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プラーガの編集履歴

2023-10-06 00:33:44 バージョン

プラーガ

ぷらーが

プラーガとは、ゲーム『バイオハザード』シリーズに登場する架空の寄生虫である。

概要

バイオハザードシリーズに登場する寄生生物であり、寄生された生物のコントロールを奪う生態を持つ。バイオハザード4より初登場し、5では改良種が登場した。


名称はスペイン語で「害虫」、「疫病」を意味する「Las Plagas」に由来している。スペインの寒村にて、宗教団体ロス・イルミナドス教団がバイオテロに用いたことにより初めて存在が確認された。


特徴

プラーガ以下のような特徴を持つ。


多数の生物に寄生できる

理論上、脊椎動物であれば、あらゆる生物に寄生が可能。作中では人間以外にもオオサンショウウオに寄生した種が確認されている。


宿主のコントロールを奪う

宿主の神経系と接続することでその行動の主導権を奪う。人間が寄生された場合、脳細胞は破壊されるため、自我は失われ、凶暴化する。しかし、ある程度知能は残しており、道具を用いた攻撃が可能。更には言語による意思疎通を通して、連携した襲撃を行うことも可能。


真社会生物である

寄生生物でありながらアリやハチと同様、真社会性生物である。何らかの生物に寄生した上で、他のプラーガとコミュニケーションをとり、緻密な社会を構築する。また、支配種、従属種のカーストが存在し、支配種を体内に宿したものは従属種を宿した生物ないしプラーガの応用実験で開発された異なる生物を操ることも可能となっている。


光が弱点

光に弱く、閃光手榴弾等の強力な光を浴びると即死する。


宿主の身体能力を向上させる

寄生した生物の身体能力を上昇させる。人間が寄生された場合、銃弾数発食らっても死なない程強靭になり、女性であっても片手で成人男性を投げ飛ばせる程に筋力を向上させる。身体の一部または全身が巨大化するといった変化が現れる場合もある。また、体内で成長したプラーガは、特に宿主の脳が何らかの要因で機能停止した場合はプラーガ自体が激しい変異を起こし、巨大な触手を表出させ宿主を制御しようとする。


寄生された人間の生態についてはガナードの項目を参照。


種類

前述したとおり、真社会生物であるプラーガには従属種と支配種の区分が存在し、それぞれ異なる特徴を持つ。また、リメイク版のRE:4では、更に異なる種が追加されている。


従属種

一般的なプラーガ。成体は体長50cm~1m程で、ミズグモをそのまま巨大化させた様な外見をしている。頭部から腹部にかけて裂けるように広がる口があり、尾部には神経系に接続する紐状の触手が生えている。この姿はロス・イルミナドス教団紋章のモチーフとなっている。人間が寄生された場合、前述のようにガナードに変貌し、元の人間の自我は失われ、支配種プラーガ宿主によって意のままに操られることになる。


支配種

寄生させることで、従属種プラーガを宿した人間プラーガ由来の生物を自在に使役できるプラーガ。支配種に寄生された人間は身体能力が大幅に向上するだけでなく、知能、自我を失うことはない。また、力を解放する事で圧倒的な戦闘能力を有する肉体へと変異するが、それ即ち人間としての姿を捨てて名実ともに悍ましい怪物になる事に等しく、作中で明言されたわけではないが十中八九、一度力を開放してしまったら人間の姿に戻る事はできない。一方で自我を失わないために、信頼できない相手に投与した場合、裏切られるリスクが存在する。


上位種プラーガ

RE:4で登場した個体。教団に所属する研究者によって開発された。従属種の脳細胞が破壊される短所、支配種の裏切りのリスクおよび変異する短所を同時に克服している。そのため、研究開発などの高度な頭脳労働に従事させながら、支配種の宿主を絶対に裏切らない忠実なしもべを生み出すことが可能となった。


The Amber(アンバー)

ルイスが発見した特殊な支配種が封入された虫入り琥珀。琥珀内で休眠状態だが、成長すればサドラー以上の能力があると推定されている。このアンバーに触れたプラーガおよびプラーガ由来の生物を強化させる効果がある。


略歴

上述したスペインの田舎にかつて生息していたようで、ラモン以前の当主たちによって封印され続けてしまい、ほとんどのプラーガはその過程で死滅・ミイラ化したが、一部の個体が胞子のような姿で眠っており、サドラーが教祖となったロス・イルミナドス教団によって発掘され、その際に作業に駆り出された村の村人の体内で復活を遂げた。さらにはエイダを経由してウェスカーの手に渡り、新たな生物兵器として猛威を振るうようになった。


感染経路・治療法

4』では胞子(卵)が体内に入っても個人差で発芽まで時間がかかるという生物兵器としては致命的な難点も持ち合わせており、卵の段階なら専用の薬で除去が可能かつ効能が持続中なら再度注入されても侵食を防ぐことが可能。もし孵化した後でも一時的に成長と侵食の抑制は可能で成長しても幼虫かつまだ宿主の意識が残っている状態であれば特殊な放射線で除去が可能。(成虫になっていたら宿主ごと死亡する)

なお、この放射線除去は宿主の神経に繋がり始めているプラーガを通じて宿主本人に相当な苦痛を与え、なおかつ除去後に重篤な意識障害の後遺症のリスクまで孕んでいるが、この装置で除去を行なったレオンとアシュリーは幸いにも後遺症が残る事は無かった。


5』ではその難点を改良したタイプ2が登場。更に各プラーガごとに繁殖能力も付加され自身で仔となる新たなプラーガをさらに次の人間へ植え付けることも出来る。

その植え付け方は、既に発芽し人間の拳ほどの大きさに成長したプラーガを無理矢理飲み込ませるというやり方である。体内に侵入されるとプラーガは宿主の食道を食い破りつつ中枢神経に取り付き、わずか10数秒で宿主を支配する恐怖の兵器となっている。

5』ではこの性質ゆえ舞台となったアフリカ大陸で凄まじいスピードでマジニが大量増殖している。

その後、更に身体能力の強化をコンセプトに従属種のプラーガに支配種の因子を組み込んだタイプ3も存在する。これにより脚力(跳躍力)は目を見張る進化を見せたものの、支配種の持つ変異性が強く作用してしまい皮膚の変色や壊死、一部の宿主が巨大化、更には女性や子供は寄生に耐え切れず男性しか定着しないという、プラーガの優位性を損なうとして失敗作の烙印を押された。


5』での改良されたタイプ2でもその根本の性質は変わらないが、支配種とは別系統の制御方法が確立され、平時は凶暴性を低く抑制する事で社会潜伏もしやすく、衛生面も前作に比べれば格段に改善された。

さらにより大規模な集団で襲いかかったり、運動神経の向上によってバイクを巧みに乗り回すなどして襲撃してくる。

特に雇われの傭兵たちが寄生された時は、ガナードでは一部でしか扱いきれなかったロケットランチャーどころかアサルトライフルを正確に撃ってくる、逆に相手の射線は側転や物陰に隠れて回避する、さらに物陰に隠れた相手に手榴弾や閃光手榴弾も使うなどさらに知能が高くなっている。


ガナード、マジニ共に、中にはバリケードを突き破りチェーンソーを振り回したり、ガトリングを乱射してくるなど危険な奴も。


ダムネーション』では従属種をB.O.W.に植え付けて、支配種を自ら取り込んだ人間がそれをコントロールする事によって、今まで制御が難しかったリッカーを操る事に成功している。

(この為、今まで聴覚でしか相手を探す事が出来なかったリッカーが、的確に相手を選定して攻撃する事が可能になった)

また、黒幕の勢力の技術によって(ロス・イルミナドスでは不可能とされた)支配種の大量生産を実現させている。


『4』のリメイクであるRE:4ではさまざまな新設定が追加される一方、各プレイヤーの作中ファイル解読の方法違いやオリジナルと混同することもあって、現時点プレイヤーの間によく見かけた推測に食い違い点が多い。例えば:


  • 支配種持つのサドラー自身も聖体と呼ばれたプラーガの苗床に従う節があるから、彼も精神汚染されて操られたと推測
  • 品種改良された上位種も存在する。その内容からプレイヤーからオリジナル版支配種相当と推測されやすいが、こちらはレオン編時点ファイルは変異能力無しの代わりに知能への影響が皆無(ただし教団への狂信と忠誠が植え付けられる)かつ量産可能な代物で、確定に使われたのは頭脳担当の幹部や教団の味方にしたい敵方の人間(アシュリーやレオンなど)。ルイスに投与されたのもこの上位種と思われる。


同じく新規キーワードとして、プラーガの成長を加速させる黒い水が追加された。この黒い水はU-1U-2、そしてU-3の作成にも必須である模様。変異したサラザールやサドラーがゲロ攻撃で吐き出していたのもこの黒い水と思われる。

またリメイクに際して、何処ぞの金属生命体何処ぞの知的生命体限定の寄生虫、そして何処ぞの機械化生命体何処ぞの生者を殺して仲間にする死体の様なハイヴマインドとしての特性まで追加された。

上述の母体はプラーガ・ハイヴマインドの中枢を担っており、母体が死亡すると従属種プラーガやそれに寄生された生物などは混乱状態に陥り、行動不能になる(支配種に関しては、宿主がその時点で全員死亡していた為、不明)。


後のエイダ編ファイルでは「クラウザー変異が上位種にアンバーよる強化」とされ、サドラー以外ネームドキャラが上位種の可能性が再び浮上したが、『5』あるいは推測中のリメイク版に繋げるために追加された設定の可能性もある。(ウェスカーの目標も支配種というよりはアンバー)

ネタバレの余談だが、エイダの寄生はプラーガではなくその刺客の体組織であるためか、最終的には刺客の完全撃破で解決される。


実写版

実写映画6部作では「プラーガ寄生体」と呼ばれるアンブレラの生物兵器という設定であり、ガナードに相当するプラーガ・アンデッドが生み出されている。

支配種と従属種の特徴を兼ね備えているようであり、劇中で投与したある人物が人間の姿を保ったまま超人となる等、タイプ3の完成形とも呼べる仕様であった。

関連タグ

バイオハザードシリーズ

バイオハザード4 バイオハザード5

B.O.W. 寄生虫 追跡者 マジニ

ガナード コルミロス アルマデューラ 支配種プラーガ


特異菌:こちらと線虫を組み合わせたカドゥはプラーガと特性が酷似しており、RE:4では支配種の性質が特異菌そのものに非常に近くなった。

NE-α:シリーズにおける寄生生物繋がり。こちらは逆に高度な知能を宿主に与える性質を持ち、『ダムネーション』と同様に制御が難しいB.O.W.に寄生させる事が前提となっている。

マラコーダ:ウイルスで突然変異した現生種の寄生虫。


フラッド:HALOシリーズに登場する生物兵器。寄生した宿主を怪物に変異させる、集合精神的な要素持つという共通点を持つ。ただし、寄生する対象は知的生命体に限られる。

マーカー:『マーカーを神の遺物として崇拝する教団が存在する』『周囲の人間を精神汚染という形で異形の怪物に変貌させる』『the moonと呼ばれる集合精神の母体が存在する』等とリメイク版では多くの共通点を持つ。

余談だがdeadspace4の強い影響を受けて製作されたゲームでもある。

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