「何者であれ… 子供達を連れ去ろうとする輩を 私は許さない!!」
概要
王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ率いるドンキホーテファミリーの幹部で、腕と足が鳥になっているハーピーである。この姿は本来の物でもSMILEや悪魔の実由来のものというわけでもないため、茶ひげら茶ひげ海賊団同様、改造人間だと思われる。
同海賊団の協力者である世界政府の元科学者シーザー・クラウンの秘書兼監視役としてパンクハザードに派遣されていた。
書類に目を通したり何かを執筆する時は牛乳瓶の底のような丸眼鏡を掛けている。コミックス80巻のSBSで彼女の幼少時代が描かれた際は普通の眼鏡を掛けており、鳥に関する本を携えていた。
同じファミリーの一員であるシュガーは実妹である。
プロフィール
通称 | モネ |
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年齢 | 30歳 |
身長 | 227cm |
所属 | ドンキホーテ海賊団幹部 |
所属船 | ヌマンシア・フラミンゴ号 |
悪魔の実 | ユキユキの実 (自然系) |
出身地 | 北の海 |
誕生日 | 8月27日 (ハ(8)ッピーに(2)な(7)る) |
星座 | おとめ座 |
血液型 | X型 |
好物 | 抹茶ミルクかき氷 |
初登場 | 単行本67巻 第657話『生首』 |
WT100 | 76位(12115票) |
CV | 松井菜桜子 |
能力
悪魔の実
体を雪と化し、周囲に自在に雪を降り積もらせる事ができる「雪人間(雪女)」。
発生させた雪は本人の力量の範囲内なら自身から拡大させることができるようで、広い建物のフロア1つを極寒の地に変える程の規模を生み出す力を持つ。また、雪を使ってかまくらを作り、防御壁として使う事も出来る。さらに彼女に抱かれるとその冷気によって抵抗力を奪われ、やがて睡魔に襲われ動けなくなってしまう。
体が雪になるため、周辺が雪景色ならその雪に紛れて偵察することも可能。また、雪が積もっている範囲であれば(カリブーなどと同じく)その雪の中に潜る事であらゆる場所に一瞬で移動できる。さらに自らを雪で包み込み、巨大な雪だるまの怪物のような姿に変身する事も可能。つららのような牙で相手に喰らい付き、一瞬で凍結させた傷口をそのまま噛み砕く(つまりは事実上の防御無視)攻撃を得意とする。
しかしながら「雪」というあまり攻撃的なイメージの無い物体の能力である為、エネルやクロコダイルなどの自然災害級に能力を大規模に拡大させる描写は見せず、攻撃技も保有していない。むしろ、相手の戦闘力を奪い取ることに特化していると言える(本人もモンキー・D・ルフィを前にして「正直勝てるとは思っていない」と発言している)。
また、彼女の業務上、相手を倒すことよりも研究員や施設などを守ることのほうが優先順位が高いため、設備や壁などを壊さずに敵対戦力を無効化する手段の多い、こちらの能力のほうが使い勝手がいいようである。
自然系なので単純な物理攻撃は効果が無く、雪を分厚く重ねる事で一時的に一定以上の防御力を獲得する事もできる。しかし、雪なので火や高熱を利用した攻撃なら覇気を用いずとも有効となる。
ちなみにユキユキの実の能力はヒエヒエの実の能力と同系統であり、ヒエヒエの能力の方が上位となる事がSBSにて明らかにされている。劇中で相対はしていないが、サカズキの攻撃でポートガス・D・エースが焼かれたのと同じだとするなら、クザンの技でモネが氷漬けにされたりするのかもしれない。
基礎戦闘力
手足に関しては、かつては普通の人間であったが、他のパンクハザードの人間と同じく、トラファルガー・ローのオペオペの実の能力によって改造されている様子。
これにより、腕と足が鳥のそれとなっており、空を飛ぶなど戦闘力が向上している。なお、器用に翼を使って物を持ったりする事もできる。
武器として二本の巨大なアイスピックを持っており、足で掴んだそれを槍のように振るい攻撃を仕掛ける。覇気が使えるのかは不明だが、海軍本部大佐を一人で一蹴できるほどの戦闘力を持つ。
技
カマクラ
分厚く積み上げた雪の壁を作りだし、防御壁とする。
雪の壁というと脆く、その気になれば壊せそうなイメージがあるが、積雪量次第では家屋を崩壊させるほどの代物(実際、ワポル戦でも雪の驚異にルフィならびにサンジが振り回されている)。
なので、並大抵の攻撃にはびくともしない。破壊されるとこれまた雪とは思えない重い音を立てながら崩落する。
強化版としてこのカマクラを十層にも積み上げて防御力を大幅に強化した”カマクラ十草紙”、似たような技に足元に積もった雪を押し上げて壁を作り出す”雪垣(ゆきがき)”がある。なお、モネ本人は自身も体を「雪」にすることで、雪の中を自由に動き回ることができ、直接カマクラの内部に侵入することも脱出することも可能である。
身体能力も低くないため、一定空間内での移動は速いが、腕や武器による攻撃は遅いという、ヌマヌマの実のようなオチがなく、なかなか隙を突きづらい。
抱き着き
技名は不明。相手を抱き竦めて捕え、身体を押し付ける。相手はモネの雪の体温で急速に体力を奪われて力を発揮できなくなり、そのまま眠るように凍死する運命が待っている。対ルフィ戦で使用してルフィを眠る寸前まで追い詰めたが、気合で覚醒した彼に振りほどかれてしまう。
万年雪
積もった雪を操って相手の体を呑み込み、拘束する。
たびら雪 肌刀(はだがたな)
腕(翼)を氷の刃に変えて斬りかかる。
雪兎(ゆきラビ)
空へ飛び上がり、ウサギ形の雪玉を地上へ向けて乱射する。
一発一発が積もった雪の上から床を砕くほどの威力を持っている。
雪嵐(ふぶき)
積もった雪を吐息と能力で巻き上げ、大規模な雪の竜巻を生み出す。
意外に直接的な攻撃力はそれほど無いが、荒れ狂う雪と風に視界と行動を制限されるため、竜巻の中で戦い続けるのは相手にとっては非常に不利になる。
性格
基本は喜怒哀楽を表に出さず、常に不気味に笑みを浮かべている。ヴェルゴのボケに真顔で突っ込む静かでクールな人物である。しかし、話が進むにつれて感情を表に出すシーンも増えだした。
特に、サンジ率いる海軍G-5支部の面々から容姿を褒められた際には照れ顔を見せた。
相手の実力を察する能力に長けており、弱者などの優先すべき対象を執拗に付け狙い、確実に仕留めようとする執念深さを持つ。一方で自分よりも強い相手とは真正面からぶつかろうとはせず、どうしても戦わなければならない場合は時間稼ぎや搦め手を多用し、じわじわと攻めていく戦法を用いる。
事前の情報収集を欠かさず行う勤勉さや、強かとも狡猾ともとれる戦法、護衛対象や船長のためならば格上相手にも躊躇なく立ちはだかる度胸など、作中の自然系能力者にありがちな驕りが乏しいうえにプロ意識の高い人物で、敵にまわすと非常に厄介な思考と人格の持ち主。
過去に救い出された経緯から船長のドンキホーテ・ドフラミンゴに対し絶対的な服従心を持っており、ドフラミンゴに自爆を命令された時も顔色一つ変えず、それどころかドフラミンゴに進んで自爆を申し出て、自爆直前もドフラミンゴを「海賊王になる人」と別れと称賛の言葉を述べていた。
活躍
過去
13年前(ミニオン島での事件後)、不幸な境遇にいた所を妹のシュガーと共にドフラミンゴに救い出され、ファミリーに加入した。
また、10年以上前、ドレスローザがまだリク王一族の支配下にあった時代に、侍女としてドレスローザの王宮に潜入し、ドンキホーテ海賊団によるドレスローザ乗っ取りの手引きを行った。
パンクハザード編
初登場は世界政府が立ち入り禁止とした島パンクハザードで、上陸してきた麦わらの一味を遠方から偵察していたところをウソップに最初に目撃された。その後、研究室でシーザーに一味が島に来たことを伝えてからは、シーザーが毒ガス兵器スマイリーを発動して一味に猛攻を仕掛けるまで研究所で事務仕事をしていた。
しかし、一味が王下七武海のトラファルガー・ローやスモーカー率いる海軍G-5支部の面々と反撃に出ると自らも戦いに参戦し、ユキユキの実の能力を発動して一味のロロノア・ゾロ、ナミ、トニートニー・チョッパー、ニコ・ロビン、及びたしぎ他G-5支部の海兵達に襲いかかったが、ゾロとたしぎにより返り討ちに遭い重傷を負った。その後、自身が仕える王下七武海のドフラミンゴによる命令で研究所や他の海賊・海軍達を道連れに自爆しようとする。
だが、ローによって自身の心臓とスモーカーの心臓がすり替えられてしまっており、スモーカーの心臓と勘違いしたシーザーがスモーカーを殺すために鉄の破片で彼女の心臓を突き刺したため、自爆スイッチを押す前に倒れ以後の生死は不明。
関連イラスト
関連タグ
ドンキホーテ・ドフラミンゴ シーザー・クラウン ヴェルゴ トラファルガー・ロー
ボア・ハンコック、ボア・サンダーソニア、ボア・マリーゴールド…モネとシュガー同様、姉妹で悪魔の実を食べて能力者となった繋がり。