ドンキホーテ海賊団
どんきほーてふぁみりー
概要
闇のブローカー“JOKER”こと元王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ率いる海賊団。
偉大なる航路"新世界”ドレスローザに拠点を置いていた。海賊団というよりも犯罪組織(シンジケート)の色合いが強く、元世界政府の科学者シーザー・クラウンが作り出した"SAD”をドレスローザの工場で人造悪魔の実"SMILE”に変え、「四皇」の一角である大海賊百獣のカイドウやその裏に隠れるワノ国の将軍黒炭オロチ相手に売買し、海楼石といったワノ国産の兵器などの闇取引を秘密裏に世界中の戦争地帯や世界政府と海軍に流して展開していた(オロチ曰く「海賊と戦う為の武器を海賊から買っているとはおかしな話だ」)。また、かつては偉大なる航路前半部シャボンディ諸島にて、人身売買専用のオークションを開催していた。
“JOKER”の隠れ蓑を使った上述の武器売買仲介で世界政府の高官にコネクションを持っていたり、海軍本部に潜り込ませた部下が中将に出世して新世界の支部の基地長を任されていたりと、公的機関にもある程度の根回しが可能であるため、新世界を中心に一大犯罪シンジケートを構築する事に成功している。
一通り事業内容を見ると恐ろしい犯罪組織のように見える海賊団だが、支配下に置いているドレスローザの国民からはすこぶる評判が良く、ドレスローザ国王を務める同海賊団船長のドフラミンゴが国王を退位するという報道(後に誤報と判明)が出た際には、国民が混乱してドフラミンゴの屋敷前に集まり、狼狽える事態となった。
ただし、この異常な状態はドフラミンゴやその部下達による巧妙な裏工作や、国民達に富を与えた結果によるものである。また、国民の内かなりの人数がおもちゃにされており、おもちゃとなった国民は昼間は文字通りおもちゃとして人間を支え、夜は不眠不休で地下労働と、奴隷以上に過酷な生活を強いられており、真っ当な統治をしているとは言い難い。
ドレスローザではコリーダコロシアムやカジノを取り仕切っていた。ファミリーの運営施設内では海軍や警察といった一般的な治安維持組織の影響力が通用せず、海兵や警察官は立ち入る事ができないでいた。
16年前は北の海のスパイダーマイルズを拠点に活動。10年前には新世界に入っておりドレスローザを乗っ取った。
悪魔の実の能力者の人数は第732話の組織図に描かれている分でも13人と非常に多い(元傘下や元メンバーを含めると16人)。
幹部以上の船員たちの信頼関係が厚く、ドフラミンゴも幹部以上の船員を長く苦楽を共にした「家族」と呼んで絶大な信頼を置いている。しかし一般の構成員や傘下相手には一切容赦なく、しくじれば制裁を加え、使い道が無くなれば平然と切り捨てる。
ロー、ベビー5、モネ、シュガーといった人物はファミリーに入る以前に悲惨な過去があったことが判明しているが、ドフラミンゴは人の育った環境を重視するらしく、裕福な町で育ったベラミーを幹部に受け入れなかったことも考慮すると他の幹部達もそれぞれが悲惨な過去を持っている可能性がある(80巻のSBSで描かれたファミリー幹部達の子供の頃のイラストでは何人かの人物はボロボロな格好をしている)。
子供でも加入は許されるが、ほとんどは2日以内に泣いて逃げ出したらしく、ローが加入した16年前の時点で既に100人近い子供が加入を希望したが、残ったのはベビー5、バッファロー、デリンジャーの3名のみであった。
モンキー・D・ルフィとトラファルガー・ローの海賊同盟に敗北、ドレスローザで行ってきた悪事が世界に露見し、主要な幹部は海軍に捕縛され壊滅した。その後、ドンキホーテファミリーが陥落したことにより世界の情勢に甚大な影響を与えたと革命軍のモンキー・D・ドラゴンが語っている。
ちなみに、作中ではドンキホーテ海賊団、ドンキホーテファミリー、ドフラミンゴファミリーなど、表記や呼ばれ方がいくつかあるが、「ドンキホーテファミリー」と呼ばれることが多い。
組織構成
船長のドフラミンゴを頂点とし、トランプの柄(ハート、ダイヤ、クラブ、スペード)を象徴として用い、独自の軍を保持する4人の最高幹部がいる。
ただし、現在はハートを象徴とする最高幹部は在籍していない(ドフラミンゴの予定としては元部下のローを就かせるつもりだった)。各最高幹部の持つ軍にはそれぞれ幹部が3人~4人おり、三軍合わせて10人の幹部がいる。この幹部達の下に計2000人の部下がおり、国内に散らばって活動している。
ドフラミンゴを絶対的な王としているが、彼を育て上げた最高幹部達との間に格差はない。
最高幹部や幹部たちはコードネームで呼び合っているのも特徴の一つで、本名が判明しているメンバーは数人のみということになる。
主要人物
最高幹部
通称“鬼竹のヴェルゴ”。
最高幹部。初代最高幹部コラソンで、ドフラミンゴに「相棒」と呼ばれている。
クラブの席に座る最高幹部。ドフラミンゴの参謀。
特殊能力チーム「トレーボル軍」を率いる。常にシュガーの護衛を担当している。
鼻水を垂らした不潔感漂う風貌の男で、ねちっこい性格。
超人系ベタベタの実の能力者。
通称“コロシアムの英雄”。
ダイヤの席に座る最高幹部。格闘集団「ディアマンテ軍」を率いる。
ドフラミンゴ曰く天才で、ドレスローザにあるコリーダコロシアムを取り仕切っていた。
超人系ヒラヒラの実の能力者。
スペードの席に座る最高幹部。特攻部隊「ピーカ軍」を率いる。
トゲトゲしたプロテクターを肩につけた人物。見た目に反して声が異常に高く、アニメ版では三ツ矢雄二の怪演も合間って爆笑必須。
超人系イシイシの実の能力者。
幹部
幹部の1人で、体の半分が鳥になっているハーピー。
海賊団協力者シーザー・クラウンの秘書兼見張り役としてパンクハザードにいた。
自然系ユキユキの実の能力者。
『灼熱』ランボル・ブギーニ ※ONEPIECEプレミアショー2013登場
幹部の1人で、ドレスローザ国外にて武器生産の為の奴隷集めを担当。
夢の叶う島・パラダイス島にて、優勝すると賞金と幸せな未来が約束されるというコンテスト「KANAEMA-SHOW」の主催者を務める。
自然系グツグツの実の能力者。
『怨念』のカルディア(cv:鈴木達央) ※ONEPIECEプレミアショー2021登場
幹部の1人。
ドフラミンゴが倒された後、仇討ちのため「ニュードンキホーテファミリー」を結成しワノ国に潜入。
麦わらの一味と戦う。
自然系ニビニビの実の能力者。
ヘルツ ※ONEPIECEプレミアショー2021登場
幹部の1人。
ドフラミンゴが倒された後、仇討ちのため「ニュードンキホーテファミリー」としてワノ国に潜入。
麦わらの一味と戦う。
自然系ノリノリの実の能力者。
トレーボル軍
特別幹部。見た目は幼女だが実年齢は20代。
超人系ホビホビの実の能力者。
幹部。高齢の女性。
特殊な芸術的センスを持っている。
超人系アトアトの実の能力者。
ディアマンテ軍
幹部。コロシアム参加者。
高齢だが武闘派で、チンジャオとも互角にやり合う。
ただし、戦闘中に寿命で死ぬ(その後ベビー5に呼び戻されて復活)。
幹部。コロシアム参加者。
超人系トントンの実の能力者。自身の能力で落下した際、外して地面に落ちると勝手にダメージを受ける。
幹部。コロシアム参加者。
ハードボイルドだがファッションが異様な男。しかしその理由は……
超人系スイスイの実の能力者。
幹部。コロシアム参加者。
闘魚の半魚人。サディスティックな性格。
オカマのような言葉遣い。
その他メンバー
キュイーン
SMILE工場長。
フランキーに惚れる。
クォーレ ※ONEPIECEプレミアショー2021登場
カルディアの部下にして「ニュードンキホーテファミリー」メンバー。
音楽を愛しすぎて、音楽用語っぽいことしか話せないギター担当。
ドフラミンゴが倒された後、仇討ちのためワノ国にて麦わらの一味と戦う。
剣士ムソウ ※ONEPIECEプレミアショー2021登場
カルディアの部下にして「ニュードンキホーテファミリー」メンバー。
ドフラミンゴが倒された後、仇討ちのためワノ国にて麦わらの一味と戦う。
忍者クモノサルトビ ※ONEPIECEプレミアショー2021登場
カルディアの部下にして「ニュードンキホーテファミリー」メンバー。
ドフラミンゴが倒された後、仇討ちのためワノ国にて麦わらの一味と戦う。
タイガーマン ※ONEPIECEプレミアショー2021登場
カルディアの部下にして「ニュードンキホーテファミリー」メンバー。
ドフラミンゴが倒された後、仇討ちのためワノ国にて麦わらの一味と戦う。
虎の動物系の能力者のようだが、実の名前などは不明。
ネコネコの実モデル虎といったところだろうか。
ラママン ※ONEPIECEプレミアショー2021登場
カルディアの部下にして「ニュードンキホーテファミリー」メンバー。
ドフラミンゴが倒された後、仇討ちのためワノ国にて麦わらの一味と戦う。
ラマの動物系の能力者のようだが、実の名前などは不明。
ラマラマの実といったところだろうか。
元船員及び元傘下の海賊
トレーボル軍幹部の1人にして殺し屋。
正体は先代王朝リク王家の王女ヴィオラ。
超人系ギロギロの実の能力者。
標的だったサンジを助けた事により裏切り者とされ離脱。
ピーカ軍幹部の1人にして使用人兼殺し屋。
超人系ブキブキの実の能力者。
サイとの婚約により事実上ファミリーを離脱。海軍に捕縛される事もなかった。
元最高幹部2代目コラソン。船長ドフラミンゴの実弟。
船長ドフラミンゴにより粛清される。
通称"死の外科医"。元懸賞金4億4000万ベリー。
超人系オペオペの実の能力者。
恩人ロシナンテをドフラミンゴに殺害されたため離脱。
通称“ハイエナのベラミー”、“ドレスローザの凶弾”。懸賞金1億9500万ベリー。
元傘下ベラミー海賊団船長。
超人系バネバネの実の能力者。
通称“ビッグナイフ・サーキース”。懸賞金3800万ベリー。
元傘下ベラミー海賊団副船長。
元傘下ベラミー海賊団船医。
主な協力者
通称"M(マスター)"。元懸賞金3億ベリー。
元世界政府科学者。ドンキホーテファミリーと協力関係にある。ファミリーの一員ではないものの、ルフィにドフラミンゴの部下扱いされたり、ドフラミンゴ自身もシーザーを部下と呼ぶ場面があり、シーザーもまんざらではない態度を取っている。
自然系ガスガスの実の能力者。