概要
横浜高速鉄道みなとみらい線~東急東横線~東京メトロ副都心線~西武有楽町線・西武池袋線/東武東上線を直通運行する優等列車のうち、特に速達性の高い列車につけられる愛称。列車種別ではない。
埼玉県西部~東京都心~横浜市内を5社にわたる相互直通運転で直結する速達列車に親しみを持ってもらうとともに、わかりやすい案内を提供することを目的として2016年3月のダイヤ変更よりこの愛称が設定されており、駅および車両の列車種別案内表示などで「F」を模したロゴマークが使用されている。また同改正により終日東上線内で各駅停車であった地下鉄直通列車が急行に昇格するため、従来の和光市等主要駅での急行(快速)の乗換えがなくなり、利便性が上がった。愛称設定の理由は、路線ごとに種別変更(最大2回、3種別)があるため、わかりづらいことがあげられる。
「F」は、速達列車(Fast)、副都心(Fukutoshin)線、5社(Five)の3つのキーワードの頭文字である。
Fライナーとして運行される列車はみなとみらい線・東横線内特急、副都心線・東上線内急行、西武線内快速急行で運行される直通列車。日中に東武線方面・西武線方面が各30分間隔で運行され、両系統が重複する小竹向原~元町・中華街間は15分間隔での運行となる。
停車駅
- 東武線方面 特急-(渋谷)-急行
元町・中華街-みなとみらい-横浜-菊名-武蔵小杉-自由が丘-中目黒-渋谷-明治神宮前(原宿)-新宿三丁目-池袋-小竹向原-和光市-朝霞台-志木-ふじみ野-川越-川越市~森林公園の各駅。
※2023年のダイヤ改正より、東上線内は種別が快速急行へ変更されることとなった。この変更及び東上線快速急行の停車駅変更により、現行のFライナーから志木とふじみ野が停車駅から差し引かれることとなる。
- 西武線方面 特急-(渋谷)-急行-(小竹向原)-快速急行
元町・中華街-みなとみらい-横浜-菊名-武蔵小杉-自由が丘-中目黒-渋谷-明治神宮前(原宿)-新宿三丁目-池袋-小竹向原-練馬-石神井公園-ひばりヶ丘-所沢-小手指(-入間市-飯能)
※当初は新桜台駅も停車駅だったが、2020年のダイヤ改正より通過となっている。また運行開始から長らく多くの列車が飯能発着だったが、2022年のダイヤ改正よりほとんどが小手指発着となった。
車両
いずれも10両編成。
現行車両
- 東急
5050系(4000番台)
- 東京メトロ
- 東武
- 西武
6000系(ステンレス車0番台、アルミ車50番台)・40000系(主に50番台ロングシート車)
過去の車両
- 注:横浜高速鉄道のY500系は8両編成のため基本的に使用されない。これは、8両編成による東横特急や地下鉄線内等での優等列車の運用が存在しないことから分かるとおり、速達制の高い種別は10両編成の車両を充当することを基本としているためである。運用上の都合で突発的な代走にY500系が就く例外はあったが、この時は各社とも「Fライナー」を冠さない従来通りの種別を表示して運用していた。