ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

生きた化石の編集履歴

2022-11-06 07:56:32 バージョン

生きた化石

いきたかせき

太古の地質時代に生きていた祖先種の形状を、その姿かたちに色濃く残している生物。

概要

生きている化石」とも。英語ではリヴィング・フォシル(living fossil)、学術的には「遺存種」(いぞんしゅ、「レリック」とも)と呼ぶ。地層の中から出土する化石とほぼ同じ姿で現代にまで棲息している事から、このような呼び名が付いた。提唱者は「進化論」を提唱したことでも有名なチャールズ・ダーウィン


数少ない種が祖先的な形態を残したまま細々と生息している「分類的遺存種」(狭義の生きた化石)、今も多くの種が祖先とあまり変わらない姿で繁栄している「形態的遺存種」、かつては広い範囲に分布していたが今では狭い地域に生き残っている「地理的遺存種」(生きた化石に含まないこともある)などに分類される。


しかし、見た目は祖先種そっくりな分類的遺存種や形態的遺存種であっても、遺伝子的には過去に生きた生物そのままではない。シギダチョウのように祖先である恐竜から外見や生態は大きく変わっていても遺伝子や体のつくりは恐竜の名残を色濃く引き継いでいるものもあれば、サメのように外見的形態は古生代からほとんど変わらなくとも遺伝情報や体の内部構造は大きく変化しているものもいる。ツメバケイマツバランに至ってはただの収斂進化であり、現在は生きた化石として扱われることはほとんどない。


また、太古の昔から、姿形が変わっていないように見える種でも、実際のところ、本当に変化がないのかどうかは不明である。なぜなら、化石には臓器や皮膚などは残りづらいため、このような部分が大きな変化を遂げている場合は、現代の我々には知る事が出来ない。


生きた化石とされる生物

以下のリストは一部であり、外部リンクにも全て掲載されているわけでもない。必要に応じ追加をお願いします。

分類的遺存種

シーラカンス

カブトガニ

オウムガイ

ヤツメウナギ

ピラルク

アロワナ

チョウザメ

ラブカ

カグラザメ

ポリプテルス

カモノハシ

オカピ

オオサンショウウオ

ムカシカイマン

ムカシトカゲ

イチョウ

メタセコイア

コセミクジラ

イワヒバ

ウミユリ

ネオトリゴニア

ナンヨウスギ


形態的遺存種

シャコ

カブトエビ

シミ

ムカシトンボ

ゴキブリ

ソテツ

シダ

ニシキヘビ

ボア

シギダチョウ

ウミエラ

ミツクリザメ

サカタザメ

ギンザメ

ネズミザメ

メジロザメ

ムカシガエル

ハイギョ

サソリ

ムチサソリ

シャミセンガイ

モクレン

トクサ

ヌタウナギ

ヒカゲノカズラ

以前ここに分類されていたもの

ツメバケイ

マツバラン


地理的遺存種

ゾウ

サイ

ライチョウ

チングルマ

ジャガー

ヤマネ

オポッサム


外部リンク


関連項目

進化 古生物

古代魚

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました