スペック
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概要
ヘリック共和国軍が開発した狐型高速戦闘ゾイドで、サイズは中型ゾイドに相当。ライガーゼロを支援する目的で、コマンドウルフACと共に配備された。高度な光学迷彩および消音システムによるステルス機能や、超高性能センサーを駆使し、敵地での強行偵察や破壊活動に活躍する。
また、背部に搭載されているAZ30mm徹甲レーザーバルカンの基部は様々な武装を搭載可能なマルチウエポンラックとなっており、ウェポンラックも可変する。尾部には後方の敵の動きを封じる為のAZ70mm内蔵型電磁ネット砲が格納されている。
ストライクレーザークローも装備しているため、白兵戦の火力も上がっている。
元はコマンドウルフの後継機として開発されていたが、ベースとなるゾイドの個体数が少ないことから本格的な量産化には至らなかった。そのため、高速部隊のほか、偵察任務等に従事している。
HMM版ではブースターも基本装備として持つ。
『ゾイドフューザーズ』では、マービスの機がEシールドも搭載していた。
ストーリー
ライガーゼロのパートナーとして扱われている場合が目立つ。
バトルストーリー
ヘリック共和国の特殊部隊「閃光師団」(レイ・フォース)所属のゾイドとして登場。
本来の目的通りライガーゼロをサポートし、ガイロス帝国の本土となる暗黒大陸での戦いで活躍した。
アニメ
『ゾイド新世紀/ゼロ』ではバラッド・ハンターの機体として活躍。
後年の『ゾイドフューザーズ』と『ゾイドジェネシス』にも出演しているが、前作とは打って変わってやられ役として描かれているシーンが多かった。
バリエーション
シャドーフォックスBS
『ゾイド新世紀/ゼロ』でラオン博士が開発したゾイドとして登場。
「BS」は「バラッド・スペシャル」を意味する。この呼び方は『ゾイドバーサス』に登場した際のものだが、見た目はノーマルとは変わらない。
本機を追跡中にコマンドウルフACを失い、更にバックドラフト団に捕まったバラッドが脱出の際に強奪。初乗りながら機能をフルに活用して追手を撃破する様子を見ていたラオン博士が彼に貸し与えた。
バックドラフト団主催のダークバトルでは単機でチーム・ブリッツを翻弄し、ライガーゼロイエーガーと互角の戦闘を繰り広げるが、試合前にバラッドが自らのゾイドギアを未登録だったフォックスにセットしたことでチーム・ブリッツ所属のゾイドとして正式に認可された為、バトルは無効(同一チーム内でのバトルは認められていない)となり、そのままの流れでバラッドの新たな相棒となった。その後は、主人公・ビットの乗機・ライガーゼロの僚機として活躍している。
主要武器である徹甲レーザーバルカンによる射撃で、いくつもの樹木や、大気圏突入にも耐えうるジャッジポッドを貫通してその背後の敵を倒したり、複数の敵を貫通して落とすなど、連射性だけでなく破壊力も高い描写がみられた。
他にも、「ストライクレーザークロー」や尻尾の内蔵型電磁ネット砲を使用していたり、無理矢理ではあるが背部のマルチウェポンラックを利用してゴジュラス用の「ロングレンジバスターキャノン」を装備するなど、多彩な機能をフルに活用していた。
- この「ロングレンジバスターキャノン」は、キット版の同名の装備とは、ゴジュラス用の武装であることは共通しているが、キット版とは異なりエネルギー砲である。本作に登場した類似武装として、やはりゴジュラス用に開発された「プラズマ粒子砲」を装備した「カノントータス:ハリー・チャンプ・スペシャル」がある。
ミラージュフォックス
ゾイド生誕30周年を記念してリリースされた玩具主導シリーズ『ゾイドオリジナル』に登場する純白のシャドーフォックス。
ファイアーフォックス
WEBコミック『ゾイド妄想戦記』に登場予定だった真紅の機体。計9機が製造された。
ライトサリーフォックス
『ゾイドバトルカードゲーム』に登場した改造機。
新規パーツを持つ他、主砲がロングレンジイオンチャージャーライフルになっている。
キャノンフォックス
大型化した重武装型であり、少しスピードが低下している。
ライガーゼロパンツァーの支援機である。ディバイソンの17門突撃砲、レーザーチェーンソー、Eシールド、を装備しており、ある意味では魔改造機とも言える。
シャドーフォックスS
閃光師団の部隊「チームシャドー」に配属された機体。
キット
トミー(現:タカラトミー)から発売されたポップアップキットでもマルチウェポンラックを使った武装の換装が楽しめるようになっており、徹甲レーザーバルカンを外すと様々な径のジョイントが露出。更にウェポンラックを起立させる事で射角や高さを変える事が出来る。また、首の根元にあるパーツを外すと現れるショルダーウェポンラックにも3mm径の武装パーツを取り付け可能。
徹甲レーザーバルカン側面のダイヤルを回すと砲身が回転したり、尾部にはゼンマイを巻く為のリューズを兼ねた電磁ネット砲が格納されているなど、同時期に発売された新規設計のゾイドらしく手動ギミックに主眼を置いた造りとなっているが、歩行ギミックは四肢を動かして歩行するだけのシンプルなものであり、同クラスのサイズと価格帯でありながら2段変速ギミックを備えたコマンドウルフに比べて陳腐化してしまっている
。
因みに再生産版には金型に若干の修正が加えられ、電磁ネット砲の尖端部が切り落とされた造型となっており、以降に製造された限定販売品(後述)も同様となっている。
(オリジナル版(左)とHMM版(右)の比較)
後にコトブキヤのHMM(Highend Master Model)シリーズでもキット化されており、脚部の可動がコマンドウルフよりも更に洗練され、肉食動物らしいしなやかで獰猛な動きを可能としている。背部のマルチウェポンラックも3mm径の武装であれば付け替えは可能。コックピットに搭乗させるフィギュアは一般兵士ではなくバラッドが付属しているが、同シリーズのバーサークフューラーと同様にコックピットの寸法もそれに合わせて設計されているのか、一般兵士のフィギュアを搭乗させる事は不可能である。
余談
- 『ゾイドワイルドZERO』におけるガトリングフォックスとバーン・ブラッドの描写は、シャドーフォックスとバラッド・ハンターへのオマージュである。
- コマンドウルフの改造個体である「サーベラス・エボルブ」は、シャドーフォックスのいくつかの没案の一つを参考にしている。
- ガトリングフォックスは、機体構成がシャドーフォックスとハウンドソルジャーを意識した要素が強い。
- 『ゾイドジェネシス』の最終決戦にて、ソードウルフがバイオティラノのリヴ・デスサイズを破壊してムラサメライガーの勝利のきっかけを与えた場面は、『ゾイド新世紀/ゼロ』の最終決戦にて、バラッド・ハンターのシャドーフォックスがバーサークフューラーのバスタークローを破壊してビット・クラウドとライガーゼロをサポートした場面に似ている。