新宿、池袋、渋谷、原宿、恵比寿、目黒、品川、秋葉原、上野、東京、有楽町、新橋…日本内、いや東京内でも全国規模で有名な名所を通る山手線。
そんな山手線沿線にどこでも住めれば勝ち組だと思っていませんか?
だが、そんなキラキラ眩しく見える山手線にも闇はある。
住んでるだけで東京都外の人間からすら馬鹿にされる場所はあるのだ。
概要
23区で唯一スターバックスがないというものだが、社会問題たる本質はそれをネタに度を越した誹謗中傷が飛び交っている事である。
かつては江戸川区と23区でスタバがない区のドベを争っていたが、2016年に小岩シャポー(JRの駅ビル)に出来たことで荒川区は23区で唯一スタバがない区の名をほしいままにした。
たかが飲食チェーン店だろ?と思われがちだが、その事実をマスコミが過剰に騒いだことで爆発的に広まることとなり、今ではリンチとも呼ぶレベルでヘイトの格好の素材となっている。
その規模は東京カーストでも決まって最下位扱いで、今や神奈川県民はおろか、埼玉県民や千葉県民、果ては北関東民からも見下されるレベル。
実は荒川区だけにないチェーン店はこれだけじゃないのだが、いかに日本でスタバが飲食店界のインフルエンサーと化しているか、マスコミがいかに他国以上に国に与える影響力が強いかが分かる事例である。
そして上述通り23区で唯一スタバがない区になってから5年経過した2021年現在もスタバがない状態が続いている。
一方、江戸川区は葛西臨海公園に2店舗目がオープンした。
度を越した報道の一例
- あぱたいに「23区で唯一スタバがないのに人口増加の不思議」という日本人はスタバのために引っ越しするのが当然という偏見の押し付けも甚だしい暴言記事を書かれる。
- 江戸川区小岩にスタバが出来たニュースでわざわざ「23区で最後じゃなくて良かった」という周辺住民の声を取り上げる。
- 鳥取県に念願のスタバが出来たニュースでイロリオ公式Twitterがわざわざ「荒川区が鳥取以下になった瞬間である」というツイートをRTし拡散する。
- テレビ東京の池上彰の選挙特番で荒川区の特徴を23区で唯一スタバがない区として紹介する。
…と、もはや人権侵害やいじめを通り越したレベルのひどい報道のされ方をしている。
差別の序章?
ゼロ年代までは京浜東北線快速に通過される以外は、「山手線が通っているだけの地味な場所」程度の認識しかなかったのだが、それが変わったのが2011年発生した東北地方太平洋沖地震である。
東京電力が指定した停電除外地域から荒川区が23区で唯一外されたことでマスコミが大々的に報道し、メシウマと言わんばかりにSNSでは荒川区へのバッシングが発生した。
この頃から荒川区は差別される運命にあったと言えるかもしれない…。
スタバがない原因?
一つはスタバは板橋区の東武練馬イオンや葛飾区のアリオ亀有といった大型ショッピングセンターに出店する傾向が強い。しかし荒川区にはそういった類のものがないのが挙げられる。
大型ショッピングセンターを建てられるスペースと機会自体は日暮里と南千住の再開発時にあったのだが…日暮里はあろうことかスペース全てを三本のタワーマンションにするという暴挙に走り、南千住も中途半端な結果に終わりチャンスを潰してしまった。
また、同じ葛飾区内でもイトーヨーカドーが目立つ京成本線沿いの青砥や高砂沿いには1店も出店していないため、ただショッピングセンターがあるだけでは出店はしないものと思われる。
もう一つが基本店舗が出来にくい東側はJR東日本の駅ビル内に出店することが多い(江戸川区や葛飾区など)のだが、荒川区はそもそもJR駅にすら駅ビルが一つもない。
日暮里駅のリニューアル工事中JR東日本はライバルの京成電鉄との乗換駅というのもあって改装にそこまで乗り気でなく、竣工ギリギリまでホームにエスカレーターやエレベーターを設置せず、老朽化した京成とJRとの乗換通路は一切手を付けず放置すると杜撰で投げやりな工事しか行わなかった。そのため日暮里駅には構内店舗のecuteしか設けず、アトレを建てることすら許されなかった。田端にすら建てられてるというのに…
そうしたマスコミの歪んだ努力の甲斐あって
「トリニクって何の肉!?」では、23区で住みたくない区第1位に選ばれてしまった。