概要
デジモンストーリーサイバースルゥースの事件の裏側で展開されていた物語を描く、PSVita及びPS4ソフト(後にニンテンドーSwitchにも移植・発売)。
CEROのレーティングが前作と比べてCと1ランク跳ね上がっている。
いわゆる物語の脇役・外野・裏方からサイバースルゥースの物語を見ると言う、一種の外伝作品(只し、公式からは続編だと主張されている)。
作品の趣旨上、サイバースルゥースの事件や登場人物とも積極的に絡み、物語を補完する立ち位置で語られている(各種サブイベントも、前作では完全にオカルトだったものが科学に関わっていたり、新たな事実が判明したり、と豊富な補完がある)。
このようなコンセプトのためか、主人公の容姿はいわゆる王道タイプではなくモブ顔である事はファンの間ではかなり有名で、作中でもネタにされている。
その為、サイバースルゥースをプレイしていないと、事件の顛末や人物関係と言った、肝心な部分が分からないまま終わる事も多い。
だが安心してほしい。本作には「おまけ」と言う形で前作「サイバースルゥース」がまるまる1本入っており、こちらからプレイすれば物語についていけないと言う事はなくなる。よって『サイバースルゥース』シリーズを始めるのならば、本作を購入するのがお得というわけである。
『サイバースルゥース』シリーズのストーリークリア後に解禁されるデジモン転送機能により、サイバースルゥースとハカメモとの間でデジモンの行き来は可能。
但し、「主要人物以外の視点で物語を見る」と言うテーマ上、全体的に「サイバースルゥース」に比べて物語が地味で、気が付けば事件が進行していたり解決していたりする為、なんとも言えない「疎外感」をも感じさせてくれる1作でもある。それが本作の魅力でもあり、終盤にはタイトル「ハッカーズメモリー」が何を意味するのか示唆する展開へとつながっていく。
登場デジモンは前作を上回る約320体と大幅に増えており、新たにハイブリッド体(※1)やクロスウォーズ出身(※2)、育成ギア『デジモンアクセル』出身の究極体(※3)や育成ギア『デジモンペンデュラム』シリーズから一部(※4)、そしてDLCとしてシスタモン系が参戦。更にデュークモンはモードチェンジする…が、アポロモンや四聖獣未参戦なままなど重要なポジションあるいは人気デジモンの全てが参戦できた訳ではない。
その分、未参戦デジモンは前作同様にデジモンメダルで補完されている他、ソシャゲ『デジモンリンクス』や『デジモンリアライズ』などで新たに3Dモデルが作られる事となる(そちらに関しては該当項目にて)。
とはいえ、アニメの主人公格はほぼ参戦しているためか、初回生産限定版『デジモン 20th Anniversary BOX』には『TVアニメサウンドエディション版ゲームソフト』(※5)を同梱していた。
『デジタルモンスター』の公式設定に存在する『デジモンキャッチャー』が序盤で登場し、それをハッカーが運用するなど原作(育成ギア)の設定を反映した小ネタも。
CMナレーションは本作に出演した小倉唯氏が担当している。
登場人物
フーディエ
ザクソン
デモンズ
リベリオンズ
その他
デジラボの案内人。
オンラインコロシアムのゲーセンメイド。
余談
「DIGIMON CON デジモンゲーム情報 Q&Aコーナー 《日本語版》」(外部リンク)の羽生和正Pの発言によれば、『サイバースルゥース』シリーズの続編は未定との事。一方で、『デジモンストーリー』シリーズの続編は開発中でオリンポス十二神族をピックアップしていく予定との事。
脚注
(※1):アグニモン、ヴォルフモン、ヴリトラモン、ガルムモン、カイゼルグレイモン、マグナガルルモンと合体究極体であるスサノオモン。
(※2):シャウトモン、オメガシャウトモン(デジクロス形態を除く)、ガムドラモン、アレスタードラモン。
(※3):ネプトゥーンモン、ヴァロドゥルモン、タイラントカブテリモン、メルクリモンなど。
(※4):グリフォモン、ドルガモン系譜、ドラクモン系譜など。
(※5):『アドベンチャー』から『クロスウォーズ』までの1stOPと1期挿入歌(『テイマーズ』は「EVO」ではなくカードスラッシュ専用曲の「SLASH!!」となっている)を収録。