概要
作中では主に、デデデ大王がホーリーナイトメア社から購入するモンスターたち。有機質・無気質を問わないのはもちろんだが、生物・機械の垣根もない。
購入形態は通販であり、玉座の間にあるモニター「デリバリーシステム」から繋がる「魔獣配信サイト」を通して注文できる。ただし、クラッコやウィリーなど、デリバリーシステムを介さずに現場へ現れる個体も稀にいる。
モニターは転送装置とセットになっており、これもホーリーナイトメア社製。
基本的に心を持たないが、中にはまともな心を持った個体もいるようだ。意思疎通ができるかどうかにも個体毎に大きな違いがある。場合によっては、通常の生物や機械に見せかけて魔獣へと変化させる仕掛けを仕込んでいるパターンや、もとは通常の生物だが薬品によって魔獣と化したパターンもある。
また、変身を得意とする魔獣もおり、別人になりすまして登場することもある。
なお、それらとは別個に、ホーリーナイトメア社と契約したことにより「契約魔獣」になるケースもあるが、劇中では戦闘能力を発揮したことがないため、どうやら「魔獣としての仕事を請け負った、ただの一般人」のようである。
主に、金を持て余した富豪や欲に目がくらんだ為政者の欲望に付け込む形で営業販売がされているらしく、黒幕のナイトメアが客の状況を見て(足元を見る形で)魔獣の選定を行ったうえで、カスタマーサービスを通して販売されている様子。
ナイトメアの手によって無尽蔵に生産されており、製造コストは実質タダ。
▼チェス盤状のフィールドで生産されているようだ。
ちなみにこれはカブーのイメージシーンであり、実は肝心の『ナイトメアが実際に魔獣を生産するシーン』が実は一度も描写されてないため、具体的な原理は不明(チェス盤フィールド自体は存在する)。
しかし、実戦段階へ育成するまでには地道な訓練が必要であり、投入までには時間がかかるらしく、養成学校で「星組・花組・月組・雪組」の4組に分けられ、トップスターを目指して毎日厳しい訓練をされている。しかし、その戦闘能力には個人差がかなり大きいようで、販売される段階になっても戦力にならない者もいる(そうした個体は主に大したことのない客へ売りさばかれる)ほか、訓練そのものから脱走する個体もいたようだ。
ちなみに訓練するインストラクターも「調教魔獣」と称される魔獣の一種である。
しかし、カービィなどの「星の戦士」が潜伏しているとわかれば、そのターゲットとなる惑星に対しては「最強魔獣」と呼ばれるものをはじめとする本格的な戦闘能力を持つ強大な個体が販売される。手ごわい魔獣が登場したのはこれが原因である。ただし、魔獣によって強さにはムラがあるうえ、最強魔獣もしくはそれに類する強敵は数えるほどしか登場していない。戦闘能力以外を取り得とする魔獣も一部存在する。中にはカービィたちと仲良くなった個体も極わずか存在する。
その目的は、宇宙支配のための惑星制圧であるため、単体ならどうにか倒せても、束になって襲い掛かられた場合の被害は計り知れない。かつては星の戦士たちが銀河戦士団という大きな勢力を持っていたものの、それでも無尽蔵に生産される魔獣の大群の前に大部分が壊滅した(銀河戦士団で生き残ったのはメタナイト卿を始めとした数名だけである)。
ちなみにこの星の戦士たちだが、第3話によるとナイトメアに反抗した魔獣のような描写がなされており、彼らも本来ホーリーナイトメア社で作られた可能性を匂わせている(このことはメタナイト卿がカブーに話したとのこと)。すなわち「ナイトメアにとっての失敗作」であり、フームはカービィもその1人なのではないかと考えたが、メタナイト卿に尋ねても明確な返答はなく、はぐらかされている。
転送装置は、一見すると購入者側の指示や操作で動いているように見えるが、実際はホーリーナイトメア社によってコントロールされているようで、カスタマーサービスの操作によって無断で魔獣が送り込まれるなどのシーンがある。壊滅した惑星にもこの転送装置があることから、その気になれば無断で大量の魔獣を送りつけられ、その破壊活動で標的を壊滅させることができる、恐ろしい存在。デリバリーシステムの使用者は本来、ホーリーナイトメア社に命を握られたも同然なのである。
しかし、作中で主に購入することになるデデデ大王は、その気まぐれと厚顔から、しばしばホーリーナイトメア社の思惑を外れた魔獣購入も少なくない。基本的にはカービィを倒すために購入するものの、ワドルディの代役、アニメ制作目的、単なる暇つぶしなど、様々な理由で購入しては、しばしばトラブルメーカーとなる。
デデデ大王にとっては魔獣の購入は楽しみのひとつでもあったようで、第100話でホーリーナイトメア社が壊滅した際は「魔獣をお買い物する楽しみも失われたぞい!」と嘆いていた。
だがあくまでも、戦いになるとデデデの指示に従っている様子はまずなく、魔獣とはホーリーナイトメア社のために破壊活動を行う存在であることがよく観察するとわかる。うかつに趣味の感覚で購入する・あるいは施政者や資本家が支配力の後ろ盾にするつもりで購入したりすると、肝心な時に痛い目に遭う可能性をはらんでいる。
また、デデデはこれらの購入代金をしばしば踏み倒しているため、取立て目的の魔獣がホーリーナイトメア社から送られたこともある。
それ抜きにしてもデデデは普段から「最高級品をバーゲンしろ」「これ以上わしを怒らせると取引停止ぞい」「株主総会で騒いでやる」という無茶な要求をしているため、対応に困ったカスタマーサービスはデデデへの魔獣の販売を渋ったことが幾度となくある。
もっとも、製造コストがかかっていないであろうことを考えると、取立てのヌルさは、営利販売が建前である可能性もうかがわせる。
登場する魔獣たちはアニメオリジナルのものと、ゲーム版の敵キャラをモデルにしたものがいる。ゲーム版が元ネタの場合、中ボス~大ボスである場合がほとんどだが、マッシャーやポポンのように、ザコ敵の中で比較的大型のものも採用される。ゲーム版と強さが全く異なるケースもしばしば。
また、近年はアニメで人気だった魔獣がゲーム版に逆輸入されることもある。
魔獣一覧
五十音順。
★はゲームに登場したキャラが由来。
●は元は通常の生物や人物が魔獣化、あるいはそう扱われたもの。
- アイスドラゴン(第20話)★
- アカマムジー(第80話)
- アニゲー(第89話)
- アモン(第43話)●
- ウィリー/ビート(第91話)★
- ウォーキー(第31話)★
- エアライドマシンライダー(第97、100話)
- エスカルゴンロボ2(第78話)●
- エビゾウ(特別編)
- エビフリャー(第86話)
- オクタコン(第1話)
- オゾマシー(第85話)
- カザグルー(第54話)
- 風邪ウイルス魔獣(第63話)
- ガーニー(第59話)
- ガボン(第46話)★
- ガルボ(第30話)★
- ミニガルボ(第30話)★
- キッタリハッタリ(第9話)
- キョウシイ(第58話)
- キリサキン(第60話)
- クラッコ(第4話)★
- クロウエモン(第87話)●
- イヌ型電子ペット(第15話)
- サスケ(第13話)★
- シャーボン(第46話)
- スカーフィ(第56話)★
- スクイッシー(第73話)★
- スッシー(第21話)
- ダストン(第81話)
- チップ(第83話)●
- チャッキー(第93話)★
- チリー(第20話)★
- チリドック(第26話)
- デデデストーン(第8話)
- デビルフロッグ(第95話)
- デリバリーマン(第68話)
- デンジャラスボム(第51話)
- ドクター・モロ(第75、76話)
- トゲイラ(第55話)
- ドリフター(第25話)★
- トルネイドン(第22話)
- ナックルジョー(第19話)★●
- ノーズマン(第17話)
- ノディ(第14、18話)★
- ハーデー(第32話)
- バグジー(第3話)★
- パワーストマック(第57話)
- バンチョウ(第67話)
- グレ
- パンチョ
- ヨタ
- ヒッティー(第94話)
- ファイアーゼリー(第48話)
- ファイアーライオン(第33話)★
- ファンファン(第94話)★
- フィギュア魔獣(第52、53話)
- カンフー・リー
- カラテキッド
- タイキョクロウジン
- ボクサーダイソン
- ヤンキーセキトリ
- ブロッキー(第2話)★
- ペイントローラー(第77話)★
- ヘビー・アナコンダー(第95話)
- ヘビーロブスター(第99話)★
- ボーキャック(第39話)
- ホームヘルパーロボ(第47話)
- ホウキング(第38話)
- ポポン(第11話)★
- ボンカース(第79話)★●
- マイマイゴン(第88話)●
- マッシャー/パワードマッシャー(第40話/第65話)★
- マッチョサン(第61話)
- マンビーズ(第84話)★
- ムッシュ・ゴーン(第29話)
- モウ・タクサン(第92話)
- モギー(第70話)
- モロコシン(第34話)
- ヤミカゲ(第24話)
- ユーレイ(第12話)
- ラブリー(第27話)★●
- リョウリガーZ(第82話)
- レイゾウ(第41話)
- レッケツ(第83話)
- ローラ(第9話)
関連タグ
星のカービィ(アニメ) ホーリーナイトメア社 カスタマーサービス デデデ陛下 ナイトメアウィザード 魔獣フレンズ 銀河戦士団
ビースト軍団・・・こちらも魔獣と言える存在。