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ピープロダクションの編集履歴

2022-08-12 10:10:47 バージョン

ピープロダクション

ぴーぷろだくしょん

うしおそうじが代表を務めていた特撮番組制作会社。通称「ピープロ」

ピー・プロダクション

主に活動していたのは1960~70年代。社長うしおそうじが映画・漫画業界出身だったこともあり、特撮番組に止まらずアニメ制作も行っていた。主にフジテレビでの放送が多いのが特徴である。


社長のうしおそうじは円谷英二の指導で東宝の特殊効果撮影を行なっていた。戦後は漫画家としても活動して手塚治虫と親交があり、非常に人脈の広い人物でもある。アニメ版「鉄腕アトム」の下請けも行い、「マグマ大使」の実写映像化も成功させた。

その後「怪獣王子」の製作支援で損害を背負った頃、アニメスタジオが火災で全焼。

それでも、うしおそうじ自宅を社屋として起死回生で製作したのが「スペクトルマン」である。

だが第二次怪獣ブームの終焉とともに業績は悪化。75年の「冒険ロックバット」終了後は映像作品制作を止め、ビデオショップとして会社を仕切り直した。


2006年に「快傑ライオン丸」のリメイク作品「ライオン丸G」にて久々に復帰。

そして2011年秋に「電人ザボーガー」の劇場版を公開され、ピープロは企画・原作という形で参加した。


作風

ピープロの作品は円谷プロ東映特撮作品にはない独特な雰囲気を持ったものが多い。ピープロならではの表現技法としては、実写にアニメーションを部分的に組み合わせたアニメ合成が挙げられる。これはピープロがアニメ制作の下請けを引き受けていたことから派生した技術であり、今のCG合成と発想は同じである。

ピープロのアニメ合成を、現代でも比較的見やすいのは「キングコング対ゴジラ」で、国会議事堂で眠るキングコングの周囲に大量の人影が集まって輸送作業を行なっているシーン辺りだろう。実写映画の背景効果としてアニメーションを合成する表現は「ハワイ・マレー沖海戦」の作中でも既に実行されている。


また、ピープロの作品には放送当時の時代背景や社会風潮をストーリーに盛り込んだ作品が多いのも特徴である。幻想的な円谷特撮、外連味たっぷりの東宝特撮、正義が勝つ昭和東映特撮と違い、ピープロの特撮はある種生々しいまでの人間模様や社会の不条理が描き出されており、高度成長期の日本のおどろおどろしい雰囲気が醸し出されている。

怪獣怪人のデザインも非常にグロテスクで生理的嫌悪感すら感じさせるものが多い。

また、ピープロは経営的に危うかっためか番組にかける予算が少なく、チープな映像になってしまっている作品も多い。

こういった要素が複雑に絡み合った結果、ピープロは今なお特撮ファンや好事家達からカルト的な人気を得るに至ったのである。

なお、海外においてスペクトルマンが放映されており、フランス語圏やスペイン語圏などでは人気を博したといわれている。翻訳も雰囲気に合っていて良かったという証言もあり、クリエイターで影響を受けたものも少なくないといわれる。

一口で語るのは非常に難しいが、ピープロ作品の魅力とは絶妙なB級感、アングラな雰囲気であると言って良いだろう。

代表作

特撮

アニメ

※後に、NHKが「ヤダモン」を製作した時、念のために原作者と交渉し、共存に合意している。

製作中止作品リスト

正式題名は豹(ジャガー)マン

豹(ジャガー)マンを仕切り直した企画。

  • パーフェクターMM

『マグマ大使』の應蘭芳のスピンオフとして東海テレビの依頼により企画された女性アクションもの。1973年に改めて企画されたものは設定の異なる2種類の企画書が存在する。超能力を題材とし、『鉄人タイガーセブン』の原形となった。。

  • エレメントマン

固体・液体・気体に自在に変化できるエレメントマンを主人公とする実写企画。もっとわかりやすい勧善懲悪ものを要望され、『宇宙猿人ゴリ』の企画が制作された。

企画書のみでライオン丸シリーズの原企画

アニメと競合企画だった

  • キーマン

テレビでの実写化を想定した企画。『冒険王』に小山田つとむによる漫画版が掲載され、スーツも完成していたが実現には至らなかった。

日本とフランスの合作で、1980年にテレビシリーズの放映を予定していた。

  • 激闘ライオン丸、サムライオン

1990年代に企画されたライオン丸のリメイク作。プロデューサーに平山亨、キャラクターデザインに韮沢靖が起用される予定だった。

うしおが晩年に構想していた作品で、タイガージョーは弓の名手、敵には八百比丘尼が想定されていた。うしおはタイガージョー役のイメージキャストとしてケイン・コスギを挙げていた。

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