概要
※メイン画像はイメージ
この幻の企画の存在が明らかにされたのは、故・鷺巣富雄(うしおそうじ)が生前、直筆の企画書を公表した事だった。
1972年、ピープロはドラえもんの映像化をアニメと実写特撮版双方案でを企画するが、結局実写特撮版の方向で決まる。しかし、藤子F不二雄氏との交渉等が難航し、敢え無くお蔵入りとなる。
鷺巣はドラえもんの声に大山のぶ代女史を起用したい意向だった(「ハリスの旋風」の石田国松役も大山が担当していた)。なお、ぬいぐるみ(おそらく着ぐるみ?)の雛形まで作られていたらしい。
もしも、実写特撮版が実現していたら?
もしも、この企画が実現していたら、ピープロはフジテレビの専属製作プロと言える立場だった事から、フジテレビ系列の放送になっていたことは間違いない。また、当時はドラえもんの連載自体が始まったばかりで短編がメインの話が多く話のストック自体もなかった頃から、日テレ版ドラえもんのようにオリジナル色の強く当時ピープロが製作していた5分間帯番組として製作されていたと思われる。
余談
ちなみにその後の実写化の動き自体は2011年にトヨタCMで、2020年にSoftBank5GのCMで2回行われており、YouTuberであるHIKAKIN氏ものび太の宇宙英雄記とのタイアップと称してドラえもんになっている。
(2011年版)ドラえもん役はジャン・レノ氏
(2020年版はブルース・ウィリスが演じている)
関連作品
- 日テレ版ドラえもん…記念すべき初アニメ化作品だが、半年で放送終了となり様々の事情が重なって現在封印作品の状態が続いている。
- ジャガーマン(ピープロ)・豹マン…共にピープロのお蔵入り作品だが、パイロットフィルムは作られた。
- うる星やつら(円谷プロ特撮版)・此方は企画書のみでお蔵入りの憂き目に遭う。