概要
CV:高橋広樹
ポケットモンスターDP第189話、シンオウリーグ大会でサトシと対戦した謎のトレーナー。
名前の由来は恐らく2009年のポケモンカードゲーム・シニアクラスの優勝者、板垣拓斗選手。
なお、初登場はDP編の第183話だが、この時はまだ名前が明かされていない。
通路口でジュンの前を横切るのだが、ただならぬ雰囲気を醸し出していた。
シンオウリーグ大会でしか登場していない上にサトシとの絡みも多くない為、そこまで特筆すべきトレーナーではないのだろうか・・・と思うかもしれないがむしろその逆である。
実はシンオウのジム戦をダークライ1匹で突破してきたと言うとんでもないトレーナーなのである。
幻のポケモンと言うと、数が少ないだけでなく人間との接点も少なくとてもトレーナーの手持ちにいるとは思えない存在のはずである。
ゲームならともかくアニメはこれが顕著。
それが普通にトレーナーの手持ちとして存在する。
勿論アニメ史上初の幻のポケモン使いである。
一応、他にヒードラン持ちトレーナーやラティアスを持っていたジョーイさんはいるが。
トレーナーとしての腕はいざ知らず、その強さも異常であり何とサトシ戦以外はダークライ1体で余裕の突破。
実際にタクトの試合を観戦していたジュンも、
「あんな奴がいるなんて聞いてないぞぉ!?これって罰金もんだぜ!」
と文句を漏らしてしまうほどの反則級の強さである。
この瞬間、「ああ、今回もサトシは優勝できないんだな・・・」と思った視聴者が多数。
サトシ戦でもやはり圧倒的な強さを見せ付けた。
ダークライに対してヘラクロスを出すも(ねごとによる)メガホーンを耐えた上で「ダークホール」からの「ゆめくい」でこれを難なく撃破※。
次いで出てきたコータスやフカマルはダークホールすら使用せずものの数秒で瞬殺。サトシはたった数分で3匹失う事になってしまう。
次いで出てきたジュカインも「れいとうビーム」や「ダークホール」→「ゆめくい」で追い詰めるも目覚められ、渾身のリーフブレードで撃破された。
しかしその後に繰り出したのは、これまた伝説のポケモンであるラティオス。
既に消耗が激しかったジュカインを撃破し、さらに繰り出されたオオスバメも瞬殺。
最後に激突したピカチュウと相打ちになった。
が、サトシの手持ちはここで尽きてしまい結果タクトが4匹残して勝利。
またしてもサトシは優勝を逃すのであった。
ここまで一方的過ぎるバトルも他にあるまい。この前のシンジ戦に3話使っている事を考えるとあまりにもあっさりとしすぎたバトルのせいで評価は賛否両論。ただジュカイン等この試合で活躍したポケモンもいるため、好きな人は好きな試合でもある。
なお、タクトは決勝戦もダークライ1匹で突破し、そのまま優勝したのであった。
チャンピオンリーグへの参加には地方リーグでの優勝が必要なので、参加は当然ではあるのだが、こんなに圧倒的に強いのに地方リーグに参加したという状況は他の参加者にとってはかなり運が悪かったともいえるだろう。
ちなみにタクト本人は特に嫌味な性格はしておらず、相手の強さも理解し賞賛も欠かさない。
フカマルのりゅうせいぐんに対しても、「僕のダークライでなければ回避はできなかった」と評している。
それがある意味やるせなさを生み出している。
このようなキャラが出てきた背景には、おそらくは大人の事情で彼の登場が急きょ決定したためと思われる。
その為、リーグ前にサトシ達と交流したり、リーグ後に彼がどうなったかなどは一切触れられていない。
メイドカフェのミルタンク!や史上最悪のトゲピーとは違うベクトルで公式が病気な回なのであった。
なお、他の4体(準決勝はフルバトルのため6体の所持が必須)は判明していないため、彼のほかの手持ちが幻や伝説のポケモンなのかは詳細は不明。
その他
AG編第15話にトレーナーズスクールの生徒で同名の人物が登場しているが別人である。
こちらのタクトはわざと転んでマサトの邪魔をするなど嫌味な性格だったが、ロケット団を追い払う際に仲良くなった。
新無印編に登場した別世界のヒカリは時期こそ不明(タクトのような別次元とも言うべき強さの相手が居た上での結果かは不明という意味)だがシンオウリーグ準優勝の成績を納めていた。
手持ちポケモンがアニポケのヒカリと全く同じであると仮定しても、やはりシンオウリーグの難易度からすればタクトの強さは尋常ではないと思われる。
関連タグ
アニポケ:サトシの旅シリーズ:ダイヤモンド&パール:シンオウリーグ
マオ(アニポケ)…公式戦に幻のポケモンで参戦した後輩。ただしこちらは予選のみであり、決勝トーナメントでは別のポケモンで戦った。
関連イラスト
注意
上記の通りリーグで優勝を果たした彼だが、ネットではノゾミとコテツとアランと同じように「無自覚に問題行為(タクトの場合はチートに近い手持ちで参加した事であろう)を起こした上にサトシ及びヒロインの優勝を邪魔したトレーナー」と叩かれがちだが、まずタクトらは不正を犯してない上性格も優しいトレーナーであり、タクトらの事が純粋に好きであるファンも存在している。キャラの好き嫌いがある事は個人の自由ではあるが、そういった批判はやめるよう心がけるべきである。