「『ない』と思えばない。『ある』と思えばある。大いなる力は、探すな」
「俺は世界を守る剣(つるぎ)だ!」
「光あれ」
演:市川知宏
変身する仮面ライダー
概要
第7章から登場(名前が判明したのは第16章)。
神山飛羽真がたどり着いた異次元空間・アヴァロンで、キングオブアーサーの力を求める彼に助言を贈った謎の男の正体。年齢1129歳。
仮面ライダー最光に変身する。
闇黒剣月闇と共に一番初めに作られた2本の聖剣の内の一本である光剛剣最光が悪しき者の手に渡ることを危惧し、自ら剣と同化したことで自分自身が光の剣そのものとなっている。
かつては闇黒剣月闇の所持者でもあり、光剛剣最光との二刀流でメギドと戦っていた。
人物像
本作のストーリーテラーであるタッセルの元を訪れるなど謎の多い人物で、物語の要所で飛羽真の様子を窺っていた。
第16章において、神代玲花の策略でノーザンベースの剣士達と飛羽真が争うことになり、飛羽真や彼を庇おうとした芽依の危機を救うように現れ、初めて自身の名を明かした。
聖剣は世界を守るための力で、同士討ちなどに使うべきではないと考えており、自らを世界を守る剣であると自負している。
メギドとなった人間に対する記憶消去や、重傷を負った味方を瞬く間に回復させる治癒能力を持つ。
初登場時は荘厳な口調で話していたが、1000年もアヴァロンにいた為なのか世俗に疎く、ファンタジック本屋かみやまの本を読み漁ったり、目を発光させる事でファッションを変化させる(女性向け、男性向け関係なく周囲の服装をトレースしている)などして現代の文化を学習しようと試みる浮世離れした言動が見られ、人類の叡智に関心を示している。
しかし、コミック本を見ると登場人物がヒーローでもあるにもかかわらず、悩んでばかりなのが理解できなかったとも語っており、戦士は悩むものではないと考えている模様。
なお、あくまでも自分自身は「剣」なので、タピオカドリンクをはじめ飲食はできない模様。
しかし、第41章ではおもちゃの釣り竿で釣り上げた流しそうめんを食べてたりする。しかもめんつゆを直で飲んでいる。(エックスソードマンの力である程度出来るようになったのかもしれないが。)
メギドになった人間を救う為には「斬る」しかないと語る等、使命の為には非情な決断を下すことも辞さない。そのため、人間が変身したメギドから人間を分離する方法を模索しようとする飛羽真・芽依と早々から意見の対立が起きてしまい、タッセルも彼と飛羽真が上手くやっていけるか不安視していたが、飛羽真達と行動を共にしている中で、1000年の間に救うという言葉の意味合いが変わったと認識し、飛羽真の覚悟を認め、本格的に共同戦線を取り始める。
また、彼が言う「斬る」というのは光剛剣最光の力でメギドと人間を斬り分けるという意味であり、この言葉の意味を皆まで言わなかった結果、「メギドにされた人の命を顧みずに倒す」と捉えてしまった飛羽真達と一時的に揉める原因になった。事実、後に命を助ける手段がもはやない者に対しては、「もう助からない」と明言している。因みに、この件に関しては後に飛羽真と芽依は猛抗議するも、遠回りする羽目になった原因が自分達の早とちりだった自覚はある様で、ユーリが正論で返すとぐうの音も出ない様子だった。
総じて、非情と言うよりも真面目が高じた天然というのが実情のようである。
以降は飛羽真達と行動を共にしながら、一度は吐き捨てたコミック本を読み返したり、大秦寺の剣技に関心を示したりと、自分なりに現代の戦士の在り方を学んでいる様子。その一方で彼の天然さの影響か、やはり飛羽真達の行動と微妙にズレている場面も多々見られる。
しかし玲花の暗躍と、それを跳ね除けられないノーザンベースの面々の様子に痺れを切らし、王様メギドの騒動で飛羽真の「剣士としての覚悟」を再確認したことで本格的に腰を上げる。
第34章にてマスターロゴスの手により復活したかつての友であったバハトこと仮面ライダーファルシオンを封印するべく、乱入して来た仮面ライダーカリバーこと富加宮賢人に協力を持ちかけるが、あくまで聖剣の封印を目的とする賢人は聞く耳を持たず、カリバーとファルシオンの攻撃から飛羽真を庇って消滅してしまい、ワンダーライドブックと聖剣を神代玲花に持ち去られてしまう。
第35章では他の聖剣とワンダーライドブック共々、マスターロゴスが全知全能の書の力を手に入れる為に利用されるが、飛羽真達の活躍で儀式が中途半端な形で終了した為、再び聖剣に力が戻り、戦線へ復帰するのだった。因みに、復活した事に対して何故か一同はノーリアクションだった。
飛羽真たちとの交流を通し、世界の移ろいや人間の持つ可能性の素晴らしさを改めて実感していたのか、第38章ではバハトに「人が世界なんだ。人が変わり、世界が変わる」と説いていた。
余談
- 公式のプロフィールによれば、出身は現在のウクライナに当たるキエフ大公国。当時は戦乱の世だった為に飛羽真との価値観の齟齬が起こったとの事。東映特撮WEB・セイバー第19章のページにおいて、裏設定公開のような形で公開された。
- 名前のユーリは欧州では一般的な人物名の一つで、ユリウスまたはゲオルギオスから派生した名前であると考えられている(ユリウスの原義は「神の子孫」だと考えられる。ゲオルギオスの原義は「大地で働く人(農夫)」)。
- 彼の本格的な登場となる第16章では、光繋がりでウルトラシリーズに出演した俳優がゲスト出演している(長谷部瞳、岩田栄慶、岩田眞優、山際永三監督の孫である山際海斗の4人)。
- 初登場から半ば彼の口癖だった「最高だな!」に3年前の天才物理学者を連想した人が続出し、視聴者に印象を残すことになった。
- それは『セイバー』放送終了後も健在らしく、youtubeでセイバー関連の話が最高だと感じた場合に彼の変身するライダー最光に引っかけて「最高、いや最(っ)光(だな)!」とコメントするのが一種のお約束と化している。
- そして大抵そのコメントには3桁近くのいいねが押されることが多い。
- 第16章での変身時に思いっきりベルトをガン見しながら変身していたが、なぜか視聴者からは「これはこれでユーリらしい」「そりゃ1000年もアヴァロンにいたんだから不慣れになるわ。」と寛容な意見が多い。(メタ的に言うと、ユーリ役の市川氏が撮影参加間もない時期であったため変身シーンの撮影に慣れていなかっただけであるが。)
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最終話、増刊号での活躍及び登場
激闘で消耗していたにもかかわらず、無理をしてまで剣士達の傷を治癒して回った影響で力を使い果たし、消滅してしまう。最終決戦の後も彼が復活する事はなかったが、1年後に飛羽真が「ワンダーストーリー」を執筆し、ワンダーワールドを再構築した影響でノーザンベースのワンダーライドブックが発光、愛読書であるソードXマンを片手に戸惑いながらも復活を果たす。
ワンダーワールドから帰還した飛羽真を仲間達と共に出迎えた。
ちなみに増刊号の描写によれば、バイスもとい悪魔が見えるらしい。
「来週からは俺っち達が大活躍するぜ!見てな!」とメタ発言しつつちゃっかりと仮面ライダーリバイスの予告をしたバイスに「光あれ( ^ω^ )」と光剛剣最光の光で退散させる···がバイスはやられたふりをしていただけで、去り際に屁をこいて行った。
これはバイスだけが平気なのか、悪魔全般に効かないのかは不明。
ちなみに、バイスが去り際に屁をこいていった後、抱えていた盆栽を(どうやら経緯は不明だがはまったようだ)「よしよし~」とあやしていた。かわいい。