プロフィール
レベル | 完全体(クロスウォーズ) |
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タイプ | 魔人型 |
属性 | フリー |
所属(XW) | 女神の戦士団(サンドゾーン) → バグラ軍刺客 → クロスハート(転生後) |
所属(ゲーム) | ナイトメアソルジャーズ |
概要
あらゆる知識を持つ博識のデジモン。「気高き王」とも呼ばれる。
その知識のすべてを書き記した「アッピンの紅い本」を所持し、閲覧者の魂と引き換えに1ページ分の知識を与えてくれるという。
どんな謎にも答えてくれるが、必ず答えと一緒に試練を与え、その試練を乗り越えられなければ求める答えは与えられず魂を奪われるとされる。
実はとある魔王型デジモンの姿の一つといわれている。
X抗体
護符によって抑えていた内なる力がX抗体の影響でその一部が解放された。「アッピンの紅い本」に意思が芽生え、知識を問われし者が答えを間違えば、主より先に裁きを下す。
必殺技は、解放した右腕のショットガンで広範囲の敵をまとめて撃ち抜く『トゥーリブラスト』と、打神鞭と一体になった左腕を鋭く敵に打つ『ザイカミウチ』。そして「アッピンの紅い本」から放たれる『アブソマーク』で敵を取り込み本の1ページとして吸収する。
能力
戦闘では右腕に隠した銃や、マントに隠した赤い「打神鞭」を振るう。
マントは古今東西の護符を積層しており、その護符にはあらゆる対処法が記されている。その豊富な知識であらゆる攻撃をすべて防ぐことができる。
接近戦・遠距離戦の両方を一人で巧みにこなす実力者。加えてスピードも相当なもので、その神出鬼没な様子から「死神」と称される。劇中ではシャウトモンX4を軽くあしらった。
必殺技
- ギルティッシュ
護符を様々なものに変化させて攻撃する。
- カミウチ
手にした打神鞭で強烈な雷撃を放つ。ホーリー系のデジモンには大ダメージを与える。
- リークインフォメーション
詳細不明の技。恐らくは膨大な知識の閲覧。
必殺技(X抗体版)
- トゥーリブラスト
解放した右腕のショットガンで広範囲の敵をまとめて撃ち抜く。
- ザイカミウチ
打神鞭と一体になった左腕を鋭く敵に打つ。
- アブソマーク
「アッピンの紅い本」から放たれ、敵を取り込み本の1ページとして吸収する。
外見
人に近い姿をしているが、異様に長い腕や青黒い肌、くすんだ金髪と赤い目を持つ。身長は3mほど。顔は大部分が布で隠れているため、素顔や表情は窺い知れない。
大量の護符で作られた白いマントや青いターバン、拘束具で隠された右腕が特徴的。身体のいたるところに護符が散らばっており、全体的に得体の知れないダークな印象を受ける。
アニメでの活躍
デジモンクロスウォーズ
「戦え少年… 皆と共に…」
「行くんだ…! お前は仲間を失うな…!」
CV:岸尾だいすけ
バグラ軍の謎の刺客として登場。感情や表情を表に出すことがなく、口数も少ない。戦闘力はかなり高いが、その得体の知れなさゆえに三元士からは嫌われていた。
砂漠が広がるサンドゾーンにて主人公・工藤タイキの命を狙うも、戦いの最中に岩肌が崩れ、隠れていた一体の女神像が現れる。それを受け突如『正々堂々と戦う理由ができた』と語り、勝負を仕切りなおす。シャウトモンX4を圧倒するも、離れた場所にいたブラストモンの攻撃で地面が崩落し、タイキが地下で孤立したところに遭遇。しかしタイキが女神像に認められたことで矛を収め、地下の遺跡を歩きながらかつての出来事を彼に語り始める。
元々はエンジェモン率いる「女神の戦士団」の一員であり、サンドゾーンに栄える都・サンドリアを守護していた。彼は高い実力を持ちながらも、女神から戦士として選ばれず、苦悩していた。そんなある日、何者かの策略により戦士たちが同士討ちを始め、戦士団は全滅。身を守るために仲間を手にかけたことを深く悔やみ、バグラ軍に協力する傍ら、真犯人を探していたという。
タイキが女神に認められたことで彼を殺すことを止め、地下からの脱出を手助けする。しかし直後に何者かに操られたシャウトモン達が襲い掛かる。仲間を消して傷つけまいとするタイキの姿に足を止める中、事件の真犯人が姿を現し、その攻撃で重傷を負ってしまう。一時撤退した後に傷を修復しようとするタイキに対し、戦う仲間の元へ向かうよう告げる。更にその状態でムゲンドラモンの攻撃からシャウトモンたちを庇い、命を落としてしまう。
だが死の間際、正しい「女神の戦士」としての在り方を見つけた彼を、突如として女神の光が包み込む。彼は新たな姿へと転生し、危機的状況を打破。その後はタイキたちに同行し、共に最後まで戦った。
デジモンゴーストゲーム
「我は知識の泉を司る者……学問の神なり。知識王なる者よ。我とどちらか博識か、白黒つけようではないか」
CV:櫻井孝宏
第53話に登場。今作は公式設定に沿った形で登場し、真の姿については特に語られていない。
また「アッピンの紅い本」に乗り移って自在に移動したり、護符を使って女性と少女の幽霊のような使いを操る能力も披露している。
普段は京都にある知識の神が祀られている神社の社殿の中に潜んで博識な人間を見定めては、自らを「学問の神」と名乗って、互いの知識を奪い合う知識勝負を持ちかけていた。
勝負に勝てばバアルモンの知識を1つ得られるが、負ければ少しずつ知識と生気を奪われる上にどんどん記憶を失っていき、気づけばすべてを捨ててまで知識を得ようとする孤独な存在となり果ててしまう。
修学旅行兼好きなアニメの聖地巡礼のために京都に訪れた清司郎の博識さに興味を持ち、彼が東京に帰った頃を見計らって真夜中に何処かの山奥の社へと導き、ひとまずは小手調べ程度の知識勝負を持ちかける。
最初の内は清司郎も半信半疑だったが、手に入れた知識のおかげで会社から委託されたプログラムを完成させるに至ったのを境に知識を欲して勝負に入り浸るようになるが、連敗続きで知識を奪われ記憶の消失が深刻化。日に日に人相が悪くなり、やがて宙ら仲間達やパートナーのジェリーモンの事も忘れ、攻撃的で疑い深い性格に変わっていってしまう。
後日、知識の大半を失いながらも社にやってきた清司郎のすべてを食い尽くさんとするが、彼の後を追跡していたジェリーモンに妨害されて姿を現す。
知識勝負を持ちかけ、待ったをかけた瑠璃の提案を受け入れて自身が問題を答えることにし、宙達はそれぞれの得意分野や豆知識をバアルモンにぶつけて少しずつ清司郎の知識を取り戻していく。
「ふざけるな!知識とは森羅万象の根源に迫ろうとする、気高き営み!それを豆知識などと愚弄しおって……!決して許せぬ!!」
しかし、豆知識ばかり出す相手に自身の知識のプライドを傷つけられたと激昂。「ギルティッシュ」で視界を遮ってベテルガンマモン達を「カミウチ」で一掃し、宙と瑠璃をそのまま叩きのめそうとするが、知識の一部が戻り記憶がよみがえった清司郎が復活。
更に『ワープ進化』を獲得したジェリーモンが一気に進化したテティスモンが、「京都にある『鷺ノ川神社』に奉納された鳥居の正確な数はいくつ?」と出題してきた。
京都に住んでいる以上、その土地のあらゆることを知り尽くすバアルモンは503本と即答するも、結果は不正解。
実は修学旅行の際に清司郎が新しく鳥居を1本奉納しており、総数が504本に増えていたのだ。証拠となる証明書や写真を見せられたことで潔く敗北を認め、奪った清司郎の知識を全て返却。再度、知識を探求すべく京都へ帰っていった。
余談
彼の進化先だが、右腕の銃の形状・額の第三の目・女神像の仮面・「バアル」という名前など、実は至る所に伏線が張られていた。
後に他のクロスウォーズ出身デジモン共々世代と属性が与えられた(幼年期は属性なし)が、その内唯一の「フリー種」である。(ハッカーズメモリーなど一部のゲームでフリー種扱いだったシャウトモン系統はデータ種(オメガシャウトモンX抗体はワクチン種))
現実はX抗体版が登場したが、相変わらず「フリー種」である。これにより「フリー種かつXデジモン」はバアルモンのみとなった。(今まではフリー種のデジモンはX進化すると属性がメジャーな三種のどれかに当てはまるように変化していた)
名前の由来は気高き王を意味する古代オリエントの神「バアル・ゼブル」から。
また、打神鞭を振るう賢人という設定は『封神演義』に登場する太公望が元ネタと思われる。
関連イラスト
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怪人アンサー:同じくあらゆる疑問に答えてくれる存在で、ペナルティが存在する。