全ての悪魔は名前を持って産まれてくる
その名前が恐れられているものほど悪魔自身の力も増すという
概要
第一部 公安編 | 週刊少年ジャンプ2019年第1号(2018年12月3日発売)から2021年第2号(2020年12月14日発売)まで連載。 |
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第二部 学園編 | 少年ジャンプ+にて2022年7月13日から連載開始。 |
小説『バディ・ストーリーズ』 | 著者:菱川さかく 2021年11月4日発売 |
コミック | 既刊12巻(1巻~11巻が第一部、12巻から第二部) |
悪魔を狩るデビルハンターたちの壮絶な戦いを描いたホラーアクション作品だが、藤本タツキの個性的なデザインセンスやシニカルなギャグ、絶望と閉塞感漂う社会描写と、それに相反する活き活きとしたキャラクター造形が相まって独特な世界観を構築している。
物語の雰囲気も作者の映画趣味が反映されており、B級ホラーやZ級映画に見られるようなカオスフルな空気が漂っている。
ちなみに気付いている人はあまりいないが、ギャグシーンなどでもキャラが一切デフォルメ調にならない。
単行本300万部突破記念で作者が寄稿したイラストによると、「邪悪なフリクリ」「ポップなアバラ」を目指して描いているとのこと。
2021年12月時点での累計発行部数は1200万部だったが、2022年11月17日放送のアメトーークで2000万部を超えたことが発表された。
作品のモチーフである工具の鎖鋸は「チェーンソー」と「チェンソー」と二つの表記があるが、この作品の正式タイトルは「チェンソーマン」。理由は担当編集の林士平曰く、作者の藤本タツキと打ち合わせした際に「長音が2つあると、文字面の収まりが悪い」という結論に至ったからとのこと。
第一部はチェンソーマンことデンジを主軸としたストーリー展開となっており、彼が艱難辛苦を乗り越え一人の人間として確立される様を描き出している。
第二部からは主人公を三鷹アサにバトンタッチし、よりホラー色の強い作風に移行している。第一部が活き活きとした”動”の描写を重視しているのに対し、第二部は人物の心情描写に拘った”静”を描き出しているのが特徴である。
真珠などの宝石を扱うTASAKIのブランド『danger(デインジャー)』とコラボすることが決定。⇒コラボ特設サイト
あらすじ
悪魔の脅威にさらされている架空の現代社会。
父親が遺した多額の借金のせいで、貧乏な生活を送っていた少年デンジはチェンソーの悪魔のポチタと共にデビルハンターをしながらどうにか生きていたが、ある日残虐な悪魔に狙われてしまい...!?
登場人物
用語
悪魔
人が特定の物や概念などに恐怖を抱くと誕生する怪物。名前こそ同じだが宗教上の悪魔の概念とは大きく異なる。
詳細はこちらを参照
デビルハンター
上述の悪魔を倒す事を生業とする者達の総称。悪魔と戦うために銃器や刀等の一般的な武装に加え、法律で悪魔と契約する事が許されており大半のデビルハンターは何かしらの悪魔と契約している。
民間と公安がおり、民間で倒せなかった悪魔が公安に回ってくる。なお民間が手をつけた悪魔を公安が勝手に倒すのはルール違反らしい。
公安対魔特異4課
デンジやアキ、パワーらが所属する部署。公安の中でも特殊な部署であり、通常であれば駆除対象である悪魔や魔人を構成員として組み込んだ実験的な部隊。
マキマが設立に深く関わっているようだが、マキマ自身は官房長官の直属であり4課ではなく特異課全体を束ねる立場であり、4課の直属の上司はサムライソードの事件の後から隊長に就任した岸辺である。
地獄
罪を持つ人間が死後に堕ちる宗教的な意味での地獄とは異なり、チェンソーマンの世界では悪魔が生まれ、そして住む世界の事を指す。
風景も「地獄」という言葉から想起されるような暗く殺伐としたものではなく、辺り一面に植物が自生し空には無数のドアが並ぶ「静かな狂気」とでも言うべき景色が広がっている。
悪魔達は地獄で生まれ、死ぬと人間達がいるこの世に転生し、さらにこの世で死ぬと地獄に転生するといった輪廻転生を繰り返す。
この世から地獄に行けるのは本来この世で死んだ悪魔のみだが、「地獄の悪魔」(地獄にいる悪魔という意味ではなく文字通り「地獄」の名を持つ悪魔)と契約を結ぶ事で死んでいない悪魔や人間でも地獄に行ける。他にも空間移動能力を持つ悪魔を利用する方法もある。
アニメ
林士平がTwitterにてMAPPA制作でのTVアニメ化決定(ただしこの時点では放送時期は未定だったが)とジャンプ+にて第二部連載決定をツイートした
2021年12月18日、「2022年中にはアニメ放送するつもりです」と言う告知がなされている。
「日経エンタテインメント!」2022年5月号の林士平インタビューによると、(インタビューを受けた)現在時点では脚本の打ち合わせが終了し、絵コンテなどの途中段階を作者と共にチェックしているとのこと。
そして2022年8月5日にはキャスティングや放送(開始)時期などの発表がなされた。
放送時期などについては各話リストを参照とのこと。
補足だが、原作者である藤本タツキは「ドロヘドロと呪術廻戦のパクりみたいな作品を、それらをアニメにした会社がやっちゃうんですか!?(要約)」と戸惑っていたらしいが、一方でMAPPAは「何としてもウチでアニメ化するんだ!(要約)」と意気込んでいたとのことである。
スタッフ
原作 | 藤本タツキ |
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監督 | 中山竜 |
シリーズ構成・脚本 | 瀬古浩司 |
キャラクターデザイン | 杉山和隆 |
アクションディレクター | 吉原達矢 |
チーフ演出 | 中園真登 |
悪魔デザイン | 押山清高 |
美術監督 | 竹田悠介 |
美術設定 | 中野尚美 |
色彩設計 | 中野尚美 |
撮影監修 | 宮原洋平 |
CGIプロデューサー | 淡輪雄介 |
3DCGディレクター | 奧納基、横川和政 |
撮影監督 | 伊藤哲平 |
編集 | 吉武将人 |
音楽 | 牛尾憲輔 |
音響監督 | 小泉紀介 |
製作プロデューサー | 木村誠 |
クリエイティブ・プロデューサー | 瀬下恵介 |
制作・製作 | MAPPA |
主題歌
編曲協力:常田大希
担当アーティスト:米津玄師
各話リスト
2022年秋アニメとしてテレビ東京系列全6局で毎週火曜日深夜24時に放送された。Amazonプライムビデオでは地上波放送から1時間遅れての最速配信が実施された。このほか、放送開始時期などのズレはあれどテレビ東京系列外の地方局でも放送された(テレビユー山形、テレビユー福島、新潟放送、長崎放送(以上、TBS系列局)、鹿児島テレビ(フジテレビ系列局))。
エンディングは週替わりで異なる。
# | サブタイトル | エンディング | 担当アーティスト |
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1 | 犬とチェンソー | CHAINSAW BLOOD | Vaundy |
2 | 東京到着 | 残機 | ずっと真夜中でいいのに。 |
3 | ニャーコの行方 | 刃渡り2億センチ※ | マキシマムザホルモン |
4 | 救出 | 錠剤 | TOOBOE |
5 | 銃の悪魔 | インザバックルーム | syudou |
6 | デンジを殺せ | 大脳的なランデブー | Kanaria |
7 | キスの味 | ちゅ、多様性。 | ano |
8 | 銃声 | first death | TK from 凛として時雨 |
9 | 京都より | Deep down | Aimer |
10 | もっとボロボロ | DOGLAND | PEOPLE1 |
11 | 作戦開始 | バイオレンス | 女王蜂 |
12 | 日本刀VSチェンソー | ファイトソング | Eve |
※挿入歌としても起用。
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関連タグ
掲載紙・作者 | 週刊少年ジャンプ / 少年ジャンプ+ / 藤本タツキ |
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ジャンル | ダークヒーロー / チェーンソー / 悪魔 / 公安 / ダークファンタジー / バトル |
用語 | 悪魔(チェンソーマン) / 魔人(チェンソーマン) / 武器人間(チェンソーマン) / デビルハンター(チェンソーマン) |
表記揺れ・別題 | 电锯人 / 链锯人(中国語表記) 電鋸人(漢字表記) chainsawman(英語表記) 체인소맨(韓国語表記) |