※シンオウ地方時代のギンガ団についてはこちらへ。
概要
『Pokémon LEGENDS アルセウス』に登場する組織。
様々な地方からやってきた人間で構成されており、団長はナナカマド博士の先祖であるデンボク。
そのデンボクの語る所によれば「争いの無い新天地」を求めてヒスイにやってきた入植者であるらしく、団や村の所属者は皆バラバラの地方から集まってきた事が、作中の随所で確認できる。
ギンガ団はヒスイ地方のコトブキムラを活動拠点にしており、主人公の配属される「調査隊」以外に「医療隊」や「警備隊」等が存在している。
組織としての歴史はまだ新しいほうで、古くから存在するコンゴウ団とシンジュ団とは協力関係を築いているが、パワーバランスに気を使い、双方の諍いには介入せず中立という立場を取っている。
また、本部となる赤レンガ造りの庁舎はコイキングの銅像やガラルマタドガスを思わせる形状の煙突が据え付けられており、塔屋は天守のような装いになっているなど和洋折衷の構造となっている。
ヒスイ地方開拓の為の安全確保の一環として、「危険な野生動物」と見做されている"ポケットモンスター"の生態調査を行なっているが、モンスターボールの扱いや捕獲したポケモンとのコミュニケーション、ポケモンの育成といったノウハウは団員はおろか上層部にも浸透している者は稀有で主人公が加入するまで碌な成果が出せておらずポケモンとの信頼関係も希薄だったようである(そもそもコトブキムラの住民の殆どに該当するが、かといってポケモンを必要以上に邪険に扱う辛辣な輩はほぼいない)。
善意による奉仕団体的な活動をしているが、団員の選別には厳しい基準を課しており、排他的な言動も辞さない態度を取っている。
ただし悪意や野心、実力至上主義のようなドライな思想を抱えているわけでは無く、物資の供給や治安維持等が安定していない環境で、責任を持って守れる人数には限りがある事を熟知し「守れる人々だけは絶対に守る」というスタンスを取っている為。
その結果、責任を負いきれない人々を切り捨てている事を自覚しており、決してそれが正しいとは考えていない。
上記の都合から他所者やポケモンに偏見を抱く者は多いが、行政の目がいき届いていない場所として、ヒスイに逃げてきた犯罪者などの危険人物(ネタバレとなるがそのような人物 は密かに侵入していた)を警戒せざるを得ないという事情があり、ポケモンに関しても危険視こそしているがビジネスの利益のためだけに利用する傲慢さや冷徹さはないと思われる(事実上、ラベンとサザンカは最初からポケモンに優しく村に来たばかりの主人公にも気さくに接している)。
そういった態度による反感は、デンボクやシマボシが日々の言動に出す事で一手に引き受けるようにしており、メンバーは善良な人物ばかりである。
ちなみに、女性の管理職の割合がかなり高く、調査隊・警備隊・建築隊の隊長を女性が務めている(医療隊に関しては誰が隊長なのか明言はされていないが、事実上キネがその役割を担っている)。
名前の由来はデンボクが団員の才や能力を「綺羅星のごとく」と評し、これを聞いた一人の支援者の「銀河のようですね」という評価を気に入り、「ギンガ団」と名付けたとのこと。
メンバー
※()内の色は各隊の服・宿舎の屋根の色
団長
調査隊(青)
警備隊(赤)
ペリーラ以外の隊員は男女共に笠を被っている。
- ペリーラ(隊長) - オーバのような髪色の警備隊隊長の女性。
- スグル - グラフィックは一般隊員の物。本部の警備を担当し、主人公から譲渡されたケムッソをアゲハントに育てようとするが…?
- シュウゾウ - グラフィックは一般隊員の物。お金を支払うことでポーチのスロットを1つ開けてくれるが、開けるごとに料金が倍増ししていく。
- ツムギ
- デンスケ - 表門門番。
- ミキオ
- トオマ - 浜辺側の門番。
- コサメ
- ミヨ - サブ任務の常連。
- タキ
- ホノ
建築隊(紫)
- サザンカ(隊長) - カリンのような容姿をした、建築隊隊長の女性。押し入れに仕舞われた服装からイブキとの関連も窺える。終盤、自分の目にしたとある光景を絵画として後世に残している。
製造隊(緑)
- タオファ(隊長) - 製造隊隊長の高齢の男性で卸業も行なっている。雑貨屋のタイサイとは何かしらの因縁があり、雑貨屋の商品が増えない要因となっている。孫娘がいる模様。
- コレチカ
- シナト
- シュンペイ
医療隊(ピンク)
キネ以外のメンバーは全て老女。村の負傷者の健康管理を一手に担っているが、上記の理由から団員の優先度はかなり低い。
畑作隊(オレンジ)
イモヅル亭
- ムベ - 店主
シンオウ地方時代のギンガ団との関係について
『ダイヤモンド・パール・プラチナ』では同名の組織が悪の組織として登場したが、遥か昔、シンオウ地方がヒスイ地方と呼ばれていた時代に存在する本作の「ギンガ団」は、悪の組織ではなく未開拓のヒスイ地方を調査する善良な組織として描写されている。
ロゴマークは『DPt』のギンガ団のシルエットを踏襲しつつ、漢字の「銀」をあしらったものとなっている。シンオウ、アローラ、ジョウト、イッシュ(Unova)の頭文字を合わせているという説もある。
なお、ヒスイ地方時代のギンガ団が後の世で何らかの経緯で変貌して悪事に手を染めるようになったのか、それとも過去の同名組織にあやかって首魁であるアカギが自身の率いる組織にギンガ団と名付けたのか、はたまた偶然同じ名前で名付けられたのかどうかは本作とその後のシンオウ時代を描いたリメイク版の作中の両方でも明言されなかったため一切不明である(一応、英語名はそれぞれ異なっており、両者がまったく別の組織である可能性が示唆されている)。
「ヒスイの夜明け」においてシマボシは「ギンガ団の名前と功績は わたしが子々孫々に伝えます」と言っている。
ポケモンマスターズ
アプリゲーム『ポケモンマスターズ』では、コンゴウ団のセキとシンジュ団のカイが時空の裂け目が発生した事により、未来である作中世界にやって来ている。
その際、パシオに発生した時空の歪みを抑える為にコウキとヒカリと共にパルキアをバディーズにするアカギに会うためDPtシリーズのギンガ団と接触している。
セキは彼らのステキファッションに対して「奇天烈な格好」、カイは「わたしたちの知るギンガ団とは別物」と言っていた。
セキとカイはコウキとヒカリ同様、ギンガ団の幹部のうち2人に対して、よく知る人物とよく似ていた為に最初は勘違いしていた。
余談
ギンガ団の本部庁舎は、北海道札幌市に存在する北海道庁旧本庁舎(道庁赤レンガ庁舎)がモチーフになっていると思われる。
内部が洋風なのは勿論、周囲が(表現が悪いが)前時代的な中で一際近代的な建築物であることがその組織の威信となっているところも若干共通している。
なお、現在のシンオウ地方にこの本部庁舎は現存していない。役目を終え、老朽化により取り壊されたか、何かしらの災害により失われてしまったと考えるのが自然だろうか。
デンボク以外にもポケモンDPtに登場する人物の先祖が登場することが公式サイトで示唆されており、アカギに対するシマボシ、それぞれの主人公などDPtの登場人物に近い面影を持つ者も現時点で複数人公開されているが、デンボク以外の関係性は明言されていない。
関連タグ
同作で登場する他組織