挙句、ハカイザーを呼ぶ餌として縄で吹き抜けに吊るされた上で(しかも足元には針山地獄)ゴールドツイカー一家から拷問という名のくすぐり地獄をされるどっちが悪役か分からない扱いを受ける羽目に。
バラシタラ「ハカイザーを狙うにはゼンカイザーかと思ったが、貴様らが引っかかるとはな。折角である。 やれ、ビックリバコワルド!」
「ヘッ、ビックリバコパワー、レベルアップ~!! 大成功〜♪」
尤も、ビックリバコワルドはこの事態を上司のバラシタラ共々想定しており、逆にゼンカイジャーを罠に嵌めるのを狙って演技をしていた。
そして打ち合わせ通り、やや遅れるタイミングで現れたバラシタラに界賊一家が動揺した隙を突いてパワーと本性を開放、拘束を脱出。
廃屋内に凶器の出て来るビックリ箱を大量出現させ一家をトラップの波状攻撃で翻弄し、隙を突いてビックリレーザーをギアダリンガーへ当ててセンタイギアを使えなくさせた。また、同時に他の場所のビックリ箱も危険な物に変わり、ゼンカイジャーは人々の救出へ奔走する羽目となった。
これにより、ゾックスは弟妹と分断させられた上で生身のまま2対1の戦いを強いられ、フリントはビックリボクサーの不意打ちでノックアウトされ気絶、バラシタラの攻撃で炎上した廃屋内に取り残される事態に陥ってしまう。
しかしカッタナーとリッキーは何とか難を逃れ、その2人が呼び寄せたゼンカイジャーがこの場へと駆け付けた。
その間でバラシタラと共にゾックスを翻弄していたビックリバコワルドだが、ギアダリンガーを叩き落とし丸腰にしたタイミングでゼンカイジャーの横槍を受ける。
しかも安全カバーを別の人に押さえてもらう方法でセンタイギアを使われてしまい、戦況は振り出しに戻ってしまう。
「なんと!? そんな単純な解決法を!?」
カッタナー「あっ、盲点だったぜ」
その後は味方と分断された上、能力を使い辛い開けた所へ連れ出された為、単独では手も足も出ず、最終的にゼンカイブルーンを中心に放たれたゼンリョクゼンカイフィナーレバスターが直撃し、何も出来ないまま爆散・敗北。
これを以って世界中のビックリ箱は消滅、閉められなくなっていた物も元に戻った。
そして、残ったビックリバコトジルギアは「ここから先は、引き受けました~!」と言いながらバラシタラと入れ替わりで現れたクダイテストが踏み付け吸収、ダイビックリバコワルドを誕生させた。
余談だビックリバコ
ビックリ箱モチーフの戦隊怪人は、『烈車戦隊トッキュウジャー』に出てくるジャックインザボックスシャドー以来7年ぶり。
劇中の描写に応じてデザインが二転三転し、箱の角が正面を向いているデザインを試みる等もあってリテイクが多かった一体。飛び出すピエロの顔も普通のと怪獣(あるいは怪人)チックなものとで2パターン描いたが後者のみマイナーチェジの末に使用された(『機界戦隊ゼンカイジャー公式完全読本』p.117)。
声を演じる白鳥氏は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のエンビィ・チルダ以来3年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となる。因みに同日放送の30分前の作品にはエンビィによく似た姿の怪人が登場していた。
なお、ルパパトにも顔の中にバネ仕掛けでもう一つの顔が隠れている怪人が登場する。
また、拷問されている際の声がニチアサで流せるかギリギリの物であった。
関連タグだビックリバコ
カキワルド/ホシガキワルド:自身の身分を偽ってゼンカイジャー達を不利な状況に嵌めたワルドの前例。ボディのカラーリングも同一である。
ヨシー・ウラザー:顔の中にバネ仕掛けでもう一つの顔が隠れている繋がり。但しこちらは、2重の意味でもう一つの顔が解放される。
ジャックインザボックスシャドー:モチーフ面で先輩の怪人。こちらは真面目に笑いを取りに行こうとするプロ意識の元行動していた。
サタラクラ:性格や立ち回り等に似た点がある幹部怪人。