「きたない 死んで」
「やな感じ… 私 弱いと思われてる……」
概要
王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴが所属するドンキホーテファミリーのトレーボル軍に属する特別幹部の女性。ドンキホーテ海賊団によるドレスローザ支配は彼女の能力によって成り立っており、最高幹部トレーボルが常に彼女を警護している。
13年前に実姉モネと共に海賊団に入団し、その後姉妹揃って悪魔の実を食べ能力者となった。この能力の副作用により、見た目は幼い少女のままとなっている(後述)。
プロフィール
通称 | シュガー |
---|---|
年齢 | 22歳 (外見年齢10歳) |
身長 | 110cm |
所属 | ドンキホーテ海賊団♣︎トレーボル軍特別幹部 |
所属船 | ヌマンシア・フラミンゴ号 |
悪魔の実 | ホビホビの実 (超人系) |
出身地 | 北の海 |
誕生日 | 10月22日 (見た目10歳、実年齢22歳) |
星座 | てんびん座 |
血液型 | XF型 |
好物 | グレープ |
初登場 | 単行本69巻 第682話『黒幕』 |
CV | 釘宮理恵 |
能力
悪魔の実
「じゃあ 契約ね」
名前からは想像もつかないだろうが、その能力は悪魔の実の中でも最悪なレベルで凶悪。
おもちゃにされた者はシュガーの契約(命令した事)には絶対逆らえなくなってしまう。しかも相手をおもちゃにする場合は単に相手の体に触れて「契約の命令」を一方的に口にすればよいだけ。契約と言いつつ相手はそれを拒否できない。触れられてしまえばもう抵抗することもできない。
それだけでも凶悪だが、この能力の最も恐ろしいところは世界中のあらゆる人間の記憶から、おもちゃになった人間の存在が消されると言うこと。単に記憶が消されるのではなく、最初からそんな人物などいなかったものとして記憶そのものが改竄されるのである。
恋人、家族、親友のような深い関係であってもその効果は無慈悲に適用される。ある日突然自分の親がいなくなったとしても、それを疑問に思うことができなくなる。一種のマインドコントロールと言えるだろう。
そしてこの効果は、本当に全世界のすべての生物の記憶に対して発揮される。
記憶が消えるのはおもちゃにされた者同士でも同じであり、親子でおもちゃにされたりなどしても互いに互いの存在自体を忘れる。二人組で活動してきた人間がおもちゃにされるなどすると「相棒って誰だっけ?」ではなく「俺は一匹狼だ」という認識になる。
まさにおもちゃはいつかは飽きられ忘れられるということを体現した能力といえる。
効果の及ぼす範囲のあまりの大きさが他の悪魔の実と一線を画しており、『ONE PIECE』の世界観から逸脱していると言われることもしばしば。
そんなわけで、ファン同士で作中最強キャラ議論がされた場合に四皇よりも先にシュガーの名が上がったりもする。
ドフラミンゴはシュガーのこの能力を利用する事で、反逆者をおもちゃにして人々の記憶から反抗心の原因を消し去ていた。同時におもちゃへの「契約」として地下の隠し港での労働をするように命じさせ、奴隷として働かせていた。
なお、絶対命令を下せる契約はおもちゃにされた直後しか交わすことができない。おもちゃにされた瞬間にその場から逃げられると、自分に逆らうおもちゃを生み出すことになる。
世界中の人々の記憶から存在が消えることに例外はなく、能力者本人すら誰を消したかを忘れてしまう。
人の記憶からは消えるが、紙の記録や物体は残るため「この銅像の人物誰なの?」「この紙に名前が載ってるけど、誰だっけ?」という事態が発生する。ただ、それでも誰も特に気にしない。決して、その謎を解こうとする者は現れない。誰も気にしないことまでがこの悪魔の実の能力なのである。
複数の人間を合体させて、巨大な頭割り人形を作り出す事も出来る。シュガーの命じるままに動くこの人形はとても強く、顎の力だけで人間の頭を噛み砕く。
この能力の唯一の弱点は、能力者であるシュガーが死亡するか意識を失うと、それまでにおもちゃにした者達全員が元に戻ること。世界中の人々から失われていた記憶も瞬時に戻る。あくまで気絶であり睡眠では解除されない。
このような超強力な能力を得た副作用なのか、おもちゃで遊ぶのは子供だからなのか、10歳から12年間身体が成長していない。
その容姿の為に小人たちには戦闘力が無いと思われていたが、目にも止まらぬ程の速さで動く小人の動きを正確に捕え触れることの出来る程の身体能力を持っている。悪魔の実の能力も併せて考えると相当な戦闘力を誇ると思われる。
実年齢は22歳で、SBSでは作者により年相応のグラマーな姿をしたシュガーが描かれている。
性格
見た目通り子供らしい言動をする事もあるが、敵や警護役のトレーボルに対しては割りとSっ気が強く、言動も厳しめである(尤もトレーボルに至っては粘着質なその性格にも難があるのだが)。
トレーボル「べへへー」
↓
シュガー 「ちかい、きたない、死んで」
↓
トレーボル「誰が死ぬかぁ!クソガキィ!べへへへー!」
上記のような内容のトレーボルとシュガーのやり取りはしょっちゅう為されており、最早テンプレの漫才レベル。別に両者とも特に悪意はない。本当に悪意はないのだろうか…。
シュガー「契約よ」「『私の命令に』」「『命尽きるまで従うこと』」…「幹部塔内の者達を!!“皆殺し”にしなさい!!!」
上記のようなセリフから察するに悪役に思われるが、本当に悪意はある。
グレープが好物で、手の指にグレープを刺して食べる。
また、13年前(ミニオン島の事件後)、姉のモネと共に不幸な境遇にいた所をドフラミンゴに救い出され、ファミリーに加入したという過去がある。そのためファミリーのために命をかける覚悟を持っている。悪魔の実を食べたのもその頃である。
活躍
初登場はパンクハザード編で、ドフラミンゴの周囲にいる構成員の一人として登場する。
その後ドレスローザ編で本格登場し、ドレスローザ国王のドフラミンゴに反発する存在やコロシアムの敗者等をオモチャにする特別幹部である事が判明した。
10年前には、ドレスローザ先代王家のリク王家から王権を奪い取るクーデターに参加しており、当時から現在まで容姿が子供のまま一切変わっていない。
シュガーを気絶させれば国中のオモチャが人間に戻ると知ったウソップ、ニコ・ロビン、フランキーの三人は、片足の兵隊、小人(トンタッタ族)と共に「ドレスローザSOP作戦(シュガーおったまげパニック作戦)」を開始する。
ウソップはシュガーに激辛グレープのタタババスコを食べさせ、暗殺…もとい気絶を狙うが、あえなく失敗して逆に捕えられ、ロビンやトンタッタ達もおもちゃに変身させられてしまった。
ウソップを捕まえたシュガーはタタババスコを毒と思い込んでウソップに食べさせたが、あまりの辛さに大絶叫したウソップのリアクション顔にシュガーが驚き、予想外のエネル顔をして気を失ってしまう。
その結果、シュガーの能力によってオモチャに変身されていた人間や動物達が一斉に元の姿に戻り、国中の人々の失われた記憶が一気に取り戻されたことで、ドレスローザはパニックに陥ってしまった。
その後シュガーは意識を取り戻すが、ウソップのリアクション顔がトラウマになり、長い鼻や長いものを極度に嫌うようになった。そしてウソップとルフィ達をオモチャに変えたうえで、ドレスローザ中の人々を再びオモチャに変えようと企み、モンキー・D・ルフィ、キュロス、キャベンディッシュの前に自身がオモチャに変えた頭割り人形達を仕向ける。
ルフィとローの前に現れオモチャに変身させようとするが、見聞色の覇気に目覚めた(と思われる)ウソップがカン十郎の作った作品を弾にして狙撃し、トラウマになったウソップのリアクション顔(を模した人形)を見て、再びエネル顔で気絶した。
その後、ジョーラがマンシェリーの力でシュガーを含む幹部達を蘇生させようとするが失敗し、その後海軍に捕縛された。
関連タグ
ドンキホーテ・ドフラミンゴ トレーボル ジョーラ モネ(ONEPIECE) ホビホビの実
ペローナ…彼女もまたウソップの機転に敗れ、エネル顔を披露している。
ボア・ハンコック、ボア・サンダーソニア、ボア・マリーゴールド…モネとシュガー同様、姉妹で悪魔の実を食べて能力者となった。
きゃりーぱみゅぱみゅ…作品にシュガーに似た衣装や演出が登場しており、モデルと思われる。ちなみに彼女も原作者と交流がある。